新年のご挨拶 empublicメルマガ~根津の街から(2021年1月14日)

◆新年のご挨拶 empublicメルマガ「根津の街から」 -◆
(2021年1月14日)

COVID-19に振り回された2020年が終わり、新しい年が始まりました。
ただ、日本では緊急事態宣言が出され、大雪の被害が起き、アメリカでは議事堂の襲撃が起きるなど今年も多くの難しさに直面しそうです。
エンパブリックでは今年、困難さにぶつかった時に、そこから学び、その先に行けるような知恵や仲間を得られる場づくりを広げていきたいと考えています。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年末のご挨拶にお返事いただいたみなさま、お声かけいただいたみなさま、ありがとうございました。
今年第一弾のメールマガジンを送付させていただきます。
引き続き、お読みいただければ幸いです。(広石)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2021年1月14日発行)
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※本メールは、株式会社エンパブリックのスタッフ、
代表の広石拓司と名刺交換させていただいた方、
弊社主催の講座にお申込みいただいた方にお送りしています。
登録・解除は https://empublic.jp/mail_news からお願いします。
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先日東京でも初雪が観測され寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょ
うか。お家時間が増えてなかなか身体を動かす機会も少なくなっているかと思いますが、風
邪などにお気をつけて元気にお過ごしください。(新村)

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「社会課題としてのリスキル(再スキル化)」(広石)
◆2◆ 書籍「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」好評発売中!
◆3◆ [1/19スタート! オンライン・ゼミ] コーディネーターが生み出す価値を最
大化するには?
~役割・あり方・スキルから「コーディネート力」をアップデートしよう!~
◆4◆ 編集後記

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◆1◆ コラム「社会課題としてのリスキル(再スキル化)」(広石)
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COVID-19パンデミックはより広く、深く、私たちの生活や仕事に影響を与えています。
今回、世界の人が同時に、「私たちが依って立っているものが脆い」ことを実感しています。
日本の医療制度も、飲食店経験も余裕のない状況で運営されてきたこと、地域や職場でのつながりの弱さや非正規職員の不安定さなど、
身近になりながら見えていなかった課題、後回しにしてきた課題が浮かびあがったのだと思います。

感染拡大の初期は「今は我慢するが、早く元に戻ってほしい」という気持ちが広がっていたと思います。
ただ、感染症が長期化し、影響が深くなるにつれ、「もう元には戻れない」という認識も広がってきていると思います。
今を「一時的な禍」と考えるか、「浮かび上がった構造的な課題に向き合う時」と考えるかで受け止め方も、この後の姿も大きく変わるでしょう。
「一時的な禍」と捉えると、“難しいこと”を後回しにし、その場しのぎを繰り返すことになります。
「なぜうまくいかないのか」に向き合って深く掘り下げ、自分の考え方、メンタルモデルを見直して、来た道を戻るのではなく、新しい道を見つけ出すことが大切でしょう。

そのような中、これから多くの人が新しい道を見つけ出さないといけなくなることは「仕事」だと思います。
パンデミックは多くの仕事に影響を与えていることに加え、脱炭素などサステナビリティ・シフト、デジタル革命(DX)も同時に急速に進んでいます。
これまでの「自分の仕事」を見直す人、見直さざるを得なくなる人が数多くいるでしょう。

仕事や雇用も、その場しのぎでは中朝的に暮らしや社会を守ることはできません。
今までの自分の仕事の考え方・進め方だけでなく、経済社会の変化に対応できるように「学び」が必要になります。
例えば飲食店を経営するにも、デジタル技術を使いこなす力、感染症対策や廃棄物ゼロに対応する力が必要になります。
その中で注目を集めている概念が「 re-skilling(リスキル:再スキル化)」です。

これまで、「スキルアップ」は“個人の課題”とされてきました。
また、経験が足りない人が勉強するものという捉え方もされていました。
しかし、経済社会が大きく変化している中での「リスキル」は個人の問題ではなく、組織・社会の課題となっています。

世界経済フォーラムの報告書「仕事の未来2020」では、デジタル化の影響で5年以内に8500万人が仕事を失うが、9300万人の雇用が生まれるとしています。
しかし、仕事を失う8500万人はデジタルなどのスキルを高めないと次の機会に進めません。
また、報告書は、今の企業に勤めている人の50%にリスキルが必要と指摘しています。
それは若手以上に、今までの仕事の習慣に慣れているベテランこそ「リスキル」を必要としています。

「リスキル」を10年後を見据えた組織課題・社会課題として捉え、社会的に取り組むことが今年の大きなテーマになると考えています。

 

◆2◆ 書籍「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」好評発売中!
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本書は2020年代に起きるサステナビリティとデジタルの2つの経済社会の大変化の時代に働き、生きる人に求められることをまとめたものです。
本書の家訓いなっているのが、ユネスコの提示した「持続可能性キー・コンピテンシー(key competencies in sustainability)です。
持続可能な社会を担う人となるために、持続可能な社会の担い手に求める資質・行動様式として、下記の8つの要素を指摘しています。
・問題の構造を見抜く ~システム思考
・ありうる未来を考え、ありたい未来を描く ~予測
・自分の判断の基準を自覚する ~規範
・実現への道筋を描く ~戦略
・他者と学び合いながら力を持ち寄る ~協働
・解く・ 動く前に問いかける ~批判的思考
・自分はどうありたいのか ~自己認識
・力を持ち寄り、社会を動かす ~統合的問題解決

なぜ、これらが必要なのか、どう使いこなせばいいのか、そこからサステナブルなビジネスをどう創るかまとめています。
デジタル技術習得に止まらないリスキルのヒントとして、ぜひお読みください。
*書籍紹介ページ https://empublic.jp/sdgs_ninaite

 

◆3◆ [オンライン・ゼミ] コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?
~役割・あり方・スキルから「コーディネート力」をアップデートしよう!~
1/19スタート!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今、様々な分野で「コーディネーター」という言葉が使われています。
また、コーディネーターという名称がついていなくても、事務局などコーディネート力を求められる人が増えています。
コーディネートを仕事とする方のためのゼミ「コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?」がスタートします!

今回のゼミを進行するのは、地域におけるコーディネーターの役割と可能性に注目し、コーディネーター支援に取り組んできた瀬沼希望です。
瀬沼の「地域や社会の課題解決のために活躍できるコーディネーターがもっと増えたらいいのに」という思いを発端に、
「コーディネーターの役割とは」「関係性をつくるには」「異なる主体の合意形成をつくるには」「もっと成果を出すには」などを考えていきます。
テキストとして、書籍「ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ」を基に、多数の動画と代表の広石も交えた参加者同士のセッションで学びます。

○[オンライン・ゼミ] コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?
開催日時:2021年1月19日(火)より、毎週火曜日20:00~22:00 全7回
*オンデマンド講座動画を視聴してからセッションに参加頂くことを想定しています。
*当日参加が難しい場合にも、後日配信があります
*参加費:33,000円 (税込)
詳細・申込 https://peatix.com/event/1732140/

 

◆4◆ 編集後記

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茨城県の理工系女子応援事業の取り組みで、女子中高生へ向けの「理工系女性へのインタビュー動画」を制作しています。
昨年からオンラインコミュニケーションが身近になったとともに、私個人としては「動画で伝える」ことも少し身近に感じるようになりました。
Zoomの録画機能を動画作成に活用できるということも大きかったように思います。
先日のモニター上映会では、「自分に限界を作ってはいけない」「頑張ることは恥ずかしいことではない」といった言葉に感銘を受けたという中高生が。文字で書くとなんとなくお説教っぽい印象を持たれがちなメッセージも、動画のストーリーの中だと素直に心に届くのだと、改めての発見です。
動画の力をどう使っていくか、今年のテーマになりそうです。(矢部)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第204号 2021年1月14日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublicメルマガ「新しい知恵に向けて(2)」~根津の街から(2020年12月16日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年12月16日発行)

本格的に冬を感じる寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年も残すところあとわずかになりました。風邪などにお気を付けてお過ごしください。(新村)
ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「新しい知恵に向けて(2)」(広石)
◆2◆ [オンライン・ゼミ] コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?
〜役割・あり方・スキルから「コーディネート力」をアップデートしよう!〜
1/19スタート! 事前説明会(12/29)を無料開催
◆3◆ [オンライン・イベント]書籍「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」出版記念交流会
Vol.1(12/22夜)「持続可能性を拓く人は何を、どう考えて、動いているのだろう?」
Vol.2(1/11月・祝午後)「グレートリセットを生き抜き、持続可能な経済社会へと進むには?」
◆4◆ エンパブリックのnoteから
・活動報告:新宿区地域支え合い講座開催しました!など
◆5◆ 編集後記
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◆1◆ コラム「新しい知恵に向けて(2)」((広石)
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ウェブメディア「Sustainable Japan」のメールマガジン(12/7)号で、運営会社CEOの夫馬賢治さんが、
日本政府のカーボンニュートラルに向けた政策が動き出してから主要メディアも現状の産業課題を指摘し始めたことに
「せめてあと5年早くこのように状況を報じていてくれたら」と書いていらっしゃいました。
その気持ちにとても共感しますし、その後に「前を見ていく」と書かれたいたことも共感です。

政府のカーボンニュートラル、東京都の30年までに新車オール電動化などに対し、「突然、言い出した」という声もあります。
ただし、「突然」起きたように感じる世の中の変化も、世界のどこかで起きていたり、身近だけど見えないところで起き始めていたものです。

SDGsが広がり始めた時に、NPOの方から「新しいことは何も入っていない」という指摘がありました。
確かに、SDGsは、全く新しい問題を扱っている訳でも、思いつきもしなかった切り口のアジェンダが含まれる訳でもありません。
NPOなど社会問題に携わっている人には、「ずっと言われてきた問題」ですし、「ずっと取り組んできた」ことでしょう。

しかし、これまではメインストリームの経済社会システムが順調に動いていることを前提に、
そこから「こぼれ落ちた問題」「やっておいた方がいいこと」として、環境や社会への”貢献”がテーマとなっていました。
だから、会社の役員になるには、経営や経済に精通していればよく、環境や社会問題を「よくわからない」と言っても大きく問題にはなりませんでした。
逆に、NPO等が企業や政府に「この問題をすべきだ!」と訴えても、「大切だけど…」と向き合わない状況も続いてきました。

