empublicメルマガ「この春のふりかえりも大切に」~根津の街から(2020年5月29日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年5月29日発行)

東京でも非常事態宣言が解除されましたが、まだ予断を許さない状況が続いています。
また、現状もこれからも難しい状況に置かれる人も、少なからずいらっしゃると思います。
社会が少しずつ動き始め、ウィズコロナ、アフターコロナという言葉で先を見る動きも増えてきました。
ただ、回復を急ぐことも大切ですが、この春に感じた壁、気づいた課題を、今、整理することも大切ではないか、
そんなことをコラムに書いてみました。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆【コラム】2020年春をふりかえり、気づきを記録し、レガシーに(広石)
[対話 6/10] イマドキの地域のつながりって?
◆2◆ 書籍「専門家主導から住民主体へ」 ご好評いただいています!
◆3◆ [対話 5/31]育休後の10年の変化& 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
◆4◆ [講座 6/5] オンライン対話の設計とファシリテーション
◆5◆ 編集後記
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◆1◆【コラム】2020年春をふりかえり、気づきを記録し、レガシーに(広石)
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この春、誰もが多かれ少なかれ、自分の仕事や暮らしについて考えさせられることがあったと思います。
・テレワークやオンライン授業など、オンラインに向き合った
・学校の休みで子育てと仕事、家事について日頃以上に考えた
・事業・仕事の中止によって予定が崩れ、収益の確保の仕方が問われた
・地域での活動がなくなり、つながりの大切さや難しさを感じた
・スポーツやライブがなくなり、改めてスポーツや音楽、演劇の意味を考えた
その中で、潜在的にあった課題に気付いたり、新しい可能性を見出した方も多いと思います。

私自身は「災害時には日常で見えづらい弱者や課題、日頃のつながりが浮かび上がる」という言葉を改めて考えていました。
この2週間、様々な方とオンラインで話した中で、
多くの方が「つながっていた人とは継続してつながれているが、新しい人や関係の薄い人とが難しい」と口にしていました。
そして、初参加の方は「誘われるから参加した。誘われないと孤立してしまいそう」とも。

私がこの春に印象に残ったことの一つが、千代田区の子育て応援ネットワーク「ちよママ」の迅速な動きでした。
https://www.chiyomama.com/
学校休業になったらオンライン学習情報をすぐに出す、他団体と組んだテイクアウト情報や役立ち情報の発信、
親子で楽しめるオンライン・イベントがどんどん企画され、実施されていく。
この動きは、日頃からの交流ネットワークがあり、参加者の顔が見えていたからこその動きだと思います。

以前から代表の勝連さんとは、千代田区でのコミュニティづくりに関して
「情報も選択肢も多い都心では、その時の自分のニーズにぴったり合うものしか選ばれない」と話していました。
そして、勝連さんは、みなさんのしたいこと、求めていること、地域にあることへのアンテナを立てていました。
それが、今回の必要なことをつかんだ迅速な動きになっているのだと実感しました。
ちよママに限らず、この2カ月の様々な活動は、日頃のつながりがあってこそだな、と何度も感じました。

つながりに限らず、この春、予期せぬ形で、しかも突然に壁にぶつかったことによって、
日常で気にはなっていたが後回しにしていたことが浮かび合ったのなら、それは大切なギフトなのだと思います。

ただ、体験したことや考えたことは、日常が戻ると消えて行きやすいものです。
日々どんどん新しいことが起きると、「あの時、あんなに考えたのに、何だったっけ?」ともなりがちですよね。
ですから、ワークショップでは「ふりかえり」が大切とされています。
「ふりかえり」によって、感じたことを言葉にすることで、自分で自分の体験の意味づけができ、考えの定着につながります。
そして、気づきの定着、意味づけすることで、経験からの学びが深まります。
そこから自分が何を大切にし、どうありたいのか、自己認識を深め、次の一歩への力にもなるのです。

私たちは対話で、ふりかえりを最後にするだけでなく、「中間ふりかえり」も大切にしています。
対話の前半をふりかえり、そこで得た視点や後半に考えたいことを言葉にすることで、
後半の対話に積極的に臨めるようになるのです。

第一波が落ち着き始めながらも本格的な再開の前となる今は「中間ふりかえり」の時のように思います。
この春に何が起きたのか、浮かび上がった関係性、構造的な課題は何か、日常で見落としていたことへの気づきは?
そのようなことを、グループで少し時間にとって言葉にしてみませんか?
そして見えてきた意味を記録し、次への蓄積とすることで、よりレジリエントな組織や社会づくりにつなげていただければと思います。
そのような時にも「問いかけカード」を使っていただけると考えています。 https://empublic.jp/teamt2oikake

対話を通して、この春の意味を自分達の次への力にすることによって、
オリンピックは延期になりましたが、この春の経験を、私たちの2020年のレガシーにしたいですね。

● ちよママ勝連さんを始め、「地域のつながり」に向き合っている人と、
○ この春のことを対話で言葉にしてみませんか?
[6/10] イマドキの地域のつながりって?~ 2020年春に経験したこと、考えたことをシェアしよう
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2020年、私たちはCOVID-19の拡大の中、働き方も暮らし方も見直すことに迫られました。
そんな中、「地域」や「つながり」について、あなたはどんなことを感じましたか?
この時点で一度ふりかえり、これからに活かすヒントを見つけませんか?

