empublicメルマガ~「令和の問題を、昭和の頭で解かない」~根津の街から(2021年10月15日)
◆empublicメールマガジン「根津の街から」-◆
(2021年10月15日発行)
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長い暑さが落ち着いて、やっと秋らしくなってきましたね。
私たちは9/18にempublic Studioをスタートさせ、私もお客様の対応などで忙しくしている間に一気に季節が進んだ!と感じています。
皆さま、温度差で体調を崩さないようお気をつけてお過ごしください。(新村)
ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ 「令和の問題を、昭和の頭で解かない」(広石コラム)
◆2◆ empublic Studio のご案内
~ 組織・地域に変化を起こしたい人のための対話・学び・アクションのスタジオ、スタートしました。
◆3◆【縁パブ対話】”投票したい人”であふれる選挙を実現するには?(10/21 オンライン)
◆4◆ [ゼミ] SDGsアクセラレーターになろう!(10/26~火曜全5回 オンライン)
◆5◆エンパブリックのnoteから~広石コラムのご紹介!
◆6◆編集後記
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◆1◆ 「令和の問題を、昭和の頭で解かない」(広石コラム)
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この一年で、SDGsや脱炭素、ダイバーシティ、資本主義のあり方などが各地で議論されるようになりました。
ただ、議論がかみ合っていないと感じる場面も少なくありません。
今、大きな経済社会の変化が起きていて、価値観やビジネスの前提が変化していることに気付いている人が話す言葉は、既存の経済社会システを前提として疑わない人には「訳がわからない」ということになります。
その人達は既存の考え方に合う、「自分にとってわかりやすい」考え方を「現実的」と称し、目指したい未来の姿から逆算した考え方を「ポエム」などと否定します。
その時、思い起こすのは、「新しい酒は古い袋に入れない」という言葉です。
SDGsのゴールである2030年以降の持続可能な世界における考え方や内容、実践方法という “新しい酒” は、20世紀の企業や人のあり方という“古い袋” ではなく、持続可能な社会の担い手のあり方という “新しい袋” に入れてこそ生きます。
ただ、いくら新しい概念を伝えても、「古い袋」を疑わなければ、新しい酒の良さも活きてこないでしょう。
これまでの社会では、経済的合理性に最も適うものが「正解」と(自覚せずとも)されていることが多くありました。
また、近代の知は、問題を要素に分解し、問題の主原因になる要素を特定し、その要素を取り除いて解決するという線形的な考え方が重視されました。
これは機械には当てはまりますが、人間や集団は多様な論理や文脈が混ざって動くものです。専門家が論理を振りかざすだけでは、人は動きません。
しかし、自分にとって想定外の問題が繰り返し起きうるVUCA世界では、自分の力だけでは何が起きているのか、何が問題なのかも一人の力ではわからない。
常に変化しつづけることを前提に、情報や知識の捉え方が人によって違っていることも前提とする必要があります。そこでは理屈だけでなく感情や関係性も大きく影響し、正しさも変化し続けていることを受け容れることも大切です。
何を解くべきなのか、そこから他の人と共に考える必要があります。
人が変化に向き合い、戸惑いながらも受け容れ、新しい社会をつくるよう促していくには、機械論的なパラダイムを超える必要があります。
このような持続可能な世界の担い手に求められる考え方・動き方をUNESCOがまとめたのが「サステナビリティ・キーコンピテンシー」です。
これは世界のサステナビリティ・プロジェクトの成功と失敗の要因を分析した際、人のあり方・考え方・動き化が大きな影響を与えることから明確化されたものです。
そこから見えてくるのは、問題の発見や理解から他者とコミュニケーションし、解決策に取り組む中でもコミュニケーションし続ける。
自分の力だけに頼り過ぎず、そのプロセスから生まれる力を信じ、自分も他者も活かし、活かされる関係をつくっていく。
このような関係性やコミュニケーションを通して、既存にない合理性を生み出していく力が求められるのです。
SDGsが問いかけることは、ただ「社会にいいことをしよう」ではなく、どう経済社会を持続可能なものに変えていくのか?です。
既存の延長線では持続可能ではない。それは、つまり私たち一人一人のあり方・考え方・動き方にも変化も求められていることを意味しています。
令和の時代に起きている問題を、昭和の頭で解こうとしても解けません。
この変化を”現実として”どう生み出せばいいか、みなさんと一緒に考えていきたいと考えています!
*「サステナビリティ・キーコンピテンシー」を軸に、変化の担い手に求められることを私たちがまとめたのが
書籍「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ」です。 https://empublic.jp/sdgs_ninaite
*これをテーマにしたゼミ「 SDGsアクセラレーターになろう!」も10/26よりスタートします。 https://peatix.com/event/2934222/
◆2◆empublic Studio のご案内
~ 組織・地域に変化を起こしたい人のための対話・学び・アクションのスタジオ、スタートしました。
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「個人の思いを周りに開き、対話と協働を通して新しい仕事をつくり、それが組織・社会の変化を生み出していく」
empublicの目指してきたことを、より多くの人と分かち合いたいと考え、企画してきたempublic Studioが、9/18にスタートしました!