しかし、もはや、それでは地球が、地域・社会が持続できなくっているし、経済も変わらないと自分達が持続できなくなっている。
これからの経営者やビジネスや政府のリーダーは、「環境や社会は、よくわからない」と言うことは「お金を扱えない」と同等になるでしょう。
それが、持続可能な経済社会システムへのパラダイム転換(Transforming our world)の意味です。

今までと扱う課題、取り組まないといけないことは同じでも、優先順位が違い、求められる本気度と成果が変わってくる。
そして、自分たちの利益中心の考え方から、多様なパートナーと環境・社会・経済の環境を整備する、
つまり「自分たちのフィールドを自分達で整え、守る」ことが欠かせなくなっていきます。

だからこそ、自社単体でSDGsを考える「SDGs人材」を超えて、多様な主体による「ソーシャル・プロジェクト」を生み出すことが大切です。
そして、その担い手には、20世紀の教育や人材論での優秀さとは違う資質が求められるでしょう。
その核となるのが、「持続可能性キー・コンピテンシー」だと考えています。

*「持続可能性キー・コンピテンシー」について、エンパブリックのnoteに書いています。
https://note.com/empublic/n/n0a779ca74cb5
また、書籍制作に向けて考えたことの記事も掲載!
(1)なぜこの本を僕は佐藤真久さんと書こうと思ったのか?
(2)この本のタイトルはどのように決まったのか?
(3)姉妹本はどんな内容?
(4)持続可能性キー・コンピテンシーとは?
https://note.com/empublic/m/m088546f9b5f1

*書籍は12月25日発売で、現在、empublic STOREでは予約割引販売中です。
姉妹本セット割もあります!   https://empublic.stores.jp/items/5fc2575372eb4651b0750afc

◆2◆ [オンライン・ゼミ] コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?
〜役割・あり方・スキルから「コーディネート力」をアップデートしよう!〜
1/19スタート! 事前説明会(12/29)を無料開催
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今、様々な分野で「コーディネーター」という言葉が使われています。
また、コーディネーターという名称がついていなくても、事務局などコーディネート力を求められる人が増えています。
コーディネートを仕事とする方のためのゼミ「コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?」がスタートします!

今回のゼミを進行するのは、地域におけるコーディネーターの役割と可能性に注目し、コーディネーター支援に取り組んできた瀬沼希望です。
瀬沼の「地域や社会の課題解決のために活躍できるコーディネーターがもっと増えたらいいのに」という思いを発端に、
「コーディネーターの役割とは」「関係性をつくるには」「異なる主体の合意形成をつくるには」「もっと成果を出すには」などを考えていきます。
テキストとして、書籍「ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ」を基に、多数の動画と代表の広石も交えた参加者同士のセッションで学びます。
ゼミの雰囲気を知っていただくために、予告動画も公開していますので、ぜひページをご覧ください。

○[オンライン・ゼミ] コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?
開催日時:2021年1月19日(火)より、毎週火曜日20:00〜22:00 全7回
*オンデマンド講座動画を視聴してからセッションに参加頂くことを想定しています。
*当日参加が難しい場合にも、後日配信があります
*参加費:33,000円 (税込)
詳細・申込 https://peatix.com/event/1732140/

〇事前説明会を無料で開催します!
開催日 12/29(火)20:30~ お申込 https://peatix.com/event/1748645/

◆3◆ [オンライン・イベント]書籍「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」出版記念交流会を開催します
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◆Vol.1「持続可能性を拓く人は何を、どう考えて、動いているのだろう?」
SDGs時代の人材育成・学習で何が大切なのか、その担い手を社会でどう活かすのか、世界と日本の動きを踏まえ、
新刊「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」の著者2人が解説します。
開催日時:12月22日(火)20:00〜21:30 @オンライン 参加費:1,200円
https://peatix.com/event/1731617/

◆Vol.2「グレートリセットを生き抜き、持続可能な経済社会へと進むには?」
次回(21年5月)のダボス会議のテーマ「グレートリセット」は社会と経済のあらゆる側面をリセットし、再構築する考え方です。
より公平性のある市場、社会的市場経済(Social market economy)、ステークホルダー資本主義などのキーワードで語られる
グレートリセット後の世界で持続可能な経済社会をつくる人となるには、何が必要か、著者2人と考えませんか?
開催日時:1月11日(月・祝) 14:00〜16:00 @オンライン 参加費1,200円
https://peatix.com/event/1731681/

◆4◆ エンパブリックのnoteから
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エンパブリックnoteでは、活動報告、オープン社内報、スタッフがもう一度紹介したい過去の広石コラム等を日々投稿しています!
例えば・・・
・活動報告:新宿区地域支え合い講座開催しました!〜地域の活動の再発見って?https://note.com/empublic/n/n1efda7ba0532
・わかるとできるの間にあるもの(オープン社内報)https://note.com/empublic/n/n3572af679e83  
・平成で「守る」は変化した?−広石コラムVol.16 https://note.com/empublic/n/n5a85fce946d4

◆5◆ 編集後記
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本文でも紹介の通り、年明けより始まる「コーディネーター講座」に向け、講座受講の皆様にはいつでも(サブスク的に)ご覧いただける事前解説動画を撮りためています。
スタッフ瀬沼が広石に問いかけながら、『ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ』を読み込んでいるのですが、「ああ、このステップは(も)想定の10倍くらい深かった」と瀬沼が何度もつぶやく仕上がりになっています。
私自身も、これまでを振り返りつつ、コーディネーターとして大事にしていくべきことをシャワーのように浴びながら、事前動画収録に参加しています。12/29(!)には講座の事前説明会もございます。ご参加をお待ちしています。(高橋)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第203号 2020年12月16日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublicメルマガ「新しい知恵に向けて(1)」~根津の街から(2020年12月4日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年12月4日発行)

冬らしく冷え込む日が増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
遠出をしない分、近場で紅葉を楽しもうと散歩をしていると意外と近所の紅葉が綺麗で新たな発見があります。
皆様、風邪等お体にお気を付けてお過ごしください。(新村)
ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「新しい知恵に向けて(1)」(広石)
◆2◆ [オンライン・イベント]書籍「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」出版記念交流会を開催します
Vol.1(12/22夜)「持続可能性を拓く人は何を、どう考えて、動いているのだろう?」
Vol.2(1/11月・祝午後)「グレートリセットを生き抜き、持続可能な経済社会へと進むには?」
◆3◆ エンパブリックの取り組みから
~ちよだコミュニティラボチャンネル開催しました!
◆4◆ 編集後記
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◆1◆ コラム「新しい知恵に向けて(1)」((広石)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最近、テレビでもSDGs関連の話題が増えたと思います。
その話題が「エコが大切ですね」と締め括られるのを何度か見ました。
やはりサステナビリティが「エコ=地球に優しく」というイメージが根強いのかな、と思いました。
10/16のコラムで紹介したように「持続可能性」は90年代の「地球に優しくする」から、環境問題に加え、様々な人権や社会課題、経済のあり方そのものを問う言葉となっています。
*コラムをnoteで公開中! https://note.com/empublic/n/nf6295eb8bfd9

「経済のあり方そのものを問う」というと難しそうに思いますが、今年はそれを身近に感じる出来事が2つ起きました。

一つは、COVID-19感染拡大によって、感染症・健康の問題が経済社会を止めるリスクとなることを世界が同時に体験したことです。
このパンデミックは最後のパンデミックではなく、これからも起きる可能性があります。
気候変動、貧困・格差などの数多くの環境・社会の問題が起き、それらがビジネスや地域に影響を与える可能性が高まっていることの実感が高まったと言えるでしょう。
そして、COVID-19によって東京の人口は転出が増え、4か月連続で減少しています。
今は一時的かもしれませんが、「東京の人口減少は未だ先」と思われていたことが実際に起きています。

もう一つは、政府が「2050年の炭素排出量の実質ゼロを目指す」ことを宣言したことです。
日本は、世界全体の二酸化炭素排出量の約3.4%を排出しています。
最も多かった2013年から2018年は12%削減しましたが、これまでの流れでは無理です。
産業も、エネルギー構成も、ライフスタイルも大きな転換が必要となります。

この2つは、まだ目に見える影響まではなっていないまでも、流れが変わってきたと感じる人が増えるきっかけにはなっているでしょう。

それは、前例がない事態、つまり従来の正解が通用しない変化に対応する場面が増えていることも意味します。
それは、「分野別の与えられた問題を間違えずに解く力」「事前に計画を決め、それを確実に実行する力」という従来の優秀さだけでは通用しない場面が増えていることを意味します。
環境、社会、経済を別に考えるのでもなく、環境・社会か経済か、ではなく、環境や健康・人権に配慮しながら経済社会を機能させる“新しい知恵”が必要とされています。

そのような正解のない状況で、多様かつ複雑な問題を乗り越え、持続可能な経済社会を実現できる人は、どのような人なのでしょうか?