イベントでは、4人の方からこの春の経験と考えたことを話していただき、そこから対話を進めていきます。
多様な視点を知ることで、気づきがたくさん生まれるでしょう。ぜひ一緒に話しましょう。
・勝連万智さん(ちよママ):千代田区のママをオンラインでサポート
・古市太郎さん(文京学院大助教) 贈与・共助の社会哲学者であり、地域活動の実践者
・藤沼康樹さん(家庭医) 地域に根付き、包括的に人を診る、家庭医のリーダー的存在
・森山奈美さん(株式会社御祓川) この春、石川県七尾市で地域内外をつなぐオンライン交流を展開
日時 6月10日(水)20:00~22:00 @オンライン
参加費 1,800円
参加申込 > https://peatix.com/event/1488989/

◆2◆ 書籍「専門家主導から住民主体へ」 ご好評いただいています!
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専門家の指示・危機感だけでは、住民は動いてくれない
住民の主体的活動が始まる・広がるために必要な場とは?
エンパブリックの実践経験からの学びをまとめた書籍が5/20に発売になりました。

「住民主体」の大切さはわかっても、実行には大きな壁があります。
専門家や行政が指示を出し、危機感をあおるのでも、住民に丸投げしても良い行動は広がらない。
住民が“主体的に”問題解決に取り組むには、どのような場づくりが必要なのでしょうか?
東京都下の地域包括ケアシステムの地域づくりなど、私たちの取組み経験から学んだことを基に実践的に解説しています。

発売記念オンラインワークショップでは、地域包括ケアに関わる方だけでなく、
防災、地域スポーツ、地域医療、地縁組織に関わる方も参加いただきました。
専門家と生活の視点のズレ、共同意思決定、ステップアップのプロセスなどがヒントになるとご好評をいただきました。
おかげさまで発売から1週間で200冊を出荷させていただいています。

ただ、このテーマは、私たちもまだ模索中です。
お読みいただいき、意見交換をさせていただければと思っています。

書籍「専門家主導から住民主体へ~場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」
著者:広石拓司  発行:株式会社エンパブリック
価格:1,980円(税込) ISBN 978-4-9906695-1-5
○書籍特設サイト(内容紹介・販売) https://empublic.jp/communityin
〇amazonでも購入できます
https://www.amazon.co.jp/dp/4990669517/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_.2c0Eb1DN7FPF
○【特別公開】書籍導入部を無料で公開 https://empublic.jp/10678

◆3◆[対話] 育休後の10年の変化& 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
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育休後コンサルタントの山口理栄さんは2010年に、子育てしながら働く女性の支援の活動を始めました。
その時に、直面したのは、育休後の働き方に悩んでいる女性社員の多さと企業の関心の低さだったそうです。
その活動は、2012年ごろから育休後の職場復帰セミナーを行う企業が出始め、
その2年後には育児中の部下を持つ管理職向けの「イクボス」研修が始まりました。
今では男性の育休も広がり始めています。
山口さんの活動をふりかえり、子育てしながら働く環境の10年の変化をふりかえります。
また、この春、休校や休園で働き方を見直せざるを得なくなったビジネスパーソンからも経験談をシェアします。
これからの”子育てしながら働く”を自分らしく充実したものにするにはどうすればよいか一緒に考えませんか。

日時 5月31日(日)13:30~15:30 @オンライン
参加費 2,000円
参加申込 > https://peatix.com/event/1485426/view

◆4◆ [講座 6/5] オンライン対話の設計とファシリテーション
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
オンラインで話して改めてファシリテーションの大切さを感じた方のために、
問いかけカードの背景にある場づくりの考え方をお伝えし、オンライン対話を充実する方法を共に考えるワークショップを開催します。
第1回の参加者の方から「オンライン対話ならではの可能性があることに気付いた」
「問いかけカードの構造を理解することで、対話の問いかけ方、組み立て方のイメージがわいた」
などの声をいただいています。

日時:6月5日(金) 20:15~22:00
参加費 2,000円
申込;https://peatix.com/event/1489141/

◆5◆編集後記
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次女の大学の課題で、アフターコロナの生活様式と購買行動について考えるレポートがでて、色々とヒアリングされました。そういう問いかけがあると、自分自身は、今後どんな生活になるのか・望むのかと考えるきっかけになります。
これまでも、どこでも仕事ができる環境にありましたが、やはり、自分の中で「仕事をするにはオフィスに出社する」という無意識の前提があったなと今回のコロナで気づきました。
「在宅勤務なんか」と言っていた家人も、なし崩し的に在宅勤務となりましたが、自宅で会議をし取引先と打ち合わせし、職場のオンライン飲みも(意外と?!)楽しそうに参加。至るところで、同じようなことが起きているとすると、働き方の柔軟さが進むのかなと期待します。(矢部)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第198号 2020年5月29日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

住民主体のヒント~empublicメールマガジン「根津の街から」(2020年5月15日発行)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年5月15日発行)

昨日、39県で緊急事態宣言解除となりましたが、まだ予断を許さない状況が続いています。
みなさま、お元気にお過ごしでしょうか?

5/2の12周年へのお祝い、「問いかけカード使ったよ」という嬉しいメッセージもいただき、改めてみなさまに感謝しております。
12周年記念ワークショップの第1弾として、「イマドキの地域のつながりって?」を6/10夜にオンラインで開催します。
また、いよいよ書籍「専門家主導から住民主体へ」の発売が始まります。
12周年のテーマ「新しい日常につながる対話」をどのように広げていくか、考え、トライしていきたいと思います。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ 【コラム】住民主体のヒント~聞いてないぞ!の真意(広石)
◆2◆  [問いかけカード & online workshop] オンライン対話の設計とファシリテーション
◆3◆ [対話] イマドキの地域のつながりって? ~ 2020年春に経験したこと、考えたことをシェアしよう
◆4◆ [対話] 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
◆5◆ 編集後記
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◆1◆【コラム】住民主体のヒント~聞いてないぞ!の真意(広石)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
専門家の指示や危機感だけでは、住民は動いてくれない。
住民任せにしても、地域課題の解決への参画が広がらない。

それでは、住民主体の活動が広がるには、どのような場が必要なのでしょうか?
住民主体を促したい専門職や活動者は、どのように動けばいいのでしょうか?

