ゼミ「問いかけ力を磨こう」~本質を探り、変化を生む場をつくるために
情報があふれ、多様な選択肢がある時代に、最も大切になるのは、問いかける力!
”適切に問いを設定し、関係者と共有する力”を身につけ、変化を起こせる場をつくろう
問いかける@エンパブリック・サイクル
社会も経済も変化していくなかで、人々のライフタイルや価値観も、仕事の前提条件も、どんどん変化しています。
昨日の「正解」は、今日、間違っているかもしれません。問いの設定が間違っていては、対話も、課題解決のアクションも、意味が小さくなってしまいます。
そのような正解のない現代では、20世紀に重視された「与えられた問いを一人で効率的に解くこと」よりも、「自分で問いを立て、周りに問いかけていくこと」が必要になってきます。
問いは誰もが持っています。しかし、問うことは解くこと以上に、その人の価値観、知識、経験、状況への向き合い方に大きく影響を受けるため、質の高い課題解決アクションにつながる質の高い問いを生み出すには、理論も技術も大切になってきます。
- 自分が当たり前だと思っている正解を疑い、かつての正解の前提にあった「問い」そのものを批判的に考えること
- 課題の本質を見極めたうえで、実践につながる論点を設定すること
- 答の探求に周りの人たちも参画するように働きかけること
この3つを合わせることで、質の高い「問いかけ力」が生まれます。
このゼミでは、課題発見や解決策の探求、周りと協力するために必要な6つの視点と問いをつくる技術を学びながら、自分の問題意識を多面的に磨き、変化を起こす「問いかける力」を、実践を通して身につけていきます。
問う力は他の誰かと対話してこそ深まります。一人では身につかない「問いかけ力」を、ゼミでの対話と実践を通して高めましょう!
こんな方におすすめ!
これまで、社会課題解決型事業の担い手、新規事業開発の担当者、部署横断チームのリーダー、人材開発担当、まちづくりワークショップのファシリテーター、中間支援機関の担い手、NPOのリーダー層、地域医療の医師・経営者など150名が6回プログラムを修了しています。
- 自分の生き方・働き方を自分でつくっていくために、自分の考える軸を深めたい
- チームリーダーとして質の高い課題解決アクションをチームやメンバーに促したい
- ファシリテーターとして議論や対話の質を高めたい
- まちづくり、地域包括ケアなど、多様な人が参加する場の運営力を高めたい
- 地域や組織を良くするために、目の前の問題を解決する糸口をみつけたい
- 社会起業やNPOなどで社会に役立つ仕事をするため、本質的な課題を見出す力がほしい
ゼミを通して身につけること
- 質の高い課題解決を行うための、質の高い問いの設定力
- 現状のモヤモヤから問題をみつけるクリティカル・シンキング(良い意味での批判的思考)
- 本質的な論点を見つけるイシュー・デザイン
- 自分の問いを考える際の前提や思考フレームの見直し
- 問いを一人で考えるのではなく周りと共に考えることで、自分も周りも視野を広げ、考えを深めるための働きかけ方
- 問題を共有する人と共に立ち向かうコンパッション(アクティブな共感)の持ち方
- 自分とは異なる価値観の人も参加できるダイバーシティ&インクルーシブネスの進め方
- 6種類の課題解決力を高める理論と、ファシリテーションの技術
- 異なるバックグラウンドや価値観を持った人たちとの対話の経験値
これまでの参加者の声
参加者からは、問いかけを考えることで、いろいろな場面での問題の具体的な落とし込み方が明確になったと好評をいただいています。
- 今まで問いかけていたつもりだったが、自分が答を考える情報を集めるためだけで、相手と共に探求する、関係をつくる、共に未来を創造するという問いかけにはなっていなかった。だから、うまく進まなかったんだと気付いた。
- いつも同じ問いかけ方しかしていなかったことに気付いた。知識やスキルがあると、多様な問いかけができることに気付いた。
- ゼミでたくさんの考え方、フレームワークを学んだことで、日常で話がすれ違っていたり、深まってこなかった理由がわかった。
- 解説やスキル練習に留まらず、ワークで自分の現場を見直す機会が多くあるのが、ありがたかった。
- 毎回、問いづくりを行うため、回が進む中で以前に学んだことを活かせる実感がもて、問いを深めるコツがつかめてきた。
- 問いかけについて参加者同士で話し合う機会が多いが、回が進むに連れ、他の参加者の視点や経験の深い部分が見えてきて、それも学びになった。
プログラム
質の高い「問いかけ」を行うために、6つの視点から考えます。
全6回連続参加がオススメですが、各回単発参加もできます!
1.問いかけ入門 ~今、問いかける力は、なぜ必要なのか?
問いは、価値観と状況への向き合い方と密接に結びついているからこそ、問いには、答よりも個性が表れます。そして、問いを使って相手に迫ったり攻撃するツールにもなります。近年、「質問力」など「問い」への関心が高まっているのは、なぜなのでしょうか?
また、自分ひとりで考えるのでも、一方的な問いでもなく、相手と自分が同じ舞台で話し合い、お互いの価値観を認め合う「問い」をつくるには、どうしたらいいでしょうか? 「問い」とは何かを考え、ポジティブに話を進めるために何が大切か、考えます。
<問いの転換> 「どうしたらいいのですか?」 → 「何を考える必要があるのだろう?」
<ヒントとなるノウハウ> アクティブ・リスニング、AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)
2.関係性を育む問いとは?