その人物像を、UNESCOの「持続可能な開発のための教育(ESD)」の経験からまとめられた「持続可能性キー・コンピテンシー」を軸に描きたいと考え、書籍を出しました。
それが、新刊「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ ~持続可能な世界に向けて好循環を生み出す人のあり方・学び方・働き方 」です。
「ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ」を共に書いた佐藤真久さんとの共著で、姉妹本として執筆しました。
国際的なESDの議論に参画してきた佐藤真久さんと一緒に書くことで、私自身が現場で考えてきたことを整理でき、また共に具体化していきました。
執筆は、正しさとは? 問題解決とは? 計画とは?などを改めて考え、深めていく時間になりました。

この本の執筆の背景、伝えたいことを、このコラム、note、イベントでお伝えしていければと考えています。

*書籍は12月25日発売で、現在、empublic STOREでは予約割引販売中です。
姉妹本セット割もあります!   https://empublic.stores.jp/ 

◆2◆ [オンライン・イベント]書籍「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」出版記念交流会を開催します
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◆Vol.1「持続可能性を拓く人は何を、どう考えて、動いているのだろう?」
SDGsの先にある持続可能な経済社会を担う人には何が求められるのか?
「持続可能な開発のための教育(ESD)」の経験を基に生まれた全世代のための「持続可能性キー・コンピテンシー」を軸に、
SDGs時代の人材育成・学習で何が大切なのか、その担い手を社会でどう活かすのか、世界と日本の動きを踏まえ、
新刊「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」の著者2人が解説します。
開催日時:12月22日(火)20:00~21:30 @オンライン 参加費:1,200円
https://peatix.com/event/1731617/

◆Vol.2「グレートリセットを生き抜き、持続可能な経済社会へと進むには?」
次回(21年5月)のダボス会議のテーマ「グレートリセット」は、
20世紀型の経済社会システムが引き起こしてきた排除・分断・環境破壊を乗り越えるため、社会と経済のあらゆる側面をリセットし、再構築していく考え方です。
より公平性のある市場、社会的市場経済(Social market economy)、ステークホルダー資本主義などのキーワードで語られる
グレートリセット後の世界で持続可能な経済社会をつくる人となるには、何が必要か、著者2人と考えませんか?
開催日時:1月11日(月・祝) 14:00~16:00 @オンライン 参加費1,200円
https://peatix.com/event/1731681/

◆3◆エンパブリックの取り組みから
~ちよだコミュニティラボチャンネル開催しました!
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エンパブリックでは、4年前から千代田区のコミュニティづくりを、町会、地域の活動団体、大学・企業の方と一緒に取り組んでいます。都会ならではコミュニティづくりの難しさがありますが、結局、人はコミュニティの一員にいきなりなるのではなく、コミュニティにいる人と顔見知りになることが第一歩であるという仮説を基に、様々な角度から地域の接点を提供をしています。
その一環として、オンラインイベント「ちよだコミュニティラボチャンネル」をシリーズで開催しました。
以下サイトよりレポートをご覧になれますので、よろしければご覧ください。

○#ごちそうちよだお店探訪
~地域の入り口としての地元に根付いたお店の店主さんの思いと届ける
https://chiyolab.jp/archives/12428

○つながり探求ガイド ネットライブ!
~地域の活動をしている人の思いを紹介し、活動の現状を共有する
https://chiyolab.jp/archives/12430

○オンラインが地域の交流にもたらすことは?
~オンラインをどう地域の活動に組み込んでいくのか
https://chiyolab.jp/archives/12432

○地域のつながりを守るために大切なことを考えよう
~実は帰り道が人との関係づくりには大事? リアルにあってオンラインにないもの
https://chiyolab.jp/archives/12435

◆4◆ 編集後記
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エンパブリックのnoteで、これまでメルマガでご案内してきた広石コラムを、改めてスタッフ新村の目を通してご紹介する「広石コラムLookingBack」の連載が続いています。
2年前にエンパブリックに参画した私としては(身内のことで恐縮ながら)、何年も前に書かれたコラムが今も全く色あせることなく当てはまることに驚くと同時に、新村が「今」の状況を通してコラムをピックアップしてくるのを読むのがまた楽しく、毎回驚きながら楽しみながら、時に自分に当てはまりすぎて「イタタタタ….」と思いながら読んでいます。
ちなみに、個人的に、最近一番刺さったのは、vol.12『「なぜ、それをしているのか?」と問いを深める(2016年4月)』。
ぜひ、「広石コラムLookingBack」もご一読いただけたら幸いです。https://note.com/empublic/m/m3b219e81c362(高橋)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第202号 2020年12月4日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublicメルマガ「正しさが生み出す分断」~根津の街から(2020年11月19日)

政府が2050年の温暖化ガス実質排出ゼロを掲げたことで、新聞やテレビなどでも脱炭素への動きがより大きく報じられるようになりました。
脱炭素社会の実現には、これまでの経済成長の常識を見直し、新しい経済モデルを構築する必要があります。
その変化は、エネルギーや食、生産の地産地消が進み、地域に「新しい仕事」が増える大きなチャンスでもあります。
そこでは「思いのある誰もが新しい仕事を生み出せる社会へ」を掲げるエンパブリックの力を活かしていただきたいと考えています。

*「サステナブルまちづくり概論」では、これからの10年のパラダイム・シフトについて、
また、11/28「再生可能エネルギーを活かす地域づくりの現場から」では地域の可能性について話を進めていきますので、よろしければ、ぜひ。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「正しさが生み出す分断(広石)
◆2◆ エンパブリックのnote、更新しています!
◆3◆ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」 お申込みは11/20まで!
◆4◆ [11/28] 再生可能エネルギーを活かす地域づくりの現場から
~地域の文化・自然・農業と共存する脱炭素の進め方を考えよう
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◆1◆ コラム「正しさが生み出す分断」(広石)
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不確かで変化し、先の見えない状況では、私たちは漠然とした不安から将来を悲観してしまいがちです。
今年の感染症のように、命にも関わるような不安さと経済への不安さの両方が問われる複雑な状況では特にストレスは大きくなります。
状況が複雑になるほど、私たちは「スッキリしたい!」と思い、明確で、自分にとって“わかりやすい答”を求めます。
「これさえしていれば大丈夫」「あの人の責任だ」と明確にしてほしい気持ちは募るでしよう。
今年のアメリカ大統領選挙でも世界各地でも社会の分断が進んでいるのは、「明確なものがほしい」という気持ちからでしょう。

そのような気持ちは時に陰謀論にもつながります。
客観的にあり得ないようなことでも、不安な状況に対して「奥にある悪が操作している」という”わかりやすい”物語は救いになります。
私たちは映画などで、そのような物語をたくさん消費してきました。
またSNSやネットメディアは複雑な論理よりも、感情や明確さとの相性がよく、自分の求める声を集めてくれます。
「そう思いたい自分」を補強しやすい環境に生きている中で、「みんなが言ってる」という正しさも生まれます。
さらに、様々な正しさの中で、自分の正しさを疑いなく主張することは他の正しさを否定することになります。
否定された側は傷つき、最初は曖昧だった自分の正しさを自分で強化していきます。

こうして”正しさ”が分断を深めていくのでしょう。
近代化は曖昧さをなくし、明確な答を重視してきました。
同時に、素直に信じるのではなく疑うことも大切だとされてきました。
そして、表面にあるきれいごとの奥にある「実はね・・」という事を知っているのは、自分のプライドを満たしてくれます。

私たちには、「漠然とした不安」との付き合い方に慣れることが求められています。
自分にとって「わかりやすくない答、都合の悪い答」と、どう付き合えばいいのか、学ぶ必要があります。
分断を促すのも、分断を乗り越えるのも、正しさと対話であることを自覚することが大切なのだと思います。

◆2◆ エンパブリックのnote、更新しています!
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エンパブリックでは、ブログツール「note」での情報発信を行っています。
https://note.com/empublic
スタッフの新村が、日々感じたことをきっかけに、過去の「広石コラム」を紹介するシリーズが好評です。
例えば、最新の11/18の内容はこちら。共感できる話が掲載されているかもしれません!
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年齢を重ね、気が付くと周りに色んな道のスペシャリストが増えていました。
皆それぞれの分野での経験を積み重ねてきて、色々話をしていると自分の得意不得意についても考える時間になったりします。
こちらのコラムは、今の自分自身について考えたり、これからの状況を乗り越えるヒントになると思います。(事務局 新村)
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→ 続きが気になる方は、ぜひnoteをご覧ください!

◆3◆ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」 お申込みは11/20まで!
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◆サステナビリティとデジタル、2つの変革の先にある“未来の日常”を描き、
街、ハード、サービスに求められること+自分の仕事のこれからを考えるゼミです◆
https://sustainablecity.peatix.com/

「持続可能な地域づくり」は長らく言われてきましたが、これまで部分・要素や技術面から断片的に語られることが多く、全体像は見づらいものでした。
脱炭素、循環経済、スマートシティ、グリーンインフラ、コミュニティ、ESG投資など様々な要素が関係して実現する、
SDGsの先にある「サステナブルな日常」において、街はどのような姿になるのか。
そこでは、どのようなサービスが求められ、まちづくりや都市計画の考え方は、どう変わっていくのか。
研究と実践を兼ねて活動している講師を迎え、全体像を考えるための視点・視座を学ぶゼミ「サステナブルまちづくり概論」。
いよいよ受付は11/20までです!
*第1回に出ていない方は動画で視聴いただけます。
*11/21以降に参加希望される方はメールでご連絡いただければ幸いです。

◆4◆[11/28] 再生可能エネルギーを活かす地域づくりの現場から ~地域の文化・自然・農業と共存する脱炭素の進め方を考えよう
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政府が温暖化ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする宣言を出すなど、脱炭素の社会づくりの動きが加速しています。
その主力として期待されているのは再生可能エネルギーです。
ただし、無秩序な開発による太陽光発電の設置によって地域でのトラブルや環境破壊が多発しています。
たまエンパワー株式会社代表の山川勇一郎さんは、太陽光発電自体は有用な技術であるのに、太陽光発電全体にネガティブなイメージが広がってしまっている現状を非常に苦々しく感じてきました。
そして、地域と共存し、地域の文化・自然などと共存し、それを活かしながらエネルギーシフトを進める方法を模索しています。

本イベントでは、再生可能エネルギー推進の若手リーダーとして、多摩地域を始めとした各地で実践活動を行っている山川勇一郎さんから、
地域を活かした再生可能エネルギーの導入の取り組みをご紹介いただきます。
再生可能エネルギー推進の現在を改めて考える機会として、ぜひご参加ください。

〇2020年11月28日(土) 13::30~15:30(交流会:15:30~16:00)
〇オンライン開催 〇参加費 1,300円
https://peatix.com/event/1692566/

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第201号 2020年11月19日配信)
発行責任者=広石 拓司

empublicメルマガ「知っている言葉を問い直す」~根津の街から(2020年10月16日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年10月16日発行)

