empublicメールマガジン「トランプ政権の反ESG時代におけるサステナビリティ」~根津の街から(2024年11月14日)

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◆1◆【広石コラム】トランプ政権の反ESG時代におけるサステナビリティ
◆2◆【講座】解決策を考える前に問いかけたいこと
~問題を深く理解し、効果的な解決策へと導く”問いかけ力”を学ぼう(全3回)
◆3◆【講座】なぜ気候変動への取り組みへの賛同者を増やすのは難しく、反対・反発も生んでしまうのか?
~「正しいこと」が溝や分断を起こしやすい時代に環境・社会活動を進めるためのコミュニケーションとリーダーシップを考えよう(11/21)
◆4◆多様な働き方・仕事観を尊重しあえるコミュニケーションのベースと対話へのレディネスの整え方(12/3、12、13)
◆5◆社会課題解決の事業化・相談会~ 課題解決を価値創造に転換し、事業としていくには? (初回12/19)
◆6◆エンパブリックのラジオご紹介!
◆7◆編集後記
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11月に入り、やっと秋らしくなったかと思えば、暑い日や寒い日など天候が不安定な毎日です。季節の変わり目に体調など崩さぬようお気を付けください。
エンパブリックでは、企業、個人で、社会課題解決の事業化に取り組みたいと思っている方、取り組んでいるが難しさを感じている方からの相談を多くいただきます。
そこで、11月後半から、問題の捉え方や関係づくりに必要なポイントなど、みなさんの取り組みに役立つ講座や個別相談会も行っていきます。ぜひこの機会をご活用いただけたらと思います。(中村)

◆1◆【広石コラム】トランプ政権の反ESG時代におけるサステナビリティ
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アメリカ大統領選挙が行われ、トランプ氏が再度、大統領となることになりました。
今回のアメリカ大統領選挙も欧州や各地の選挙でも、いわゆるリベラルと呼ばれる人権や環境問題などを重視する進歩的な考え方と言われる層が苦戦しています。
11/21に「なぜ気候変動への取り組みへの賛同者を増やすのは難しく、反対・反発も生んでしまうのか? ~「正しいこと」が溝や分断を起こしやすい時代に環境・社会活動を進めるためのコミュニケーションとリーダーシップを考えよう」という講座を開催しますが、人権や環境問題などの重要性が高まるほど、「今はそれどころではない。意識高い話はうんざり」という反発も大きくなってしまいます。

来年からのトランプ政権では、いくつも大きな転換が行われますが、反ESGが進むことは確実でしょう。
ESG(=E:気候変動など環境、S:人権、G:ガバナンス)はSDGsと共に、近年、企業が環境や社会に取り組むことが不可欠になっていることを象徴する言葉として多用されてきました。
しかし、共和党側はESGを「経済に政治を持ち込み、不当に規制をかけるものだ」として強く反発してきました。実際、20州以上の共和党の知事の州では、反ESGの法律や施策が打ち出されています。また活動家もグリーンウォッシュの課題を指摘してきました。
その流れのため、2020年~22年まで拡大していたESG投資額もアメリカでは急速に落ち込み、今年に入って新規のESGファンドはほとんど出されていません。また、株主総会でも「利益拡大を怠る活動だ」などの意見が強くなり、ESGの取り組みを表立って発言することを控える企業が増えています。
この流れはトランプ政権で決定的なものになります。
トランプ政権の閣僚候補も反ESGを打ち出している人が選ばれていますし、共和党系のファンドは「ESGではなく、Entrepreneur、Innovation、GrowthのEIGだ!」と打ち出しています。

アメリカのこの動きは、すぐに日本にも大きな影響を与えるでしょう。
「SDGsや気候変動対策、ESGのような幻想を追うのは企業として望ましくない」という言説も飛び交うようになるでしょう。
近年、「なぜ気候変動対策や人的資本経営に取り組むのか?」に対して「ESG投資で求められるから大切です」という言葉が飛び交っていました。来年には、その言葉は通用しづらくなるだろうと思います。

ただ、この時に考えたいのは「企業がESGに取り組むのは、株主や投資のため?」という問いです。
ESGで求められるから、気候変動対策や人的資本が求められるのではありません。
今、世界で現実としての気候変動が起きている状況に対して、企業が自らの力をもってすれば貢献できることがあり、それは市場を守り、育てることになる。
従業員は多様な価値観を持ち、困難な状況に陥りやすい時代に、個々の人のポテンシャルを引き出すからこそ、経営者は従業員をコストではなく「資本」として捉えなおし、責任ある経営と施策を進める。
その上で、気候や人権は企業の中長期的な利益につながることを株主やステークホルダーとコミュニケーションし、賛同を得るためのガバナンスが大切になる。
だからこそ、これらの動きを株主も従業員も関係者も評価する。
それがESGやサステナビリティに取り組む意味ですし、それは政治やファンドの動向とは別のところに価値があります。

これから反ESG、反DEIという言葉も飛び交い、逆風の時代がくるでしょう。
しかし、追い風の時よりも逆風の時にこそ、その人の本質が表れますし、逆風の中で本質は磨かれます。
これからの揺り戻しの中でサステナビリティを鍛えられていくことが、SDGsのゴールである2030年に向けて必要なプロセスなのでしょう。

それと同時に、大統領選挙で象徴されるように、「これをすべき!当たり前でしょ」という「正しさ」を打ち出すだけでは、共感や賛同は得られない時代も来ています。
そこで大切なのは、「正しい答、解決策」を打ち出すよりも、「何が起きているのか。いったい何が問題なのか」ということを明確にし、共有し、問いを分かち合っていくことです。
解決策を急ぐあまり、「そもそも何が問題なのか?」「自分たちが取り組む問題は何なのか?」「どうして、この問題が私たちにとって大切なのか?」を明確に整理できていないまま進んでいることも多くあります。
そこで、「解決策を考える前に問いかけたいこと」の講座も開設します。

サステナビリティや社会課題解決の底力を付け、社会に広げていくために何が大切か、一緒に考えていきましょう!

◆2◆【講座】解決策を考える前に問いかけたいこと
~問題を深く理解し、効果的な解決策へと導く”問いかけ力”を学ぼう(全3回)
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「この問題は、どうしたら解決できるのだろう?」
私たちは組織や地域の課題に直面した時、すぐに解決策を見つけようとしがちです。
「何か良い方法はないか」「もっといいアイデアはないか」と考え、話し合い、試行錯誤をしても、どうもうまくいかない。
そんな時は、解決策そのものよりも、その前のステップ=「問題の理解」を見直すことが大切です。「問題を適切に、深く理解する」ができていなければ、いくら解決策を学んでも効果的に機能させることもできないでしょう。
解決策の効果を高め、賛同・協力者を増やすために、どう問題に向き合い、どう問いかけていくのか。ゼミ形式で参加者の方と一緒に考えていく全3回のプログラムです。
<開催日程>
オンライン 3日間コース:11月19日、26日、12月3日 20:00~21:45
詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4159469/
対面 1日集中コース:12月6日(金)10:00~17:00
* エンパブリック根津スタジオで、集中して学びましょう!
詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4160690

◆3◆【講座】なぜ気候変動への取り組みへの賛同者を増やすのは難しく、反対・反発も生んでしまうのか?
~「正しいこと」が溝や分断を起こしやすい時代に環境・社会活動を進めるためのコミュニケーションとリーダーシップを考えよう
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異常気象や生態系の崩壊など、問題の重要性は認識が広がっており、色々な対策が動き始めているにも関わらず、地域で、組織内で気候変動対策へのアクションに賛同を集めることは依然として難しい状況が続いています。
なぜ、未来のために正しいことを行おうとしても、反対意見や反発が生まれてしまうのでしょうか?
実践経験と合意形成や対話の理論を踏まえて、なぜ気候変動対策を受け入れることが難しいのか、それどころか時に分断を引き起こすのか、その背景を考え、気候変動対策を進める仲間を増やすために何が必要なのかを考えていきます。
<開催日程>11月21日(木)20:00~21:45 オンライン開催
詳細・お申込み https://peatix.com/event/4160703/

◆4◆【講座】多様な働き方・仕事観を尊重しあえるコミュニケーションのベースと対話へのレディネスの整え方(12/3、12、13)
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現代のビジネス環境では、働き方や価値観は多様化し、それぞれの個性や考え方を尊重する組織風土が求められています。このような変化に対して、組織としてダイバーシティ推進施策などを充実させる企業は増えています。
しかし経営や人事が制度を展開しても、現場の一人ひとりの考え方や日々の行動に根付いていなければ、現場の行動変容にはつながりません。
このイベントでは、コミュニケーションのベースや対話へのレディネス(心とスキルの準備)を整えるには何が大切なのかを解説した上で、仕事観のセルフコーチングや対話の推進策などエンパブリックの今後の取り組みを紹介します。
<開催日程・詳細案内>
12月3日(火)16:00~17:00(オンライン) https://peatix.com/event/4203797
12月12 日(木)20:00~21:00(オンライン) https://peatix.com/event/4204380
12月13 日(金)11:00~12:00(対面&オンライン) https://peatix.com/event/4204363

◆5◆社会課題解決の事業化・相談会 ~ 課題解決を価値創造に転換し、事業としていくには?(2回セット)
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社会課題の解決に取り組みたいが、どのように事業化していけばいいか、わからない、迷っているという方のために、社会起業家の育成、企業の社会課題解決の事業化支援などに豊富な経験を持つ、エンパブリック代表が1on1の相談に乗り、一緒に課題解決の方法を考えます。相談会は90分×2回セットで行います。

