育休復帰社員の周囲とのすれ違いをなくし、やりがいを持って働ける職場を!

育休復帰Day1応援プログラム

復帰社員の声をもとに開発されたプログラムを、24年春復帰社員向けに提供開始

この春、育休から復帰する方のために、復帰後の働き方を考えるための動画を無料公開!

2024年2月28日㈬~4月7日㈰ 先着200名限定!

女性活躍推進では働く女性の個性と能力を十分に発揮できる環境整備が急務とされていますが、育児と仕事の両立に悩む女性も多く、それが女性の管理職比率の低さにもつながっています。制度整備が進み、育児をしながら働く女性は増加している一方で、「子育て期間は思うように働けない」「出産前と同じ成果を上げることは難しい」という先入観を周囲も本人も持ち、意欲ある社員もキャリアを諦める・やりがいを持てない状況に陥りがちです。

この課題解決に向けて、株式会社エンパブリック(東京都文京区、代表取締役:広石拓司)は、復帰前から復帰初期の間に“安心して自分を開き、課題を共有できるコミュニケーション”が必要であると考え、納得できる復帰初日(Day1)を迎えることができる人を増やすための『育休復帰Day1応援プログラム』の提供を開始します。

プログラムの背景

育休からの職場復帰時のオンボーディングを成功させるために

育休や復帰後のサポートに関する制度は整い、両立して働く女性は増えているが、両立へのストレスを抱えて、キャリアアップへの意欲が低下気味の社員が多い。そのような状況がある時は、復帰社員と周囲の「コミュニケーションの質」を見直してみませんか。

株式会社エンパブリックでは、育休後コンサルタント®山口理栄氏との共催による育休後カフェ・ファシリテーター養成(*1)の7年間の経験に加え、23年春には育休復帰前から復帰後までの過程の生の声を分析するコミュニティサーベイ(*2)の結果を基に、復帰前面談~復帰初日、その後の復帰初期段階(親友社員のオンボーディングにあたる期間)の“コミュニケーションの質”が、その後の自分の仕事への向き合い方、育児と仕事の両立の難しさへの対応力(レジリエンス)において、とても重要だと考えています。

「自分が何を大切に働きたいか自覚し、伝える」「わからない、困っていることを早く言葉にする」「何かあったら助けを求め、感謝の言葉を伝える」「個々人の状況の変化に対応できるよう日頃から共有しておく」・・・このような周囲とのコミュニケーションが復帰の初期段階からできれば、復帰社員は自分らしさと意欲を大切にしながら、急な子どものトラブルなど両立で生じる課題にも前向きに取り組めるようになります。そのような組織文化が根付けば、育児と仕事、キャリアアップを両立でき、ポジティブな女性リーダーを増やすことにつながると共に、育児に限らず、多様な状況や働き方を受け容れるDEIB(Diversity, Equity, Inclusion & Belonging)文化の基盤づくりにもなります。

私たちの思い

2度の育休を取得、出産後も仕事を続けることに迷いはありませんでした。出産前と同じように働くことは難しく、時短や在宅勤務制度を利用しながら乗り切ってきました。

それでも、急な子供の発熱で仕事を誰かにお願いしなければいけないときもあります。
とても心苦しく、心苦しいからこそなんとか自分で頑張ろうと、子供を寝かしつけた後に仕事をすることもありました。睡眠不足のしんどさも、時短で給料が減ってしまうことも、自分がやりたいことをしているのだから、しかたがないことだと思っていました。

けれど、よくよく聞くと他の人たちも同じ想い、同じ状況を抱えていることを知りました。

大変な時、支えてくれるのは「自分にとっての働く意味」と「周囲の理解」です。

私たちは、育休復帰面談が今後のキャリアを築く上で重要なDay1と考え、復帰面談を起点に、復帰社員が自分のキャリアと向き合い、上司や同僚に状況を共有し協力し合える関係性を構築する仕組みを作りました。
誰か1人が重荷を背負うのではなく、誰か1人の頑張りに任せるのでもなく、周囲と協力できる環境・仕組みを作ることで組織的に課題を解決する。
そんな社会の実現を目指します。

なぜ子育てと仕事の両立を難しいと感じてしまうのか?

私たちのプログラムの基にある考え方

意欲的な社員は「自分のキャリアを築いていきたい」「仕事で組織から求められる役割を果たしていきたい」と考えています。「キャリア」「仕事の役割」は会社の中で共有されやすく、その2つに積極的な人は仕事の上でも評価されます。

子育てしながら働くと、「子育て」という会社とは別のプライベートな要素が加わります。そこには親としての責任も子への愛情も含まれ、個人として大切なことです。しかし、「会社の外」で起きていることであり、それが「会社の仕事に割り当てる時間」に影響を与えることになります。「キャリア」「仕事の役割」と「子育て」の3要素は相互に影響しあいます。子を持つ前は「キャリア」「仕事の役割」を優先できていたのに、同じようにはできない。その際、子育てを「キャリア」「仕事の役割」への制約条件と考えたり、「子育て」を重視したいのにそれを阻むものと考えたりすると、この3つの要素は足を引っ張り合うものとなってしまいます。

しかも、子育ては子どもの病気、保育園でのトラブルなど様々な突発的な出来事が起き、かつ時々によって優先度が急に高まります。「今日は仕事で頑張りたいのに、それよりも子に関することを優先する必要がある」という状況が起きます。それを「子どもがいると思うように働けない」と本人も周囲も考えると、「キャリア」「仕事の役割」への意欲が減ってしまいます。

