エンパブリックのプロジェクト事例紹介
エンパブリックが取り組んできたプロジェクトの事例からピックアップしてご紹介します。
プロジェクト内容、この他の案件について、ご関心ある方は、お気軽にご連絡ください。
※なお、最近の受託プロジェクト一覧や、代表広石や社員の講演等の実績一覧はこちらになります。受託プロジェクト一覧 代表広石の講演等の実績一覧
コミュニティの可能性を引き出す
近年の地域プロジェクトの紹介はこちら
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近年の地域プロジェクトの紹介はこちら
自分の街を自分たちで守る人たちを増やす
2017年度から、千代田区のコミュニティ醸成支援事業の企画・事務局を担当しています。
千代田区は伝統ある地域ですが、マンションの急増など地域の姿が大きく変化してきています。その中で、5年先、10年先を見据えた地域のつながり、コミュニティのあり方を考え、区民の方たちと共にアクションしていくプロジェクトです。
2017年度は、神田公園地区連合町会の次世代町会づくりモデル開発伴走支援、マンション住民のためのマンション・コミュニティ・ゼミ、区内のコミュニティ活動を行う人たちの交流イベントを実施します。
参考リンク:
企業と地域が共に新しい価値と事業を生み出す対話の場づくり
2018年度から、日野市において、企業・地域・行政の3者が地域課題の解決を共に考えるプロセスを通して、新しい事業を生み出す「リビングラボ」の取り組みを行っています。
企業が地域で事業を考える際、企業のテスト・マーケティングの意味が強すぎては、地域はただの実験場になってしまいます。一方で、住民の声を聴くだけでは、実際の問題解決につながりません。企業の意図、行政の狙い、そして住民の思いと暮らしを統合的に考える場をつくるには、適切な設計、関係者との丁寧な事前の合意形成、意欲的な参加者を呼ぶ広報、そして当日の場づくりが必要です。エンパブリックは多様な主体の参加する共創の場づくりのプロとして、日野リビングラボのデザインから運営までを市と協働しています。
また、日野市のSDGs推進にも協力をしており、SDGs未来都市の申請、SDGsを活かした地域イノベーションの仕組みづくり、リビングラボとの連携も推進しています。
日野市リビングラボガイド(PDF)
何歳になっても安心して暮らせる街を、自分たちの手で作る人たちを応援する
東京を、いくつになっても安心して暮らせるまちにするには、地域住民自身による地域のつながりや支え合いの活動が不可欠です。そのような活動を通して、つながり、居場所と出番があることが、高齢者の健康に、そして介護予防につながります。
東京都福祉保健局在宅支援課が、高齢者がいきいきと活躍できる地域活動をプロボノや場づくりを通して応援するプロジェクトに、エンパブリックはサービスグラントと共にアドバイザー及び事務局として参画しています。
参考リンク:
対話を通じた学びの場を、地域住民の方々と共につくっていく
2018年度から長野県では、10年後、20年後に向けて持続可能な地域づくりを目指し、自分たちの地域の価値や可能性、課題を捉えなおし、住民が主体となった活動の芽を産み育てる「対話を通じた学びの場」を、地域住民の方々と共につくっていく方法を学ぶ「まちむら寄り添いファシリテーター養成講座」の取り組みを行なっています。本取り組みでは、いわゆる「ファシリテーター」という職業の育成ではなく、日常生活のふとした瞬間に対話的な話し合いを促すことができるような住民が長野全体に広がっていくことが大切だと考えています。
エンパブリックでは、事務局として、座学にとどまらない地域インタビューやワークショップの実施を通した実践活動に力を入れたプログラムの企画・運営や、まちむら寄り添いファシリテーターの活動や価値を外部へ発信し、その意味を県内に広げる取り組みも同時に行なっています。
参考リンク
:まちむら寄り添いファシリテーター養成講座特設サイト
地域で何か役立ちたい人が活躍できる機会を広げる