<開催日時>面談初日の日時を下記からお選びいただけます
・12月19日(木) 16:00~、17:30~、19:00~
詳細・お申込み
https://peatix.com/event/4204422

◆6◆エンパブリックのラジオご紹介!
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〇empublicの一語一歩
「最近聞くようになった言葉」をヒントに今の社会を考える、エンパブリック代表広石のラジオ型番組です。
SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
Spotify: https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
<最新のエピソード:毎週木曜16時に更新>
#61 「仕事観」〜多様化し、変化する仕事に自分はどう向き合うか?
#60 「好きなまちで仕事を創る」〜顔の見える関係を大切にする仕事って?
#59 「谷根千」〜暮らしのリアリティから生まれる地域ブランド
#58 「ネガティヴブケイパビリティ」~正解のない時代を生きるために

〇エンパブリックスタッフが選ぶ!今、考えたいニュース
スタッフ渡邉と中村が毎週、今みなさんと考えたいニュースをピックアップしてお伝えしています。
<最新のエピソード:毎週木曜に更新>
・高齢者の避難訓練、なぜ進まない? 牛乳の過剰在庫とアパレル業界
*YouTube  https://youtu.be/f-JbS2Vxdbg
*Spotify  https://podcasters.spotify.com/pod/show/empublic-studio37/episodes/vol-25-e2q2one

◆7◆編集後記
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インターン生の富井です。毎年谷根千エリアで開催されている「芸工展」で、エンパブリックではまちあるきを企画しました。企画、運営に参加し、まち歩きの魅力や谷根千の新たな魅力を再発見しました。特に印象に残っているのは、根津神社を訪れたときのことです。参加者から「こんな身近に豊かな自然があるなんて驚きました!」と言われ、とても嬉しかったです。自分にとって当たり前の道や景色が、他の人には新鮮で魅力的に映ることを知り、谷根千という「まち」の価値を改めて実感しました。
また今回のまち歩きでは、今回エンパブリックが開発したアプリを使って、参加者同士の対話のきっかけになる「問い」を投げかけた事で「こう考えると楽しいですね」と嬉しい感想をいただきました。参加者の視点が変わる瞬間に立ち会え、この街歩きを企画してよかったと心から思うことができました。

「お散歩トークカード」アプリはこちらから!
https://empublic.jp/gkt24

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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第244号 2024年11月14日配信)
発行責任者=広石 拓司

empublicメールマガジン「人は人に共感する」~根津の街から(2024年10月10日)

◆empublic メールマガジン「根津の街から」◆(2024年10月10発行)
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◆1◆【広石コラム】人は人に共感する
◆2◆(10/12&20)谷根千おしゃべり・まちあるき体験会
~ お散歩トークカード・アプリを使って 新しいまちあるきの楽しみ方を体験しよう
◆3◆(10/15)地域の思いを実現するために、まちづくりの黒衣に徹する ~復興を住民と共に進めるコーディネーターの仕事の流儀 my Storying 二宮雄岳
◆4◆ 11月開催講座&代表広石登壇イベントのご案内
問題を深く理解するための”問いかけ力”、気候変動への参加者拡大など新プログラムも!
◆5◆「エンパブリックのラジオご紹介!」
◆6◆ 編集後記
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やっと秋らしく過ごしやすい気候になってきましたね。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。秋のエンパブリックは、地域と人が出会うきっかけづくりとして、まちあるきのイベントや、社会課題解決の事業化にお悩みの方のための講座や相談会なども開催していきます。
みなさんもぜひ根津にいらしてください。 (中村)

◆1◆ 【広石コラム】 人は人に共感する
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「町会やコミュニティ活動に参加者が増えない」
「気候変動対策の活動への関心が高まらない」
「DXの新規事業開発がうまくいかない」

これらは、エンパブリックが日々取り組んでいるテーマです。
色々としているように見えますが、私たちとしては同じことをしていると考えています。
それは「人の顔の見える関係をつくる」ということです。

私たちは参加や協力を促したい時、制度や組織、概念のアピールをしてしまいがちです。
特に社会活動をしていると問題意識や危機感を共有したい!となりがちです。
しかし、制度や組織、概念は、その意味や背景を理解していなければ、なかなか共感をしにくいものです。
では、人は何に共感するのか?というと、それは「人」です。

「この街に引っ越してきたなら、町会に入ってください」と言われると、少し面倒な感じがします。
しかし、「この街には新しい住民の人にも街を知ってほしいと地域情報ホームページの運営に力を入れている人がいる。そして防災訓練も参加者が楽しめるような色々な工夫をしている。その人が町会長なんだけど、一度会ってみませんか?」と言われると、ずいぶん印象が変わるでしょう。

「気候変動に危機感を持ってください!」と訴えるよりも、「今年の6月から8月に東京23区で熱中症疑いで283人が亡くなっている。この東京で、そんなことが起きているなんて私はとても悲しい。これからもっとひどくなると思うと怖いけど、私たちにできることがあるならチャレンジしたい」と伝える方が共感しやすいでしょう。

DXの事業化も「デジタルによって人の行動がどう変わるか」が見えた時に事業アイデアは具体化しますし、賛同者も増えていきます。

「誰のために行っているのか?」「自分はなぜ大切だと思っているのか?」という“人の顔がお互いに見える”ことが共感を呼び、行動が生まれる第一歩です。
その関係をどうつくるのか? そこにエンパブリックでは注力しています。

今回ご案内する「お散歩トークカード・アプリ」は、地域を訪れた時、その街や人を知ることも面白いけど、「“その街に出会った人”がどう感じ、何を思い起こしたのか?」をおしゃべりできると新しい楽しみ方ができるのではないか?というアイデアから始まりました。
10/15にお話しする二宮は、復興という大きな言葉で知らず知らず後回しにされがちな“暮らす人”の思いに寄り添ってきました。
また、人と人の関わりを生み出す“問いかけ”力、気候変動への“賛成・反対の人”を考えて対策の進め方を考えるプログラムも開催します。

また根津で、オンラインで、メルマガをお読みいただいている方とお会いできるのを楽しみにしています!

◆2◆(10/12&20)谷根千おしゃべり・まちあるき体験会
~ お散歩トークカード・アプリを使って 新しいまちあるきの楽しみ方を体験しよう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
都心ながら下町風情の残る谷根千(谷中・根津・千駄木)はお散歩スポットとして大人気なエリアです。毎年10月には「芸工展」という街全体が様々なワークショップやイベントで賑わいます。
そこで、エンパブリックでは、今年の芸工展に合わせて、地域と人が出会うきっかけとして、まちあるきをしながら、名所などのスポットの解説+スポットごとに楽しめるおしゃべりテーマがアップされる「お散歩トークカード」アプリを開発しました。
アプリを使った「おしゃべり・まちあるき」を体験しながら、谷根千の街を一緒に歩いてみませんか?

<開催日程>
2024年10月12日(土)14:00~、10月20日(日)10:00~、14:00~
詳細・お申し込みはこちら
https://peatix.com/event/4157105/

◆3◆(10/15)地域の思いを実現するために、まちづくりの黒衣に徹する ~復興を住民と共に進めるコーディネーターの仕事の流儀 my Storying 二宮雄岳
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9月からエンパブリックのメンバーとして参画した二宮さんは、10年間、釜石市で復興支援を行ってきました。その中で、住民一人ひとりの心の声を丁寧に聴き、その意思を実現するための仕組みづくりは、災害復興に限らず日本中のこれからの地域づくりにおいて不可欠なものだと痛感したと言います。
まちづくりの黒衣(くろこ)に徹してきた二宮さんの仕事の流儀をお聞きし、地域づくりのコーディネーターに求められることは何か、一緒に考えてみませんか?

<開催日程>2024年10月15日(火)20:00~
詳細・お申し込みはPeatixから
https://mystory2410.peatix.com/

◆4◆ 11月開催講座&代表広石登壇のご案内
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〇解決策を考える前に問いかけたいこと
~問題を深く理解し、効果的な解決策へと導く”問いかけ力”を学ぼう(全3回)
<開催日程>
3日間コース:11月19日、26日、12月3日 20:00~
詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4159469/
1日集中コース:12月6日(金)10:00~17:00
詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4160690

〇なぜ気候変動への取り組みへの賛同者を増やすのは難しく、反対・反発も生んでしまうのか?
~「正しいこと」が溝や分断を起こしやすい時代に環境・社会活動を進めるためのコミュニケーションとリーダーシップを考えよう
<開催日程>11月21日(木)20:00~
詳細・お申込み https://peatix.com/event/4160703/

〇社会課題解決の事業化・相談会 ~ 課題解決を価値創造に転換し、事業としていくには?(2回セット)
<開催日時>面談初日の日時を下記からお選びいただけます
・11月1日(金)詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4160742
・11月11日(月)詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4161759

〇日本の人事部HRカンファレンス2024年-秋に登壇します。
「異なる働き方・仕事観の社員が協力しあうには~ダイバーシティを活かす職場文化~」
<開催日時>11/14(木) 16:00~16:50
詳細・お申し込みはこちら↓
https://jinjibu.jp/hr-conference/202411/interview_detl.php?anc=X4

*「共感を呼び、支援を引き出すためのヴィジョン・ミッション活用とファンドレイジングの手法を磨く」~キャパシティビルディング講座2024
講演内容がnoteにアップされました https://note.com/artnoto/n/nf31dc9169aec

◆5◆エンパブリックのラジオご紹介!
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〇empublicの一語一歩
「最近聞くようになった言葉」をヒントに今の社会を考える、エンパブリック代表広石のラジオ型番組です。
SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
Spotify: https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
<最新のエピソード:毎週木曜16時に更新>
#55「コンパッション(Compassion)」~共に困難さに向き合うとは?
#56「健康(ウェルネス)」~健康づくりは全部自己責任でいいの?