この課題について、私たちが経験から学んだことを中心にまとめたのが書籍「専門家主導から住民主体へ」です。

今回、書籍を作ろう考えたきっかけは、地域包括ケアシステムの現場で、
特に「介護予防・日常生活支援総合事業」の地域づくりで、苦労している方に多く出会ったからです。

介護保険の創設の目的委は、要介護状態になった人を社会的に支えることです。
しかし高齢者が人口の約3割となり、要介護者も増え、社会コストが拡大する中で、
要介護度を増やさない=「予防」が大切になってきました。

それは医療でも同様です。医療者は重篤な患者に関心が向きがちです。
意欲的で優秀な先生は難しい手術など高度な治療に向かいがちで、「予防は保健師の仕事?」と考える人もいます。
危ない病状の命を助けることは尊い仕事ですが、悪化する前の予防が数段レベルアップすれば、より多くの命を助けることができます。
それは医療だけでなく、介護でも、気候変動でも、DVでも、防災でも、経済でも同様です。

これからの社会の命運は「予防」のレベルをどれだけ高められるかにかかっていると言えるでしょう。

ただ、難しいのは、重篤な患者の治療、要介護の高い人への介護サービスは専門家が主導できます。
しかし、予防は、住民の日常生活において成否が分かれます。

新型コロナウィルス対策でも、手洗い・うがい・ソーシャルディスタンスは、一人ひとりの意識次第です。
専門家が危機感を持ち、発信しても、それを住民が聴き、受容し、自ら行動変容しなければ、予防は成功しません。
たとえ専門家が正しくても、住民とのコミュニケーション次第で失敗しうる。
「コミュニケーション」は、予防の本質の一部です。

そこで鍵となるが「共に決める」ことです。
新しいことを始めようとして上司や地域のベテランが反発する時に「聞いてないぞ!」と言います。
「聞いてない」とは、ただ情報が届いていないことを意味しません。
「自分の知らないところで決められていた」ことへの反発が「聴いてないぞ!」となります。

専門家が正しいことを考えても、どうするか決めてしまわない。
決めるまでのプロセスを共有し、「共に決めた」となるデザイン、そこへの向き合い方が大切です。

ただ、それを実行するのは難しく、私たちも四苦八苦しながら学んできました。
その学びを書籍にまとめましたので、多くの分野の方に手にしていただければと思っています。

○書籍「専門家主導から住民主体へ」 5月20日発売!
現在、先行予約特別価格1,650円(定価1,980円)で販売中です!
書籍特別価格販売とワークショップの受付はこちら https://peatix.com/event/1475790/
○書籍特設サイト https://empublic.jp/communityin
○【特別公開】書籍導入部を無料で公開 https://empublic.jp/10678

◆2◆ [問いかけカード & online workshop] オンライン対話の設計とファシリテーション
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
新型コロナの拡大が落ち着き、再開への準備を始める今こそ、
「今の状況を分かち合おう」「チームのこれからを話そう」の問いかけカードをご活用ください。
https://empublic.jp/teamt2oikake

オンライン対話を活性化するために、問いかけカードを使いこなすために、
オンラインで話して改めてファシリテーションの大切さを感じた方のために、
問いかけカードの背景にある場づくりの考え方をお伝えし、オンライン対話を充実する方法を共に考えるワークショップを開催します。
第1回の参加者の方から「オンライン対話ならではの可能性があることに気付いた」
「問いかけカードの構造を理解することで、対話の問いかけ方、組み立て方のイメージがわいた」
などの声をいただいています。

詳細・申込は、各日程のpeatixページから
・5月16日(土)10:00~11:40 > https://peatix.com/event/1475743/
・【新日程!】6月5日(金) 20:15~22:00 > https://peatix.com/event/1489141/
参加費 2,000円

◆3◆[対話] イマドキの地域のつながりって? ~ 2020年春に経験したこと、考えたことをシェアしよう
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地域のつながりは大切だけど、難しいもの。ただ、災害などの困難な状況び度に浮かび上がるのも「地域のつながり」でしょう。
2020年、私たちはCOVID-19の拡大の中、働き方も暮らし方も見直すことに迫られました。

そんな中、「地域」や「つながり」について、あなたはどんなことを感じましたか?
この時点で一度ふりかえり、2020年後半から来年にかけての新しい日常をつくるヒントにしませんか?。

イベントでは、3人の方からこの春の経験と考えたことを話していただき、そこから対話を進めていきます。
・勝連万智さん(ちよママ):千代田区のママをオンラインでサポート
・古市太郎さん(文京学院大助教) 贈与・共助の社会哲学者であり、地域活動の実践者
・藤沼康樹さん(家庭医) 地域に根付き、包括的に人を診る、家庭医のリーダー的存在

日時 6月10日(水)20:00~22:00 @オンライン
価格 1,800円
参加申込 > https://peatix.com/event/1488989/

◆4◆[対話] 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
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育休後コンサルタントの山口理栄さんと取り組んでいる育休後の働き方などを話し合う場の育休後カフェの活動。
山口さんが初めてから10年がたち、この10年で育休後の働き方が大きく変化しました。一方で、まだまだ変わらない苦労や新しい課題も。また、コロナウィルスの感染拡大は働き方を大きく変えようとしています。

この10年を振りつつ、休校や休園で働き方を見直せざるを得なくなったビジネスパーソンのお話もヒントに、これからの”子育てしながら働く”を自分らしく充実したものにするにはどうすればよいか一緒に考えませんか。

日時 5月31日(日)13:30~15:30 @オンライン
価格 2,000円
参加申込 > https://peatix.com/event/1485426/view

◆5◆編集後記
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「2」でご紹介した『今の状況を分かち合おう』の最初に、「この3日間で自分に起きたいいことは?」という問いかけがあります。皆様はいかがですか?
私は、実家に(設定も全部すませて)送ったスマホを、苦戦の末ようやく両親が使いこなし、ついにLINEビデオ通話が自在にできるようになりました。80歳オーバーの父が地域活動も全部なくなりふさいでいたのですが、スマホを使いこなすことに熱中し元気が出たと母に感謝されたり(笑)。
5/11に開催した「オンライン対話の設計とファシリテーション(夜の部)」では、「オンライン会議は、積極的にいいものなんだ!」というのは目から鱗だったというご意見もあり、その日のコツを「明日から実行します」とのご意見も多数でした。

大変な状況を支えて下さっている方に感謝しつつ、新しい道具も柔軟に取り入れながら、コミュニケーションを取り続けて参りましょう。オンライン講座でお目にかかれたら、お声がけください!(高橋)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第197号 2020年5月15日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

イマドキの地域のつながりって?~2020年春に経験したこと、考えたことをシェアしよう

empublic12周年のご挨拶~empublicメールマガジン「根津の街から」  (2020年5月1日発行)

empublicメールマガジン「根津の街から」 (2020年5月1日発行)

エンパブリックは5月2日に12周年を迎えます。
みなさまのご支援・ご指導、ご参加があってこそ迎えることができました。
本当にありがとうございます!

