中国とサステナビリティ~empublicメルマガ(2017年7月26日)
◆empublicメールマガジン「根津の街から」(2017年7月26日発行) -◆
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リンダ・グラットン著「ライフ・シフト」は、人生100年時代にどう生きるかをテーマにしています。読んでいると60まで仕事で後は余生ではなく、50代頃から20年以上働けるようなステージが必要だと感じます。
実際、今の60代の体力は20年前と比較すると10歳分くらい若い状態のようです。
では、今の60代の方の健康への意識はどうなのか、下町不健康学会では、アンケート調査を実施しています! https://empublic.jp/healthy_town/60s_research
長く健康に過ごすため、自分がどう成長していきたいか、根津スタジオのプログラムでこの夏、一緒に考えてみませんか?
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<INDEX>
◆1◆ コラム「中国はサステナビリティ先進国になる??」
◆2◆ ゼミ「問いかけ力を磨こう」火曜夜コース 8/22~
◆3◆夏の根津スタジオ・プログラム!
〇 理系女性・男性のための
「私の仕事とSDGsの関係を考えよう!~私の仕事の価値再発見!」(8/5)
〇雑談から始まるファシリと場づくり(8/19)
〇 自分らしい次の生き方・働き方をデザインしよう
~自分への理解を深め、自分の軸(ミッション)を探る4つの対話(8/26、9/3)
◆4◆すぎなみ地域大学「ソーシャルフェスでマチの課題を解決しよう」
◆5◆いまどきシニア調査 ”今の65歳って健康なの? アンケート実施中!
~下町不健康学会2017の活動より
◆6◆ 編集後記
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◆1◆コラム「中国はサステナビリティ先進国になる??」(広石)
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今年の6月に、アメリカのトランプ政権が「パリ協定」の離脱を宣言しました。
それに対して、中国外交部は下記のように発表しました。(ニューズウィークより)
「中国政府は気候変動問題を非常に強く重要視しており、
イノベーションや協調、グリーン化などを徹底して貫徹し、気候変動問題に積極的に対応する。
これは中国が発展途上の大国として担っている国際的な責任であり、
同時に中国の持続的な発展に対する内在的要求でもある」
ここで注目すべきは「持続的な発展に対する内在的欲求」という言葉だと思います。
中国の経済成長では環境汚染も大きな問題になりました。食品の汚染もニュースになりました。
ただ、既存の構造での成長が限界にきている中で、市場を広げるのに、サステナビリティは不可欠なのだと思います。
2008年、ウォルマートの当時のCEOリー・スコットは中国のサプライヤー、政府らを集めた会議で、
「就労者の残業時間や年齢の偽り、有害物質の河川への不法投棄、脱税や契約違反をするような企業は、
やがて自社の商品の品質を偽るようになる。
それは、お客様への背信行為に等しく、ウォルマートとして絶対に容認できるない」
と述べ、ウォルマートにつながる全てのサプライヤーに、環境関連の法規制の遵守、エネルギー効率の改善と天然資源節約に向けた取引先との連携、商品の品質及び安全性に関する基準の向上、透明性と説明責任の強化を求めることを宣言しました。
それから10年、昨年のウェルマートのサステナビリティ配慮商品の販売額は20兆円に上っており、そこには中国産のものも多く含まれていると思われます。
太陽光パネル、風力発電は中国産が本格化することで大幅にコストを下げ、
それが、欧米企業の自然エネルギー100%達成の後押しとなり、
中国自身も風力と太陽光の発電容量は世界一になっています。
中国の環境配慮や有機野菜などに対しては本物ではないという意見も多くあります。
そんな中、「日本よりも中国の方がサステナビリティ先進国になる」というのは、多くの日本の人にとって違和感があるかもしれません。
ただ、最初の中国外交部の発表を見てから、8年ほど前、
僕が北京大学の社会起業家の勉強会で話した時に、北京大の学生がこう話していたのをよく思い出します。
「僕が生まれた頃、中国は経済の後進国で、経済で日本に勝てると誰も思ってませんでした。
しかし、それから20年経ち、今の中国は経済大国で、日本を上回りました。
その結果、今、多くの環境や社会の問題がひどいことを僕たちは知っています。
親の世代が20年で中国を経済先進国にしたのですから、
僕らの世代の力で、これから20年で、問題をすべて解決すればいいと思うのです」
〇ゼミ「サステナビリティ&ビジネス~SDGS時代の事業構想力を身に着ける」
環境対策(コスト)ではなく、成長戦略として、サステナビリティとビジネスの相互作用を
高めていくは、どうしたらいいか、対話を通して考えていく全5回のプログラムです。
【日時】第1回 9/13(水)19:00~22:00~ (全5回)
【ファシリテーター】 広石拓司
◆2◆ ゼミ「問いかけ力を磨こう」火曜夜コーススタート(8/22~)
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変化は、いつも「問いかけ」から始まります。
現状を、そういうもの、当たり前と思わず、自分の理想や考えと照らし合わせ、「どうして、こうなのか?」と考え、周りに働きかけることが、変化の始まりです。
問いかけの質は、自分の中にどのような目指す姿や考えるフレームワークがあり、それをどう活かし、どう周囲と関係をつくっていくのかによって変わってきます。
6つの場面において視点・視野・視座を広げるための理論と手法を学び、問いかける力を高めるゼミ、8月22日~ 火曜夜コースが始まります。
【プログラム】
第1回 問いかけ入門 ~アクティブ・コミュニケーション
第2回 関係性を育む問い ~対話と合意形成のファシリテーション
第3回 学びを促す問い ~ラーニング・ファシリテーション
第4回 チーム力を高める問い ~ダイバーシティ・ファシリテーション
第5回 問題の本質を探る問い ~システム思考ファシリテーション
第6回 未来を拓く問い ~デザイン思考ファシリテーション
【日程】 8月22日~9月26日 火曜 19:00~21:30
※欠席の場合、他のコースにふりかえることができます
【ナビゲーター】 広石拓司
【詳細・申込み 】https://empublic.jp/questioning
◆3◆ 夏の根津スタジオ・プログラム!