〇エンパブリックスタッフが選ぶ!今、考えたいニュース
スタッフ渡邉と中村が毎週、今みなさんと考えたいニュースをピックアップしてお伝えしています。
<最新のエピソード:毎週木曜に更新>
#やさしい日本語ニュースを大人が読む意味って?
#あなたにとって『お墓』ってなんですか?
*YouTube https://www.youtube.com/channel/UCU0RBwj1CpDA9r3o53sLrCg
*Spotify https://podcasters.spotify.com/pod/show/empublic-studio37

◆6◆編集後記
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はじめまして。9月17日からエンパブリックのスタッフに加わりました二宮雄岳(ゆたか)です。私は2014年から10年間、岩手県釜石市の復興コーディネーターとして地域の復興に向けた活動のサポートをしてきましたが、任期満了に伴い、自宅のある神奈川に戻り、ご縁があってエンパブリックに参画することになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
新人として、日々の業務についていくのが精一杯の毎日ですが、休み時間にオフィスの周りの街並みやお店をのぞいては「谷根千」の下町情緒を楽しんでいます。先日はオフィスから500mほどのところにある根津神社さんにお参りしてきました。根津神社は日本武尊によって1900年前に創建されたと伝えられる荘厳さと風情の豊かな神社で、その美しい佇まいからか、平日の日中でしたが境内には多くの外国人観光客の方が訪れていました。私は今までの経験から「地域コミュニティとは、それぞれの地域特有の風土や歴史、そこで生活される方々の価値観や生きがい、なりわいなど、地域の営みの総体で形づくられる地域社会空間だ」と考えてきました。この新旧のないまぜになった魅力深い根津という自分にとっての新しいコミュニティの中で、地域の空気を感じながら様々な考察を深め、「望む日常をわたしからつくる。わたしたちでつくる」というエンパブリックの理念の実現に向けて微力を尽くして取り組んでいきたいと思います。(二宮)

*二宮さんのこれまでの経験を10/15のmy storyingで紹介します!(上記3)
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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第243号 2024年10月10日配信)
発行責任者=広石 拓司

empublicメールマガジン~変化の時代に「言葉」の意味を共有するとは?(「一語一歩」1周年)~根津の街から(2024年8月22日)

―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆【広石コラム】変化の時代に「言葉」の意味を共有するとは?
~「empublicの一語一歩」が一周年を迎えました!
*お気に入りエピソード投票実施中!ファンミ&ワールドカフェも開催
◆2◆(8/27)いっしょにいると、何かが起きる。そんな場は、どうデザインできるのだろう? 福岡のコミュニティデザイナー ドネルモのみなさんと考えよう!
◆3◆「エンパブ・スタッフが選ぶ!今、考えたいニュース」を配信中!
◆4◆(8/25)長野県まちむら”フィールドスタディ2024”公開講座
◆5◆ 編集後記
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残暑厳しい日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今年の夏は台風に加え、突然の豪雨による災害が発生するなど、気候問題を自分事に考える機会が増えました。そして、災害時には日頃からの地域でのつながりがとても大切だと思ったという声も聞こえてきます。エンパブリックでも、これからの地域やコミュニティを考えるイベントを開催していきますので、みなさん一緒に考えていきましょう。(中村)
◆1◆ 【広石コラム】変化の時代に「言葉」の意味を共有するとは?
~「empublicの一語一歩」が一周年を迎えました!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ネットラジオ「empublicの一語一歩」(Spotify&Apple Podcastで配信中)は、開始から一周年を迎えました!
毎回、「気になる言葉」を一つ取り上げ、私と長谷川奈月さんとでお話ししてきた番組を続けることができたのは、「聴いてます!」という声やお手紙での応援があってこそだと深く感謝しています。
「一語一歩」を始めたのは、社会が大きく変化する中で、ある人には当たり前でも別の人には聞き慣れない言葉が増えたり、同じ言葉を使っていても違う意味で使われていることが増えたりしていると感じるからです。
対話への参加や効果的なやりとりを進めるには、全員が同じ舞台の上に乗っている(乗れるようにする)ことが必要です。
「コミュニティ」について話すには、自分がコミュニティという言葉で何をイメージしているのか、他の人はどんなイメージを持っている可能性があるのか。そこを自覚・理解している人が増えると、違う考えの人の間でも対話は成立します。
もし自分の使っている言葉や考え方が「当たり前」だと思っていると、相手も同じだと無意識に思ってしまい、それが違う考えに対する反発・拒否につながり、対話は成立できなくなります。
変化と多様化の時代には「当たり前」がたくさんある存在すること、使っている言葉が人によって違うことを全員が共有することが、悪い分断を起こさないために必要です。
「一語一歩」を無料提供しているのは、多くの人に聞いていただきたいですし、気楽にシェアをしていただきたいからです。
合意形成、コミュニティ、バックキャスティング、アジャイルなど、自分の活動で「この言葉の意味を全員が共有しておいた方がうまくいく」と思った時に、ぜひ活用していただきたいと思っています。
そのような思いから毎週一つの言葉を取り上げ、一年が経ち、今週で54個になり、フォロワーも100名を超えています。
そこで、1周年を記念し、みなさんのお気に入りエピソードを投票する企画をスタートしました。
全部聴いている必要はなく、自分が聴いてみた回、これをきっかけに聴いた回でも結構ですので、ぜひ投票いただければと思います。
そして、(おこがましいのですが)ファンミ(ファンミーティング)とおしゃべり会も9月4日(水)夜に開催します!
この一年をふりかえりながら、みなさんの選ぶエピソードやご質問への回答も交えてお話ししていきます。
そして、番組づくりを通して奈月さんの考えた「今の時代って、一人ひとりが向き合った方がいいことが増えているな」を基に、変化と多様化の時代を前向きに生きるための「イマドキの市民力」についても話したいと思います。
「一語一歩」はどうしたらもっと使いやすいものになるのか、引き続き考えていきたいと思いますので、ご意見もお寄せください。
これからもよろしくお願いします!
〇「empublicの一語一歩」ファンミ&おしゃべり会
日時:9月4日(水)20:30~21:50  オンライン開催
「empublicの一語一歩」はSpotifyとApple Podcastで配信中。
「一語一歩」で検索を。
<最新のエピソード>
#54「おせっかい」~お節介の“迷惑”と”ありがたい”の分かれ目は?
#53「フィルターバブル」~自分に都合良い情報に流れないようにするには?
#52「自己効力感」~“やれば、できる!社会・環境のことも”と思えるようになるには?
#51「気候正義」~気候変動を困難さを強いられる”人”の問題として捉えると?
#50「千と千尋」~“自分の名前を忘れない”で働くって?
◆2◆(8/27)いっしょにいると、何かが起きる。そんな場は、どうデザインできるのだろう? 福岡のコミュニティデザイナー ドネルモのみなさんと考えよう!
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福岡を拠点に、多様な主体と連携し、アートの力も活かしたコミュニティデザインに取り組んでいる団体「ドネルモ」の山内 泰さん、宮田 智史さんをゲストに迎えて、「場づくり」や「つながり」への取り組みを伺います。
実はお2人はドネルモの事業化の初期段階、エンパブリックに学びに来てくださっていました。今では、エンパブよりエンパブらしい活動(?)をされています。
地域に根付きつつ、新しい発想を持ち込むコミュニティデザインを考えるきっかけとしてお勧めです!
開催日:2024年8月27日(火)20:30~21:50 オンライン開催
◆3◆「エンパブ・スタッフが選ぶ!今、考えたいニュース」を配信中!
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スタッフ渡邉と中村が毎週、今みなさんと考えたいニュースをピックアップしてお伝えしています。
地域づくり、教育、事業開発、場づくりなどで新しい考え方、これまでと違う視点、改めて考えたいことを紹介し、あぁかな?こうかな?と話しています。
*毎週木曜に更新しています。最新トピックスはこちら
#子どもが「海での楽しさ」を学ぶ意味って?
#“声の権利”から「ルールのあり方」を考えてみた!
<視聴はこちらから>
*Youtube
*Spotify
◆4◆長野県まちむら”フィールドスタディ2024”公開講座
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長野県の「まちむら寄り添いファシリテーター」養成に、エンパブリックは協働で取り組んでいます。
*まちむら寄り添いファシリテーターWEB https://nagano-machimura.net/
地域におけるファシリテーターは、会議やワークショップの進行だけだけでなく、地域の人の思いを聴き、それをつむぐ対話の場づくりを通して、これからを共に創り、新しい動きへの参画を促す役割も担っています。
その活動の基盤にあるのが、地域の人の暮らしや経験、思いを丁寧に「聴く力」です。
そしてただ聴いて理解するだけでなく、そこから未来へとつながる芽を見つけ、「変化を育んでいく力」も求められます。
地域の“これまで・今・これから”をつなぐファシリテーターに求められる力は何か、どう育めばいいかを考え、プログラムづくりに取り組んでいます。
今年度は、ゼロカーボンまちづくり、廃校活用、地域文化の伝承、居場所づくりの4テーマの実践現場でのフィールドスタディを行います。
日時:8/25(日)13:30~16:30
場所:県立長野図書館3F (オンライン参加可能)
公開講座の案内・申込:https://nagano-machimura.net/24prg
◆5◆編集後記
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私の担当する「長野県まちむら寄り添いファシリテーター養成講座」が7年目を迎えました。地域の現場では、自分が育った地域、あるいは先人たちが築き上げてきた地域をどのように未来へつないでいけるか?と日々試行錯誤している人々がいらっしゃるかと思います。そして、そんな現場にずっと身を置いていると「持続可能」「未来志向」といった言葉が、遠い世界のものに感じられることもあるかもしれません。
 私自身、そんなタイミングで能登や宮崎の現場に行った経験が、自分にとって大きいヒントになりました。他の地域や現場を見てみたり、そこで起きてることをどうやって自分の地域に持ち帰るか?ということをみっちり考える機会ってすごく貴重だと思い、ぜひ今回そんな体験をみなさんに提供したいと思いプログラムを企画しています。
地域づくりには正解がないからこそ、現場は違えど自分と同じように頑張っている色んな場所や人に刺激を受けて、元気をもらいあいながら、一歩ずつ着実に進めていく関係ができたらと改めて思いました。(渡邉)
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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第242号 2024年8月22日配信)
発行責任者=広石 拓司
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ご意見・ご感想は mailto:info@empublic.jp までご連絡ください。
皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

