[オンライン・ゼミ] サステナブルまちづくり概論 〜持続可能な都市の全体像をとらえ、その実現手法を探る

empublicメルマガ「知っている言葉を問い直す」~根津の街から(2020年10月16日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年10月16日発行)

エンパブリックのメルマガが200号になりました!
発行のペースにムラがありながらも続けてこれたのは、「読んでますよ」というお声かけがあったからこそです。
みなさんにとって少しでもヒントになるような記事を紹介できればと思っています。
200号記念として、これまでのコラムからスタッフ新村が「今に役立ちそう」と選んだ記事を紹介。
また、以前、エンパブリックのメルマガ発行の担当をしていた諏訪玲子からのメッセージも掲載しています。
これからもよろしくお願いします。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「知っている言葉を問い直す」(広石)
◆2◆ 200号記念(1):広石コラム Looking Back 掲載中!
◆3◆ 200号記念(2):市民一人一人が主体者である「市民社会」の実現に向けて
◆4◆ オンライン・ゼミ「サステナブルまちづくり概論 ~持続可能な都市の全体像をとらえ、その実現手法を探る」
エンパブリック×シティラボ東京の共催で10/29スタート!
◆5◆ [11/1] 育休後カフェ「ダイバーシティ実践のための社会心理学~無意識の思い込みを超えるには?」
◆6◆ 千代田のお店、活動者と出会おう!
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◆1◆ コラム「知っている言葉を問い直す」((広石)
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時代の流れと共に、言葉の意味が少しずつ変わっていくこともあります。
例えば、「持続可能性(サステナビリティ)」。
この言葉が広がったのは、1992年の「国連環境開発会議(地球サミット)」がきっかけと言われています。
90年代、持続可能性は「地球環境の危機を考え、環境負荷を抑え、地球に優しくしよう」という意味が中心でした。

近年の「持続可能性(サステナビリティ)」は、そこから概念が広がったものになっています。
一つは地球環境の危機が将来のことではなく、差し迫った危機となったことで、持続可能性は「変化」の意味が大きくなりました。
気候変動を抑えるには「排出量を抑える」のではなく、石油などに頼らない「脱炭素」へと舵を切ることが求められています。

さらに、環境問題と貧困、病気、難民などの関係が大きく浮かび上がってきました。
気候変動が大規模な干ばつを起こすことで、農業を痛め、貧困の拡大や飢餓を生じさせ、大規模な難民を生み出している。
ジャングルを守る活動をしても、途上国がグローバル経済に巻き込まれ、大規模農業のために森が焼かれてしまう。。
森が破壊され、動物と人間の距離が変わってきたことで、SARS、COVID-19など新しいコロナウィルスの大規模感染が広がりやすくなる。

このような状況の中で、「持続可能性」は、環境問題に加え、様々な人権や社会課題、経済のあり方そのものを問う言葉となっています。
そして、「地球に優しくする」から「地域や企業が持続できるように経済社会システムを作り直す」ことを目指す概念となりました。

ただ、どうしても言葉が概念的になりがちで、言葉の意味をどう分かち合うといいか、日々、試行錯誤しています。
そんな中、今度、ゼミ「サステナブルまちづくり概論」でご一緒する東京大学の横張真先生が、このようにおっしゃっていました。
「これまでの建物や商品は、” 完成した時が一番いい状況で後は劣化していく”と考えられがちだった。
そこから、”時間が経つ中で意味深くなっていく、もっと多くの関りが生まれる”と意味を見つけなおすのがサステナビリティだ」

価値、良いもの、時間、都市・・・など日常で何気なく使っている言葉の意味を問い直すことが、持続可能な世界をつくるカギだと改めて考えたのです。

*オンライン・ゼミ「サステナブルまちづくり概論」の詳細はこちら(下記でも紹介) https://sustainablecity.peatix.com/

◆2◆ 200号記念(1):広石コラム Looking Back 掲載中!
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エンパブリック「note」では、メルマガ冒頭の広石コラムの過去の配信してきたものの中から、私自身が読み返していた中で選りすぐりの、今改めて読んでいただきたいおすすめピックアップコラムを載せています!
例えば・・・
〇「「違う」という絶望があるから、つながれる」(2014年8月12日配信)https://note.com/empublic/n/n6fc531be47ed
〇「その人に寄り添うことから、社会起業は始まり、発展していく」(2015年4月17日配信)https://note.com/empublic/n/nbfe82825563e
〇「相手の立場に立って考える」って本当にできるの?(2014年11月19日記)https://note.com/empublic/n/nedd5f11abd67