エンパブリックのメルマガが200号になりました!
発行のペースにムラがありながらも続けてこれたのは、「読んでますよ」というお声かけがあったからこそです。
みなさんにとって少しでもヒントになるような記事を紹介できればと思っています。
200号記念として、これまでのコラムからスタッフ新村が「今に役立ちそう」と選んだ記事を紹介。
また、以前、エンパブリックのメルマガ発行の担当をしていた諏訪玲子からのメッセージも掲載しています。
これからもよろしくお願いします。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「知っている言葉を問い直す」(広石)
◆2◆ 200号記念(1):広石コラム Looking Back 掲載中!
◆3◆ 200号記念(2):市民一人一人が主体者である「市民社会」の実現に向けて
◆4◆ オンライン・ゼミ「サステナブルまちづくり概論 ~持続可能な都市の全体像をとらえ、その実現手法を探る」
エンパブリック×シティラボ東京の共催で10/29スタート!
◆5◆ [11/1] 育休後カフェ「ダイバーシティ実践のための社会心理学~無意識の思い込みを超えるには?」
◆6◆ 千代田のお店、活動者と出会おう!
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◆1◆ コラム「知っている言葉を問い直す」((広石)
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時代の流れと共に、言葉の意味が少しずつ変わっていくこともあります。
例えば、「持続可能性(サステナビリティ)」。
この言葉が広がったのは、1992年の「国連環境開発会議(地球サミット)」がきっかけと言われています。
90年代、持続可能性は「地球環境の危機を考え、環境負荷を抑え、地球に優しくしよう」という意味が中心でした。

近年の「持続可能性(サステナビリティ)」は、そこから概念が広がったものになっています。
一つは地球環境の危機が将来のことではなく、差し迫った危機となったことで、持続可能性は「変化」の意味が大きくなりました。
気候変動を抑えるには「排出量を抑える」のではなく、石油などに頼らない「脱炭素」へと舵を切ることが求められています。

さらに、環境問題と貧困、病気、難民などの関係が大きく浮かび上がってきました。
気候変動が大規模な干ばつを起こすことで、農業を痛め、貧困の拡大や飢餓を生じさせ、大規模な難民を生み出している。
ジャングルを守る活動をしても、途上国がグローバル経済に巻き込まれ、大規模農業のために森が焼かれてしまう。。
森が破壊され、動物と人間の距離が変わってきたことで、SARS、COVID-19など新しいコロナウィルスの大規模感染が広がりやすくなる。

このような状況の中で、「持続可能性」は、環境問題に加え、様々な人権や社会課題、経済のあり方そのものを問う言葉となっています。
そして、「地球に優しくする」から「地域や企業が持続できるように経済社会システムを作り直す」ことを目指す概念となりました。

ただ、どうしても言葉が概念的になりがちで、言葉の意味をどう分かち合うといいか、日々、試行錯誤しています。
そんな中、今度、ゼミ「サステナブルまちづくり概論」でご一緒する東京大学の横張真先生が、このようにおっしゃっていました。
「これまでの建物や商品は、” 完成した時が一番いい状況で後は劣化していく”と考えられがちだった。
そこから、”時間が経つ中で意味深くなっていく、もっと多くの関りが生まれる”と意味を見つけなおすのがサステナビリティだ」

価値、良いもの、時間、都市・・・など日常で何気なく使っている言葉の意味を問い直すことが、持続可能な世界をつくるカギだと改めて考えたのです。

*オンライン・ゼミ「サステナブルまちづくり概論」の詳細はこちら(下記でも紹介) https://sustainablecity.peatix.com/

◆2◆ 200号記念(1):広石コラム Looking Back 掲載中!
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エンパブリック「note」では、メルマガ冒頭の広石コラムの過去の配信してきたものの中から、私自身が読み返していた中で選りすぐりの、今改めて読んでいただきたいおすすめピックアップコラムを載せています!
例えば・・・
〇「「違う」という絶望があるから、つながれる」(2014年8月12日配信)https://note.com/empublic/n/n6fc531be47ed
〇「その人に寄り添うことから、社会起業は始まり、発展していく」(2015年4月17日配信)https://note.com/empublic/n/nbfe82825563e
〇「相手の立場に立って考える」って本当にできるの?(2014年11月19日記)https://note.com/empublic/n/nedd5f11abd67

コロナによって、人と繋がる、助け合うといった関係の築きから、もう一方では分断や差別といった問題も生じ、色々な変化に考えさせられることがたくさんありました。
そんな今だからこそ、よりコラムの内容が自分自身と重なります。読んでいただいた方に、慌ただしい日常の中で、わかってはいても、つい忘れてしまいがちな大切なことを思い出していただけるきっかけになれば良いなと思います。(新村)

*エンパブリック「note」はこちら! https://note.com/empublic

◆3◆ 200号記念(2):市民一人一人が主体者である「市民社会」の実現に向けて
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お久しぶりの方も、はじめましての方も、こんにちは。諏訪玲子です。
この夏から、また少しずつ関わらせていただいています。

ここ数年は、仕事のペースを落として、子育てを中心にしながら、地域の中で勉強会やワークショップを開催する団体を立ち上げたり、PTAの役員や行政の委員を引き受けたりしています。
改めて、まちの中でいろんな方とじっくりと関わり合いながら暮らしていくと、まちを生きるということは、なんて楽しいことなんだ!」と、改めて実感させていただいています。

そんな中、久しぶりに、エンパブリック設立のストーリーを読み、「市民社会のバリューチェーンのプロデュース」を掲げて設立されたということを、改めて思い出しました。

エンパブリックの設立から、メルマガ200号までの間に、社会はどんどんと移り変わり、一人一人が持っている思いや知恵や資源を、分かち合い持ち寄り合うといった、
“エンパブリック”なライフスタイルは、どんどん注目されてきています。

それでも、それを支える基盤が社会の中にあるのかと言われると、まだまだ市場として存在するという段階までは、たどり着けていないのも実感します。
市民一人一人が主体者である「市民社会」の実現に向けて、できることはまだまだたくさんあり、エンパブリックも”エンパブリック”しながら、皆さまと一緒に未来に向かって進んでいきたいと思っています。

*『エンパブリック設立のストーリー』 https://empublic.jp/4185

■エンパブリック開催・共催のイベント紹介■

◆4◆ オンライン・ゼミ「サステナブルまちづくり概論 ~持続可能な都市の全体像をとらえ、その実現手法を探る」
エンパブリック×シティラボ東京の共催で10/29スタート!
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脱炭素、循環経済、スマートシティ、グリーンインフラ、コミュニティ、ESG投資など様々な要素が関係して実現する、
SDGsの先にある「サステナブルな日常」において、街はどのような姿になり、どのようなサービスが求められるのでしょうか?
東京大学の横張真先生、村山顕人先生、元ポートランド開発局の山崎満広さん、ドイツ在住のエネルギーの専門家 西村健佑さんを始め、
各テーマで実践・研究の両輪で活躍されている方から、「持続可能なまち」の全体像を考えるための視点・視座を学び、
SDGs時代に自分のビジネスをどう見直していけばいいか、具体化していくプログラムです。

10/29(木)夜~ 全8回。オンラインですので各地から参加いただけます!
詳細・申込はこちら https://sustainablecity.peatix.com/

<関連イベント>
【オンライン上映&ワークショップ】「危機感では動かない社会に、変化を起こす「物語」とは?
~ 映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」からサステナビリティを進めるストーリーについて考えよう」
*11/7(土)ワークショップ 15:30~17:00+映画オンライン鑑賞  https://peatix.com/event/1652645/
いくら危機を訴え、警告を出しても、他の生き方に気付いていない人には届かない。
そう考えたエコロジストのシリル・ディオンさんが世界の新しい暮らし方を取材したドキュメンタリー映画を観て、何をどう分かち合うといいか考えます。

◆5◆ [11/1] 育休後カフェ「ダイバーシティ実践のための社会心理学~無意識の思い込みを超えるには?」
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無意識のうちに”私には無理””女なんだから・・・”と思ってしまうのはなぜ?
子育てしながら働く女性を応援する育休後コンサルタントの山口理栄さんは、職場や家庭で多くの女性がぶつかる壁は、
相手が良かれと思っての言葉、これまでの経験や周囲の言葉から自然と身についている考え方だ感じてきました。
そのように考えていた山口さんが出会ったのが、「社会心理学」でした。
そこで、今回の育休後カフェでは、社会心理学の専門家である北村英哉先生をお招きすることになりました。
ダイバーシティ推進、働き方、子育てと仕事の両立などにおいて、どう社会心理学の知見を活かせるか解説いただいた上で、皆さんで話し合います。

11/1(日)14:00~ オンライン開催です  詳細はこちらから https://empublic.jp/11111

「実践を通して学ぶ! 育休・復職後の働き方・キャリアを考える場のつくり方(第8期)
~育休後カフェ・ファシリテーターになろう!」も参加者募集中です! https://empublic.jp/10221

◆6◆ 千代田のお店、活動者と出会おう!
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ちよだコミュニティラボ(https://chiyolab.jp/)では、オンラインで千代田区のお店、活動者に出会うイベントを開催。
〇#ごちそうちよだお店探訪
地域の方から応援されているお店は、魅力あふれるお店です。千代田区に通う方、良く行っている方も歓迎です。
イベント・ページでは予告編も掲載しているので、ぜひご覧ください。https://chiyolab.jp/archives/12094
〇オンラインが地域の交流にもたらすこと
今年、オンライン交流は一気に広がりました。暮らしや地域で、オンライン交流は、どのように活かせるのでしょうか?
地域で実践している方の声をお聞きし、そこからオンラインの活かし方、可能性を考えます。 https://chiyolab.jp/archives/12154

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第200号 2020年10月16日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublicメルマガ「関係性をつくる時間を組み込む」~根津の街から(2020年10月2日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年10月3日発行)

みなさま、すっかりご無沙汰になってしまいました。
エンパブリックは無事に運営できています。
今年は新型コロナウィルスで対面ワークショップはなくなりましたが、オンラインで行っています。
年度の立ち上がりが遅かったため6~9月に一気に業務が集中し、余裕がありませんでした。
このような状況でも忙しくさせていただいていること、本当に感謝しております。