empublicメールマガジン「好きなことで、誰かのささいな困り事を解決する」 ~根津の街から(2024年7月23日)

―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆【広石コラム】好きなことで、誰かのささいな困り事を解決する
◆2◆(8/2)「私なんて・・・」と諦めていた人が、笑顔で、地域にも役立つことを自ら始める!
地域に眠る”人の可能性”から自分らしい仕事・活動をどんどん生み出す場づくりとは?
~ 鶴岡ナリワイプロジェクト、三股コミュニティデザインラボの事例から考えよう!
◆3◆ ビジネスにとっての探究を考える
〇(7/24)気候変動に対して地域・組織に何ができるか、見つける探究の進め方
〇(8/8)クリエイティブな課題解決を進める探究チームの立ち上げ方
◆4◆【8月2日間集中講座】DXイントレプレナー養成講座
~社会課題解決にデジタルを活かすビジネスアイデアの開発プロセスを体験しよう
◆5◆ エンパブリックのラジオご紹介!
◆6◆ 編集後記
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各地での梅雨明けの発表とともに、暑さが戻ってきましたね。
これまでの常識では対応しづらい気候の中、徐々に学校の屋外授業なども熱中症対策に重点をおいた対応が広がっているようです。
みなさま、くれぐれもご無理せず、熱中症にはお気をつけてお過ごしください。(中村)

◆1◆ 【広石コラム】好きなことで、誰かのささいな困り事を解決する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私も立ち上げ時にお手伝いしていた「鶴岡ナリワイプロジェクト」の代表の井東敬子さんから、令和6年度男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰を受賞されたという連絡をいただきました。
地域で小さく始めたプロジェクトが全国的に認められたことを、私もとても嬉しく思いました。

鶴岡ナリワイプロジェクトは、「好きなこと×地域にいいこと」で”ナリワイ=小さなビジネス”を生み出す人を増やす「ナリワイ起業」を応援する取り組みです。

このプロジェクトは、井東さんが山形に戻り、地域の仕事づくりに関わった際に感じた問題意識から始まりました。

地域で「起業しよう!」と呼びかけても反応はない。
しかし、地域で話してみると、興味ある人や色々な強みを持っている人もいる。
ただ「私が始めていい」と思えている人は少ないのです。
例えば、まだまだ地域では「〇〇家の嫁」と周りから見られ、その役割を期待される女性も多くいる。
その人達はパートならともかく、自分でお金を稼ぐことを始めるとなると、周りからどう思われるのか。
周りの反対や目のことも気になってしまい、動き出せないのです。

また、パートで勤めたとしても、年末には「景気悪いから来年は切られるかも」といった声も聞かれる。
そこで井東さんが気付いたのは「多くの女性が、自分の置かれた状況に対して受け身になっている、ならざるを得ない構造がある」ということでした。

そこで、井東さんが考えたのは、自分の好きなことで、誰かにささやかに役立てる月3万円ビジネスを、部活動のように仲間で楽しく行うスタイルでした。

例えば、野に咲く花を摘んで、きれいに飾るのが好きな人がいる。
これをマルシェで売ってみたら、どうだろう?
いくらの値段になる? リボンなどを工夫したら少し値段を上げてもいいかも?
どんな展示やメッセージがあると興味を持ってもらえるだろう?

そのように、仲間で話しあいを続け、実際にマルシェで販売してみる。
そこでの成功や失敗も分かち合うことで、少しずつ成長する。
ただ、目指すのは月3万円程度。
自分らしく、楽しめる範囲で、ただ仕事として持続できるように工夫していく。

このようなスタイルで、起業講座と言っても、みんなとおしゃべりが楽しい時間。
ただ、お互いの事業を形にしようと真剣に話しあう。
それが積み重なり、英語が好きな人、宇宙が好きな人、地元の食材でお菓子を作りたい人など、好きなこと、得意なことから仕事が生まれ、その数は70を超えました。

なぜ、こんなに活性化したのか?
それは、小さな起業を通して「自分の仕事」を持つことができるからだと思います。

仕事や起業において、お金を稼ぐことは大切です。
しかし、仕事には経済面だけでなく、人のつながり、社会の中での役割、自分が活かされる手応えなどの社会的側面もあります。
新しい仕事に携わることを通して、人は新しい自分を発見し、自分の新しい意味を見つけ出します。

これは小さな起業だけでの話ではないでしょう。
「この仕事や新事業は、お金になるか?儲かるか?」を詰めて考えるほど、関わる人は苦しくなり、新しいことを生み出しにくくなります。
自分を活かし、仲間とプロセスを楽しみながら、真剣に話し合い、共に喜ぶ。
この姿勢はサステナビリティやDXに取り組む上で不可欠なことだと思います。

私自身も鶴岡ナリワイプロジェクトに携わることで、仕事の社会的意味や地域の潜在的な人的資本への考えを深めることができました。

今回、井東さんの受賞記念も兼ねてイベントを開催します。
鶴岡ナリワイプロジェクトに加えて、エンパブリックの渡邉が修行しに行った「三股町コミュニティデザインラボ」のお話も合わせて紹介し、
「人の眠れる可能性」をもっと活かせるのではないか、そんな話をしたいと思っています!

◆2◆「私なんて・・・」と諦めていた人が、笑顔で、地域にも役立つことを自ら始める!
地域に眠る”人の可能性”から自分らしい仕事・活動をどんどん生み出す場づくりとは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「どうせ私なんて・・・」とつい思ってしまう。
自分の役割や能力を自分で決めてしまっている。周りに決められてしまっている。
自分も周囲も「できない」「難しい」という側面ばかりを注目してしまう。
そんなネガティブな気持ちや評価から、動き出せないままになっている。
本当は「好きなこと」も「ちょっとだけ得意なこと」もあるのに、「ホントの自分を生きる」ことは難しい。

この状況に対して、身近な場所で、自分も周りの人も楽しめる自分らしい仕事や活動を一緒にはじめることができたらいいのに!と動き出す活動が広がってきています。
「鶴岡ナリワイプロジェクト」「三股町コミュニティデザインラボ」の事例から、地域に眠る力から新しい仕事・活動がどんどん生まれるには何が大切か、一緒に考えましょう!

開催日:2024年8月2日(金)20:00~22:00
詳細・申込 https://peatix.com/event/4065716/

◆3◆ビジネスにとっての探究を考える
〇(7/24)気候変動に対して地域・組織に何ができるか、見つける探究の進め方
〇(8/8)クリエイティブな課題解決を進める探究チームの立ち上げ方
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「気候変動」のような大きく複雑で、どうしたらいいか、すぐにわからない問題に向き合い、具体的なアクションを生み出すには「探究のプロセス」が大切です。
どうすれば自分に、自社に何ができるのかに手応えを持って考えることができるか、一緒に考えましょう。

〇気候変動に対して地域・組織に何ができるか、見つける探究の進め方
開催日:2024年7月24日(水)20:00~21:50
詳細・申込 https://peatix.com/event/3964910

〇クリエイティブな課題解決を進める探究チームの立ち上げ方~解きたくなる「私たちの問い」を見つけるには?
開催日:8月8日(木)20:00~21:50
詳細・申込 https://peatix.com/event/3964895

各回 3,850円 (Studio メンバー割あります)
*3回セットを申込みいただくと、7/11開催の第1回「探究心は、今を生きるビジネスパーソンになぜ大切なのか?」のアーカイブ動画も視聴できます。

◆4◆【8月 2日間集中!】DXイントレプレナー養成講座
~社会課題解決にデジタルを活かすビジネスアイデアの開発プロセスを体験しよう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
社会や顧客の課題分析を深めるほど、「できない理由」が明確になってきます。
そこを乗り越え、「できる理由」に変えてしまうのが、デジタル技術の強みです。

社会課題解決に役立つビジネスを考える上で、今やデジタル技術は不可欠な時代が来ています。
社会課題解決につながるデジタルを活かしたビジネスの0→1のプロセスを、体験を通して学ぶことに焦点を当てた2日間集中プログラムです。