コロナによって、人と繋がる、助け合うといった関係の築きから、もう一方では分断や差別といった問題も生じ、色々な変化に考えさせられることがたくさんありました。
そんな今だからこそ、よりコラムの内容が自分自身と重なります。読んでいただいた方に、慌ただしい日常の中で、わかってはいても、つい忘れてしまいがちな大切なことを思い出していただけるきっかけになれば良いなと思います。(新村)

*エンパブリック「note」はこちら! https://note.com/empublic

◆3◆ 200号記念(2):市民一人一人が主体者である「市民社会」の実現に向けて
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お久しぶりの方も、はじめましての方も、こんにちは。諏訪玲子です。
この夏から、また少しずつ関わらせていただいています。

ここ数年は、仕事のペースを落として、子育てを中心にしながら、地域の中で勉強会やワークショップを開催する団体を立ち上げたり、PTAの役員や行政の委員を引き受けたりしています。
改めて、まちの中でいろんな方とじっくりと関わり合いながら暮らしていくと、まちを生きるということは、なんて楽しいことなんだ!」と、改めて実感させていただいています。

そんな中、久しぶりに、エンパブリック設立のストーリーを読み、「市民社会のバリューチェーンのプロデュース」を掲げて設立されたということを、改めて思い出しました。

エンパブリックの設立から、メルマガ200号までの間に、社会はどんどんと移り変わり、一人一人が持っている思いや知恵や資源を、分かち合い持ち寄り合うといった、
“エンパブリック”なライフスタイルは、どんどん注目されてきています。

それでも、それを支える基盤が社会の中にあるのかと言われると、まだまだ市場として存在するという段階までは、たどり着けていないのも実感します。
市民一人一人が主体者である「市民社会」の実現に向けて、できることはまだまだたくさんあり、エンパブリックも”エンパブリック”しながら、皆さまと一緒に未来に向かって進んでいきたいと思っています。

*『エンパブリック設立のストーリー』 https://empublic.jp/4185

■エンパブリック開催・共催のイベント紹介■

◆4◆ オンライン・ゼミ「サステナブルまちづくり概論 ~持続可能な都市の全体像をとらえ、その実現手法を探る」
エンパブリック×シティラボ東京の共催で10/29スタート!
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脱炭素、循環経済、スマートシティ、グリーンインフラ、コミュニティ、ESG投資など様々な要素が関係して実現する、
SDGsの先にある「サステナブルな日常」において、街はどのような姿になり、どのようなサービスが求められるのでしょうか?
東京大学の横張真先生、村山顕人先生、元ポートランド開発局の山崎満広さん、ドイツ在住のエネルギーの専門家 西村健佑さんを始め、
各テーマで実践・研究の両輪で活躍されている方から、「持続可能なまち」の全体像を考えるための視点・視座を学び、
SDGs時代に自分のビジネスをどう見直していけばいいか、具体化していくプログラムです。

10/29(木)夜~ 全8回。オンラインですので各地から参加いただけます!
詳細・申込はこちら https://sustainablecity.peatix.com/

<関連イベント>
【オンライン上映&ワークショップ】「危機感では動かない社会に、変化を起こす「物語」とは?
~ 映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」からサステナビリティを進めるストーリーについて考えよう」
*11/7(土)ワークショップ 15:30~17:00+映画オンライン鑑賞  https://peatix.com/event/1652645/
いくら危機を訴え、警告を出しても、他の生き方に気付いていない人には届かない。
そう考えたエコロジストのシリル・ディオンさんが世界の新しい暮らし方を取材したドキュメンタリー映画を観て、何をどう分かち合うといいか考えます。