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夏休み、時間が少しとれる時に、自分を見直す学びをしてみませんか?
根津スタジオのプログラム詳細は、https://empublic.jp/nez_studio でご確認ください!
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〇理系女性・男性のための「私の仕事とSDGsの関係を考えよう!
~SDGsからみる私の仕事の価値発見!」(8/5)
【概要】
「社会や世界に役立つ研究や技術開発をしたい」と考えてきた理系女性(もちろん男性も)にとって、
企業が国連の持続可能な開発目標(SDGs)に向けて動き出したのは、自分の仕事を社会や世界に役立てるにはどうしたらいいかた、自分の仕事や成長の方向を考えるチャンスです。
SDG sと自分の仕事の結びつきを考え、自身の日々の仕事の社会的価値を再確認し、これからのキャリアを考えるワークショップを開催します。
【日時】2017年8月5日(土)14:00~17:00
【ファシリテーター】 矢部純代(Rikejo事務局)
〇「雑談から始まるファシリと場づくり
~ つながりと協力を促すファシリテーションの基礎」
2017年8月19日(土) 10:00~13:00
【ナビゲーター】 広石拓司
「ワークショップ・デザイン」(9/24日(日)10:30-17:00)とのセット受講も!
〇自分らしい次の生き方・働き方をデザインしよう
~自分への理解を深め、自分の軸(ミッション)を探る4つの対話(8/26、9/3)
【概要】
仕事や生活について、今、これまで、これからといった多様な視点からの問いかけから「自分の軸=ミッション」を見つけ出すワークショップです。
自分のミッションを実現するための自分の中にある資産を振り返り、さらに強化するためにすべきこと、時間やお金の使い方も考えます。
【プログラム】
*8/26(土)13:00~18:00
1)自分のトリセツをつくろう 2)これまでの自分のストーリーを見つめなおそう
*9/3(土)13:00~18:00
3)これからの自分をビジュアル化しよう 4)ミッションをまとめ、次への第一歩を発表しよう
【ファシリテーター】矢部純代
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根津スタジオのプログラム詳細は、https://empublic.jp/nez_studio
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◆4◆すぎなみ地域大学「ソーシャルフェスでマチの課題を解決しよう」
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地域の課題や活動を、多くの方に知ってもらい、参加してもらうには、ただ重要性を訴えるだけでは難しいでしょう。
そこに、人々が参加しやすく、ワクワクする楽しい要素(音楽、アート、スポーツ、ゲームなど)を加えたイベントや交流の場が必要ではないでしょうか?
そんな「地域課題×楽しさ」のイベントの企画・運営を実践体験から学ぶ、杉並区民のためのプログラムです。
詳細はこちら https://empublic.jp/7481
◆5◆ いまどきシニア調査 ”今の65歳って健康なの? アンケート実施中!
~下町不健康学会2017の活動より
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今の60代、特に65歳前後の方は、どのような生活をしていて、健康の3要素、身体・精神・社会性からみて、どのような状況で暮らしているのでしょうか?
そこで、今年度の下町不健康学会では、これからの高齢世代の健康づくりのために、これから60代になる世代へのヒントとして、「いまどきのシニア」のリアルなライフスタイルと健康・不健康について調査を行うことになりました。
ぜひ調査にご協力、ご参加いただければと思います。
https://empublic.jp/healthy_town/60s_research
◆6◆ 編集後記(矢部)
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ピコ太郎さんが、SDGsを普及するPPAPの替え歌を披露して話題になりました。
先日、お話を聞いた国連広報のセンター長の根本さんは、一般の方への普及が課題と吉本興行とのコラボなどにも取り組んでらっしゃいましたが、これで少し認知度が上がりそうです。
我が家では今年も受験生がおりますが、SDGsが、大学入試にでる可能性が高いと踏んだ母は、次女にレクチャー。マークがかわいい!と悪くない反応。
まさに、娘たちこそ、SDGsを実現を目指す時代に、学んだり、就職したりする世代。テスト対策であっても触れる機会は大事(?!)ということで、話題提供をしてくれたピコ太郎さんに、ちょっと感謝です。
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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第171号 2017年7月26日配信)
発行責任者=広石 拓司
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