困難な時こそ、お互いを必要としあい、対話が大切な役割を担います。
対話し、助け合い、この難局を共に乗り越えましょう!

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ 12周年のご挨拶「対話を新しい日常をつくる力に」(広石)
◆2◆ 問いかけカード「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」 無料提供中
◆3◆ オンラインワークショップ「 問いかけカードを活かす! オンライン対話の設計とファシリテーション」
◆4◆ 書籍「 専門家主導から住民主体へ ~場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」を発刊します。予約受付開始!
◆5◆ 編集後記
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◆1◆ 12周年のご挨拶「対話を新しい日常をつくる力に」(広石)
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今、COVID-19の感染拡大は続いています。
私たちの仕事でもリアルな場でのワークショップや場づくりは延期・中止となっており、
プロジェクトの多くが延期となり、先が見通せていません。中止となったものもあります。
ただ、このような時だからこそ、コミュニケーションの場が大切になっています。
それは、ご近所で遠くから声をかけることや離れた人への電話、オンラインの交流など色々な形があるでしょう。

こんな時に私たちにできることを考え、
変化し、不確かな状況で「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」問いかけカード
を無料で提供しています。
https://empublic.jp/teamt2oikake

このような状況で12周年を迎えるにあたって、今年のテーマを考えました。
「対話を、新しい日常をつくる力に」

感染症対策だけでなく、気候変動、数多くの社会問題など変化と困難さが広がっています。
社会もビジネスも持続可能なものにするには、これまでの常識や普通にこだわることなく、私たちの変容が必要です。

SDGsのキーコンセプト「Transforming Our World」は、持続可能な経済社会システムへのシフトを意味しています。
感染症はそれ自体も大きな持続可能性への課題です。同時に、今回、社会が見て見ぬふりしていた様々な問題を浮かび上がらせています。

テレワークやオンライン教育、オンライン診療も既に始まっていましたが、社会全体では少し後回しにしていた。
準備ができていた人や組織と、そうでないところで大きく対応が分かれています。
同時に、今回、体験したことで、新しい可能性を見出した方も多数いらっしゃるでしょう。
その変化を「新しい日常」で、どう活かすのか、問われています。

子育てと仕事の両立とは? 家族の介護負担とは? ネットカフェ難民への社会包摂は?
サプライチェーンのリスク管理とは? 顧客やステークホルダーとの関係は? 産業の収益力とは?
ご近所での助け合いとは? 文化・アート、スポーツが本当に必要な理由とは?

これ以外にも多数の問題が、今回浮かび上がっています。
この問題を、喉元過ぎれば・・・とせず、より持続的で、包摂的な「新しい日常」を構築するきっかけにすることも大切でしょう。

そんな時、鍵になるのは、やはり対話です。

私たちは、今回、自分達に何ができるのか?を考えて、「やはり対話を広げることだ」との思いに至りました。
それが、「問いかけカード」の無料提供につながっています。

そこで考えたことを、今回の問いかけカードの使い方説明動画で紹介しています。
https://youtu.be/6t_NZJe9C3k
また、今、特に地域福祉において地域づくりでできることを「COVID-19感染拡大下における住民主体」としてまとめたものを公開しました。
https://empublic.jp/community_infection

新しい日常に向かって、みなさんで対話し、協力して、この難局を共に乗り越えていきましょう!
みなさん、お体をくれぐれもご自愛ください。

◆2◆ 問いかけカード「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」
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4月から公開している「問いかけカード」は、それぞれダウンロード数が400を超えています。
「オンラインでの対話がなかなか深まらない」という時にもご活用いただければと思っています。
「地域やチームでの対話で活用した」という声に加えて、「自分の現状のふりかえりに使った」という声もいただきました。
自分の考えを言葉にしてみるために、自分との対話にもご活用ください。

 https://empublic.jp/teamt2oikake

○ショートバージョン「今の状況をシェアしよう」を公開しました。
「今の状況を分かち合う問いかけ」は約90分を想定し、時間が長いという声もいただきました。
そこで、生活や仕事の状況を分かち合う、約40分を想定した「今の状況をシェアしよう」を公開しました。

○使い方解説動画を公開しました。
また対話のイメージを持っていただくため、エンパブで実際に利用した対話の3分のダイジェストも公開しました。
問いかけカードのページからご覧ください。

◆3◆ オンラインワークショップ
「 問いかけカードを活かす! オンライン対話の設計とファシリテーション」
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問いかけカードは、ファシリテーションやワークショップデザインの知見を活かして開発されています。
そこで、問いかけカードの背景にある場づくりの考え方をお伝えし、オンライン対話を充実するための方法を、みなさんで共に考えるワークショップを開催します。
オンラインの対話をより充実した場にしたい方、オンライン飲み会などの交流を活性化したい方、ぜひご参加ください!

詳細・申込は、各日程のpeatixページから
5月11日(月)20:30~22:00 > https://peatix.com/event/1475683/
5月16日(土)10:00~11:40 > https://peatix.com/event/1475743/view
参加費 2,000円

◆4◆ 書籍「 専門家主導から住民主体へ ~場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」を発刊します。予約受付開始!
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専門家の指示・危機感だけでは、住民は動いてくれない
住民の主体的活動に必要なプロセスと場とは何か、私たちの地域づくりの実践経験からの提案をまとめた書籍を発刊します。

地域づくり、まちづくりで、「住民主体」という言葉がよく使われています。
ただ、住民主体の大切さはわかっても、実行には大きな壁があります。
行政が指示を出したり、危機感をあおろうとしてもうまくいかない。一方で、住民に丸投げしても良い行動は広がらない。行政主導でも、住民任せでも難しいのが「住民主体」です。

地域に暮らす住民や当事者が“主体的に”問題解決に取り組むとは、どのようなことを指すのでしょうか?
また、専門職が、住民主体の活動を促すには、どうしたらよいのでしょうか?

東京都下の地域包括ケアシステムの地域づくりなど地域活動を多数支援してきた経験を基に、
住民と専門職の協働による住民主体の進め方を実践的に解説した書籍「専門家主導から住民主体へ」を、20年5月20日に発刊します。

現在、特別価格1,650円(定価1,980円、税込・送料込)で予約開始しています!

