empublicメルマガ~「価値観の共有が大切な時代の“アクティビズム”」~根津の街から(2021年7月7日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」-◆
(2021年7月7日発行)

梅雨空で天候の悪い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年に続きマスクの使用で暑さが増しておりますが、皆様熱中症などお体に気を付けてお過ごしください。(新村)
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◆1◆ 「価値観の共有が大切な時代の“アクティビズム”」(広石コラム)
◆2◆ SDGs再入門 ~「なんとなく知っているけど…」を卒業!(7/10~ オンライン全5回)
◆3◆「社会に役立ちたい」気持ちを成果につなげる仕事術(7/8~ オンライン全3回)
◆4◆ コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?
(第2期)(8/19~10/7 オンライン全7回)
◆5◆エンパブリックのnoteから~広石コラムのご紹介!
◆6◆編集後記
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◆1◆ 「価値観の共有が大切な時代の“アクティビズム”」(広石コラム)
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社会のあり方や正義を問うて行動する”アクティビズム”とビジネスとは距離を置くものという考えが一般的でした。
しかし、近年、ビジネス界で“アクティビズム”という言葉を使うことが増えてきています。

先ずは、「株主アクティビズム」。いわゆる「ものを言う株主」への注目が改めて高まっています。
以前は配当金や経営方針などについての物申すものが多かったところから、
近年は、株主総会での議決内容に、脱炭素計画の策定や具体策など環境問題に対する姿勢を働きかけるものが増えています。
金融機関に対してNGOが株主と連携し、石炭火力への融資をやめるよう働きかけることもあります。

また、「従業員アクティビズム」は、従業員が会社に対して社会性の配慮した経営を求める動きです。
Facebook社では、従業員が自社サイトで、当時のトランプ大統領が国民の分断をあおっていることに対処すべきだという声があがりました。

このように企業経営に求めるだけでなく、企業も自らがアクティビズムに参画しています。
昨年、アメリカでBLM(Black Lives Matter)運動が高まった際、多くの企業が賛同を明示しました。
アップルは社会的不公正をなくすことを目的として有色人種の経営者による事業経営改善や起業を支援するファンドを立ち上げました。
脱炭素と金融の例では、日本生命保険は社債と株式の投資先について2050年に全体でCO2排出量ゼロを目指すことを宣言し、
投資先企業に排出削減の取り組みを促し、対応が不十分な場合は売却も検討することを宣言しました。

マーケティングの大家であるコトラーは2018年に共著で「Brand Activism: From Purpose to Action」という書籍を出しました。
企業は、環境社会に貢献するというCSRから、事業を通して環境社会問題に取り組むパーパス(目的重視)経営、
または、消費者に環境社会問題への気づきを促すコーズ(問題関心重視)マーケティングという段階を経て、
自らが環境社会問題の解決に向けて、周りにも働きかけながら積極的に行動する「ブランド・アクティビズム」が大切になるという内容です。

その背景には、環境社会問題が深刻化している中で政府やNGOだけでなく、企業の問題解決力への期待が高まっていること。
同時に、多くの市民が当事者意識を持ち始めた中で、「企業が“きれいごと”を言って自分の利益を優先している」のでは信頼されなくなることをあげています。

今、気候変動、パンデミックのダメージ、差別(性別、LGBT、人種、年齢など)、ゴミ、教育、コミュニティなど数多くの環境社会問題が深刻化しています。
その困難さの高まる社会の外に存在(社会を他人事視)しているのか、社会の中の「一員」として存在しているのか。
困難さを共有し、共に問題に向き合い、解決へのアクションをしていこうとしているのか。
SDGsが広がり、多様な人が環境社会問題への意識が高まる中、企業にも価値観の提示と実際の行動が求められるようになっています。

「価値観の共有」が社会的信頼(レピュテーション)の重要な基となる時代、企業のあり方も市民のあり方も変わっていくことが必要です。
そのようにして、SDGsの目的である「Transforming Our World(持続可能な世界への転換)」が進んでいくのでしょう。

◆2◆ SDGs再入門  ~「なんとなく知っているけど…」を卒業!
(7/10スタート オンライン全5回)
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最近、新聞やテレビでSDGsという言葉を毎日のように見かけるようになりました。
改めてSDGsの意味を納得し、自分達でも動き出すために、改めてSDGsについて考えてみませんか?