ただ、まだ開発途中な部分も多く、まだホームページもできていない状況です。
しかし、既に初期メンバーとして約80名の方にご参加いただき、みなさんの意見もいただきながら試行錯誤を続けています。
実施にメンバーの方と話し、プログラムを試行することで、多くの気づきも生まれています。
もし、私も参加してみようかな? どう始まるのか、体験してみようかな?という方、ご参加いただければ幸いです。
〇 empublic Studio説明会 (参加申込みもこちらのページで行っています)
https://peatix.com/event/3034698/view
*2021年10月29日(金)20:00~21:30 オンライン *参加費 無料
*当日参加できないけれど聞いてみたい!という方の動画配信もあります。
〇【Studio公開動画】empublic サイクルとempublic Studio:基本的な考え方をまとめた動画です。
https://youtu.be/ScKixILQAK4 ロングバージョン https://youtu.be/R3WwGk-ZL_4
〇【Studio公開動画】「ワークシートを使うコツ」
empublic Studioでは、ワークシートを使って共に考え、話し合うことも大切にしていきたいと考えています。
ただ、「ワークシートって、ちょっと苦手」という人も少なくありません。ワークシートを使うコツを話し合いました。
https://youtu.be/T1H8ie_F2nU
〇【Studio公開動画】パパ編集者ふっちーのぶらぶラーニング「子供がもっと算数好きになるには?」
スタッフのふっちーさんが、子供の算数の宿題を見る中で感じた「どうしたら算数好きになるのだろう?」をスタッフで話し合いました。
https://youtu.be/Y1KBwCm9JJU
◆3◆【縁パブ対話】”投票したい人”であふれる選挙を実現するには?~選挙の未来を考えよう
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投票に行こう!と言われても、なかなか投票したい人がいない。ただ棄権はよくないから、無理して選ぶけど・・・
そんな選挙を繰り返していても、日本は良くならないんじゃないか?
「投票したくなる選挙」を実現するには何が必要なのだろう? 一度、未来志向でオープンに話し合ってみませんか?
政治や選挙制度に詳しくなくても大丈夫。自分なりの答を探す機会として、気軽にご参加ください。
* 10月21日(木)19:30~22:00
*参加費:一般 ¥2,200(税込)ユース(25歳以下)¥1,000(税込)empublic Studio参加登録メンバー無料
詳細・申込 https://peatix.com/event/2955689/
◆4◆[ゼミ] SDGsアクセラレーターになろう!~2030年に向けて企業、地域を変えていきたい人のあり方・考え方・動き方
(10/26~ 全5回(火曜夜)オンライン開催)
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SDGs、どう動けばいいのか? 立ち止まっている時間は、もう残されていません。
持続可能な社会や組織をつくるには、「問題」「問題解決」「協働」「戦略」などの言葉の意味、つまり考え方を20世紀版から2030年版へと変える必要があります。
SDGs後の世界の担い手に求められる「持続可能性キーコンピテンシー」を知り、それをどう自分が、自分の組織・地域が使いこなしていくといいか、共に考えましょう!
SDGs関連のプロジェクトに携わる方・これから始めたい方、
企業のHR・人材育成担当の方、学校・社会教育・まちづくりなどでSDGsの学びを進めていきたい方にお勧めです!
<1>(10/26)「SDGs、具体的に何したらいいか、わからない」となるのは、なぜ? (公開講座)
<2>(11/2)新しい概念には、新しい学びを通した新しい物事の見方・考え方が必要だ
<3>(11/9)持続可能な世界を生きる人となるためのサステナビリティ・キーコンピテンシー
<4>(11/16)社会のソーシャルプロジェクトの運営とキーコンピテンシーについて
<5>(11/30) 統合思考を活かし、サステナブルな事業を始めよう
*各回火曜日20:00~21:45
*参加費:5回セット 15,000円(税込)、公開講座3,800円(税込)
詳細・申込 https://peatix.com/event/2934222/
◆5◆ エンパブリックのnoteから
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エンパブリックnoteでは、スタッフ新村がもう一度紹介したい過去の広石コラムを日々投稿しています!
私自身が日々の中で、疑問に感じたことや気付きが生まれた時に、過去のメルマガの広石コラムからヒントをもらっていて、それを都度ピックアップして皆さんにご紹介しています!ぜひぜひのぞいて見てください!(新村)
最近ご紹介したコラムはこちら。。。
・「“速い馬”を求めていないか?」-広石コラムVol.40 https://note.com/empublic/n/nb92cd6a61876
・「今、仕事づくりにもとめられることとは?」広石コラムVol.41 https://note.com/empublic/n/n75b6978bbefd
・「Yes!で文京の未来を語ろう!~ まちの課題解決力を高めるために 」-広石コラムVol.42 https://note.com/empublic/n/n449627866a5
◆6◆ 編集後記
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千代田区のコミュニティ醸成支援プロジェクト(ちよらぼ)では、夏に「地域での暮らし・活動の現状とこれからに関するアンケート」を実施しました。現在、絶賛集計中。
本事業も5年目となり「コミュニティ」に関する色々な視点の気づきが積み重なってきています。その一つが「情報を共有」と「メンバーシップ」。
そういえば、自宅に、毎月同窓会の会報が届き、娘たちへも母校から届いたりで、正直「わ、また」と思うこともあるのですが、来るたびに母校を思い出しているかもしれないと気付きました。
実はそのことにより、卒業生コミュニティのメンバーであることを無意識にインプットされているんじゃないかと、「会報」の威力、見直しました。(矢部)
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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第209号 2021年10月15日配信)
発行責任者=広石 拓司