書籍紹介はこちらから 特設ページ https://empublic.jp/communityin

○ 記念オンライン・ワークショップも開催!「これからの住民主体とは?」
【日時】5月20日(水)20:30~22:15 、5月23日(土)14:00~15:45 (同じ内容です)
【参加費】 3000円(税込:ワークショップ参加費+書籍費用)
申込:https://peatix.com/event/1475790/view

◆5◆ 編集後記
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オンラインの場面が増えていますが、先日、千代田区のプロジェクトでもオンライン交流にトライしました。参加メンバーは、ビジネスマン、秋葉原の電子工作サークルの方、介護予防の専門職、コワーキングスペース運営者、高齢者サークル代表の80代女性と多彩。きっと、みなさん、リアルじゃお話しすることのない方同士ですよね。これが実現できるって「オンライン」って! リアルの補完だけじゃない可能性があるのではと改めて。ちなみに、80代の方は音声が聞き取りにくかったそうでヘッドセットをご紹介したところ、早速、注文しましたとメールが。ご高齢の方はITに弱いって思い込み?!、こちらも改めて。(矢部)
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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第196号 2020年5月1日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

[5/31] 育休後カフェ「2020年に考える”子育てしながら働く”とは?」

empublicより「不確かな状況でのチーム運営」~empublicメールマガジン「根津の街から」(2020年4月9日発行)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年4月9日発行)

エンパブリック代表の広石です。
COVID-19の感染が広がり、緊急事態宣言も出されました。
みなさま、体調にお変わりはありませんでしょうか?
私たちも対話の場づくりが主活動ですので、イベント等は2月末からほとんど中止で、一部オンライン開催となっています。
スタッフも在宅勤務となっています。

多くの皆様が、仕事の中断や働き方の変化など様々な課題に向き合っていると思います。
また、本メルマガは医療・福祉関係の方にも多数届けさせていただいています。
とても大変な状況の中でご苦労されていると思います。本当にありがとうございます。

多くの方が困難な状況に置かれる中、私たちには何ができるのだろうか?と考えていました。

そんな時、アメリカの人材開発の最大ネットワークATDのサイトに
「Leading in Uncertain Times: 3 Things to Do Right Now」という記事が掲載されました。
「不確かな状況でのリーダーの役割、今直ぐすべき3つのこと」と訳せますが、
読んでいて、この内容は日本の様々な状況に置かれている方たちにヒントになると思いました。

そこから、不確かな困難さの中、人と人の距離が離れがちな時のための「対話」が必要だと考えました。
そこで、変化し、不確かな状況のチーム運営を考える対話のための「問いかけカード」を開発しました。
エンパブリックのサイトから、みなさま無料でご利用いただけます。オンラインの対話にも適しています!
https://empublic.jp/teamt2oikake
弊社の中で試行したところ、「気分が楽になった」という声もありました。
ぜひ、ご活用いただき、今の時間をふりかえる対話を行っていただければと考えています。

今回は、突然の出来事から行動変容が求められ、かつ先が見えない状況が続いています。
そのような時こそ「つながっている感覚」が、とても大切になると思います。
ぜひ協力し、離れていても助け合うことで、この困難を乗り超えていきましょう!

*<ご参考>
現状のCOVID-19対策の数理モデルの考え方は、クラスター対策班の東北大の押谷教授の資料がとてもわかりやすいです。
ご存知の方も多いと思いますがPDFのURLを共有させていただきます。
 https://www.jsph.jp/covid/files/gainen.pdf

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ [コラム] 不確かな状況でのチーム運営
◆2◆ 問いかけカード「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」
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◆1◆[コラム] 不確かな状況でのチーム運営(広石)
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今、Social Distancingとも呼ばれるように、人と人の距離を空ける必要に迫られています。
物理的な距離が離れることに加え、今までと同じ暮らしや働き方ができないことで、不安にもなります。

リモートワークについての研究では「距離には3種類ある」と言われています。
物理(場所と時間)、運用(人数、スキル)、アフィニティ(親和性;価値、信頼、相互依存)です。
そして、距離や時差の離れた状況で働くには、アフィニティ距離(affinity distance)を埋めることが大切だと言われています。
一緒に仕事をしている感覚は、職場でもオンラインでも大切なのです。。

アメリカでは、日本以上に厳しい制限、ロックダウンの状況にあり、リモートワークをせざるを得ません。
アメリカだからと言って全ての組織がリモートに慣れている訳ではなく、状況の変化に戸惑う人も少なくありません。
そんな状況に対して、ATDに2020年4月1日に出された記事が、
Leading in Uncertain Times: 3 Things to Do Right Now (著者 Annemarie Spadafore)です。
https://www.td.org/insights/leading-in-uncertain-times-3-things-to-do-right-now

ぜひ原文で詳細をご確認いただきたいのですが、「不確かな状況でのリーダーが今直ぐすべき3つのこと」の概要は下記のような内容です。

ーーーー
□ 早期に、頻繁なコミュニケーションを(Communicate Early and Often)

危機的な状況では、人は落ち込み、沈黙してしまいがちです。情報がないことで不安にもかられます。
リーダーは確かなことを伝えなければと考えがちですが、確かなことを待ってコミュニケーションを止めてはチームは停滞します。
知っていること・決まっていること、知らないこと・決まっていないこと、今わかる見通しを正直に話すことで、信頼を高め、チームの士気を高めるでしょう。

□ チームを脅かす距離の克服を(Overcome Team-Threatening Distances)

アフィニティ距離に焦点を当てることで、他の距離の問題も克服しやすくなります。
チームの存在意義・目的を確認し、チーム・アイデンティティを共有することで、ストレス下でも衝突や誤解を防げます。
アイデンティティを共有できるチームのメンバーで、お互いに頼り合えるような関係を促すことも大切です。
ビデオ会議で関係を補いながら、期待を言葉にし、これまでと違うタイプのコミュニケーションの規範をつくりましょう。

□ 改めてチームを作り直す(Prepare for Intentional Re-Entry)