社会課題解決に役立つ仕事に取り組みたいが、どこから始めていいか迷っている方、今の業務を改めて見直しデジタル化を進めたい方、未来志向の地域事業を考えている方、デジタル活用の業務のこれからを考えている方に、ぜひおすすめです。

・木曜集中2日間コース:8月8日(木)、22日(木) 10:00~17:00
・詳細、お申し込みはこちら  https://empublic.jp/dx-intre
Peatixからもお申込みいただけます https://peatix.com/event/4041716

◆5◆エンパブリックのラジオご紹介!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〇empublicの一語一歩
「最近聞くようになった言葉」をヒントに今の社会を考える、エンパブリック代表広石のラジオ型番組です。

SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
Spotify: https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
<最新のエピソード:毎週木曜16時に更新>
#48 「ローカルベンチャー」~地域での起業の今の社会での意味・可能性は?
#49「アジャイル」~緻密な計画より、ちょっとずつできることから

〇エンパブリックスタッフが選ぶ!今、考えたいニュース
スタッフ渡邉と中村が毎週、今みなさんと考えたいニュースをピックアップしてお伝えしています。
<最新のエピソード:毎週木曜に更新>
#『騙される人が悪い』の限界がきている?
# 読書って何のため?
*Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCU0RBwj1CpDA9r3o53sLrCg
*Spotify
https://podcasters.spotify.com/pod/show/empublic-studio37

◆6◆編集後記
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
先日、毎年楽しみにしている花火大会が、雷雨で直前に急遽中止になるという出来事がありました。酷暑の中で、突然始まる雷鳴や集中豪雨に、気候変動はこのように私たちの周りで日々“変動”しつつ、いろんな形で影響してきているのを感じます。これまでは天候の影響により催しものなどが中止になると「ついてないね~」などと共感し合ったものですが、これからは気候変動により、常に悪天候に見舞われる可能性がついて回るのだなと、改めて既に自分自身の周りに起こり始めている現状をしっかり受け止めて、みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。(中村)
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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第241号 2024年7月23日配信)
発行責任者=広石 拓司

empublicメールマガジン「探究は、なぜつまらないのか」を探究する ~根津の街から(2024年7月5日)

―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆【広石コラム】「探究は、なぜつまらないのか」を探究する
◆2◆ ビジネスにとっての探究を考えるシリーズ
〇【7/11】探究心は、今を生きるビジネスパーソンになぜ大切なのか?
~「私の問い」から、変化に応え、変化を生み出す力を高めよう
〇【7/24】気候変動に対して地域・組織に何ができるか、見つける探究の進め方
~複雑な問題に向き合い、チャレンジするための探究プロセスとは?
〇【8/8】クリエイティブな課題解決を進める探究チームの立ち上げ方
~解きたくなる「私たちの問い」を見つけるには?
◆3◆【8月期】DXイントレプレナー養成講座
~デジタルを活かす社会課題解決事業の開発プロセスを体験しよう
◆4◆ empublic Studio説明会 開催!
◆5◆ エンパブリックのラジオご紹介!
◆6◆ 編集後記
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暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。。
日々メディアでも、世界中の異常気象について報道されており、表現も「猛暑」から「酷暑」へと変わり、農作物への影響などからも、私たちの生活に迫ってきているのを感じます。
エンパブリックでは、7月からビジネスパーソンのための「探究」を考えるシリーズが始まります。「仕方ない」に止めず、「それってどういうこと?」と探究する心は、ビジネスでも大切だと思います。
そして、「自分が何かしても・・・」と思いがちな気候変動を探究することについても、みなさんと話していきます。
私達ができる事を改めて、一緒に考えてみませんか。(中村)

◆1◆ 【広石コラム】「探究は、なぜつまらないのか」を探究する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
高校の探究学習の授業で「探究は、なぜつまらないのか」を探究した高校生の話をネットで見かけました。
発表会では「探究の授業、つまらないよね!?」と呼びかけ、ゲームなど好きなことは自主的に行っているのに、探究の授業は受動的になっているということでした。
発表者本人はもともと自分の好きなことを探究し始めていたので、それを授業の枠に押し込められるとつまらない。一方で、慣れていない生徒にとってはサポートが不十分に感じる。
必要なことは、個々の特性にあったプログラムを用意し、ファシリテーターがいて、苦手な生徒に発表を無理強いしないなどの提案を行ったということです。
紹介記事(全文は会員登録が必要)https://edtechzine.jp/article/detail/11032
コーディネーターを務めた今村亮さんのnote https://note.com/ryo_imam/n/nff4789a79afc

今村さんはnoteで「素直に本音を語れる心理的安全性、それを否定しない教育側の覚悟」がある「そんな桜美林高校すばらしいな」と書いてくれています。

私の慶應SFCでの授業で「自分の問題意識をシェアして対話する」の時にも、「今の探究学習に意味があるのか?」と問いかけた学生がいました。
また、昨年度の長野県「まちむら寄り添いファシリテーター養成講座」で、地域ファシリテーターの課題を考える探究活動を行った際も、「居酒屋ではあんなに語るのに、なぜワークショップに参加しないのか」というテーマがありました。

これらを通して感じるのは、探究学習のような参加型プログラムも、まちづくりワークショップのような場づくりにおいても、「運営側がしたいことに、参加者がつきあってあげる」ということが起きているということです。
そのため、参加者にとって「自分の場」になっておらず、教師やファシリの場になっているのだな、ということです。

最初の高校生の指摘で興味深いのは、「勝手に探究している学生はテンプレートでなくもっと自由がいいが、苦手な生徒にはサポートが足らず、テンプレートが弱い」という指摘です。
運営者は、個々の参加者をもっと見て、一人ひとりの特性に応じて力を発揮できるように力を入れてほしいというメッセージです。

運営側は多人数を対象とするため、どうしても「標準」となる学び手を想定しています。
自ら進め、テーマに貢献する意欲は持ち合わせるが、未勝手には動かず、スケジュールやテンプレートは守り、うまくまとめて発表をしてくれる。
そんな「良い参加者増」を想定し、プログラムを設計する。そして、うまく乗ってくれる人を「良い参加者」としてしまう。
そのある種の傲慢さを参加者は見抜いているということだと思います。

ただ、今村さんが「350名の生徒を扱う鍵はロジスティックだ!」と書いているのには、僕も大学で400名の授業でグループワークをしているので、とても共感です。
そのように、多人数が参加する場では「標準」が必要となる。
大切なのは「標準」はあくまでも「標準」で、「標準で想定したままの参加者なんていない」と腹を決め、「余白・遊び」をつくっておき、そこを使って参加者が「自分のもの」と思えるようにすることが大切だということでしょう。

それと同時に、探究や場づくりのプログラムは、あくまでもプログラムでしかなく、「探究しよう!」という探究心のスイッチを自分で入れる人を増やすことだと思います。

この探究心のスイッチは、今のビジネスパーソンにも不可欠だと思います。
DX、SDGs、気候変動対策などの話をすると「何をしたらいいのですか?」という質問が出がちです。ただ、その人達に「これをしたらいい」と伝えても、大抵の場合は動きません。
必要なのは「今、何が起きているのか知りたい!」「変化の先がどうなるのか?知りたい、考えたい」という探究心です。
それがなければ「対話」自体も始まりません。

「DX、気候変動は、なぜつまらないのか?やる気がしないのか?」から始めるのもいいでしょう。
社員が自分自身で探究し始め、探究心のスイッチを入れること。そこが変化の始まりとして、とても大切なのだと思います。

◆2◆ ビジネスにとっての探究を考えるシリーズ(全3回)
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ビジネスと複雑な問題に挑む探究心を一緒に考えてみませんか?
ゲストに、書籍「探究モードへの挑戦」など探究を通した人づくりの研究に取り組む佐藤真久さん(東京都市大学教授)を迎えて3回シリーズで開催します。
第2回では「気候変動」をキーワードに、大きな問題・変化にどう個人が向き合うといいのかも考えます。

〇【7/11】探究心は、今を生きるビジネスパーソンになぜ大切なのか?
~「私の問い」から、変化に応え、変化を生み出す力を高めよう
・7月11日(木)20:00~21:50 詳細・申込 https://peatix.com/event/3964866

〇【7/24】気候変動に対して地域・組織に何ができるか、見つける探究の進め方
~複雑な問題に向き合い、チャレンジするための探究プロセスとは?
・7月24日(水)20:00~21:50 詳細・申込 https://peatix.com/event/3964910

〇【8/8】クリエイティブな課題解決を進める探究チームの立ち上げ方
~解きたくなる「私たちの問い」を見つけるには?
・8月8日(水)20:00~21:50 詳細・申込 https://peatix.com/event/3964895

*一般参加:3回セット 9,350円。各回 3,850円 (Studio メンバー割あります)

◆3◆【8月期 木曜2日間集中!】DXイントレプレナー養成講座
~デジタルを活かす社会課題解決事業の開発プロセスを体験しよう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヘルスケアやサステナビリティを推進する上でもデジタルツールが不可欠な時代。
自分達の仕事に必要なデジタルツールは何か、課題や顧客ニーズをどう捉え、何を価値として提案すると事業化につながるのか?
事業づくりの0→1の考え方のプロセスを体験して学ぶことに特化したプログラムを2日間集中で行います。

