危機感では動かない社会に、変化を起こす「物語」とは?【オンライン上映&ワークショップ】
~ 映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」からサステナビリティを進めるストーリーについて考えよう

開催日時 2020年11月7日(土) 13:15~17:00 オンライン開催

チケットをPeatixで販売中

警告ではなく新しい物語を分かち合うことで、社会が動き出す?その方法を考えよう!

「今、危機の状況にあるのに、それを伝えても人は動かない。どうして!?」
そんな気持ちになったことがある人は少なからずいるでしょう。
その前に、「危機だと言っても、みんな動かないだろうから仕方ない…」と諦めてしまっている人もいるかもしれません。

気候変動、フードロス、格差などの問題の深刻さが様々な研究機関から発信され、危機感を共有する人も増え、行動を始めている人もいるのに、なかなか社会全体が動くことにはつながっていません。

この問題に、エコロジストのシリル・ディオンさんもぶつかっていました。環境問題のために立ち上がった人が効果的な行動ができず、息切れしてしまうことに多く出会いました。いくら危機を訴え、警告を出しても、実利主義に慣らされてしまっていて他の生き方に気付いていない人には届かないと感じていました。
そこで、彼は女優メラニー・ロランと共に、食、エネルギー、マネー、民主主義、教育の今を巡る旅に出て、出会った“新しい暮らしを始めている人々”の姿を撮り、世界とシェアするためのドキュメンタリー映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」を制作しました。この映画はセザール賞を受賞し、初公開時にフランスで100万人が観賞し、日本を含む世界31の国・地域で公開され、大きな反響がありました。そして、映画製作後に各地で意見交換をする中で出会った「何から始めたらいいのか」「どう動けばいいのか」という声に応えて、書籍「未来を創造する物語」を出版しました。
https://youtu.be/2o6DT4W1vd4
その過程を通してディオンさんは、今の世界に求められているのは、警告や反対ではなく、「世界の見方を変えていく」ことだと考え、“本当の革命は「物語」によって起こすことができる”と考えるに至りました。

今、ビジネスでもストーリーテリングやナラティブの重要性への関心が高まっているように、論理の限界を超え、感情に訴え、行動変容につなげるには「物語」の力が必要です。
では、サステナビリティを伝え、変化を広げるには、どのような「物語」が必要なのでしょうか? どのように工夫できるのでしょうか?

このワークショップでは、映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」を鑑賞した上で、書籍「未来を創造する物語」の翻訳者である丸山亮さん、竹上沙希子さんから、シリル・ディオンさんの考えていること、書籍の内容を紹介いただいた上で、サステナビリティに向けて私たちの暮らしを、また人々を動かすために何が大切なのか、みなさんで一緒に考えたいと思います。

※本プログラムは、ゼミ「サステナブルまちづくり概論~持続可能な都市の全体像をとらえ、その実現手法を探る」の関連イベントとして開催されます。ゼミでは、これまで技術や部分・要素から断片的に語られることが多かった「持続可能な都市」の姿とそこでの暮らしの全体像を、幅広い分野の専門家の講義と参加者の議論で進めていきます。(第1回公開講座の案内はこちら

実施概要

〇開催日時 2020年11月7日(土)

〇 映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」鑑賞 13:15~15:15
ワークショップ
 15:30~17:00 (交流会 17:00~17:30)

※映画は、9:30~11:30、20:00~22:00にも上映します。1回を選んでご鑑賞ください。
※映画鑑賞は、契約の関係上、日本国内からの視聴に限らせていただきます。

〇オンライン開催(ワークショップ、映画上映ともzoomを利用。参加申込いただいた方にURLを連絡します)
〇主催:株式会社エンパブリック、シティラボ東京

プログラム

◆ワークショップ

  1.  シリル・ディオンさんのメッセージを私たちはどう受けとれるだろうか?
    ゲスト:丸山亮さん、竹上沙希子さん(シリル・ディオン著「未来を創造する物語」翻訳者)
  2.  映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」からのヒントは?
  3.  暮らしや社会を動かす「物語」に必要なことは?