もう以前のやり方ではうまくいかないと考え、チームを改めて立ち上げる(Re-Entry)と考えましょう。
何が機能し、何がしないのか、協働を続けるのに何が必要か、この経験が長期的にどんな影響をもたらすか、オープンに対話しましょう。
チームについて話し合うための時間を確保し、対話することで、環境変化に関わらず、つながり、意欲あるチームをつくれるでしょう。
ーーーー

これらの内容は、変化に直面し、先が見えない様々な状況のチームや活動で応用可能です。

現状で、見通しが立たないこと、答がないことは多くの人が気付いています。
そのような状況で「どうなるんだろう。大丈夫か」という不安が先立つと衝突やとすれ違いがおきます。
無理に正解を伝えることではなく、不安を不安として言葉にでき、しっかり聴いてくれる存在です。

困難な時こそ、業務や日常を少し離れ、時間を取って、現状やチームについて話し合う時間を確保してみませんか?
ぞれぞれの視点からの現状の共有、以前からの変化、どうしたいかなどを言葉にし、聴きあうことで、
「もう平時ではない」と自分で納得できると、次の動き方も見えてくるでしょう。
その対話を効果的に進めるツールとして、問いかけカードを作りましたので、ご活用ください。

どんな時も、できることはあります。
ともに頑張りましょう!

◆2◆ 問いかけカード「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

現状やチームについて話し合う時間を確保しようと思っても、どう話すといいか、迷ってしまうかもしれません。

そこで、対話を効果的に進めるツールとして、「問いかけカード」を開発し、公開しました。
問いかけカードは、テーマに応じた対話を進めるための10個程度の問いをセットにしたものです。
エンパブリックのサイトから、無料でPDFをダウンロードし、ご利用いただけます。

1枚に1つの「問い」がありますので、印刷して提示したり、オンラインの画面共有で提示して利用できます。
カードで出された問いについて、メンバーが自分の考えを話し、それをお互いに丁寧に聴いていきます。
順に出されるクイズに、メンバーで答えていくような形で進めることができ、楽しさもあります。

○「今の状況を分かち合う問いかけカード」
現状についてメンバーがどう感じているか、できていること・いないこと、今後に向けての考えを話し合うための問いのセットです。

○「チームのこれからを考える問いかけカード」
改めてチームで大切にしたいこと、実現したいこと、助け合えることは何か、それぞれが言葉にして分かち合うための問いのセットです。

*詳しい使い方、ダウンロードはこちらから

https://empublic.jp/teamt2oikake

ぜひ使ってみた際のご感想、ご提案などもお寄せください!

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第195号 2020年4月9日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。
配信停止希望の方はこちらからお手続きをお願いします。
https://empublic.jp/mail_news

最高の一瞬のために(後)~empublicメルマガ「根津の街から」(2020年2月7日発行)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年2月7日発行)

寒い日が続きますが、みなさまお変わりありませんか?

新型コロナウィルスのニュースが連日出ていますが、それを見ていると、グローバル化が進み、人がとても多く世界を往き来していることを実感します。

世界の国々や地域が協調して、安心して暮らせることが大切だと改めて感じます。

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<INDEX>
◆1◆[コラム] 最高の一瞬のために(後)(広石)
◆2◆ライフスタイルが多様化する時代の共助とは?
~日野市民と企業の協働のチャレンジから考える2月18日(火)開催
◆3◆ちよだコミュニティラボライブ! (2/22)
◆4◆「代表 広石拓司 登壇情報
◆5◆ゼミ「問いかけ力を磨こう」-本質を探り、変化を生む場をつくるために
3月・4月土曜2日間集中講座開催!
◆6◆ 編集後記
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◆1◆[コラム] 最高の一瞬のために(後)(広石)
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東京2020年大会はもちろんのこと、近年のオリンピックでは「サステナビリティ」が大きなテーマとなっています。
組織委員会では、気候変動、資源管理、大気・水・緑・生物多様性等、人権・労働・公正な事業慣行等、参加・協働、情報発信
の5つの主要テーマと目標を掲げ、「持続可能性に配慮した運営計画」を公表しています。
https://tokyo2020.org/jp/games/sustainability/

そして、木材、紙、パーム油、水産物、農産物など調達される物品に対する「持続可能性に配慮した調達コード」も設定されています。
昨年秋、調達コードについてのWWFの説明会があったのですが、
(WWFの解説ページ https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3924.html
参加者の方からの質問で「オリンピックという話と、調達についての詳細な話の結びつきがピンとこない」という趣旨の質問がありました。

確かに、もしスポーツを「競技や試合」と考えると、調達についての詳細な持続可能性に配慮した基準はあまり関係ないように思います。
しかし、スタジアムの競技や試合で生まれる“最高の一瞬”は、その時に偶然生まれるのではありません。
そこに向けて、日々の努力があり、食事や生活環境も大きく影響してきます。

そのような関わる日々の努力の蓄積の結果、当日に起きる“最高の一瞬”を世界の人達が見守ります。
もし、その日々で食べる物が自然や誰かを傷つけているとしたら、その舞台がどこかの森や人の犠牲の上に成り立っているとしたら、
その“最高の一瞬”を人々は心から喜べるでしょうか?
アスリートは、そこでの結果を心から誇れるでしょうか?

目の前で起きることを楽しむ、結果だけを置き換えるのではなく、
スポーツを通してその日々を思い、目の前で起きていることの奥にあることを人々は共有します。
“最高の一瞬”には、長い長い時間と、トレーニングや道具の科学やビジネス、
そして、食べ物、環境、人権、関わる地域社会、多様な民族の存在、ダイバーシティなどの裏打ちがあってこそ実現します。

だからこそ、SDGsでもスポーツは重視されています。
17の目標に文化やスポーツがないので、「スポーツはSDGsと関係あるのですか?」という質問もあります。
しかし、SDGsを示した国連の採択文書「Transforming our world」のプロトコル37には、次のような文書があります。
ーーー
(スポーツ)スポーツもまた、持続可能な開発における重要な鍵となるものである。
我々は、スポーツが寛容性と尊厳を促進することによる、開発及び平和への寄与、
また、健康、教育、社会包摂的目標への貢献と同様、女性や若者、個人やコミュニティの能力強化に寄与することを認識する。
ーーー

この夏の東京2020大会において、また身近な多様なスポーツにおいて“最高の一瞬”を生み出すことは、スポーツ関係者だけではできません。
“最高の一瞬”が生まれる環境づくりに私たちにできることはたくさんあります。
何ができるか、一緒に考えていきましょう!