社会課題解決に役立つ仕事に取り組みたいが、どこから始めていいか迷っている方、今の業務を改めて見直しデジタル化を進めたい方、地方創生など地域で活動している方、デジタル活用の業務のこれからを考えている方に、ぜひおすすめです。

・木曜集中2日間コース:8月8日(木)、22日(木) 10:00~17:00
・詳細、お申し込みはこちら  https://empublic.jp/dx-intre

◆4◆empublic Studio説明会 開催!
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「変化・価値創造・協働のソフトスキル」を多くの人が使いこなせるように、コンテンツやセッション、体験機会を広げる交流の場が、empublic Studio です。
今の活動や仕事を進めるために何が必要なんだろう?と考えている方に、ぜひスタジオを活用いただければと思います。
スタジオのことが気になっている方、どう使えるのか知りたい方(登録済の方も含めて!)、ぜひお立ち寄りください。

・開催日:2024年7月5日(金)20:30~21:30
〇開催方法:オンライン
参加登録 https://peatix.com/event/3960840

◆5◆エンパブリックのラジオご紹介!
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〇empublicの一語一歩
「最近聞くようになった言葉」をヒントに今の社会を考える、エンパブリック代表広石のラジオ型番組です。

SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
Spotify: https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
<最新のエピソード:毎週木曜16時に更新>
#42「NPO」~人々の声や思い、お金を託される存在となるには?
#43「ウェルビーイング」~身体と心とつながりが幸せを生む!
#44「エンゲージメント」~選び、選ばれる関係をどうつくっていく?
#45「Chat-GPT」~生成AIとうまく付き合うって?
#46「スポーツ」~「スポーツでまちづくり」に必要なことは?
#47「ポリコレ(ポリティカルコレクトネス)」~適切さにもほどがある?
#48「ローカルベンチャー」~地域で起業する可能性は?

〇エンパブリックスタッフが選ぶ!今、考えたいニュース
スタッフ渡邉と中村が毎週、今みなさんと考えたいニュースをピックアップしてお伝えしています。
<最新のエピソード:毎週木曜に更新>
#体験するとわかるサステナブルって?
#ニュースを避ける人が増えているのはなぜ?
#「合理的配慮」って誰の為?

*Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCU0RBwj1CpDA9r3o53sLrCg
*Spotify
https://podcasters.spotify.com/pod/show/empublic-studio37

◆6◆編集後記
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
6月後半は、宮崎県三股町の社会福祉協議会の中にある「コミュニティデザインラボ」で1週間のインターンに行ってきました。住民主体の新しいプロジェクトが2年間で160以上も立ち上がっている現場で動いてみて、本当に学びが多い時間でした。
特に印象に残ったのは、とあるイベントで「どうやってアイデアを思いつくのか?」という質問に対して、「そもそも誰に喜んでほしいんだっけ?」「もっとできないかな?」と何度もアイデアに対する問いを重ねていくと、アイデアの質が上がっていくということです。アイデア発想というと、”すごく洗練されたひらめき”と思ってしまいがちですが、一つひとつを丁寧に問い、話し合いながら進めることが大事だと改めて思いました。
そして、empublic Studioで開催しているワールドカフェ・ふりかえり会なども、そのプロセスと重なっているなと感じました。「自分のプロジェクトもう少しよくできないかな」「この課題に関する活動やりたいけど、どんな形にすればいいかな」とお考えの方、ぜひStudioにご参加いただけたら嬉しいです!(渡邉)
https://empublic-studio.jp/entry

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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第240号 2024年7月5日配信)
発行責任者=広石 拓司

empublicメールマガジン「empublicは16周年を迎えます」~根津の街から(2024年5月1日)

16周年のご挨拶「サステナブルな未来へ、ソーシャルイノベーションの民主化を」
エンパブリック代表 広石拓司
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
empublicは2024年5月2日に創業16周年を迎えます。
ここまで続けることができたのは多くの方にご支援や色々な機会をいただいたこと、そして時々のempublicで一緒に活動してきた仲間たちがいたからこそだと、改めて深い感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。

そして、改めて数多くの社会・環境の問題が深刻化し、経済や国際情勢も不安定さを増す中で、制度と現場の間に取り残されている人、思いがあっても動けない人が多くいます。
それは地域だけでなく、企業や行政・政治で働く人の中にもたくさんいることを数々の現場に触れる中で感じてきました。
同時にそんな時代だからこそ「もっといい社会になってほしい」「こんなサービスがあれば」「人に役立つ仕事をしたい」といった多くの人の「思い」は広がっています。
しかし、それが地域の中で自分達の力で、どんどん動き出せる状況にはなっていません。

そこで16周年を機会に、改めてビジョンの「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」にある「思いのある誰もが」にこだわりたいと考えています。
いつも課題は現場で起きています。現場に遠い“お上”に頼るのでも、一気に解決してくれるすごい社会起業家を待つのでもなく、現場で気づいた人が周りの人達と協力して、自分達で自分達のスタイルで動き出していける。
そのような地域・組織の“現場の人”を起点に、人の力を持ち寄り、社会資源をフルに活かして新しい事業・活動を立ち上げ、地域に変化を起こしていく。
そのような「ソーシャルイノベーションを民主化する」役割を果たしていけるよう会社として次のステップに進むことが大切だと考えています。

16年間の事業を通して、数多くの自治体・地域や企業と協働し、「どのようにコミュニティを活性化すればいいの?」「地域で活動するファシリテーターが大切にしないといけないことは?」
「SDGsやDXの事業を立ち上げるには、どのようなプロセスが必要?」などのノウハウを、蓄積してきました。
そのノウハウを活かし、ビジョンへ実現への動きを加速するため、「地域・組織の人の力を活かすソーシャルイノベーション」を推進できる学び・対話・アクション支援のプラットフォームを開発・展開しようと考えています。

そして、この週末(4/27~28)に、パタゴニア社が主宰する気候アクションに向けての「ユース・アクティビズム・スクール」にガイド・アドバイザーとして参加し、運営側である自分自身が改めて様々な問いを突き付けられました。
そこでは高校生~20代前半の参加者が、若い世代によるプログラム運営のもとでベテランの知見と経験を学びながら、気候変動に向けてのアクティビズムを語り、動こうとしています。
気候問題への時間がなくなる中、彼らがもっと活躍できるためには、ユースの力に頼るのではなく、大人達がすぐにシステム・チェンジに踏み出す必要があります。

それは「思いのある誰もが」を言葉だけでなく、本当に社会に広げるには、私たち自身も変化しないといけないことを意味します。
私たちが蓄積してきたノウハウを活かし、社会にある知見も集め、より多くの人が使えるように、ITやAIも活かしてウェブサービスやアプリなどで展開する事業は待ったなしでしょう。

ぜひ、これをお読みいただいた方で、私たちの経験やノウハウを活かし、ソーシャルイノベーションを広げる新しいエンパブリックを一緒に創っていきたい!と思っていただける方、ソーシャルイノベーションの民主化に共にチャレンジしましょう!

 

■ 【創業記念日対話】多様な人々や活動が有機的につながり、持続可能な地域を実現していくには? ~「市民社会のバリューチェーン」の視点から地域の未来を考えてみよう
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16周年を迎える記念日に、改めて創業当日のビジョン「市民社会のバリューチェーン」を考えたいと思います。
地域にある多様な活動や主体がバラバラに動いていては大きな成果は生まれません。
個々の活動が全体の中での役割を自覚し、全体価値の創出につなげるには「バリューチェーン」の視点が不可欠です。
「地域におけるバリューチェーンとは?」を考え、サステナブルな未来へのコレクティブな協働の未来を一緒に考えましょう。

開催日:2024年5月1日(水)20:00~21:45
開催方法:対面(根津スタジオ)&オンライン
詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/3916684

■ empublic スタッフ募集! https://empublic.jp/recruite2021
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私たちの経験やノウハウを活かし、ソーシャルイノベーションを広げる新しいエンパブリックを創業しよう!という思いを持っていただける方に出会い、共にチャレンジしていきたいと考えています。
ぜひempublicにご参画ください!

■ empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
~GWの移動時間を、ちょっとした知識を深めるチャンスに!
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「最近聞くようになった言葉」をヒントに今の社会を考えるラジオ型番組です。
電車で、車内で、飛行機で、知的好奇心を刺激する楽しい時間をお過ごしください!

SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
Spotify: https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
<最新エピソード:毎週木曜16時に更新>
#39「アンラーニング」~知識を自分のものとし、新しいステップを踏み出す
#38「心理的安全性」~本音で話合えるチーム、関係性って?
#37「リスキリング」~次のステップへ進むために必要なスキルを学ぶには?
#36「自立」~誰にも頼らず自力で行うことが自立なの?