ファシリテーター:広石拓司(株式会社エンパブリック:立教大学経営学部兼任講師「サステナビリティ&ビジネス」担当)

◆映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」

©MOVEMOVIE – FRANCE 2 CINÉMA – MELY PRODUCTIONS
第41回 セザール賞ベストドキュメンタリー賞受賞
監督:シリル・ディオン、メラニー・ロラン『イングロリアス・バスターズ』『オーケストラ!』
出演:シリル・ディオン、メラニー・ロラン、ロブ・ホプキンス、ヴァンダナ・シヴァ、ヤン・ゲールほか
2015年/フランス/120分/シネスコ/カラー/原題:DEMAIN /日本語字幕:丸山垂穂/
協力:ユニフランス・フィルムズ/配給:セテラ・インターナショナル/
公式サイト www.cetera.co.jp/tomorrow/

参加費

〇参加費:1,300円(ワークショップ、映画鑑賞のセット。どちらかだけ参加の場合も料金は同じ)

対象者

  • 都市開発に携わる方
  • SDGs・サステナビリティにビジネスで取り組みたい方
  • NPOで環境・社会の問題に取り組んでいる方
  • 持続可能な暮らしを考える市民、まちづくりに取り組む市民
  • 中長期的な視点から地域づくりを考える行政職員 など

分野や立場を超えて集い、共に考えましょう!

エンパブリックでは講座参加チケット販売にPeatixを利用しています。
外部サイトに接続します。

オンライン参加のURLは申込者の方に前日までにお伝えします。

ゼミのご案内

第1回公開講座受付中

ゼミ「サステナブルまちづくり概論~持続可能な都市の全体像をとらえ、その実現手法を探る」

*現在、講師、日程の最終調整中です。決まり次第公開します。

開催時期:2020年10月29日~21年2月27日

(全8回のコア・セッション、グループ・セッション、関連イベント:欠席会はアーカイブ配信)
オンライン開催
主催:株式会社エンパブリック、シティラボ東京

「持続可能な都市」という言葉は以前から使われていますが、部分・要素や技術面から断片的に語られることが多く、サステナブルなまちとそこでの暮らしの全体像は見えづらいままです。脱炭素、循環経済、スマートシティ、グリーンインフラ、コミュニティ、ESG投資など様々な要素が関係し、SDGsの先にある街はどのような姿なのか、その実現に何が求められているのか、共に考えましょう!
このゼミでは「サステナブルまちづくり」への分野・テーマを超えた基本的な考え方、事例の背景にあるメガトレンドの視点を第一線の研究者・実践者から学びます。その上で参加者の経験を持ち寄って議論し、サステナブルまちづくりに不可欠な構成要素は何かを共に考え、2030年の都心、郊外、地方都市でのサステナブルなまちでの暮らしを描いていきます。そして、その実現に向けて自分の仕事や活動は何ができるのか、何から始めていけばいいのか、具体化していくことを目指します。

参加費:プログラム全体参加セット 38,000円 定員 40名

第2回~第8回で扱うテーマ(現在、最終調整中)
〇サステナブルな都市へ賢く成長していくには何が必要か?
〇都市のデジタルトランスフォーメーションとは?
〇エネルギー・シフトが都市デザインにもたらすことは?
〇サステナブル都市に投資を呼び込むには?
〇サーキュラー・エコノミーとまちづくりはどう結びつくのか?
〇都市のみどりの意味と可能性を問い直す
〇社会課題解決とサステナブルまちづくりについての事例共有
〇ワークショップ:サステナブル都市に必要なサービス、空間は?
〇ワークショップ:サステナブル都市での生活シーンをデザインする
〇ワークショップサステナブル都市へのまちづくりに必要なこと、私たちのできること

【関連イベント】
〇サステナビリティへの変容を促す物語とは?
映画「TOMORROW パーマネントライフを探して」から考える
〇再生可能エネルギーを軸にしたまちづくりの実践現場からの報告(仮)
and more…