新しく動き出すことも増え、秋からの準備を進めています。共有したいことも貯まっています!
これから、またご案内させていただければと思っています。
引き続き、よろしくお願いいたします。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「関係性をつくる時間を組み込む」(広石)
◆2◆ エンパブリックSTOREスタート!メルマガ読者キャンペーンも。
エンパブリックのnoteを始めました!
◆3◆ 千代田区 千代田のつながり探求ガイド、
ちよラボ版「新型コロナウイルス感染予防しながらの地域の交流活動を考えるために」
◆4◆ 2040年の「サステナブルな日常」をデザインする視点・視座~ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」第1回公開講座
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◆1◆ コラム「関係性をつくる時間を組み込む」(広石)
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新型コロナウィルスの感染拡大が始まり半年少しが過ぎました。
GO TOキャンペーンで人が動き、研修なども対面でのものが戻ってきています。
ただ、感染症の収束にはまだ時間はかかるでしょう。
緊急対応的に動いてきたフェイズを超え、新しい構造を整え、変わっていくフェイズになるでしょう。
おそらく「コロナって、こういう影響だったよね」とわかるのは3年か5年後のことだと思います。

今年の研修や講座では、当然、新型コロナウィルスの起こす状況への対応も大きくトピックです。
私たちが取組んでいる、地域包括ケアシステムの地域づくりも、対面や集会ができない中で、どう関係を守るのかがテーマになっています。
地域で活動する方、コーディネーター役の方たちと数多く話してきて感じるのは、
「つながっている人とは、どんな状況でもつながっていれる」ということです。

こんな声をお聴きします。
「高齢者の集うサロンができなくなったが、主宰者の方は気になるので手紙や電話をした。
そうしたら感謝されてたくさん話したり、手紙が返ってきて、以前よりも深くつながれた」
「シニアの生涯学習の仲間で、つながりを守りたいからオンライン交流を始めた。
当然、苦手な人もいるのが、仲間外れを作りたくないので、みんなで手伝ってあげた。
会をしようとしたら、設定や準備だけを整えるだけで時間がすぎた時もあるが、それ自体が交流で楽しかった」

「高齢の人はITが苦手だから」と一括りにしがちです。
しかし、日頃から仲間で「つながりたい」と思う相手がいれば、状況が変わっても助け合ってつながれるのだと感じます。

その一方で、「前はイベントなどでつながっていたが、つながりがなくなった」という声もあります。
高齢者の一人暮らしで家族とだけつながっていたが、家族が来れなくなって孤独死になっていたというニュースもありました。

それは地域だけでなく、飲食店も、「人が入る店だったがコロナで全く人が来なくなり、収入がない」という場合もあれば、
「お店はなくなってほしくないから、テイクアウトで応援する。先に食事のチケットを買って後で行くよ」という場合もありました。

感染症だけでなく震災なども含めて、災害は日頃の関係性を浮かび上がらせます。
災害では「避難所に行きたいと思っても、周りと関係が悪いので行けない」という人も浮かび上がります。
テレワークがうまくいかない時、システムの使い勝手を理由にしがちです。
しかし、問題はそこではなく、「一緒に仕事をする仲間、助け合う仲間」という関係があるかないかなのかもしれません。

「つながり」は急にはつくれません。「つながり」には面倒な側面も少なからずあります。
大切だと思いながら、つい後回しにしがちなのが「つながりづくり」でもあります。
今年の経験から気づいた自分・組織のつながりを見直し、関係性をつくる時間を日常に組み込むことも、変化に強いレジリエンス向上のポイントだと改めて感じます。

◆2◆ エンパブリックSTORE、エンパブリックのnoteを始めました!
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エンパブリックSTOREを始めました! https://empublic.stores.jp/
エンパブリックで発行している書籍、情報誌、ワークシートなどをご購入いただけます。
メルマガ特別キャンペーンとして、10/11(日)23:59まで、決済時に下記のクーポンコードを記入いただくと、15%オフになります。
*クーポンコード NezuKara (N、Kが大文字です)
ぜひご利用ください!

そして!エンパブリックのnote始めました!
今年で12年目を迎え、今までの、そしてこれからのエンパブリックがギュッ!と詰まった「note」にしていきたいと思いますので、こちらもよろしくお願い致します。https://note.com/empublic/n/n61fe74244697
メルマガで、広石コラムを掲載しておりますが、今までの沢山の過去のコラムの中から、私自身が今読んで、もう一度改めて皆さんにお届けしたいコラムをピックアップした「広石コラムLooking Back」も、ぜひご覧ください!(新村)

◆3◆ 千代田区 千代田のつながり探求ガイド、
ちよラボ版「新型コロナウイルス感染予防しながらの地域の交流活動を考えるために」
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千代田区での地域コミュニティ醸成に取り組んできた「ちよだコミュニティラボ」。
都心の地域コミュニティというと難しく感じてしまいます。
ただ、「コミュニティに入る」という言い方をすると、コミュニティという組織のようなものを考えがちですが、全ては人と人のつながりから。
「町会に入る」というのでなく、「ご近所の斉藤さんと知り合った。その人の話に興味をもったので参加した」という人のつながりが基本です。
「つながり」は「人に関心を持つこと」から始まります。
そのような思いで、ちよだコミュニティラボでは、身近な場をつくっている人を70以上紹介する冊子をつくりました。
それが「千代田のつながり探求ガイド」です。 https://chiyolab.jp/communityguide

そして、今年の状況を踏まえて、ラボの活動に参加いただいている方の声をまとめ、
「新型コロナウイルス感染予防をながら地域の交流活動を考えるために」を作成しました。
https://chiyolab.jp/archives/11558
つながりや活動を考えるために、「まず何を話し合うことから始めたらいいのか?」をまとめました。

10月には千代田のお店の人、探究ガイド掲載の人と出会うイベントも開催します。 https://chiyolab.jp/
みなさんの活動のヒントにしていただければ!

◆4◆ 2040年の「サステナブルな日常」をデザインする視点・視座
~ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」第1回公開講座
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◆サステナビリティとデジタル、2つの変革の先にある“未来の日常”を描き、
街、ハード、サービスに求められること+自分の仕事のこれからを考えよう!◆

「持続可能な地域づくり」は長らく言われてきましたが、これまで部分・要素や技術面から断片的に語られることが多く、全体像は見づらいものでした。
脱炭素、循環経済、スマートシティ、グリーンインフラ、コミュニティ、ESG投資など様々な要素が関係して実現する、SDGsの先にある「サステナブルな日常」において、街はどのような姿になるのか。そこでは、どのようなサービスが求められ、まちづくりや都市計画の考え方は、どう変わっていくのか。全体像を考えるための視点・視座を学び、具体化することに挑む、ゼミ「サステナブルまちづくり概論」の第1回を公開講座として開催します。
まちづくりを、都市開発を、そのまちで使われるサービスを、次世代バージョンにアップデートする時は、今でしょう!
主催:株式会社エンパブリック、シティラボ東京
<プログラム>
1.イントロダクション、アイスブレイク
2.SDGsの促すサステナビリティ・シフト~2020年代におきる経済社会、ビジネス、都市の変化を考える視点
広石拓司 株式会社エンパブリック代表、慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師
3.サステナブルな都市と地域を統合的に考える視点と枠組み
村山 顕人 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 准教授
4.Q&A、ふりかえり、ゼミ「サステナブルまちづくり概論」のご案内
参加費 1,000円(公開講座特別価格)
*詳細・申込https://peatix.com/event/1645994/

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第199号 2020年10月2日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublicメルマガ「この春のふりかえりも大切に」~根津の街から(2020年5月29日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年5月29日発行)

東京でも非常事態宣言が解除されましたが、まだ予断を許さない状況が続いています。
また、現状もこれからも難しい状況に置かれる人も、少なからずいらっしゃると思います。
社会が少しずつ動き始め、ウィズコロナ、アフターコロナという言葉で先を見る動きも増えてきました。
ただ、回復を急ぐことも大切ですが、この春に感じた壁、気づいた課題を、今、整理することも大切ではないか、
そんなことをコラムに書いてみました。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆【コラム】2020年春をふりかえり、気づきを記録し、レガシーに(広石)
[対話 6/10] イマドキの地域のつながりって?
◆2◆ 書籍「専門家主導から住民主体へ」 ご好評いただいています!
◆3◆ [対話 5/31]育休後の10年の変化& 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
◆4◆ [講座 6/5] オンライン対話の設計とファシリテーション
◆5◆ 編集後記
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◆1◆【コラム】2020年春をふりかえり、気づきを記録し、レガシーに(広石)
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この春、誰もが多かれ少なかれ、自分の仕事や暮らしについて考えさせられることがあったと思います。
・テレワークやオンライン授業など、オンラインに向き合った
・学校の休みで子育てと仕事、家事について日頃以上に考えた
・事業・仕事の中止によって予定が崩れ、収益の確保の仕方が問われた
・地域での活動がなくなり、つながりの大切さや難しさを感じた
・スポーツやライブがなくなり、改めてスポーツや音楽、演劇の意味を考えた
その中で、潜在的にあった課題に気付いたり、新しい可能性を見出した方も多いと思います。

私自身は「災害時には日常で見えづらい弱者や課題、日頃のつながりが浮かび上がる」という言葉を改めて考えていました。
この2週間、様々な方とオンラインで話した中で、
多くの方が「つながっていた人とは継続してつながれているが、新しい人や関係の薄い人とが難しい」と口にしていました。
そして、初参加の方は「誘われるから参加した。誘われないと孤立してしまいそう」とも。

私がこの春に印象に残ったことの一つが、千代田区の子育て応援ネットワーク「ちよママ」の迅速な動きでした。
https://www.chiyomama.com/
学校休業になったらオンライン学習情報をすぐに出す、他団体と組んだテイクアウト情報や役立ち情報の発信、
親子で楽しめるオンライン・イベントがどんどん企画され、実施されていく。
この動きは、日頃からの交流ネットワークがあり、参加者の顔が見えていたからこその動きだと思います。