■ empublic Studio説明会 開催!
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empublic Studioは、自分の思いから動き出す人を応援するオンライン・プラットフォームです。
動き出す時に必要な知識やスキルを多くの人が使いこなせるようになるにはどうしたらいいか、模索しながら取り組んでいます。
説明会では、empublic代表広石からStudioの趣旨、実施内容、スタジオのこれからについての説明や質問にお答えします。

スタジオのことが気になっている方、どう使えるのか知りたい方(登録済の方も含めて!)、お立ち寄りください。
〇開催日:2024年5月21日(火)20:30~21:30
〇開催方法:オンライン
参加登録 https://peatix.com/event/3900945/

■編集後記
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3月から1ヶ月住み込みで、能登半島地震の復興支援に行ってきました。
発災から5ヶ月経った今でも、目の前の生活から将来の地域のことまで様々な不安が積み重なっている状況です。
そんな中、私も場づくりを通して被災地のサポートをしながら、このような不安をちゃんと乗り越えていくためにはやっぱり「場」がないといけないんだと改めて考えさせられました。
また同時に、地域や人々の状況を見て、適切な「場」をつくる中間支援的な役割を担える人を増やす必要性も感じました。

そして、その一歩目となる「良い場を体験する人を広げていくこと」は、私たちがこれまでやってきたことでもあると思います。
エンパブリックの場が、言葉にしたら聞いてくれる人がいる、感じていることを安心して吐き出せる、全部吐き出し切った後に「さて、どうしようか」と少し前を向ける、そんな「場」の力が感じられる機会にできるようこれからも頑張りたいです!(渡邉)

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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第239号 2024年5月1日配信)
発行責任者=広石 拓司
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empublicメールマガジン「行き過ぎた資本主義の処方箋としての“贈与”」~根津の街から(2024年3月29日)

―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆ 広石コラム「行き過ぎた資本主義の処方箋としての“贈与” 」
◆2◆【対話】”贈り物”はどうして特別なんだろう?「贈与論」から考える
~ コスパ重視の”経済人間”を超えて、”お互いさまの関係”を今の社会で機能させるには?
◆3◆地域でのつながりは、どうすれば活きるのだろう?
~“贈りあう関わり” からコミュニティを問う書籍「経済社会学から考える現代の地域協働」を著者古市太郎さんと読もう
◆4◆【講座】参加型の学びの場の創り方
~ワークショップ、参加型の講座・研修をデザインする技法
◆5◆ empublic Studio説明会 開催!
◆6◆ empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
◆7◆編集後記
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年度末となり、まだまだ寒いですが、ようやく春らしさを感じる日も増え、週末には桜の開花予報も出ていますね。
4月のエンパブリックは、根津のスタジオで対面でのイベントも開催していきます。
参加されるみなさんにとってのオンラインの便利さと、対面ならではの空気感をより良く活用していただけたらと思っています。
新年度のスタートにエンパブリックのコンテンツもご活用ください。(中村)

◆1◆ 広石コラム「行き過ぎた資本主義の処方箋としての“贈与”」
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お正月に、親戚の子どもに3000円のお札をそのまま渡すのと、「お年玉」と書いたポチ袋に入れて渡すのでは違ったものになるでしょう。
買ってきたお菓子を同僚にそのまま渡すのと、「いつもありがとう」とカードを添えてリボンを付けて渡すのも違ったものになるでしょう。

「贈り物」には、渡されるモノに+αの価値を加えます。
“モノ”は金銭取引の対象だけではない、気持ちを届けたり、関係を生み出したりすることもできます。
逆に、以前はご近所のつながりの中で行っていた(=地域の関係性の内部にあった)ことを、事業者に委託してサービス提供してもらう(=地域活動の外部化)ことで、意味が変わることもあります。
かつては地域の助け合いで行っていた「お葬式」も、今は個々人が葬儀会社で行います。
それは、ご近所の方が亡くなっていても「知らなかった」という状況になります。
もし神社のお祭りをイベント会社の運営の有料イベントにしてしまうと、何かが失われてしまうでしょう。

私たちは「経済社会」の中で生きる中で、利便性から地域内で行っていたことを外部サービス化し続け、今では「モノやサービスはお金を使って購入する」ことが当たり前の社会に住んでいます。
そして、気づけばあらゆるものの“価値”を「お金に換算して考える」ということが習慣になってしまっています。
地域づくりやスポーツの価値も“経済効果”で考え、人や仕事の価値も収入の多寡で考え、その判断を「合理的」と呼んでしまう。
それが「本当に欲しいものはないのにお金は増やしたい」「周りが持っている高いものを買うためにお金が必要」という悪循環に陥っているのかもしれません。

そのような社会で“ご近所づきあい”“地域コミュニティ”は、人の関わりから生じる面倒が多いのにメリットが小さいものと考えてしまいがちです。

ただ、「人のつながり」は、そのようなものだけではないのではないか?
すべてを金銭的価値だけで考えるのは、行き過ぎた資本主義なのではないか?
そう考える人たちが、近年、改めて「贈与」の価値に注目しています。

モノやサービスを金銭取引の対象として考えるだけではなく、贈与を通して思いを分かち合い、関係性を育むきっかけを増やすことでは大切ではないか?
実は「贈与」というやり取りが、金銭万能の行き過ぎた資本主義への処方箋になるという考察は、1925年にモースが「贈与論」の中で訴えたことなのです。
モースはポリネシアなどの社会では、贈与にもとづく交換関係が取引よりも優越しており、それが人と人の関わり方やコミュニティの成り立ちの根幹に関わっていると指摘しました。
そして、そこからの学びを近代的な経済社会も学びなおし、自由と義務、気前の良さと倹約・利益を最融合させることによって、もっと豊かな社会をつくることができると述べています。

このモースの考えに注目し、そこから地域コミュニティの意味を考察しながら、文京区での学習支援やこども食堂の活動につなげてきたのが、社会哲学者の古市太郎さんです。

古市さんは地域コミュニティを、公共性から考えるだけでなく、個人視点から考え、「贈与」が生み出す“意味”に注目してきました。
例えば、こども食堂には「食事を安く提供する」という経済的な意味だけでなく、「地域のこどもの置かれた課題を地域の人が見過ごさず、共にあろうとする関わり」という地域の人の意思が込められています。

そこで、改めてコミュニティやつながりの意味を「贈与」から、古市太郎さんと一緒に考えようという会を4月に2回開催します。
改めて「贈与」とは? つながりとは? そしてコミュニティや地域での協働とは?を理論的な視点から考えてみませんか?

◆2◆ ”贈り物”はどうして特別なんだろう?「贈与論」から考える
~ コスパ重視の”経済人間”を超えて、”お互いさまの関係”を今の社会で機能させるには?
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この贈与の機能についての考察の先駆けとなったモース「贈与論」(1925)の内容を知り、そこから現代の社会において「贈与」を見直すことは、なぜ大切なのか、古市太郎さんと考えます。
〇開催日:2024年4月11日(木)20:00~21:45
〇開催方法:対面(エンパブリック根津スタジオ)+オンライン
詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/3890155

◆3◆ 地域でのつながりは、どうすれば活きるのだろう?
~“贈りあう関わり” からコミュニティを問う書籍「経済社会学から考える現代の地域協働」を著者古市太郎さんと読もう
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古市太郎さんの書籍「経済社会学から考える現代の地域協働」をヒントに、地域コミュニティの理論・政策・歴史をふりかえり、改めて人と人の関わりを「贈与」から見直していきます。
人のつながる活動の意味を、改めて一緒に考えましょう!
〇開催日:2024年4月24日(水)20:00~21:45
〇開催方法:対面(エンパブリック根津スタジオ)+オンライン
詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/3900752/

◆4◆【講座】参加型の学びの場の創り方 ~ワークショップ、参加型の講座・研修をデザインする技法
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セミナーや研修、イベント、学習会を、一方通行の講義・座学から、双方向型で、参加者同士でも学びあい、その体験が変化を生み出すようなワークショップに変えていきたい方、
行っている学びの場の企画・運営を磨きたい方、基礎から実際の企画までを学ぶためのプログラムを開催します。
〇開催日:2024年4月20日(土)13:00~17:30
〇開催方法:対面(エンパブリック根津スタジオ)+オンライン
詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/3878065/

◆5◆ empublic Studio説明会 開催!
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「変化・価値創造・協働のソフトスキル」を多くの人が使いこなせるように、コンテンツやセッション、体験機会を広げる交流の場が、empublic Studio です。
新年度に新しいことを始めようと思っている方に、ぜひスタジオを活用いただければと思います。
4月から毎月1回スタジオ説明会を開催していきます。その第一弾です。
スタジオのことが気になっている方、どう使えるのか知りたい方(登録済の方も含めて!)、ぜひお立ち寄りください。
〇開催日:2024年4月9日(火)20:30~21:30
〇開催方法:オンライン
参加登録 https://peatix.com/event/3900945/

◆6◆empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
毎週一つ「気になる言葉」を取り上げ、そこから今の社会や仕事・暮らしのヒントとなることを考えていくオンラインラジオです。
SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
毎週木曜16時に新エピソードを配信!
Spotifyはこちら:  https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
<最新エピソード>
#35「予防」~危機感を伝えても、人が動かない時どうしたらいい?
#34「ペルソナ」~勇気をもって対象者を具体像に絞ることで見えてくることとは?
#33「欲望」~「満たされない」の連鎖に陥らないためには?

