empublicメールマガジン~根津の街から(2025年3月28日)
3月も終わりになって急に暖かくなり、上野の桜も一気に咲きました。
新年度に新しいチャレンジを始める方も多いと思います。エンパブリック自体も新しいステージに向けて動き出しますし、新しい視点をお届けできるプログラムを用意しています。ぜひ根津で、オンラインで、ご参加下さい。(中村)
―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆【広石コラム】empublicアップデート(1):「しなやかにつながる」を広げることを目指して
◆2◆ コミュニティの課題解決力を高める、知識の共有・創造・活用の方法(全4回)がスタートしました!
◆3◆ 対話には何ができるのか? 何が対話を阻むのか?~対話の書籍をヒントに考える読書会が始まります
◆4◆ 暮らしを起点にソーシャルな活動を捉えなおそう
(5/9)暮らしの中にある“市民らしさ”って?~市民観のシフトを考えよう!
(5/30)分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは?
◆5◆empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
◆6◆編集後記~スタッフ 渡邉さやが卒業します
―――――――――――――――――――――‐
◆1◆【広石コラム】empublicアップデート(1):「しなやかにつながる」を広げることを目指して
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
empublicでは、これまでの経験・知見を活かしながら、現代の社会課題解決にもっと役立てる存在となるために、事業についての見直しを行ってきました。
日々の活動で関わって下さる方、多様な社会活動で実践されている方などと意見交換をしながら議論を進めてきた中で、会社として挑む次のステージが見えてきました。
アップデートの1つとして会社として掲げるテーマを次のように設定しました。
―――――――――――――――――――――――――
しなやかにつながり、新しい価値と仕事を生み出す
〜‘私’から始まるコレクティブな協働で
つながり、学びあい、変化を共につくろう
―――――――――――――――――――――――――
「しなやかにつながる」は“つながり”や“コミュニティ”の変化を進める存在でありたいという思いからつけました。
これまでの“コミュニティ”は、地域・村、企業などの基盤がしっかりあるうえで、長い時間をかけてつながり、経験を共有し、お互いを深く理解しあうからこそ信頼しあい、助け合うことができるものでした。
会社においても長く勤めることを前提に社員を育て、社員間の関係をつくることが前提にありました。
しかし、社会が変化し、価値観も多様化する中、地域でも組織でも人は移動することが当たり前になり、同じ考え方を深く浸透させて関係をつくることが難しくなっています。その中で、時々にそこにいる人たちが状況に応じて、関係性を育てながらつながっていくことが求められるようになりました。
変化するし、人も変わっていきながらも、その場でいる人が自分のことを話せ、思いや考えを受けとめあい、力を持ち寄って協力し、お互いから学びあいながら成果を生み出せるような関係をつくっていく。
そのように「しなやかにつながり、価値を生む」関係をつくるには、場づくりだけでなく、リーダーシップやガバナンスのあり方、一人ひとりの向き合い方も変わっていくことが必要です。
それは、町会・自治会などの地縁コミュニティにおいても、コミュニティ活動においても、企業の組織開発においても必要になってきます。
また、サステナビリティやDXも、変化する状況に応じて、どう内外の人の力を活かすチームをつくるのかが求められます。
Jリーグのシャレン!活動のように、スポーツという元々の枠に閉じず、違う分野の人と柔軟につながり、共に価値を生み出すことが、自分達にも地域にも意味があるような関わり方も大切になってきます。
これまでエンパブリックが取り組んできたことから生まれた知見や技術を、より多くの現場での「しなやかにつながり、」という動きで使っていただけるようにする。そのことに会社として力を入れていきたいと考えています。
(つづく)
◆2◆コミュニティの課題解決力を高める、知識の共有・創造・活用の方法(全4回)がスタートしました!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
研修や講座で先進事例紹介がよく行われています。
しかし、起業講座で「先輩起業家の話を聴こう」という会をしても、「先輩のすごさはわかったが、自分はどうしたらいいかわからない」という声があります。
モデル事業に力を入れ、そこがうまくいったとしても、そのモデルを他に展開できたらと多くの人がいと思いながら、なかなかうまくいきません。
3/27からスタートした「知識の共有・創造・活用の方法」では、知識創造理論(SECIモデル)の“暗黙知”の意味や価値に焦点をあて、それを軸に学びやノウハウ共有、モデル展開を効果的に進める方法を考えていきます。
3/27開催の第1回では20名以上が参加し、「他者から学ぶ」について、学習論、インストラクショナル・デザインなどの知見を活かしながら、「学びを実践につなげるとはどういうことか」について考えました。
「若手社員が、会社での成長を実感できないと言っている理由がわかった」
「ベテラン社員の知見を伝える方法を見直したい」など参加者の方から好評をいただいています。
第2回からの参加の方には、資料とアーカイブ動画の共有も行います。
〈開催日程〉 3月27日(木) 、4月10日(木)、17日(木)、5月1日(木) 20:00~21:45
詳細・お申込はこちら https://peatix.com/event/4317147
◆3◆ 対話には何ができるのか? 何が対話を阻むのか?~対話の書籍をヒントに考える読書会が始まります
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「対話とは何か?」「対話が成立するには何が前提になるのか?」
「対話は何を生み出しているのか? なぜそれが生まれるのか?」
対話をめぐる書籍をヒントに、一緒に考えてみませんか?