第1回(7/10):「誰一人取り残さない」って、どういうこと? (公開講座)
第2回(7/24):SDGsは「問題先送りのアリバイづくり」なのか?
第3回(8/7):「三方良し」「論語と算盤」で、SDGsは達成できるの?
第4回(8/21):「脱炭素(カーボンニュートラル)」とSDGsの深い関係とは? (公開講座)
第5回(9/4):「私たちの世界を変革する(Transforming our world)」って、どういうこと?
*各回土曜日10:00~11:30
*参加費: 5回セット 11,000円(税込)、※ユース(25歳以下) 5,500円(税込)
詳細・申込 https://peatix.com/event/1928001/

◆3◆「社会に役立ちたい」気持ちを成果につなげる仕事術
~コーディネーターの役割・スキル・あり方をヒントに考えよう
(7/8スタート オンライン全3回)
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社会に役立つ仕事をするには、多くの人と関わることが必要です。
自分のしたいことが伝わらない、思ったように人が動いてくれない、多様な考えの人との関わり方が難しい・・・
など人との関わり方が思っていた以上に大変だな、と感じることはありませんか?
そんな時にヒントになるのが「コーディネーター」と呼ばれる人たちの仕事術です。
コーディネーターの「役割・スキル・あり方」を学ぶことを通して、社会に役立つ仕事で成果をあげるうえでのポイントを考えてみませんか?

第1回(7/8):人と人をつなぐ、コーディネーターの役割とは?(公開講座)
第2回(7/15):コーディネーターに求められるスキルとは?
第3回(7/22):共創を効果的に進めるためのコーディネーターのあり方とは?
各回木曜 20:00~21:30
参加費:全3回セット:11,000円/人(税込)、第1回公開講座のみ:4,000円/人(税込)
詳細・申込 https://peatix.com/event/1901763/

◆4◆ コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?
~役割・あり方・スキルから「コーディネート力」をアップデートしよう!~
(第2期) ( 8/19~10/7 オンライン全7回)
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2021年1月に開催した第1期「コーディネーター・ゼミ」の第2期を8月から開催します!
人と人をつなぎ、地域課題と社会資源をつなぐことによって、課題課題決や新しい価値を生み出す「コーディネーター」に必要な考え方・動き方とは何か?
20本を超える動画と7回のライブ・セッションを通して、自分の現場ですぐに使える知恵を身に付けるプログラムです。
*各回木曜 20:00~22:00
*参加費:¥33,000(税込)※サブスクリプション参加権利付き
詳細・申込 https://peatix.com/event/1901714/view

◆5◆ エンパブリックのnoteから
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エンパブリックnoteでは、活動報告、オープン社内報、スタッフがもう一度紹介したい過去の広石コラム等を日々投稿しています!
スタッフ新村が過去のメルマガコラムをピックアップした「広石コラム」は、掲載を始めてから1年が経ちました!たくさんのなるほど~!が満載です。
最近掲載された記事は・・・
・「つながり上手は助けられ上手」-広石コラムVol.31 https://note.com/empublic/n/n9411caa8e4be?magazine_key=m3b219e81c362
・「誰のためのSDGs?」-広石コラムVol.32 https://note.com/empublic/n/n11c7b6250c9d?magazine_key=m3b219e81c362
・「相手の立場に立って考える」って本当にできるの?ー広石コラム.34 https://note.com/empublic/n/nd589ee38ee61?magazine_key=m3b219e81c362

◆6◆ 編集後記
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スタッフの瀬沼です。私はNPO法人ETIC.で地域活動のコーディネーターを広げる活動をしてきました。
その中で、コーディネーターって何だろう? 人と人のつながりを生み出すコツは?を深めたくなり、エンパブリックに参加しました。
エンパブリックを通して様々な分野でコーディネーターの役割が大切なことに気付きました。
そして、コーディネーター的な素養や知見を持つ人が社会の中に増えたらもっといろいろな人たちの力が社会の中で発揮していけるようになるはず!という前から思っていたことが確信に変わり、
様々な分野の人とコーディネーターについて共に探究できる場をつくりたい!と考え、今年始めからコーディネーターゼミを立ち上げました。
第1期は15名に参加いただき、全国各地から、さらには海外からもお申し込みを頂き、多様な立場のコーディネーターの皆様と毎回のディスカッションはめちゃくちゃ楽しく、学び深い時間を過ごすことが出来ました。

もっといろいろな人たちの力が発揮できる社会をコーディネーターの役割を担う方たちと実現したい!というのが私の変わらぬ思いです。
第2期はお盆明けから始まりますので今回もたくさんの人たちとお会いできること楽しみにしております。

そもそもコーディネーターってなにするひとなの?私の活動とコーディネーターはどう関われるの?という方のために、
7月8日(木)から3回講座も開始しますので、気になった方は是非ご参加ください (瀬沼)
詳細・お申込はこちらから→https://peatix.com/event/1901763/

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第207号 2021年7月7日配信)
発行責任者=広石 拓司
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皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。