2013年度から4年間、文京区の「文京ソーシャルイノベーション・プラットフォーム(新たな公共プロジェクト)」のパートナー事業者として、住民同士が地域課題について話し合う「文京区の未来を考える対話の場(文京ミ・ラ・イ対話) 」や、同区で何か新しいことを始めたい方、地域課題の解決に貢献する事業をつくりたい方向けの「文京社会起業アクション・ラーニング講座」を企画・運営してきました。
また、「プロジェクト支援制度」として、地域課課題の解決方法のアイデアが固まっているプロジェクトについては、事業規模の拡大や複数地域での展開が実施できるような運営の体制や仕組みの構築を、総合的に支援してきました。
4年間の取組を取りまとめた成果報告書では、個人の想いや関心事から、対話を通じて仲間を広げ地域の活動となる(新たな公共の担い手となる)一連のプロセスを体系化して示しています。
参考リンク
:文京区新たな公共プロジェクト
日本政府の ODA(政府開発援助)の一環として、独立行政法人国際協力機構が実施するJICA ボランティア事業のうち、青年海外協力隊を対象とした派遣前訓練の一部を担当しています。
公益社団法人 青年海外協力協会からの依頼を受け、エンパブリックは2013年から下記の講座を担当しています。
・ 目標管理概論 (未知な状況でのセルフ・マネジメント)
・ 活動管理 (他者と共に行うプロジェクトの運営)
・ コミュニケーションの基礎 (異文化でのコミュニケーションの心得)
・ プレゼンテーションの基礎 (自分の思いが伝わる伝え方)
・ ファシリテーションの基礎 (対話と交流を促すファシリテーション)
協力隊員たちが、海外の任地において地域住民たちと共にプロジェクトを遂行するための基礎スキルを身に付けられるよう、エンパブリックが培ってきた、「価値観の異なる人たちが地域で共に学び合い、活動する」ためのノウハウを実践的な講座プログラムを通じて伝えています。
参考リンク: 【青年海外協力隊】派遣前訓練 | JICAボランティア
2013~14年、キリン・グループでは、新しい働き方を社員参画でつくり出すための取り組み「Nakano Style」を推進しました。これは、13年5月にグループ各社の本社機能を中野に集約するオフィス移転の機会に、グループ連携を深めていく基盤をつくるための施策として行われたものです。14年は60部署でワークショップが実施され、同グループの社員1,800名が参加しました。
エンパブリックは、プロジェクト事務局として参画。同グループの社員が自分たちで社内ワークショップを実践できるようにするため、組織のコミュニケーション改革につながるようなプログラムの戦略・実行計画の策定、各社を代表したプロジェクトコアメンバーを対象とした「朝ゼミ」の企画・実施支援、ワークショップ運営のためのツール提供などを行いました。
本取り組みについて詳しくは、エンパブリック発行の季刊誌「地産知縁」第2号の特集記事をご覧ください。
女子中高生の理系進路選択をサポートすることを目的に始まった講談社のRikejoプロジェクト。エンパブリックは、2010年から事務局として参画しています。当初は中高生向けサービスとしてスタートしましたが、ここ数年は、ダイバーシティ推進といった意味で、理系女性の活躍推進や理系女性の増大が政策的にも期待される中、理系女性を対象に特化したプロジェクトとして、各方面から注目されています。
エンパブリックでは、プロジェクトの中で、主に中高生会員を応援するサポーターである先輩リケジョ(理系の女子大学・大学院生、または理系の職業についている理系女性)のコミュニティづくり、先輩リケジョと中高生との出会いの場づくり、理系女性のためのキャリアサポートなどに取り組んでいます。また、プロジェクト企画・運営のノウハウを活かし、理系女性のキャリアサポート、キャリア開発を目的とした独自事業も展開しています。
参考リンク: 理系女子応援サービス Rikejo [リケジョ]
上記の他、「顧客との交流を深める参加型イベントの立ち上げ支援」(リサーチ企業)、「中堅職員の交流と活性化」(保育業界)、「販売員のマーケティング力向上」(食品業界)、「ファシリテーションと参加型マネジメント力の向上」(社会福祉法人)など、多数の実績があります。
