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SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ

持続可能な世界に向けて好循環を生み出す人のあり方・学び方・働き方

著 佐藤真久  広石拓司

  • 価格 2,750円(税込)
  • 2020年12月25日発売
  • 単行本(ソフトカバー) : 240ページ
  • ISBN : 978-4840307734
  • 出版社 : みくに出版

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2020年代に起きるサステナビリティとデジタルの2つの経済社会の変化(トランスフォーメーション)の時代に働き、生きる人に求められることは?

これから20年の生き方、キャリアを考えるガイドブックができました。

21世紀を生きる者には、「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」の中で、貧困をなくし、誰も取り残さずに経済・社会の持続性を保つことが求められます。また、パンデミックや気候変動など様々な問題が自分の暮らしや仕事に影響を与える中で、状況に対応しながら乗り越えていくレジリエンスも求められるでしょう。 この時代を生きるには、分野別の与えられた問題を解く力だけではなく、異なる分野を結びつけて考える力、正解のない不確かな状況で自分を保つ力、起きうる問題に備えるリスク対応力、違う考えの人と対話し、協働する力などが求められます。

本書では、SDGsの背景と本質を踏まえて、組織・分野を超えて、環境・社会・経済の統合的イノベーションを実現する「ソーシャル・プロジェクトの担い手」の考え方・動き方・働き方を紹介しています。

20世紀型思考を超え、持続可能な世界を創る一員となるために何を学び、どのような思考や動きをすればいいのか、ポストコロナの人・学び・仕事のあり方を考えるヒントとなる一冊です。

特徴1.SDGsの背景・本質とサステナビリティの現在を深く理解できる

特徴2.持続可能な経済社会をつくる人に求められる持続可能性キーコンピテンシーを解説

特徴3.サステナビリティとデジタルの2つのトランスフォームの時代に求められる学び、ビジネス思考法を解説

特徴4.異なる専門性を持つ著者2人の対話を通して、サステナビリティを立体的に理解できる

特徴5.多様な主体との協働の進め方(doing)をまとめた書籍「ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ」の姉妹本として、持続可能な経済社会の実現への人のあり方(being)を紹介。 (empublic STOREなら姉妹本セット割!

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目 次

はじめに

《Dialogue 1.》2020年に考える持続可能性

第1章:SDGsから始まる未来に求められる人材とは?

《Dialogue 2.》個別の問題解決から統合的な問題解決へ

第2章:SDGsはどこから来て、どこに向かうのか

第3章:個人の変容と社会の変容の相互作用を促す学び

《Dialogue 3.》個人と社会が結びつくには?

第4章:個人・プロジェクト・ローカル・グローバルをつなぐソーシャル・プロジェクト

《Dialogue 4.》持続可能な世界の一員に求められることは?

第5章:持続可能な社会への変化の中で活き、活かされる人の考え方・動き方

《Dialogue 5.》持続可能性キー・コンピテンシーを使いこなすには

第6章:協働と変化を促す自分・他者・データとの向き合い方

《Dialogue 6.》学び合う関係が変化への力となる

第7章:学びと協働を結びつけるソーシャル・プロジェクトの運営・活用法

第8章:サステナブルなビジネスと社会の構築に求められる担い手のあり方

《Dialogue 7.》学びと協働の相乗効果によるスパイラル成長を

本書の特徴

特徴1.SDGsの背景・本質とサステナビリティの現在を深く理解できる

SDGsは近年、急速に注目を集めていますが、大切のはSDGsは突然現れたわけでなく、長い時間をかけて多様な専門分野で蓄積してきたことを、2030年に到達すべきゴールとしてたまとめたものだということです。
SDGsに関する学習・活動・事業は、その背景にある大きな流れ(文脈)を理解することで、何のために行うのか、何が大切なのか、なぜ今大切なのか、どのような未来への変化を起こさないといけないのか理解した上で取り組まなければ、成果は出せません。

本書では、SDGsの背景にある文脈、その担い手に必要なことをまとめ、サステナビリティの現在を伝えています。

持続可能な社会の構築に向けた開発アプローチの変遷(佐藤、2020)

特徴2.持続可能な経済社会をつくる人に求められる持続可能性キーコンピテンシーを解説

持続可能な社会を担う人材に求められる能力、資質、意識、動き方のモデルを共有するために、ユネスコは「持続可能な開発目標のための教育―学習目的(Education for Sustainable Development Goals, Learning Objectives)」を発表し、以下の8 つを持続可能な社会の担い手に求める資質・行動様式、すなわち「持続可能性キー・コンピテンシー(key competencies in sustainability)として提示しました。
本書では、8つのキー・コンピテンシーを使いこなすポイントをまとめています。