◆5◆ [11/1] 育休後カフェ「ダイバーシティ実践のための社会心理学~無意識の思い込みを超えるには?」
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無意識のうちに”私には無理””女なんだから・・・”と思ってしまうのはなぜ?
子育てしながら働く女性を応援する育休後コンサルタントの山口理栄さんは、職場や家庭で多くの女性がぶつかる壁は、
相手が良かれと思っての言葉、これまでの経験や周囲の言葉から自然と身についている考え方だ感じてきました。
そのように考えていた山口さんが出会ったのが、「社会心理学」でした。
そこで、今回の育休後カフェでは、社会心理学の専門家である北村英哉先生をお招きすることになりました。
ダイバーシティ推進、働き方、子育てと仕事の両立などにおいて、どう社会心理学の知見を活かせるか解説いただいた上で、皆さんで話し合います。

11/1(日)14:00~ オンライン開催です  詳細はこちらから https://empublic.jp/11111

「実践を通して学ぶ! 育休・復職後の働き方・キャリアを考える場のつくり方(第8期)
~育休後カフェ・ファシリテーターになろう!」も参加者募集中です! https://empublic.jp/10221

◆6◆ 千代田のお店、活動者と出会おう!
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ちよだコミュニティラボ(https://chiyolab.jp/)では、オンラインで千代田区のお店、活動者に出会うイベントを開催。
〇#ごちそうちよだお店探訪
地域の方から応援されているお店は、魅力あふれるお店です。千代田区に通う方、良く行っている方も歓迎です。
イベント・ページでは予告編も掲載しているので、ぜひご覧ください。https://chiyolab.jp/archives/12094
〇オンラインが地域の交流にもたらすこと
今年、オンライン交流は一気に広がりました。暮らしや地域で、オンライン交流は、どのように活かせるのでしょうか?
地域で実践している方の声をお聞きし、そこからオンラインの活かし方、可能性を考えます。 https://chiyolab.jp/archives/12154

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第200号 2020年10月16日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublicメルマガ「関係性をつくる時間を組み込む」~根津の街から(2020年10月2日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年10月3日発行)

みなさま、すっかりご無沙汰になってしまいました。
エンパブリックは無事に運営できています。
今年は新型コロナウィルスで対面ワークショップはなくなりましたが、オンラインで行っています。
年度の立ち上がりが遅かったため6~9月に一気に業務が集中し、余裕がありませんでした。
このような状況でも忙しくさせていただいていること、本当に感謝しております。

新しく動き出すことも増え、秋からの準備を進めています。共有したいことも貯まっています!
これから、またご案内させていただければと思っています。
引き続き、よろしくお願いいたします。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆ コラム「関係性をつくる時間を組み込む」(広石)
◆2◆ エンパブリックSTOREスタート!メルマガ読者キャンペーンも。
エンパブリックのnoteを始めました!
◆3◆ 千代田区 千代田のつながり探求ガイド、
ちよラボ版「新型コロナウイルス感染予防しながらの地域の交流活動を考えるために」
◆4◆ 2040年の「サステナブルな日常」をデザインする視点・視座~ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」第1回公開講座
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◆1◆ コラム「関係性をつくる時間を組み込む」(広石)
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新型コロナウィルスの感染拡大が始まり半年少しが過ぎました。
GO TOキャンペーンで人が動き、研修なども対面でのものが戻ってきています。
ただ、感染症の収束にはまだ時間はかかるでしょう。
緊急対応的に動いてきたフェイズを超え、新しい構造を整え、変わっていくフェイズになるでしょう。
おそらく「コロナって、こういう影響だったよね」とわかるのは3年か5年後のことだと思います。

今年の研修や講座では、当然、新型コロナウィルスの起こす状況への対応も大きくトピックです。
私たちが取組んでいる、地域包括ケアシステムの地域づくりも、対面や集会ができない中で、どう関係を守るのかがテーマになっています。
地域で活動する方、コーディネーター役の方たちと数多く話してきて感じるのは、
「つながっている人とは、どんな状況でもつながっていれる」ということです。

