empublicメルマガ「関係性をつくる時間を組み込む」~根津の街から(2020年10月2日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年10月3日発行)

みなさま、すっかりご無沙汰になってしまいました。
エンパブリックは無事に運営できています。
今年は新型コロナウィルスで対面ワークショップはなくなりましたが、オンラインで行っています。
年度の立ち上がりが遅かったため6~9月に一気に業務が集中し、余裕がありませんでした。
このような状況でも忙しくさせていただいていること、本当に感謝しております。

新しく動き出すことも増え、秋からの準備を進めています。共有したいことも貯まっています!
これから、またご案内させていただければと思っています。
引き続き、よろしくお願いいたします。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「関係性をつくる時間を組み込む」(広石)
◆2◆ エンパブリックSTOREスタート!メルマガ読者キャンペーンも。
エンパブリックのnoteを始めました!
◆3◆ 千代田区 千代田のつながり探求ガイド、
ちよラボ版「新型コロナウイルス感染予防しながらの地域の交流活動を考えるために」
◆4◆ 2040年の「サステナブルな日常」をデザインする視点・視座~ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」第1回公開講座
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◆1◆ コラム「関係性をつくる時間を組み込む」(広石)
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新型コロナウィルスの感染拡大が始まり半年少しが過ぎました。
GO TOキャンペーンで人が動き、研修なども対面でのものが戻ってきています。
ただ、感染症の収束にはまだ時間はかかるでしょう。
緊急対応的に動いてきたフェイズを超え、新しい構造を整え、変わっていくフェイズになるでしょう。
おそらく「コロナって、こういう影響だったよね」とわかるのは3年か5年後のことだと思います。

今年の研修や講座では、当然、新型コロナウィルスの起こす状況への対応も大きくトピックです。
私たちが取組んでいる、地域包括ケアシステムの地域づくりも、対面や集会ができない中で、どう関係を守るのかがテーマになっています。
地域で活動する方、コーディネーター役の方たちと数多く話してきて感じるのは、
「つながっている人とは、どんな状況でもつながっていれる」ということです。

こんな声をお聴きします。
「高齢者の集うサロンができなくなったが、主宰者の方は気になるので手紙や電話をした。
そうしたら感謝されてたくさん話したり、手紙が返ってきて、以前よりも深くつながれた」
「シニアの生涯学習の仲間で、つながりを守りたいからオンライン交流を始めた。
当然、苦手な人もいるのが、仲間外れを作りたくないので、みんなで手伝ってあげた。
会をしようとしたら、設定や準備だけを整えるだけで時間がすぎた時もあるが、それ自体が交流で楽しかった」

「高齢の人はITが苦手だから」と一括りにしがちです。
しかし、日頃から仲間で「つながりたい」と思う相手がいれば、状況が変わっても助け合ってつながれるのだと感じます。

その一方で、「前はイベントなどでつながっていたが、つながりがなくなった」という声もあります。
高齢者の一人暮らしで家族とだけつながっていたが、家族が来れなくなって孤独死になっていたというニュースもありました。

それは地域だけでなく、飲食店も、「人が入る店だったがコロナで全く人が来なくなり、収入がない」という場合もあれば、
「お店はなくなってほしくないから、テイクアウトで応援する。先に食事のチケットを買って後で行くよ」という場合もありました。

感染症だけでなく震災なども含めて、災害は日頃の関係性を浮かび上がらせます。
災害では「避難所に行きたいと思っても、周りと関係が悪いので行けない」という人も浮かび上がります。
テレワークがうまくいかない時、システムの使い勝手を理由にしがちです。
しかし、問題はそこではなく、「一緒に仕事をする仲間、助け合う仲間」という関係があるかないかなのかもしれません。

「つながり」は急にはつくれません。「つながり」には面倒な側面も少なからずあります。
大切だと思いながら、つい後回しにしがちなのが「つながりづくり」でもあります。
今年の経験から気づいた自分・組織のつながりを見直し、関係性をつくる時間を日常に組み込むことも、変化に強いレジリエンス向上のポイントだと改めて感じます。

◆2◆ エンパブリックSTORE、エンパブリックのnoteを始めました!
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エンパブリックSTOREを始めました! https://empublic.stores.jp/
エンパブリックで発行している書籍、情報誌、ワークシートなどをご購入いただけます。
メルマガ特別キャンペーンとして、10/11(日)23:59まで、決済時に下記のクーポンコードを記入いただくと、15%オフになります。
*クーポンコード NezuKara (N、Kが大文字です)
ぜひご利用ください!