「社員が学びあえる環境づくり」もご参照ください。
あらかわヘルシータウンクリエイティ部とは、専門家と地域住民が「健康な街」を具体的に語り合い、アクションを起こすプログラムです。エンパブリック主催のワークショップ講座の修了生であり、医師の菅野さんと協働して、「医療・介護の専門職と地域の人たちが共に集い、荒川区町屋地区という具体的な地域を舞台に、共に効果的な手法を生み出していこう」という目的のもと、2015年に取り組みがスタートしました。
これまでの地域医療、在宅医療・介護は、あくまでも「専門職によるサービス提供」がベースでした。しかし、エンパブリックは、地域の人たちが適切に医療・介護サービスを使い、予防やセルフケアを進めるには、専門職からの視点だけでなく、地域とのパートナーシップ、地域活動の担い手との連携が今後ますます不可欠になってくると考えています。
2016年からは、「あらかわヘルシータウンクリエイティ部 シーズン2」がスタート。様々なパートナーとのコラボレーション、そして地域インタビュー、まちあるき・地域診断、ワークショップなどの実践的プログラムを通じて、都心部における地域と医療・介護の効果的な連携、地域包括ケアについて共に考え、つくっていく講座を引き続き運営していきます。
患者・障がい者という立場から、一般市民、医療系学生、医療者などに向けて講演・講義を行う人を育てる、NPO法人 患者スピーカーバンク。エンパブリックは、代表の広石が執筆した書籍「あなたの経験をみんなの学びに 共に考える講座のつくり方」のノウハウを提供し、同法人主催の「患者スピーカーバンク育成研修」のプログラムを共同開発しました。
参考リンク: NPO法人 患者スピーカーバンク
2010年、エンパブリック主催の対話イベントやワークショップの修了生であり、医師の孫さんが、エンパブリックの協力を得て「みんくるカフェ」をスタートさせました。医療者と一般市民の対話の場として、関連イベントと併せるとこれまでに60回以上開催されています(※)。
孫さんがそうであったように、対話の勉強がしたい人向けに、2012年から「健康・医療みんくるファシリテーター育成講座」も開催するように。エンパブリックは、こちらのプログラムの企画・運営にも協力しました。これまで開催された講座で、北海道から沖縄まで計160名の修了生を輩出し、各地域合わせて25の活動が展開される(※)など、みんくるネットワークは全国に広がりを見せています。
※いずれも2016年1月現在
参考リンク: みんくるプロデュース | Healthy Communication, Healthy Communities
すぎなみ地域大学は、地域活動における「協働の担い手」を広げるための杉並区民向け講座で、介護や福祉ボランティア、環境、コミュニケーション、地域づくりなどのテーマで年間約40本実施されています。そのうち、エンパブリックは、「社会貢献型イベント企画・実践プログラム~NPO・地域活動者と協働し、イベントをやってみよう~」の企画・運営を担当しました。
当プログラムの受講生は、「NPOや地域活動を応援するイベント」の企画から準備・運営までを実施することで、協力しながら活動を実践する経験を積みます。また、NPOとの協働イベントを自ら運営することで、寄付やボランティアを集めるポイント、参加者の満足度を高める企画のコツ、人が集まる告知文・広報、話の引き出し方、予算やお金の管理、アンケート実施や参加者フォローなど、社会活動に参加する際に現場で活かせるノウハウを体感的に習得します。
2014年度のプログラム修了生が中心となり、日本人と在住外国人の交流イベント「世界のわ茶会」、90歳以上の高齢者の作成した絵画や書道の展示イベント「百花繚乱展」が現在も継続的に開催されるなど、プログラム終了後のアクションに繋がっています。
すぎなみ大人塾は、2005年に始まった、杉並区教育委員会が主催する住民向けの参加型の学びの場です。エンパブリックは、2014年・2015年に大人の住民が街で遊ぶことをテーマとする「大人の街の楽しみ方~アソビノベーション」コースを企画・運営しました。(15年度 アソビノベーション・パンフレット)