こんな声をお聴きします。
「高齢者の集うサロンができなくなったが、主宰者の方は気になるので手紙や電話をした。
そうしたら感謝されてたくさん話したり、手紙が返ってきて、以前よりも深くつながれた」
「シニアの生涯学習の仲間で、つながりを守りたいからオンライン交流を始めた。
当然、苦手な人もいるのが、仲間外れを作りたくないので、みんなで手伝ってあげた。
会をしようとしたら、設定や準備だけを整えるだけで時間がすぎた時もあるが、それ自体が交流で楽しかった」

「高齢の人はITが苦手だから」と一括りにしがちです。
しかし、日頃から仲間で「つながりたい」と思う相手がいれば、状況が変わっても助け合ってつながれるのだと感じます。

その一方で、「前はイベントなどでつながっていたが、つながりがなくなった」という声もあります。
高齢者の一人暮らしで家族とだけつながっていたが、家族が来れなくなって孤独死になっていたというニュースもありました。

それは地域だけでなく、飲食店も、「人が入る店だったがコロナで全く人が来なくなり、収入がない」という場合もあれば、
「お店はなくなってほしくないから、テイクアウトで応援する。先に食事のチケットを買って後で行くよ」という場合もありました。

感染症だけでなく震災なども含めて、災害は日頃の関係性を浮かび上がらせます。
災害では「避難所に行きたいと思っても、周りと関係が悪いので行けない」という人も浮かび上がります。
テレワークがうまくいかない時、システムの使い勝手を理由にしがちです。
しかし、問題はそこではなく、「一緒に仕事をする仲間、助け合う仲間」という関係があるかないかなのかもしれません。

「つながり」は急にはつくれません。「つながり」には面倒な側面も少なからずあります。
大切だと思いながら、つい後回しにしがちなのが「つながりづくり」でもあります。
今年の経験から気づいた自分・組織のつながりを見直し、関係性をつくる時間を日常に組み込むことも、変化に強いレジリエンス向上のポイントだと改めて感じます。

◆2◆ エンパブリックSTORE、エンパブリックのnoteを始めました!
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エンパブリックSTOREを始めました! https://empublic.stores.jp/
エンパブリックで発行している書籍、情報誌、ワークシートなどをご購入いただけます。
メルマガ特別キャンペーンとして、10/11(日)23:59まで、決済時に下記のクーポンコードを記入いただくと、15%オフになります。
*クーポンコード NezuKara (N、Kが大文字です)
ぜひご利用ください!

そして!エンパブリックのnote始めました!
今年で12年目を迎え、今までの、そしてこれからのエンパブリックがギュッ!と詰まった「note」にしていきたいと思いますので、こちらもよろしくお願い致します。https://note.com/empublic/n/n61fe74244697
メルマガで、広石コラムを掲載しておりますが、今までの沢山の過去のコラムの中から、私自身が今読んで、もう一度改めて皆さんにお届けしたいコラムをピックアップした「広石コラムLooking Back」も、ぜひご覧ください!(新村)

◆3◆ 千代田区 千代田のつながり探求ガイド、
ちよラボ版「新型コロナウイルス感染予防しながらの地域の交流活動を考えるために」
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千代田区での地域コミュニティ醸成に取り組んできた「ちよだコミュニティラボ」。
都心の地域コミュニティというと難しく感じてしまいます。
ただ、「コミュニティに入る」という言い方をすると、コミュニティという組織のようなものを考えがちですが、全ては人と人のつながりから。
「町会に入る」というのでなく、「ご近所の斉藤さんと知り合った。その人の話に興味をもったので参加した」という人のつながりが基本です。
「つながり」は「人に関心を持つこと」から始まります。
そのような思いで、ちよだコミュニティラボでは、身近な場をつくっている人を70以上紹介する冊子をつくりました。
それが「千代田のつながり探求ガイド」です。 https://chiyolab.jp/communityguide

そして、今年の状況を踏まえて、ラボの活動に参加いただいている方の声をまとめ、
「新型コロナウイルス感染予防をながら地域の交流活動を考えるために」を作成しました。
https://chiyolab.jp/archives/11558
つながりや活動を考えるために、「まず何を話し合うことから始めたらいいのか?」をまとめました。

10月には千代田のお店の人、探究ガイド掲載の人と出会うイベントも開催します。 https://chiyolab.jp/
みなさんの活動のヒントにしていただければ!