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◆2◆ライフスタイルが多様化する時代の共助とは?
~日野市民と企業の協働のチャレンジから考える 2/18
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ライフスタイルが多様化する時代の相互援助活動のカタチ
~日野市ファミリーサポートのシェアリングサービスへの挑戦から見えたこと

日野市では、市民が相互援助するファミリーサポートに20年以上の実績があります。
しかし、共働き世帯の増加など近年のライフスタイルの変化が活動の課題になっていました。
それに挑むため、シェアサービスSNS「トクイのカケハシ」を活用した新しい仕組みづくりに挑んでいます。
エンパブリックは、企業・市民活動・行政の3者の対話を進めてきました。

このワークショップでは、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の萩原なつ子先生から、
現代社会における共助の意味と可能性をお話しいただいたうえで、日野市の経験をもとにこれからの相互援助活動を皆さんと考えます。

2月18日(火)14:00~16:30
会場:日野市多摩平の森産業連携センター(PlanT)JR豊田駅「北口」5分)
詳しくは、http://www.city.hino.lg.jp/shisei/keikaku/senryaku/kigyo/1008798/1008801.html
https://www.facebook.com/events/2573570922873618/

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◆3◆ちよだコミュニティラボライブ! (2/22)
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千代田区内で活動する約35の団体・企業・町会・大学が集い、「令和の千代田の暮らし、地域の活動を語り合おう」をテーマに交流します。
イベントサイトでは、参加団体の紹介ページ、1分動画も掲載していきます。
都心の千代田区は、ビジネス街の色が強くなっていました。
しかし、近年「伝統を守りながら発展させて新バージョンを創る町」「住む人・通う人がお互いの経験を活かす町」へと変化しつつあります。
区民も通う方も、新しい発想で地域を守り立てるには何が必要か、都心コミュニティのフロンティアを共に考えましょう!

2月22日(土)14:00~16:30
会場:千代田区区民センター 東京メトロ 九段下
イベント・ページ https://chiyolab.jp/lablive20

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◆4◆ 代表 広石拓司 登壇情報
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2月~3月上旬で代表広石の講演等で一般の方向けのものをご紹介します!

○2/8&3/21午前:小平市 外国人おもてなし講座「おもでなしワークショップ」
東京2020大会で訪問する外国人の方のために地域でできることは?を考えます
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/event/079/079327.html

○2/8午後:小平市:地域デビュー講座「人生100年時代を生きる知恵~小平をホームタウンとして使いこなそう」
https://www.tvac.or.jp/sagasu/47175 

○2/20:東京ホームタウンプロジェクト「東京ホームタウン大学」@東京大学伊藤ホール
分科会1、8のコーディネーター
https://hometown.metro.tokyo.jp/thtuniv2020/

○3/3 夜:日経ビジネススクール×ETIC.「SDGs時代の事業構想力養成講座」
連続講座の第1回「SDGs時代のソーシャル・プロジェクト」に登壇します。
https://school.nikkei.co.jp/seminar/article.aspx?sid=P1901966&n_cid=nbs_seo_m_002

○3/4夜:日野市*シティラボ東京「地域課題解決へのリビングラボの可能性を考える」 近日募集開始!

○3/8 午後:第8回みちのく復興事業シンポジウム「2030年から見た東北」
コメンテーターとして登壇
 https://www.etic.or.jp/sympo200310/
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◆5◆ ゼミ「問いかけ力を磨こう」-本質を探り、変化を生む場をつくるために
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変化が激しい時代に、与えられた問題を解く力以上に、質の高い問いを設定する力が大切になってきます。
新規事業開発、人材育成、NPOや地域づくりのリーダー、中間支援機関、地域医療者など200名が修了したゼミで、
関係性を生み出し、変化を起こすような「問いかけ」について、一度、しっかり考えてみませんか?

問いかけゼミ、3月・4月土曜2日間集中講座開催します!
[土曜2日集中コース] 3/7(土)、4/4(土)9:30~18:00
https://peatix.com/event/1397047/

第1回 問いかけ入門 ~アクティブリスニング、appreciative inquiry
第2回 関係性を育む問い ~合意形成ファシリテーション
第3回 学びを促す問い ~ラーニングファシリテーション
第4回 チーム力を高める問い ~ダイバーシティファシリテーション
第5回 問題の本質を探る問い ~システム思考ファシリテーション
第6回 未来を拓く問い ~イノベーション&デザイン思考ファシリテーション
*6回コース 30,000円
☆欠席の回については、別コースへのふりかえが可能です。

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◆6◆ 編集後記
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5年目を迎えるRikejoプロジェクトの女子中高生向けイベント「ミライリケジョ~ものづくりカフェ」。今年のゲストは九州大学の磯辺篤彦先生。海洋物理学がご専門ですが、海流の流れなどを研究されていることもあり、海洋プラスチックゴミ、マイクロプラスチックゴミの第一人者としても活躍されています。先日、NHKの「又吉直樹のヘウレーカ」にもご出演され、「プラスチックがとまらない」について語られていました。海や砂浜からマイクロプラスチックを採取し、一粒一粒分類し、分析する。この5年で20万粒くらい分析されたとか。気の遠くなるような作業です。SDGsの実現には、色々なセクターからアプローチがありますが、こうした地道な研究もまた、社会課題の実体把握、未来予測といった上で欠かせないのだと改めて。

※「ミライリケジョ~ものづくりカフェ」女子中高生の参加者募集中!

https://www.rikejo.jp/special/mirai-rikejo/2020/

(矢部)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第194号 2020年2月7日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

最高の一瞬のために(前)~empublicメルマガ「根津の街から」(2020年1月17日)

empublicメールマガジン「根津の街から」        (2020年1月17日発行)

 