以前から代表の勝連さんとは、千代田区でのコミュニティづくりに関して
「情報も選択肢も多い都心では、その時の自分のニーズにぴったり合うものしか選ばれない」と話していました。
そして、勝連さんは、みなさんのしたいこと、求めていること、地域にあることへのアンテナを立てていました。
それが、今回の必要なことをつかんだ迅速な動きになっているのだと実感しました。
ちよママに限らず、この2カ月の様々な活動は、日頃のつながりがあってこそだな、と何度も感じました。

つながりに限らず、この春、予期せぬ形で、しかも突然に壁にぶつかったことによって、
日常で気にはなっていたが後回しにしていたことが浮かび合ったのなら、それは大切なギフトなのだと思います。

ただ、体験したことや考えたことは、日常が戻ると消えて行きやすいものです。
日々どんどん新しいことが起きると、「あの時、あんなに考えたのに、何だったっけ?」ともなりがちですよね。
ですから、ワークショップでは「ふりかえり」が大切とされています。
「ふりかえり」によって、感じたことを言葉にすることで、自分で自分の体験の意味づけができ、考えの定着につながります。
そして、気づきの定着、意味づけすることで、経験からの学びが深まります。
そこから自分が何を大切にし、どうありたいのか、自己認識を深め、次の一歩への力にもなるのです。

私たちは対話で、ふりかえりを最後にするだけでなく、「中間ふりかえり」も大切にしています。
対話の前半をふりかえり、そこで得た視点や後半に考えたいことを言葉にすることで、
後半の対話に積極的に臨めるようになるのです。

第一波が落ち着き始めながらも本格的な再開の前となる今は「中間ふりかえり」の時のように思います。
この春に何が起きたのか、浮かび上がった関係性、構造的な課題は何か、日常で見落としていたことへの気づきは?
そのようなことを、グループで少し時間にとって言葉にしてみませんか?
そして見えてきた意味を記録し、次への蓄積とすることで、よりレジリエントな組織や社会づくりにつなげていただければと思います。
そのような時にも「問いかけカード」を使っていただけると考えています。 https://empublic.jp/teamt2oikake

対話を通して、この春の意味を自分達の次への力にすることによって、
オリンピックは延期になりましたが、この春の経験を、私たちの2020年のレガシーにしたいですね。

● ちよママ勝連さんを始め、「地域のつながり」に向き合っている人と、
○ この春のことを対話で言葉にしてみませんか?
[6/10] イマドキの地域のつながりって?~ 2020年春に経験したこと、考えたことをシェアしよう
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2020年、私たちはCOVID-19の拡大の中、働き方も暮らし方も見直すことに迫られました。
そんな中、「地域」や「つながり」について、あなたはどんなことを感じましたか?
この時点で一度ふりかえり、これからに活かすヒントを見つけませんか?

イベントでは、4人の方からこの春の経験と考えたことを話していただき、そこから対話を進めていきます。
多様な視点を知ることで、気づきがたくさん生まれるでしょう。ぜひ一緒に話しましょう。
・勝連万智さん(ちよママ):千代田区のママをオンラインでサポート
・古市太郎さん(文京学院大助教) 贈与・共助の社会哲学者であり、地域活動の実践者
・藤沼康樹さん(家庭医) 地域に根付き、包括的に人を診る、家庭医のリーダー的存在
・森山奈美さん(株式会社御祓川) この春、石川県七尾市で地域内外をつなぐオンライン交流を展開
日時 6月10日(水)20:00~22:00 @オンライン
参加費 1,800円
参加申込 > https://peatix.com/event/1488989/

◆2◆ 書籍「専門家主導から住民主体へ」 ご好評いただいています!
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専門家の指示・危機感だけでは、住民は動いてくれない
住民の主体的活動が始まる・広がるために必要な場とは?
エンパブリックの実践経験からの学びをまとめた書籍が5/20に発売になりました。

「住民主体」の大切さはわかっても、実行には大きな壁があります。
専門家や行政が指示を出し、危機感をあおるのでも、住民に丸投げしても良い行動は広がらない。
住民が“主体的に”問題解決に取り組むには、どのような場づくりが必要なのでしょうか?
東京都下の地域包括ケアシステムの地域づくりなど、私たちの取組み経験から学んだことを基に実践的に解説しています。

発売記念オンラインワークショップでは、地域包括ケアに関わる方だけでなく、
防災、地域スポーツ、地域医療、地縁組織に関わる方も参加いただきました。
専門家と生活の視点のズレ、共同意思決定、ステップアップのプロセスなどがヒントになるとご好評をいただきました。
おかげさまで発売から1週間で200冊を出荷させていただいています。

ただ、このテーマは、私たちもまだ模索中です。
お読みいただいき、意見交換をさせていただければと思っています。

書籍「専門家主導から住民主体へ~場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」
著者:広石拓司  発行:株式会社エンパブリック
価格:1,980円(税込) ISBN 978-4-9906695-1-5
○書籍特設サイト(内容紹介・販売) https://empublic.jp/communityin
〇amazonでも購入できます
https://www.amazon.co.jp/dp/4990669517/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_.2c0Eb1DN7FPF
○【特別公開】書籍導入部を無料で公開 https://empublic.jp/10678

◆3◆[対話] 育休後の10年の変化& 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
育休後コンサルタントの山口理栄さんは2010年に、子育てしながら働く女性の支援の活動を始めました。
その時に、直面したのは、育休後の働き方に悩んでいる女性社員の多さと企業の関心の低さだったそうです。
その活動は、2012年ごろから育休後の職場復帰セミナーを行う企業が出始め、
その2年後には育児中の部下を持つ管理職向けの「イクボス」研修が始まりました。
今では男性の育休も広がり始めています。
山口さんの活動をふりかえり、子育てしながら働く環境の10年の変化をふりかえります。
また、この春、休校や休園で働き方を見直せざるを得なくなったビジネスパーソンからも経験談をシェアします。
これからの”子育てしながら働く”を自分らしく充実したものにするにはどうすればよいか一緒に考えませんか。

日時 5月31日(日)13:30~15:30 @オンライン
参加費 2,000円
参加申込 > https://peatix.com/event/1485426/view

◆4◆ [講座 6/5] オンライン対話の設計とファシリテーション
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
オンラインで話して改めてファシリテーションの大切さを感じた方のために、
問いかけカードの背景にある場づくりの考え方をお伝えし、オンライン対話を充実する方法を共に考えるワークショップを開催します。
第1回の参加者の方から「オンライン対話ならではの可能性があることに気付いた」
「問いかけカードの構造を理解することで、対話の問いかけ方、組み立て方のイメージがわいた」
などの声をいただいています。

日時:6月5日(金) 20:15~22:00
参加費 2,000円
申込;https://peatix.com/event/1489141/

◆5◆編集後記
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次女の大学の課題で、アフターコロナの生活様式と購買行動について考えるレポートがでて、色々とヒアリングされました。そういう問いかけがあると、自分自身は、今後どんな生活になるのか・望むのかと考えるきっかけになります。
これまでも、どこでも仕事ができる環境にありましたが、やはり、自分の中で「仕事をするにはオフィスに出社する」という無意識の前提があったなと今回のコロナで気づきました。
「在宅勤務なんか」と言っていた家人も、なし崩し的に在宅勤務となりましたが、自宅で会議をし取引先と打ち合わせし、職場のオンライン飲みも(意外と?!)楽しそうに参加。至るところで、同じようなことが起きているとすると、働き方の柔軟さが進むのかなと期待します。(矢部)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第198号 2020年5月29日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

住民主体のヒント~empublicメールマガジン「根津の街から」(2020年5月15日発行)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年5月15日発行)

昨日、39県で緊急事態宣言解除となりましたが、まだ予断を許さない状況が続いています。
みなさま、お元気にお過ごしでしょうか?

5/2の12周年へのお祝い、「問いかけカード使ったよ」という嬉しいメッセージもいただき、改めてみなさまに感謝しております。
12周年記念ワークショップの第1弾として、「イマドキの地域のつながりって?」を6/10夜にオンラインで開催します。
また、いよいよ書籍「専門家主導から住民主体へ」の発売が始まります。
12周年のテーマ「新しい日常につながる対話」をどのように広げていくか、考え、トライしていきたいと思います。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ 【コラム】住民主体のヒント~聞いてないぞ!の真意(広石)
◆2◆  [問いかけカード & online workshop] オンライン対話の設計とファシリテーション
◆3◆ [対話] イマドキの地域のつながりって? ~ 2020年春に経験したこと、考えたことをシェアしよう
◆4◆ [対話] 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
◆5◆ 編集後記
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◆1◆【コラム】住民主体のヒント~聞いてないぞ!の真意(広石)
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専門家の指示や危機感だけでは、住民は動いてくれない。
住民任せにしても、地域課題の解決への参画が広がらない。

それでは、住民主体の活動が広がるには、どのような場が必要なのでしょうか?
住民主体を促したい専門職や活動者は、どのように動けばいいのでしょうか?