◆4◆ 2040年の「サステナブルな日常」をデザインする視点・視座
~ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」第1回公開講座
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◆サステナビリティとデジタル、2つの変革の先にある“未来の日常”を描き、
街、ハード、サービスに求められること+自分の仕事のこれからを考えよう!◆

「持続可能な地域づくり」は長らく言われてきましたが、これまで部分・要素や技術面から断片的に語られることが多く、全体像は見づらいものでした。
脱炭素、循環経済、スマートシティ、グリーンインフラ、コミュニティ、ESG投資など様々な要素が関係して実現する、SDGsの先にある「サステナブルな日常」において、街はどのような姿になるのか。そこでは、どのようなサービスが求められ、まちづくりや都市計画の考え方は、どう変わっていくのか。全体像を考えるための視点・視座を学び、具体化することに挑む、ゼミ「サステナブルまちづくり概論」の第1回を公開講座として開催します。
まちづくりを、都市開発を、そのまちで使われるサービスを、次世代バージョンにアップデートする時は、今でしょう!
主催:株式会社エンパブリック、シティラボ東京
<プログラム>
1.イントロダクション、アイスブレイク
2.SDGsの促すサステナビリティ・シフト~2020年代におきる経済社会、ビジネス、都市の変化を考える視点
広石拓司 株式会社エンパブリック代表、慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師
3.サステナブルな都市と地域を統合的に考える視点と枠組み
村山 顕人 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 准教授
4.Q&A、ふりかえり、ゼミ「サステナブルまちづくり概論」のご案内
参加費 1,000円(公開講座特別価格)
*詳細・申込https://peatix.com/event/1645994/

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第199号 2020年10月2日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

危機感では動かない社会に、変化を起こす「物語」とは?【オンライン上映&ワークショップ】~ 映画「Tomorrow~パーマネントライフを探して」からサステナビリティを進めるストーリーについて考えよう

2040年の「サステナブルな日常」をデザインする視点・視座 ~ ゼミ「サステナブルまちづくり概論」第1回公開講座

[10/24] (オンライン)実践を通して学ぶ! 育休・復職後の働き方・キャリアを考える場のつくり方 (第8期)~育休後カフェ®・ファシリテーターになろう!

[11/1] 育休後カフェ「ダイバーシティ実践のための社会心理学~無意識の思い込みを超えるには?」

empublicメルマガ「この春のふりかえりも大切に」~根津の街から(2020年5月29日)

◆empublicメールマガジン「根津の街から」 -◆
(2020年5月29日発行)

東京でも非常事態宣言が解除されましたが、まだ予断を許さない状況が続いています。
また、現状もこれからも難しい状況に置かれる人も、少なからずいらっしゃると思います。
社会が少しずつ動き始め、ウィズコロナ、アフターコロナという言葉で先を見る動きも増えてきました。
ただ、回復を急ぐことも大切ですが、この春に感じた壁、気づいた課題を、今、整理することも大切ではないか、
そんなことをコラムに書いてみました。

ー<INDEX>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆1◆【コラム】2020年春をふりかえり、気づきを記録し、レガシーに(広石)
[対話 6/10] イマドキの地域のつながりって?
◆2◆ 書籍「専門家主導から住民主体へ」 ご好評いただいています!
◆3◆ [対話 5/31]育休後の10年の変化& 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
◆4◆ [講座 6/5] オンライン対話の設計とファシリテーション
◆5◆ 編集後記
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◆1◆【コラム】2020年春をふりかえり、気づきを記録し、レガシーに(広石)
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この春、誰もが多かれ少なかれ、自分の仕事や暮らしについて考えさせられることがあったと思います。
・テレワークやオンライン授業など、オンラインに向き合った
・学校の休みで子育てと仕事、家事について日頃以上に考えた
・事業・仕事の中止によって予定が崩れ、収益の確保の仕方が問われた
・地域での活動がなくなり、つながりの大切さや難しさを感じた
・スポーツやライブがなくなり、改めてスポーツや音楽、演劇の意味を考えた
その中で、潜在的にあった課題に気付いたり、新しい可能性を見出した方も多いと思います。