<INDEX>
◆1◆[コラム] 最高の一瞬のために(前)(広石)
◆2◆年に1度の開校!「東京ホームタウン大学」2月20日(木)開催
◆3◆ゼミ「問いかけ力を磨こう」-本質を探り、変化を生む場をつくるために
(火曜夜コース追加募集、土曜コース)
◆4◆「ワークショップ・デザイン~参加型の学びの場のつくり方」+「雑談から始まるファシリと場づくり」(4/5 日)
◆5◆ 編集後記
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◆1◆[コラム] 最高の一瞬のために(前)(広石)
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今年最大のイベントは、東京2020年大会ですね。
昨年のラグビーワールドカップもあり、スポーツの力への注目が集まっています。
近年では、スポーツビジネスへの関心、地域活性化へのスポーツの力への期待も高まっています。
スポーツは喜びや興奮、感動をもたらし、多くの人が共に応援する一体感を生み出します。
それは、選手やチームの勝利の喜びやため息、壁、成長などを分かち合える体験とできるからでしょう。

先日、90歳・89歳のご夫婦がJリーグの水戸ホーリーホックのサポーターとして活動している記事に出会いました。

子や孫が手のかからなくなり、空の巣症候群に陥りかけていた夫妻が、
息子に誘われての観戦をきっかけに、ひ孫たちを愛するようにクラブを応援している。
そして、 通い続けている中でスタジアムで出会った若い世代との交流も深めているという記事です。

もしこのお二人がクラブに出会わず、寂しいきもちで、身体の弱ってきたところを気にして暮らしていたら、今のようにお元気ではなかったかもしれません。
応援すること、声を合わせることは、選手だけでなく、自分自身にとってのエネルギーになります。

昨年、ブラックボランティアという言葉が流行りました。国や企業の都合が前面に出るオリパラを、無料で手伝わせるのはブラックだという意見です。
もしボランティアを作業員と考えると、有料の職員とボランティアが作業に対する対価の有無の問題になってしまう。
しかし、その一瞬のために全力を傾けてきた人たちの最高の一瞬をともに創るために、自分が役立てることからくる喜びやエネルギーを得ることができるのも、ボランティアの可能性です。
ボランティアそのものはブラックにも最高の体験にもなります。
ボランティアの可能性をどのように引き出せるのかの議論が大切になりますし、その話し合いを大切にできるかが、最高の一瞬を生み出せるのかにも関わってくるのでしょう。

これはボランティアだけでなく、ホストとしてスポンサーとして関わる人たち、観戦する人たち、地域で支える人たち、選手や応援する人を迎える人たち、様々な人たちがどう楽しみ、どう活かすのか、話し合うことからしか始まらないでしょう。
スポーツは良いものだから良いのではなく、スポーツを良いものにしようという意思と対話があってこそ、良いものになるのでしょう。

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◆2◆ 年に1度の開校!「東京ホームタウン大学」2020年2月20日(木)開催
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エンパブリツクもアドバイザーとして参加している、東京都の東京ホームタウンプロジェクトの年間報告会が、2月20日(木)に東京大学伊藤ホールで開催されます。
広石は2限「住民と専門職との協議の進め方」のコーディネーターとして登壇します。
また、今回は東京都心で働く人が参加しやすいように、木曜夜にライフシフトを考える会も開催されます。
詳しくは、https://hometown.metro.tokyo.jp/thtuniv2020/

2月20日(木)13:30~20:30【開場 13:00】

会場:東京大学 伊藤国際学術研究センター
東京都文京区本郷7丁目3-1

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◆3◆ ゼミ「問いかけ力を磨こう」-本質を探り、変化を生む場をつくるために
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変化が激しい時代に、与えられた問題を解く力以上に、質の高い問いを設定する力が大切になってきます。
さらに、その問いを一人で考えるのではなく、周りの人たちに働きかけることで、
共通のビジョンを生み出し、共にアクションを進めていくには、問いかける力が不可欠です。

新規事業開発、人材育成、NPOや地域づくりのリーダー、中間支援機関、地域医療者など200名が修了しています。
関係性を生み出し、変化を起こすような「問いかけ」について、一度、しっかり考えてみませんか?

[火曜夜コース追加募集]
*途中参加の方のために第1回の補講(1/20 月)を開講します!
1/20(第1回補講)、21、28、2/4、18、25(火)各回19:00~21:40
https://peatix.com/event/1409718/

第1回 問いかけ入門 ~アクティブリスニング、appreciative inquiry
第2回 関係性を育む問い ~合意形成ファシリテーション
第3回 学びを促す問い ~ラーニングファシリテーション
第4回 チーム力を高める問い ~ダイバーシティファシリテーション
第5回 問題の本質を探る問い ~システム思考ファシリテーション
第6回 未来を拓く問い ~イノベーション&デザイン思考ファシリテーション

問いかけゼミ、3月・4月土曜2日間集中講座も開催します!

[土曜2日集中コース] 3/7(土)、4/4(土)9:30~18:00
https://peatix.com/event/1397047/

*6回コース 30,000円
☆欠席の回については、別コースへのふりかえが可能です。

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◆4◆「ワークショップ・デザイン~参加型の学びの場のつくり方」+「雑談から始まるファシリと場づくり~つながりと協力を促すファシリテーションの基礎」
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「参加」「協力」を生み出すためのプログラム設計、場の担い手に求められることを、体験を通して考える場です。個々の企画やファシリ実践へのフィードバックが特徴です!
*「雑談から始まるファシリと場づくり」4/5(日)9:30~12:10 、「ワークショップ・デザイン~参加型の学びの場のつくり方」4/5(日)13:00~18:00
*ナビゲーター 広石拓司
*チケット購入・詳細は下記Peatixをご参照下さい。
「雑談から始まるファシリと場づくり」https://peatix.com/event/1411557/ 
「ワークショップ・デザイン~参加型の学びの場のつくり方」https://peatix.com/event/1411565/

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◆5◆ 編集後記
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新しい年を迎えて何か始めようと、運動不足解消に軽くですがランニングを始めてみました!皆様にご報告して自分にプレッシャーをかけております。。
いざ始めてみると、ランナーの多いこと!!朝活&仕事後に皆さんこんなに運動しているんだと尊敬の念を抱きながら、何とか後に続き走っております。
今まで目に入らなかった事に気付いたり、時間の使い方を改めて見直したり、何か小さなことでも新しい事を始めてみるのはいいものですね!(新村)

 

株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」

(第193号 2020年1月17日配信)

発行責任者=広石 拓司

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