価値観や考えが違うと、正しさや優先順位も違います。しかし、「問い」は共有することができます。だから、答を生み出す議論よりも、問いへの考えをわかちあう対話の方が関係性をつくれるのです。表面的な対立、すれ違いの状況を乗り越えて関係性をつくるために、背景にある経験や価値観に着目し、その違いを生かし合えるような「問い」を考えます。
<問いの転換> 「どうしてわかってくれないの?」 → 「一緒に何ができるかな?」
<ヒントとなるノウハウ> 合意形成のファシリテーション
3.学びを促す問いとは?
これまでの「教育」では正解や、解に間違えずに行きつく方法を教えてきました。そこでの「問い」は、試験=正解がわかっているものを確認する過程でした。しかし、これからの「学び」において求められるのは、自分で問いを立て、自分の行為を自分で意味づけする力です。教える・試すから、「学びを促す」に転換するための「問い」を考えます。
<問いの転換> 「正しい解き方をわかりましたか?」 → 「あなたならどう解きますか?」
<ヒントとなるノウハウ> ラーニング・ファシリテーション
4.チーム力を高める問いとは?
メンバーが均質な状況では、リーダーが主導し、作業分担をして効率的に結果をだす仕事の進め方が効果的でした。しかし、異なる世代・会社・国など文化の違う人たちが集まり、協力していくには、お互いの個性を理解し合い、弱みを補い合い関係が必要です。違いを活かしあって、チームとして成果を高めるには、どのような「問い」が有効か、考えます。
<問いの転換> 「どうしたら同じようにできる?」 → 「どうしたら個々の違いを活かしあえる?」
<ヒントとなるノウハウ> ダイバーシティ・ファシリテーション
5.目の前の問題の本質に迫る問いとは?
因果関係が明確な問題の場合、原因の究明も問題の対処も容易です。しかし、様々な要素の絡み合いから生じている「複雑な問題」を扱う時には、表面に出ている現象だけを見るのではなく、問題の全体構造を俯瞰し、要素の構造、要素間の相互作用などから、現状を解きほぐす過程が重要になります。複雑な問題にアプローチするには、どのような「問い」が必要になるのか考えます。
<問いの転換> 「目の前の問題をどう解決するか?」 → 「なぜこの問題は解決できていないの?」
<ヒントとなるノウハウ> システム思考
6.未来を拓く問いとは?
問題の解決法を考える時、「問い」によって解決の行き着く先が違ってきます。現状の問題から解決を考えるのか、たどり着きたい未来からバックキャスト(逆算)して取り組み方を考えるのか。自分の実現したい未来の状況(ビジョン)をしっかり持ち、そこへのプロセスを設計し、実現のために知恵と力を持ち寄るには、どのような「問い」が必要となるのか、イノベーションを生み出す「問い」について考えます。
<問いの転換> 「困っている人を助けるには?」 → 「この人たちと一緒にどんな未来を作りたいか?」
<ヒントとなるノウハウ> ソーシャルイノベーション、デザイン思考
[special]問いかけセッション
「問いかけの学校」に1回でも参加した方が、自分の問いを出発点にした対話ワークショップの実践を練習する場です。自分で立てた問いを投げかける時に、どうしたら効果的にできるのか、経験から学ぶことができます。
実施日
2020年1月~ 火曜夜コース(全6回) 参加者受付中
第1回 問いかけ入門 2020年1月14日(火)→ 1月20日(月)19:00~21:40 補講での受講可能
第2回 関係性を育む問い 2020年1月21日(火) 19:00~21:40
第3回 学びを促す問い 2020年1月28日(火) 19:00~21:40
第4回 チーム力を高める問い 2020年2月4日(火) 19:00~21:40
第5回 問題の本質を探る問い 2020年2月18日(火) 19:00~21:40
第6回 未来を拓く問い 2020年2月25日(火) 19:00~21:40
土曜2日間集中コース(3コマ×2日)【開催中止】
新型コロナウイルス感染拡大防止策として、本ゼミを中止させていただきます。
参加をご予定・ご検討されていた皆さまには誠に申し訳ございませんが、ご了承くださいますようお願いいたします。
問いかけゼミは継続的に開催しておりますので、状況が落ち着きましたら再度、開催いたします。〉
第1回 問いかけ入門 2020年3月7日(土) 9:30~12:00
第2回 関係性を育む問い 2020年3月7日(土) 12:45~15:15
第3回 学びを促す問い 2020年3月7日(土) 15:30~18:00
第4回 チーム力を高める問い 2020年4月4日(土) 9:30~12:00
第5回 問題の本質を探る問い 2020年4月4日(土) 12:45~15:15
第6回 未来を拓く問い 2020年4月4日(土) 15:30~18:00
※セット申込の方が欠席した時は、コース間のふりかえも可能です。(今後も継続的に開催します)
★ゼミ生が問いかける対話を練習できる「問いかけセッション」は、参加者で日程調整して開催します。
(全6回一括お申込みの方は参加無料、それ以外のゼミ生は1,500円)
ファシリテーター : 広石拓司(エンパブリック代表)
会場 : エンパブリック根津スタジオ (千代田線根津駅から徒歩1分)
定員 : 各回8名(全6回一括お申込みの方優先)
参加費
■全6回一括お申込み 30,000円(税込)
【特典】
・問いかけセッションへの参加無料
・対話の場で使える「問いかけカード」1セットプレゼント
・資料保存用クリアフォルダー
■単発参加 5,000円(税込)/回
※問いかけセッションへの参加は別途1,500円
参加お申込み
ばづくーるスクールでは、オンラインチケットサービス「Peatix」を利用しています。
本講座への参加を希望される場合は、下のボタンをクリックして事前決済をお願いいたします。