そして!エンパブリックのnote始めました!
今年で12年目を迎え、今までの、そしてこれからのエンパブリックがギュッ!と詰まった「note」にしていきたいと思いますので、こちらもよろしくお願い致します。https://note.com/empublic/n/n61fe74244697
メルマガで、広石コラムを掲載しておりますが、今までの沢山の過去のコラムの中から、私自身が今読んで、もう一度改めて皆さんにお届けしたいコラムをピックアップした「広石コラムLooking Back」も、ぜひご覧ください!(新村)

◆3◆ 千代田区 千代田のつながり探求ガイド、
ちよラボ版「新型コロナウイルス感染予防しながらの地域の交流活動を考えるために」
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千代田区での地域コミュニティ醸成に取り組んできた「ちよだコミュニティラボ」。
都心の地域コミュニティというと難しく感じてしまいます。
ただ、「コミュニティに入る」という言い方をすると、コミュニティという組織のようなものを考えがちですが、全ては人と人のつながりから。
「町会に入る」というのでなく、「ご近所の斉藤さんと知り合った。その人の話に興味をもったので参加した」という人のつながりが基本です。
「つながり」は「人に関心を持つこと」から始まります。
そのような思いで、ちよだコミュニティラボでは、身近な場をつくっている人を70以上紹介する冊子をつくりました。
それが「千代田のつながり探求ガイド」です。 https://chiyolab.jp/communityguide

そして、今年の状況を踏まえて、ラボの活動に参加いただいている方の声をまとめ、
「新型コロナウイルス感染予防をながら地域の交流活動を考えるために」を作成しました。
https://chiyolab.jp/archives/11558
つながりや活動を考えるために、「まず何を話し合うことから始めたらいいのか?」をまとめました。

10月には千代田のお店の人、探究ガイド掲載の人と出会うイベントも開催します。 https://chiyolab.jp/
みなさんの活動のヒントにしていただければ!

◆4◆ 2040年の「サステナブルな日常」をデザインする視点・視座
~ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」第1回公開講座
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◆サステナビリティとデジタル、2つの変革の先にある“未来の日常”を描き、
街、ハード、サービスに求められること+自分の仕事のこれからを考えよう!◆

「持続可能な地域づくり」は長らく言われてきましたが、これまで部分・要素や技術面から断片的に語られることが多く、全体像は見づらいものでした。
脱炭素、循環経済、スマートシティ、グリーンインフラ、コミュニティ、ESG投資など様々な要素が関係して実現する、SDGsの先にある「サステナブルな日常」において、街はどのような姿になるのか。そこでは、どのようなサービスが求められ、まちづくりや都市計画の考え方は、どう変わっていくのか。全体像を考えるための視点・視座を学び、具体化することに挑む、ゼミ「サステナブルまちづくり概論」の第1回を公開講座として開催します。
まちづくりを、都市開発を、そのまちで使われるサービスを、次世代バージョンにアップデートする時は、今でしょう!
主催:株式会社エンパブリック、シティラボ東京
<プログラム>
1.イントロダクション、アイスブレイク
2.SDGsの促すサステナビリティ・シフト~2020年代におきる経済社会、ビジネス、都市の変化を考える視点
広石拓司 株式会社エンパブリック代表、慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師
3.サステナブルな都市と地域を統合的に考える視点と枠組み
村山 顕人 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 准教授
4.Q&A、ふりかえり、ゼミ「サステナブルまちづくり概論」のご案内
参加費 1,000円(公開講座特別価格)
*詳細・申込https://peatix.com/event/1645994/

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第199号 2020年10月2日配信)
発行責任者=広石 拓司
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