<とりあげる書籍>
・平田オリザ著「対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術」
・平田オリザ著「わかえりあえないことからーコミュニケーション能力とは何か」
・斉藤環著「イルカと否定神学 対話ごときでなぜ回復が起こるのか」
・塩原良和著「分断と対話の社会学 グローバル社会を生きるための想像力」
・その他、メンバーからの推薦があった書籍
<開催日時>
2025年4~9月第4水曜日20:00~21:30 (4/23、5/28、6/25、7/23、8/27、9/24)
オンラインと対面のハイブリッド開催
詳細・お申込み https://peatix.com/event/4317226
◆4◆ 暮らしを起点にソーシャルな活動を捉えなおそう
(5/8)暮らしの中にある“市民らしさ”って?~市民観のシフトを考えよう!
(5/30) 分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄。
書籍「市民的コモンズとは何か」を上梓された駒澤大学文学部教授の李 妍焱さん、贈与論の昭和女子大学人間社会学部教授の古市 太郎さんを迎え、暮らしを起点に市民性や社会活動を考える視点を考えます。
〇暮らしの中にある“市民らしさ”って? ~「’えらい人’による市民社会」から「分かち合い、共に生きる地域」への市民観のシフトを考えよう
開催日:2025年5月9日(金)20:00~21:45
詳細・申込 https://peatix.com/event/4348270
〇分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは?~これからの社会の贈与、コモンズ、市民性を考えよう
開催日:2025年5月30日(金)20:00~21:45
詳細・申込 https://peatix.com/event/4348419
◆5◆empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
毎週一つの「気になる言葉」を取り上げ、今の社会を考える代表広石のラジオ型番組です。
SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
#79 「コレクティブインパクト」〜多様な立場・分野の人が協力して大きな成果を生み出すには?
#76 「属人生」~引継ぎがうまくできないのはどうして?
#75 「成功モデル」~成功モデルを真似ても成功しづらいのはなぜ?
◆6◆ 編集後記
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エンパブリックの渡邉さやです。
3月末をもちまして、エンパブリックを退職することになりました。
大学時代のインターンを含めて4年半、エンパブリックスタジオはじめ関わっていただいた全ての方に感謝を申し上げます。
「場づくりを仕事にするには?」という思いから会社に入社し、右も左もわからなかった中、皆さんの温かい支援や応援をいただきながら様々な経験を積むことができ、場の中で人が育つ意味を体感させていただくことができました。
その経験を通して、より密着した地域の現場の中で、自分の力を試してみたい。今がチャンスの時ではないかと考え、地域づくりの現場に深く入る道を選びました。
そこで、これまでの経験を活かし、人々の良い関係性を生み出す場のファシリテーターとして、その場の価値を結果にできるコーディネーターとして活動していきたいと考えています。
ここまで4年間半、本当にありがとうございました!
みなさまの健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。(渡邉)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第248号 2025年3月28日配信)
発行責任者=広石 拓司
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