◆7◆ 編集後記
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スタッフの渡邉です。能登半島に来て、はや3週間ほど経ちました。
データでは見えて来ない被災の現場を見学したり、能登らしい復興に向けた住民の意見交換会を実施したり、エンパブリックで学んできたことも活かしながら現地のサポートをさせていただいています。
対話や関係づくりって「重要だけど、緊急じゃない」と思われて後回しにされがちです。
しかし、対話の仕方をちゃんと学んだり、ちゃんと関係づくりをすることも、いつかくるかもしれない非常事態や大きな変化の時にこそ力を発揮できるものだな、と改めて考えています。 (渡辺)
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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第238号 2024年3月29日配信)
発行責任者=広石 拓司

empublicメールマガジン「根津の街から」(2024年3月8日)

―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆ 広石コラム「居酒屋以上ワークショップ未満」
◆2◆【期間限定】2024年春 育休復帰応援キャンペーン!~「復帰後の働き方を考える」動画講座を無料公開!
◆3◆【講座】参加型の学びの場の創り方 ~ワークショップ、参加型の講座・研修をデザインする技法
◆4◆【動画講座】未未来志向アクセラレーター~組織・地域に前向きな変化を起こすには?
◆5◆ちよだコミュニティラボライブ2024開催!
◆6◆ empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
◆7◆ 編集後記~スタッフ渡邉が能登に派遣されています
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まだまだ冬らしい寒い日々が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。桜が待ち遠しいですね。
エンパブリックでは今、新年度に育休から復帰する人を応援するキャンペーンを行っています。
育児と仕事の両立に向き合い、周りの力を借りるヒントがたくさんあります。
ぜひ周りの方にもご紹介いただき、ご活用いただけたらと思います。(中村)

◆1◆ 広石コラム「居酒屋以上ワークショップ未満」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
長野県と取り組んでいる「まちむら寄り添いファシリテーター」の取組みで、今年度「対話と共創を地域で進めるために探究したいこと」をテーマに、県内各地で実践するみなさんと3つの探究グループを立ち上げ、検討してきました。
探究テーマの一つが「居酒屋以上ワークショップ未満の場を考える」というものでした。

「友人や同僚と居酒屋では多くの人が話して盛り上がり、そこでは個人のことも地域や社会のことも話したりする。しかし、ワークショップとなると参加する人は限られる。
居酒屋とワークショップの間にあるコミュニケーションが地域に求められているのでは?」というテーマで、考えてきました。

話し合う中で「ワークショップ参加へのハードルの高さ」が話題となりました。
そこで出たのが「その場でうまく立ち居振る舞える自信がなければ、参加しづらいのでは?」という意見です。

ワークショップではファシリテーターが設定したテーマや進行に、うまく乗ることが求められている。
的外れな意見を言うと、なんとなくな失望が広がりそう。
また、自分の発言が流されず、残ってしまうことは警戒してしまう。
その結果、ワークショップでは「企画・進行役の期待に沿える“良い子”」でなければならないと、参加者が勝手に思ってしまいのではないか?

その中で、間にあるものとして「ソーシャル・スナック」が取り上げられました。
知人との飲み会ではなく、ホスト役の人がつながっている多様な人が集い、軽く飲食しながらホストはお客さんの話題に沿って話を聞き、同じような関心のある人がいたらつないでくれる。
ここでは、コミュニケーションすること自体が目的にでき、参加者が自分の話をできる場であり、話さなくてもいれる場としても成立している。

この話をしている中で、エンパブリックの創業の一つのきっかけは「日本にはホームパーティが足りない」とNPOや社会起業の支援をしていて感じたことだったと思い起こしていました。

イメージしているのは、アメリカなどで行われる家族それぞれの知り合いが一同に集まることで、日頃の分野や立場の違う人が安心して出会い、話せるようなホームパーティです。
父親の仕事仲間の金融の人と、母親の生協活動の仲間の環境活動家、子どもの友人の起業家が出会い、お互いのことを知り合い、意見交換もできる。
そのような場を通して、自分のことを他分野の人に話し、日頃とは違うフィードバックをもらえる。そのようなコミュニケーションを通して分野や立場を超えたソーシャルキャピタルが生まれていく。

社会課題や環境問題に多くの人が関心を持っています。
しかし、自分がどう考えているのか、言葉にした経験を持つ人は少ないでしょう。話したことがなければ、自分の中にある漠然とした関心を整理し、自覚することも難しい。
社会や地域の活動をする人は、どう参加者を増やすか、悩んでいます。
その時に大事なのは、参加していない人は無関心なのではなく、まだ言葉になっていない思いを持っている人であり、ゆっくりとコミュニケーションを始めることではないでしょうか。
そのように考えると共に、「居酒屋以上ワークショップ未満」の場について、どのような場が求められているのか、何ができるか、考え続けていきたいと思っています。

*長野県まちむら寄り添いファシリテーターWEB  https://nagano-machimura.net/

◆2◆ 【無料公開・期間限定】2024年春 育休復帰応援キャンペーン!
~「復帰後の働き方を考える」育休復帰の先輩たちの声から作成された動画講座でビジネスモードに整えよう!
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この春に育休から職場復帰する方にとって、いよいよ復帰の時が近づいてきました。
復帰準備では、保育園など子どものことに気が向きがちで、自分自身の仕事についての準備は後回しにしがちです。しかし、育休からの復帰後にどう働けるかは、その後のキャリアに大きく影響します。
エンパブリックでは、育休後コンサルタントの山口理栄さんとのコラボの経験、育休復帰前後の方の調査を基に、「育休復帰Day1応援プログラム」を開発・提供しています。
現在、育休から復帰する方のための応援キャンペーンとして、どんな仕事をしたい? 職場復帰面談の準備は? パートナーとの役割分担は?など復帰後の働き方を考える動画講座を無料公開しています。
育休中の方、育休からの復帰前後の方、その方たちをサポート・支援する立場の方に、ぜひご紹介ください。
*期間限定(~4/7まで)・200名様限定で、参加登録受付中です。
詳細・登録はこちらから https://empublic.jp/24harufukki

〇「育休復帰応援キャンペーン」の目的、動画講座の内容、使い方ガイドを紹介する説明会をランチタイムに開催します。
【育休復帰応援キャンペーン 説明会&意見交換会】
開催日時:3月13日(水)&19日(火) 12:15~12:45 (2回は同じ内容)
開催方法:オンライン(zoom) 参加費:無料
お申込はPeatixから https://peatix.com/event/3875580

◆3◆【講座】参加型の学びの場の創り方 ~ワークショップ、参加型の講座・研修をデザインする技法
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セミナーや研修、イベント、学習会を、一方通行の講義・座学から、双方向型で、参加者同士でも学びあい、その体験が変化を生み出すようなワークショップに変えていきたい方、
行っている学びの場の企画・運営を磨きたい方、基礎から実際の企画までを学ぶためのプログラムです。
〇開催日 :2024年4月20日(土)13:00~17:30
〇開催方法:対面(エンパブリック根津スタジオ)+オンライン
詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/3878065/

◆4◆【動画講座】未来志向アクセラレーター ~組織・地域に前向きな変化を起こすには?
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未来への変化への動きを個人のものに止めず、(今は変化に前向きでない人も含めて)組織や地域を次世代バージョンにしていくよう周りの人に働きかけていく。
そんな未来志向で働きかけていく方たち(未来志向アクセラレーター)を理論・実践例から考える講座シリーズの動画配信版です。単品販売は3月31日まで!
〇内容紹介ページ https://empublic-studio.jp/future_ac_ondemand

<未来志向アクセラレーター シリーズ>
1.組織・地域のトランスフォーメーションを促すリーダーシップとは?
2.未来志向の組織文化へ動き始めるには?
3.変化や大きな問題を”他人事”にしないビジネスパーソンを増やすには?
4.みんなで”ゼロカーボンのまち”を実現するには?
5.人的資本戦略が、地域に今、なぜ大切なのか?
6.人づきあいや気持ちを上手に扱う「技術」とは?
7.今、理解しておきたい“DEIB”のこと
8.これがしたい!楽しい!から始まる『まちづくり』とは?

〇全8本セット 価格3,850円
>お申込 https://office.empublic-studio.jp/ent/e/3KjsnJYkMMDGJYk4/
〇単品販売 1本880円(3月31日まで!)
>お申込みはPeatixにて https://empublic.peatix.com/events

◆5◆【3/17】ちよだコミュニティラボライブ2024開催!
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千代田区とエンパブリックで取り組む「ちよだコミュニティラボ」は、千代田区で活動する人、何か始めたい人が集う、年に一度の大交流会です。
今年は3月17日(日)に「わたし発!価値共創チャレンジ@ちよだ」をテーマに開催します。
新しいことは、いつも誰か一人の思いから始まり、人がつながることから共に創られていきます。
「千代田にあったらいいな」を在住者だけでなく、在勤、在学の人も一緒に考え、共に創っていく交流イベントです。
詳細はこちら https://chiyolab.jp/lablive24entry

◆6◆ empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
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毎週一つ「気になる言葉」を取り上げ、そこから今の社会や仕事・暮らしのヒントとなることを考えていくオンラインラジオ。
SpotifyとApple Podcastで配信中。毎週木曜16時に新エピソードを配信。
https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
<最新エピソード>
#32「イベント」~非日常の力を活かして毎日をちょっと豊かに
#31「セルフ ブランディング」~したい仕事を引き寄せるには?
#30「プロジェクト」~“そのうち”と思うことを実行するためのプロジェクト化!
#29「バックキャスティング」 ~実現したい未来への意志を持つには??
#28「エンパシー(共感)」~ 違う状況・立場の人の気持ちを理解するには?

◆7◆編集後記
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エンパブリックスタッフの渡邉さやが、3/7~4/5まで、能登半島地震の復興支援を行う組織の事務局への派遣として、七尾市で滞在して働く事となりました。先月プレで2日間滞在し、実際に現地を訪れて感じた事も多かったようです。「現地の状況に今まで外側にいたからこその視点を重ね、自分の立ち位置だからこそできる事を、探り探りではありますが、学びながら、少しでも被災地のみなさんの力になれたら」という思いで現地入りしています。被災された方々が少しでも早く心休まる日常を送れるよう願っております。(中村)