私自身は「災害時には日常で見えづらい弱者や課題、日頃のつながりが浮かび上がる」という言葉を改めて考えていました。
この2週間、様々な方とオンラインで話した中で、
多くの方が「つながっていた人とは継続してつながれているが、新しい人や関係の薄い人とが難しい」と口にしていました。
そして、初参加の方は「誘われるから参加した。誘われないと孤立してしまいそう」とも。

私がこの春に印象に残ったことの一つが、千代田区の子育て応援ネットワーク「ちよママ」の迅速な動きでした。
https://www.chiyomama.com/
学校休業になったらオンライン学習情報をすぐに出す、他団体と組んだテイクアウト情報や役立ち情報の発信、
親子で楽しめるオンライン・イベントがどんどん企画され、実施されていく。
この動きは、日頃からの交流ネットワークがあり、参加者の顔が見えていたからこその動きだと思います。

以前から代表の勝連さんとは、千代田区でのコミュニティづくりに関して
「情報も選択肢も多い都心では、その時の自分のニーズにぴったり合うものしか選ばれない」と話していました。
そして、勝連さんは、みなさんのしたいこと、求めていること、地域にあることへのアンテナを立てていました。
それが、今回の必要なことをつかんだ迅速な動きになっているのだと実感しました。
ちよママに限らず、この2カ月の様々な活動は、日頃のつながりがあってこそだな、と何度も感じました。

つながりに限らず、この春、予期せぬ形で、しかも突然に壁にぶつかったことによって、
日常で気にはなっていたが後回しにしていたことが浮かび合ったのなら、それは大切なギフトなのだと思います。

ただ、体験したことや考えたことは、日常が戻ると消えて行きやすいものです。
日々どんどん新しいことが起きると、「あの時、あんなに考えたのに、何だったっけ?」ともなりがちですよね。
ですから、ワークショップでは「ふりかえり」が大切とされています。
「ふりかえり」によって、感じたことを言葉にすることで、自分で自分の体験の意味づけができ、考えの定着につながります。
そして、気づきの定着、意味づけすることで、経験からの学びが深まります。
そこから自分が何を大切にし、どうありたいのか、自己認識を深め、次の一歩への力にもなるのです。

私たちは対話で、ふりかえりを最後にするだけでなく、「中間ふりかえり」も大切にしています。
対話の前半をふりかえり、そこで得た視点や後半に考えたいことを言葉にすることで、
後半の対話に積極的に臨めるようになるのです。

第一波が落ち着き始めながらも本格的な再開の前となる今は「中間ふりかえり」の時のように思います。
この春に何が起きたのか、浮かび上がった関係性、構造的な課題は何か、日常で見落としていたことへの気づきは?
そのようなことを、グループで少し時間にとって言葉にしてみませんか?
そして見えてきた意味を記録し、次への蓄積とすることで、よりレジリエントな組織や社会づくりにつなげていただければと思います。
そのような時にも「問いかけカード」を使っていただけると考えています。 https://empublic.jp/teamt2oikake

対話を通して、この春の意味を自分達の次への力にすることによって、
オリンピックは延期になりましたが、この春の経験を、私たちの2020年のレガシーにしたいですね。

● ちよママ勝連さんを始め、「地域のつながり」に向き合っている人と、
○ この春のことを対話で言葉にしてみませんか?
[6/10] イマドキの地域のつながりって?~ 2020年春に経験したこと、考えたことをシェアしよう
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2020年、私たちはCOVID-19の拡大の中、働き方も暮らし方も見直すことに迫られました。
そんな中、「地域」や「つながり」について、あなたはどんなことを感じましたか?
この時点で一度ふりかえり、これからに活かすヒントを見つけませんか?