この課題について、私たちが経験から学んだことを中心にまとめたのが書籍「専門家主導から住民主体へ」です。

今回、書籍を作ろう考えたきっかけは、地域包括ケアシステムの現場で、
特に「介護予防・日常生活支援総合事業」の地域づくりで、苦労している方に多く出会ったからです。

介護保険の創設の目的委は、要介護状態になった人を社会的に支えることです。
しかし高齢者が人口の約3割となり、要介護者も増え、社会コストが拡大する中で、
要介護度を増やさない=「予防」が大切になってきました。

それは医療でも同様です。医療者は重篤な患者に関心が向きがちです。
意欲的で優秀な先生は難しい手術など高度な治療に向かいがちで、「予防は保健師の仕事?」と考える人もいます。
危ない病状の命を助けることは尊い仕事ですが、悪化する前の予防が数段レベルアップすれば、より多くの命を助けることができます。
それは医療だけでなく、介護でも、気候変動でも、DVでも、防災でも、経済でも同様です。

これからの社会の命運は「予防」のレベルをどれだけ高められるかにかかっていると言えるでしょう。

ただ、難しいのは、重篤な患者の治療、要介護の高い人への介護サービスは専門家が主導できます。
しかし、予防は、住民の日常生活において成否が分かれます。

新型コロナウィルス対策でも、手洗い・うがい・ソーシャルディスタンスは、一人ひとりの意識次第です。
専門家が危機感を持ち、発信しても、それを住民が聴き、受容し、自ら行動変容しなければ、予防は成功しません。
たとえ専門家が正しくても、住民とのコミュニケーション次第で失敗しうる。
「コミュニケーション」は、予防の本質の一部です。

そこで鍵となるが「共に決める」ことです。
新しいことを始めようとして上司や地域のベテランが反発する時に「聞いてないぞ!」と言います。
「聞いてない」とは、ただ情報が届いていないことを意味しません。
「自分の知らないところで決められていた」ことへの反発が「聴いてないぞ!」となります。

専門家が正しいことを考えても、どうするか決めてしまわない。
決めるまでのプロセスを共有し、「共に決めた」となるデザイン、そこへの向き合い方が大切です。

ただ、それを実行するのは難しく、私たちも四苦八苦しながら学んできました。
その学びを書籍にまとめましたので、多くの分野の方に手にしていただければと思っています。

○書籍「専門家主導から住民主体へ」 5月20日発売!
現在、先行予約特別価格1,650円(定価1,980円)で販売中です!
書籍特別価格販売とワークショップの受付はこちら https://peatix.com/event/1475790/
○書籍特設サイト https://empublic.jp/communityin
○【特別公開】書籍導入部を無料で公開 https://empublic.jp/10678

◆2◆ [問いかけカード & online workshop] オンライン対話の設計とファシリテーション
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
新型コロナの拡大が落ち着き、再開への準備を始める今こそ、
「今の状況を分かち合おう」「チームのこれからを話そう」の問いかけカードをご活用ください。
https://empublic.jp/teamt2oikake

オンライン対話を活性化するために、問いかけカードを使いこなすために、
オンラインで話して改めてファシリテーションの大切さを感じた方のために、
問いかけカードの背景にある場づくりの考え方をお伝えし、オンライン対話を充実する方法を共に考えるワークショップを開催します。
第1回の参加者の方から「オンライン対話ならではの可能性があることに気付いた」
「問いかけカードの構造を理解することで、対話の問いかけ方、組み立て方のイメージがわいた」
などの声をいただいています。

詳細・申込は、各日程のpeatixページから
・5月16日(土)10:00~11:40 > https://peatix.com/event/1475743/
・【新日程!】6月5日(金) 20:15~22:00 > https://peatix.com/event/1489141/
参加費 2,000円

◆3◆[対話] イマドキの地域のつながりって? ~ 2020年春に経験したこと、考えたことをシェアしよう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
地域のつながりは大切だけど、難しいもの。ただ、災害などの困難な状況び度に浮かび上がるのも「地域のつながり」でしょう。
2020年、私たちはCOVID-19の拡大の中、働き方も暮らし方も見直すことに迫られました。

そんな中、「地域」や「つながり」について、あなたはどんなことを感じましたか?
この時点で一度ふりかえり、2020年後半から来年にかけての新しい日常をつくるヒントにしませんか?。

イベントでは、3人の方からこの春の経験と考えたことを話していただき、そこから対話を進めていきます。
・勝連万智さん(ちよママ):千代田区のママをオンラインでサポート
・古市太郎さん(文京学院大助教) 贈与・共助の社会哲学者であり、地域活動の実践者
・藤沼康樹さん(家庭医) 地域に根付き、包括的に人を診る、家庭医のリーダー的存在

日時 6月10日(水)20:00~22:00 @オンライン
価格 1,800円
参加申込 > https://peatix.com/event/1488989/

◆4◆[対話] 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
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育休後コンサルタントの山口理栄さんと取り組んでいる育休後の働き方などを話し合う場の育休後カフェの活動。
山口さんが初めてから10年がたち、この10年で育休後の働き方が大きく変化しました。一方で、まだまだ変わらない苦労や新しい課題も。また、コロナウィルスの感染拡大は働き方を大きく変えようとしています。

この10年を振りつつ、休校や休園で働き方を見直せざるを得なくなったビジネスパーソンのお話もヒントに、これからの”子育てしながら働く”を自分らしく充実したものにするにはどうすればよいか一緒に考えませんか。

日時 5月31日(日)13:30~15:30 @オンライン
価格 2,000円
参加申込 > https://peatix.com/event/1485426/view

◆5◆編集後記
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「2」でご紹介した『今の状況を分かち合おう』の最初に、「この3日間で自分に起きたいいことは?」という問いかけがあります。皆様はいかがですか?
私は、実家に(設定も全部すませて)送ったスマホを、苦戦の末ようやく両親が使いこなし、ついにLINEビデオ通話が自在にできるようになりました。80歳オーバーの父が地域活動も全部なくなりふさいでいたのですが、スマホを使いこなすことに熱中し元気が出たと母に感謝されたり(笑)。
5/11に開催した「オンライン対話の設計とファシリテーション(夜の部)」では、「オンライン会議は、積極的にいいものなんだ!」というのは目から鱗だったというご意見もあり、その日のコツを「明日から実行します」とのご意見も多数でした。

大変な状況を支えて下さっている方に感謝しつつ、新しい道具も柔軟に取り入れながら、コミュニケーションを取り続けて参りましょう。オンライン講座でお目にかかれたら、お声がけください!(高橋)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第197号 2020年5月15日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublic12周年のご挨拶~empublicメールマガジン「根津の街から」  (2020年5月1日発行)

empublicメールマガジン「根津の街から」 (2020年5月1日発行)

エンパブリックは5月2日に12周年を迎えます。
みなさまのご支援・ご指導、ご参加があってこそ迎えることができました。
本当にありがとうございます!

困難な時こそ、お互いを必要としあい、対話が大切な役割を担います。
対話し、助け合い、この難局を共に乗り越えましょう!

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ 12周年のご挨拶「対話を新しい日常をつくる力に」(広石)
◆2◆ 問いかけカード「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」 無料提供中
◆3◆ オンラインワークショップ「 問いかけカードを活かす! オンライン対話の設計とファシリテーション」
◆4◆ 書籍「 専門家主導から住民主体へ ~場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」を発刊します。予約受付開始!
◆5◆ 編集後記
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◆1◆ 12周年のご挨拶「対話を新しい日常をつくる力に」(広石)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

今、COVID-19の感染拡大は続いています。
私たちの仕事でもリアルな場でのワークショップや場づくりは延期・中止となっており、
プロジェクトの多くが延期となり、先が見通せていません。中止となったものもあります。
ただ、このような時だからこそ、コミュニケーションの場が大切になっています。
それは、ご近所で遠くから声をかけることや離れた人への電話、オンラインの交流など色々な形があるでしょう。

こんな時に私たちにできることを考え、
変化し、不確かな状況で「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」問いかけカード
を無料で提供しています。
https://empublic.jp/teamt2oikake

このような状況で12周年を迎えるにあたって、今年のテーマを考えました。
「対話を、新しい日常をつくる力に」

感染症対策だけでなく、気候変動、数多くの社会問題など変化と困難さが広がっています。
社会もビジネスも持続可能なものにするには、これまでの常識や普通にこだわることなく、私たちの変容が必要です。

SDGsのキーコンセプト「Transforming Our World」は、持続可能な経済社会システムへのシフトを意味しています。
感染症はそれ自体も大きな持続可能性への課題です。同時に、今回、社会が見て見ぬふりしていた様々な問題を浮かび上がらせています。

テレワークやオンライン教育、オンライン診療も既に始まっていましたが、社会全体では少し後回しにしていた。
準備ができていた人や組織と、そうでないところで大きく対応が分かれています。
同時に、今回、体験したことで、新しい可能性を見出した方も多数いらっしゃるでしょう。
その変化を「新しい日常」で、どう活かすのか、問われています。

子育てと仕事の両立とは? 家族の介護負担とは? ネットカフェ難民への社会包摂は?
サプライチェーンのリスク管理とは? 顧客やステークホルダーとの関係は? 産業の収益力とは?
ご近所での助け合いとは? 文化・アート、スポーツが本当に必要な理由とは?

これ以外にも多数の問題が、今回浮かび上がっています。
この問題を、喉元過ぎれば・・・とせず、より持続的で、包摂的な「新しい日常」を構築するきっかけにすることも大切でしょう。

そんな時、鍵になるのは、やはり対話です。

私たちは、今回、自分達に何ができるのか?を考えて、「やはり対話を広げることだ」との思いに至りました。
それが、「問いかけカード」の無料提供につながっています。

そこで考えたことを、今回の問いかけカードの使い方説明動画で紹介しています。
https://youtu.be/6t_NZJe9C3k
また、今、特に地域福祉において地域づくりでできることを「COVID-19感染拡大下における住民主体」としてまとめたものを公開しました。
https://empublic.jp/community_infection

新しい日常に向かって、みなさんで対話し、協力して、この難局を共に乗り越えていきましょう!
みなさん、お体をくれぐれもご自愛ください。

◆2◆ 問いかけカード「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」
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4月から公開している「問いかけカード」は、それぞれダウンロード数が400を超えています。
「オンラインでの対話がなかなか深まらない」という時にもご活用いただければと思っています。
「地域やチームでの対話で活用した」という声に加えて、「自分の現状のふりかえりに使った」という声もいただきました。
自分の考えを言葉にしてみるために、自分との対話にもご活用ください。

 https://empublic.jp/teamt2oikake

○ショートバージョン「今の状況をシェアしよう」を公開しました。
「今の状況を分かち合う問いかけ」は約90分を想定し、時間が長いという声もいただきました。
そこで、生活や仕事の状況を分かち合う、約40分を想定した「今の状況をシェアしよう」を公開しました。

○使い方解説動画を公開しました。
また対話のイメージを持っていただくため、エンパブで実際に利用した対話の3分のダイジェストも公開しました。
問いかけカードのページからご覧ください。

◆3◆ オンラインワークショップ
「 問いかけカードを活かす! オンライン対話の設計とファシリテーション」
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問いかけカードは、ファシリテーションやワークショップデザインの知見を活かして開発されています。
そこで、問いかけカードの背景にある場づくりの考え方をお伝えし、オンライン対話を充実するための方法を、みなさんで共に考えるワークショップを開催します。
オンラインの対話をより充実した場にしたい方、オンライン飲み会などの交流を活性化したい方、ぜひご参加ください!