アソビノベーションは、「遊び+ソーシャルイノベーション」の造語で、遊びから地域に新しい発想や活動を生み出すことを意味しています。参加者は遊びを自分たちで企画し、仲間を誘ってみて、その経験をふりかえる、ということを通して、自分の楽しいことを他人と分かち合い、地域の中でアクションする流れを体得します。
大人塾で最も重視しているのは、講座修了生の動き方(アウトカム)です。エンパブリック担当のコースでは、「修了後、一緒に動ける仲間、声をかけあえる仲間として、自分たちで遊びや活動を企画したり、誰かのイベントを手伝ったり、参加したりするようになる」ことをアウトカムとして、講座を運営しました。
参考リンク:
荒川コミュニティカレッジは、地域活動の担い手育成を目的として荒川区が2011年に開講した学びの場で、「まちづくり学科(昼間)」、「クリエイティブ学科(夜間)」などのコースが設定されています。エンパブリックは、1期から現在に至るまで、まちあるきや企画作りなどの講師を担当するほか、4期クリエイティブ学科では、荒川区の企画会議にアドバイザーとして出席し、講座内容の検討と講師候補の選定に携わりました。
2015年、4期クリエイティブ学科で担当した「人とまちをつなぐ地域交流プロデューサーになろう」という講座では、家庭でも、職場や学校でもない第3の居場所(サードプレイス)を地域に増やしていく人材を育成することを目的に、地域で新しいつながりが生まれる場を立ち上げ、運営していく手法を実践的に学んでいきました。2年間の受講期間のうち、1年目は場づくりの考え方や技法、事例を学んだうえで、学園祭(成果発表会)での交流イベントを、2年目は、地域イベント、空き家、コミュニティ・スペースなど外部と連携しながら、区民が交流できるイベントの企画・運営を行いました。
本講座修了後も、受講生たち同士で連携し、自主企画のイベントやそれぞれの地域活動を積極的に行っています。
参考リンク: 荒川コミュニティカレッジとは 荒川区公式ホームページ
すみだガバナンスリーダー養成講座は、住民主体の協治(ガバナンス)によるまちづくりの担い手を育成する講座。区の地域活動の現状や課題、地域で活動する際のノウハウを学ぶほか、受講生同士で話し合いながらイベントを実践します。また、地域活動の解決に向けて、地域で活動する個人・団体と関わり、協力を得ながら講座のプログラムを経験していくことで「まちのつなぎ役(コーディネーター)」としての力も身に付けることも目的です。エンパブリックは、2013年から本講座の企画・運営を担当しています。
2015年度の年間企画プログラムは、「2020年世界に誇れるすみだを実現するためには?」。現場訪問を通して地域の現状を把握すると共に、未来から逆算していま起こすべきアクションを考える手法論も学ぶのが特徴。そのうえで、地域のつながりや誇れるものは何か、どうすれば幅広い区民が参画できるか、ワークショップ実践を通して考え、アクションの芽を生み出しました。
参考リンク: すみだガバナンスリーダー養成講座(特設サイト) | これからのコミュニティ・リーダーを考えるアクション・ラーニング・プログラム
シルバー大学は、小平市に住むおおむね60歳以上のシニア世代が集い、お互いの経験・知識・アイディアを活かして学びあう連続講座です。2012年より、ワークショップ型学習のプログラムを実践するにあたり、エンパブリックが企画協力と講師として参加しています。
2015年度に担当した「イベント実践プログラム」では、まず違う経験を積んできた人たちが仲間となるプロセスを経たうえで、お互いに協力して地域を知り、問題意識を具現化させていきました。それに基づいて、地域の人たちが参加・交流するイベントを受講者自身が企画・広報・運営を行いました。具体的には、「高齢者の居場所」と「健康寿命」をテーマに「憩いのサロン」を企画し、園芸、茶道、脳トレ・体操、カフェのコーナーを分担して運営しました。
講座開始時にはあまり交流に積極的でなかった受講生たちも、修了時には口々に「イベントは大変だけど、やったら最後は楽しいし、学ぶことも多い」と言います。多くの修了生は、現在も公民館や地域での活動に参加し続けています。