イベントでは、4人の方からこの春の経験と考えたことを話していただき、そこから対話を進めていきます。
多様な視点を知ることで、気づきがたくさん生まれるでしょう。ぜひ一緒に話しましょう。
・勝連万智さん(ちよママ):千代田区のママをオンラインでサポート
・古市太郎さん(文京学院大助教) 贈与・共助の社会哲学者であり、地域活動の実践者
・藤沼康樹さん(家庭医) 地域に根付き、包括的に人を診る、家庭医のリーダー的存在
・森山奈美さん(株式会社御祓川) この春、石川県七尾市で地域内外をつなぐオンライン交流を展開
日時 6月10日(水)20:00~22:00 @オンライン
参加費 1,800円
参加申込 > https://peatix.com/event/1488989/

◆2◆ 書籍「専門家主導から住民主体へ」 ご好評いただいています!
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専門家の指示・危機感だけでは、住民は動いてくれない
住民の主体的活動が始まる・広がるために必要な場とは?
エンパブリックの実践経験からの学びをまとめた書籍が5/20に発売になりました。

「住民主体」の大切さはわかっても、実行には大きな壁があります。
専門家や行政が指示を出し、危機感をあおるのでも、住民に丸投げしても良い行動は広がらない。
住民が“主体的に”問題解決に取り組むには、どのような場づくりが必要なのでしょうか?
東京都下の地域包括ケアシステムの地域づくりなど、私たちの取組み経験から学んだことを基に実践的に解説しています。

発売記念オンラインワークショップでは、地域包括ケアに関わる方だけでなく、
防災、地域スポーツ、地域医療、地縁組織に関わる方も参加いただきました。
専門家と生活の視点のズレ、共同意思決定、ステップアップのプロセスなどがヒントになるとご好評をいただきました。
おかげさまで発売から1週間で200冊を出荷させていただいています。

ただ、このテーマは、私たちもまだ模索中です。
お読みいただいき、意見交換をさせていただければと思っています。

書籍「専門家主導から住民主体へ~場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」
著者:広石拓司  発行:株式会社エンパブリック
価格:1,980円(税込) ISBN 978-4-9906695-1-5
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◆3◆[対話] 育休後の10年の変化& 2020年に考える”子育てしながら働く”とは?
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育休後コンサルタントの山口理栄さんは2010年に、子育てしながら働く女性の支援の活動を始めました。
その時に、直面したのは、育休後の働き方に悩んでいる女性社員の多さと企業の関心の低さだったそうです。
その活動は、2012年ごろから育休後の職場復帰セミナーを行う企業が出始め、
その2年後には育児中の部下を持つ管理職向けの「イクボス」研修が始まりました。
今では男性の育休も広がり始めています。
山口さんの活動をふりかえり、子育てしながら働く環境の10年の変化をふりかえります。
また、この春、休校や休園で働き方を見直せざるを得なくなったビジネスパーソンからも経験談をシェアします。
これからの”子育てしながら働く”を自分らしく充実したものにするにはどうすればよいか一緒に考えませんか。

日時 5月31日(日)13:30~15:30 @オンライン
参加費 2,000円
参加申込 > https://peatix.com/event/1485426/view

◆4◆ [講座 6/5] オンライン対話の設計とファシリテーション
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オンラインで話して改めてファシリテーションの大切さを感じた方のために、
問いかけカードの背景にある場づくりの考え方をお伝えし、オンライン対話を充実する方法を共に考えるワークショップを開催します。
第1回の参加者の方から「オンライン対話ならではの可能性があることに気付いた」
「問いかけカードの構造を理解することで、対話の問いかけ方、組み立て方のイメージがわいた」
などの声をいただいています。

日時:6月5日(金) 20:15~22:00
参加費 2,000円
申込;https://peatix.com/event/1489141/

◆5◆編集後記
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次女の大学の課題で、アフターコロナの生活様式と購買行動について考えるレポートがでて、色々とヒアリングされました。そういう問いかけがあると、自分自身は、今後どんな生活になるのか・望むのかと考えるきっかけになります。
これまでも、どこでも仕事ができる環境にありましたが、やはり、自分の中で「仕事をするにはオフィスに出社する」という無意識の前提があったなと今回のコロナで気づきました。
「在宅勤務なんか」と言っていた家人も、なし崩し的に在宅勤務となりましたが、自宅で会議をし取引先と打ち合わせし、職場のオンライン飲みも(意外と?!)楽しそうに参加。至るところで、同じようなことが起きているとすると、働き方の柔軟さが進むのかなと期待します。(矢部)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第198号 2020年5月29日配信)
発行責任者=広石 拓司
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