  1. 問題の構造を見抜く ~システム思考
  2. ありうる未来を考え、ありたい未来を描く ~予測
  3. 自分の判断の基準を自覚する ~規範
  4. 実現への道筋を描く ~戦略
  5. 他者と学び合いながら力を持ち寄る ~協働
  6. 解く・ 動く前に問いかける ~批判的思考
  7. 自分はどうありたいのか ~自己認識
  8. 力を持ち寄り、社会を動かす ~統合的問題解決

持続可能な社会の担い手に求められること (広石、2020年)

特徴3.サステナビリティとデジタルの2つのトランスフォームの時代に求められる学び、ビジネス思考法を解説

多くの人が気付いているのは、20世紀の経済社会の考え方のままでは持続できないということです。GDPの右肩上がりも、人口増加も、このまま続けることはできないということです。「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」の中で、貧困をなくし、誰も取り残さずに経済的な持続性を保つにはどうしたらいいのか。この 正解のない “複雑な問題” に挑むには、20世紀の経済社会の基盤に合ったモデルの限界を自覚し、21世紀に持続可能な社会とビジネスを実現するための新しいパラダイムに包括的にシフトする必要があります。
本書では、21世紀に持続可能な社会とビジネスを実現するために、どのような思考モデル、メンタルモデルの転換が求められているのか、包括的に描くことを目的として作成されました。

トランスフォーメーションの時代に、正解のない問いを共に生きる(広石2020)

特徴4.異なる専門性を持つ著者2人の対話を通して、サステナビリティを立体的に理解できる

本書では、筆者2人の教育、学習、能力開発の知見蓄積に基づく、「担い手のあり方(be)」とその背景に重点を置いて執筆をしました。異なるフィールドで活動してきた筆者2 人に共通しているのは、「人の変化」が社会やビジネスを変える上でとても重要になっているということです。そこで、その共通の考えを軸に、2人の立場や視点の違いを活かしながら対話を深め、サステナビリティ人材の要件を協同で探究していく構成としました。

共有する課題に対して2人の知見を持ち寄り、相互作用しながら広げたり、深めたりしていくスタイルを選択したのは、サステナビリティの実現には、対話やコミュニケーションを通して共に価値を創るプロセスが不可欠だからです。「質問し、それへの答えを返す」という一方通行のコミュニケーションではなく、一人の発言が相手の答えを引き出し、その答えが次のアイデアや情報を引き出し、問いを深めていく。そのようなフィードバックし合う動的な過程そのものをお伝えすることが、本書の内容にはふさわしいと考えたからです。

佐藤真久 東京都市大学大学院 環境情報学研究科教授。

筑波大学第二学群生物学類卒業、同大学院修士課程環境科学研究科終了。英国国立サルフォード大学にてPh.D取得(2002年)。地球環境戦略研究機関(IGES)の第一・二期戦略研究プロジェクト研究員、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・スペシャリストを経て、現職。現在、国連大学サステイナビリティ高等研究所客員教授、ESD円卓会議委員、NPO法人ETIC.理事などを務める。

広石拓司 株式会社エンパブリック代表取締役

東京大学大学院薬学系修士課程修了。三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)勤務後、2008年株式会社エンパブリックを創業。「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」を目指し、地域・組織の人たちが知恵と力を持ち寄って仕事づくりを進めるための実践支援プログラムを開発・提供している。慶應義塾大学総合政策学部、立教大学経営学部、同大学院21世紀社会デザイン研究科などの非常勤講師も務める。

特徴5.多様な主体との協働の進め方(do)をまとめた書籍「ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ」の姉妹本として、持続可能な経済社会の実現への人のあり方(be)を紹介

本書は『ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ』(みくに出版、2018年)の姉妹本として執筆されました。前書では、筆者2人のプロジェクト運営、組織開発、協働ガバナンス、関係主体のパートナーシップの知見蓄積に基づき、「協働プロジェクトの進め方(do)」をまとめましたが、本書では、筆者2 人の教育、学習、能力開発の知見蓄積に基づく、「担い手のあり方(be)」とその背景に重点を置いて執筆をしました。

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noteより