詳細・申込は、各日程のpeatixページから
5月11日(月)20:30~22:00 > https://peatix.com/event/1475683/
5月16日(土)10:00~11:40 > https://peatix.com/event/1475743/view
参加費 2,000円

◆4◆ 書籍「 専門家主導から住民主体へ ~場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」を発刊します。予約受付開始!
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専門家の指示・危機感だけでは、住民は動いてくれない
住民の主体的活動に必要なプロセスと場とは何か、私たちの地域づくりの実践経験からの提案をまとめた書籍を発刊します。

地域づくり、まちづくりで、「住民主体」という言葉がよく使われています。
ただ、住民主体の大切さはわかっても、実行には大きな壁があります。
行政が指示を出したり、危機感をあおろうとしてもうまくいかない。一方で、住民に丸投げしても良い行動は広がらない。行政主導でも、住民任せでも難しいのが「住民主体」です。

地域に暮らす住民や当事者が“主体的に”問題解決に取り組むとは、どのようなことを指すのでしょうか?
また、専門職が、住民主体の活動を促すには、どうしたらよいのでしょうか?

東京都下の地域包括ケアシステムの地域づくりなど地域活動を多数支援してきた経験を基に、
住民と専門職の協働による住民主体の進め方を実践的に解説した書籍「専門家主導から住民主体へ」を、20年5月20日に発刊します。

現在、特別価格1,650円(定価1,980円、税込・送料込)で予約開始しています!

書籍紹介はこちらから 特設ページ https://empublic.jp/communityin

○ 記念オンライン・ワークショップも開催!「これからの住民主体とは?」
【日時】5月20日(水)20:30~22:15 、5月23日(土)14:00~15:45 (同じ内容です)
【参加費】 3000円(税込:ワークショップ参加費+書籍費用)
申込:https://peatix.com/event/1475790/view

◆5◆ 編集後記
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オンラインの場面が増えていますが、先日、千代田区のプロジェクトでもオンライン交流にトライしました。参加メンバーは、ビジネスマン、秋葉原の電子工作サークルの方、介護予防の専門職、コワーキングスペース運営者、高齢者サークル代表の80代女性と多彩。きっと、みなさん、リアルじゃお話しすることのない方同士ですよね。これが実現できるって「オンライン」って! リアルの補完だけじゃない可能性があるのではと改めて。ちなみに、80代の方は音声が聞き取りにくかったそうでヘッドセットをご紹介したところ、早速、注文しましたとメールが。ご高齢の方はITに弱いって思い込み?!、こちらも改めて。(矢部)
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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第196号 2020年5月1日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublicより「不確かな状況でのチーム運営」~empublicメールマガジン「根津の街から」(2020年4月9日発行)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年4月9日発行)

エンパブリック代表の広石です。
COVID-19の感染が広がり、緊急事態宣言も出されました。
みなさま、体調にお変わりはありませんでしょうか?
私たちも対話の場づくりが主活動ですので、イベント等は2月末からほとんど中止で、一部オンライン開催となっています。
スタッフも在宅勤務となっています。

多くの皆様が、仕事の中断や働き方の変化など様々な課題に向き合っていると思います。
また、本メルマガは医療・福祉関係の方にも多数届けさせていただいています。
とても大変な状況の中でご苦労されていると思います。本当にありがとうございます。

多くの方が困難な状況に置かれる中、私たちには何ができるのだろうか?と考えていました。

そんな時、アメリカの人材開発の最大ネットワークATDのサイトに
「Leading in Uncertain Times: 3 Things to Do Right Now」という記事が掲載されました。
「不確かな状況でのリーダーの役割、今直ぐすべき3つのこと」と訳せますが、
読んでいて、この内容は日本の様々な状況に置かれている方たちにヒントになると思いました。

そこから、不確かな困難さの中、人と人の距離が離れがちな時のための「対話」が必要だと考えました。
そこで、変化し、不確かな状況のチーム運営を考える対話のための「問いかけカード」を開発しました。
エンパブリックのサイトから、みなさま無料でご利用いただけます。オンラインの対話にも適しています!
https://empublic.jp/teamt2oikake
弊社の中で試行したところ、「気分が楽になった」という声もありました。
ぜひ、ご活用いただき、今の時間をふりかえる対話を行っていただければと考えています。

今回は、突然の出来事から行動変容が求められ、かつ先が見えない状況が続いています。
そのような時こそ「つながっている感覚」が、とても大切になると思います。
ぜひ協力し、離れていても助け合うことで、この困難を乗り超えていきましょう!

*<ご参考>
現状のCOVID-19対策の数理モデルの考え方は、クラスター対策班の東北大の押谷教授の資料がとてもわかりやすいです。
ご存知の方も多いと思いますがPDFのURLを共有させていただきます。
 https://www.jsph.jp/covid/files/gainen.pdf

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ [コラム] 不確かな状況でのチーム運営
◆2◆ 問いかけカード「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」
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◆1◆[コラム] 不確かな状況でのチーム運営(広石)
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今、Social Distancingとも呼ばれるように、人と人の距離を空ける必要に迫られています。
物理的な距離が離れることに加え、今までと同じ暮らしや働き方ができないことで、不安にもなります。

リモートワークについての研究では「距離には3種類ある」と言われています。
物理(場所と時間)、運用(人数、スキル)、アフィニティ(親和性;価値、信頼、相互依存)です。
そして、距離や時差の離れた状況で働くには、アフィニティ距離(affinity distance)を埋めることが大切だと言われています。
一緒に仕事をしている感覚は、職場でもオンラインでも大切なのです。。

アメリカでは、日本以上に厳しい制限、ロックダウンの状況にあり、リモートワークをせざるを得ません。
アメリカだからと言って全ての組織がリモートに慣れている訳ではなく、状況の変化に戸惑う人も少なくありません。
そんな状況に対して、ATDに2020年4月1日に出された記事が、
Leading in Uncertain Times: 3 Things to Do Right Now (著者 Annemarie Spadafore)です。
https://www.td.org/insights/leading-in-uncertain-times-3-things-to-do-right-now

ぜひ原文で詳細をご確認いただきたいのですが、「不確かな状況でのリーダーが今直ぐすべき3つのこと」の概要は下記のような内容です。

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□ 早期に、頻繁なコミュニケーションを(Communicate Early and Often)

危機的な状況では、人は落ち込み、沈黙してしまいがちです。情報がないことで不安にもかられます。
リーダーは確かなことを伝えなければと考えがちですが、確かなことを待ってコミュニケーションを止めてはチームは停滞します。
知っていること・決まっていること、知らないこと・決まっていないこと、今わかる見通しを正直に話すことで、信頼を高め、チームの士気を高めるでしょう。

□ チームを脅かす距離の克服を(Overcome Team-Threatening Distances)

アフィニティ距離に焦点を当てることで、他の距離の問題も克服しやすくなります。
チームの存在意義・目的を確認し、チーム・アイデンティティを共有することで、ストレス下でも衝突や誤解を防げます。
アイデンティティを共有できるチームのメンバーで、お互いに頼り合えるような関係を促すことも大切です。
ビデオ会議で関係を補いながら、期待を言葉にし、これまでと違うタイプのコミュニケーションの規範をつくりましょう。

□ 改めてチームを作り直す(Prepare for Intentional Re-Entry)

もう以前のやり方ではうまくいかないと考え、チームを改めて立ち上げる(Re-Entry)と考えましょう。
何が機能し、何がしないのか、協働を続けるのに何が必要か、この経験が長期的にどんな影響をもたらすか、オープンに対話しましょう。
チームについて話し合うための時間を確保し、対話することで、環境変化に関わらず、つながり、意欲あるチームをつくれるでしょう。
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これらの内容は、変化に直面し、先が見えない様々な状況のチームや活動で応用可能です。

現状で、見通しが立たないこと、答がないことは多くの人が気付いています。
そのような状況で「どうなるんだろう。大丈夫か」という不安が先立つと衝突やとすれ違いがおきます。
無理に正解を伝えることではなく、不安を不安として言葉にでき、しっかり聴いてくれる存在です。

困難な時こそ、業務や日常を少し離れ、時間を取って、現状やチームについて話し合う時間を確保してみませんか?
ぞれぞれの視点からの現状の共有、以前からの変化、どうしたいかなどを言葉にし、聴きあうことで、
「もう平時ではない」と自分で納得できると、次の動き方も見えてくるでしょう。
その対話を効果的に進めるツールとして、問いかけカードを作りましたので、ご活用ください。

どんな時も、できることはあります。
ともに頑張りましょう!

◆2◆ 問いかけカード「今の状況を分かち合う」「チームのこれからを考える」
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現状やチームについて話し合う時間を確保しようと思っても、どう話すといいか、迷ってしまうかもしれません。

そこで、対話を効果的に進めるツールとして、「問いかけカード」を開発し、公開しました。
問いかけカードは、テーマに応じた対話を進めるための10個程度の問いをセットにしたものです。
エンパブリックのサイトから、無料でPDFをダウンロードし、ご利用いただけます。

1枚に1つの「問い」がありますので、印刷して提示したり、オンラインの画面共有で提示して利用できます。
カードで出された問いについて、メンバーが自分の考えを話し、それをお互いに丁寧に聴いていきます。
順に出されるクイズに、メンバーで答えていくような形で進めることができ、楽しさもあります。

○「今の状況を分かち合う問いかけカード」
現状についてメンバーがどう感じているか、できていること・いないこと、今後に向けての考えを話し合うための問いのセットです。

○「チームのこれからを考える問いかけカード」
改めてチームで大切にしたいこと、実現したいこと、助け合えることは何か、それぞれが言葉にして分かち合うための問いのセットです。

*詳しい使い方、ダウンロードはこちらから

https://empublic.jp/teamt2oikake

ぜひ使ってみた際のご感想、ご提案などもお寄せください!

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第195号 2020年4月9日配信)
発行責任者=広石 拓司
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