この時に大切なのは「人は変わるものであり、変わり続けるものだ」という捉え直しを本人も周囲も行うことでしょう。「キャリア」「仕事の役割」に「子育て」という要素が加わることで、当然、前の2要素に影響は出ます。ただ、それは「前から下がった」のではなく、自分の中に「子育て」という要素が加わり、「新しいステージに移った」ということです。それは、当初の目的のキャリアを諦めるという意味ではなく、そこに向かう新しい道を手に入れるということでしょう。子育てによって、「仕事の役割」にも影響は出ますが、それは「期待される役割を果たせない」のではなく、もっと周りの力を借りるなど「新しい働き方を取り入れる」ことを意味します。新しいステージと働き方を手に入れることによって、新しいタイプのリーダーシップを身に付けることができるかもしれません。

自分も、キャリアも、仕事も、子育ても時々に変化していくというダイナミズムを大切にする。だからこそ、時々に「自分の今の状況は?」「今の自分に出せる成果は?」「周りとの関係は?」と問いかけ、自分の言葉にし、コミュニケーションしていく。そのダイナミズムの可能性とそれをポジティブに進めるコミュニケーション・スキルを本人も、周囲も学んでいくこと。それは、子育てに限らず、変化の時代にDEIBを大切にする組織運営の基盤スキルとなると、私たちは考えています。

プログラム概要

復帰準備・復帰面談・復帰初日・復帰初期に自分と仕事について考え、周りの人とのコミュニケーションの質を高めることを応援する動画コンテンツ、個人ワークシートを提供。 ワークショップなどのオプションも組み合わせて利用可能です。

「育休復帰Day1応援プログラム」では、育休復帰前後の4か月に焦点を当て、そこで必要なコミュニケーション・スキル、その背景にある考え方を学べる動画コンテンツと個人ワークガイドを提供します。また、講師によるワークショップ開催、育休後カフェ・ファシリテーター養成講座、オンラインコミュニティ支援をオプションとしてお選びいただけます。

動画コンテンツ、個人ワークガイドは、育休復帰社員向け、復帰受入現場リーダー向け、人事担当者向けの3コースを用意。それぞれの立場から、復帰社員が個性と能力を発揮できる関係性へのコミュニケーションについて考えます。動画は1本5分程度ですので、それぞれが必要なタイミングで隙間時間も活かして視聴できます。また個人ワークで、自分の考えを言葉にすることで効果を高めます。

動画コンテンツ一覧

復帰社員向け

育休復帰社員の復帰準備期~復帰後の時々のお悩みに寄り添ったワンポイント動画(1本あたり約5分)です。

動画で考え方を知った上で、個人ワークを通して自分のことを自分自身で言葉にすることで、復帰に向けて自分を整ていくことを応援します。

上司向け

復帰にどう備えるか、面談にどう向き合い復帰社員の初日をどう迎えるか、現場の上司がポイントを理解し、参画していただけるよう1本あたり15分程度の動画を用意しています。

人事担当者向け

人事担当者が理解しておくべきこと、復帰社員、現場上司と共有・確認したいこと、どのような面談を設計・実施支援をするといいのか、整理して伝えています。

動画+ワークショップ、コミュニティ運営で効果的な運営をサポート

<オプション・プログラム>

ワークショップ開催:個人での学びだけでなく、講師・ファシリテーターとのやり取り、参加者同士のやり取りを通して学びを深めることができます。

オンラインコミュニティ支援:復帰準備中の社員のためのオンラインコミュニティです。弊社ファシリテーターが参加を促しながら、自分の考え、不安やモヤモヤも含めて気軽に言葉にでき、それに他の人からの反応もあることで、個々の意識の向上にもつながります。一社版/複数社版あり

育休後カフェ:育休後の働き方、プライベートについて、復帰後の人も交えて参加者同士が交流しながら話し合う場です。対話を楽しみながら、自分の考えを言葉にする機会を持ち、他参加者の異なる視点に出会うことで自分への気づきを深めることもできます。「育休後カフェ・ファシリテーター養成講座」で社員が育休後カフェを開催するノウハウを学ぶことで、継続的な開催が可能になります。

サービス利用方法 ・ 価格

法人向けサービス

  •  法人向けベーシック(会社単位でのプログラム提供)

・会社オリジナルページ(育休復帰前社員への経営陣、人事からのメッセージ)、
・企業の独自制度、サポートなど独自情報の掲載
・動画コンテンツ・個人ワークガイド(復帰社員向け)
・担当上司向け、人事向け動画

ベーシックパック費用 初期費 16.5万円(税込)
・企業向けのコンテンツ設定、オリジナルページ、独自制度、独自情報の掲載
・動画視聴状況管理画面
・復帰社員向け(1アカウント)+ 上司・人事向け(5アカウント)

・追加社員アカウント 1名あたり、1.65万円(税込)
(利用例)復帰社員3名の場合  ベーシック+2アカウント追加 19.8万円(税込)

<オプション・プログラム>

    • 研修、ワークショップ開催(オンライン) 16.5万円/回(税込)
    • 育休後カフェ開催サポート(運営講座+開催2回) 27.5万円(税込)
    • オンラインコミュニティ運営 3か月 22万円(税込)
  • フルパッケージ(オプション全部込 復帰社員15名まで)

 77万円(税込)

個人向けサービス

  • 個人プログラム

1名  6か月 動画視聴+ワークシート活用、メールサポート、
メンバー・カフェ(個人参加者のための交流会)

1.98万円(税込)

関連イベント

本プログラムのコンセプト、関連の講座、イベントの案内です。お気軽に、ご参加ください。

*1 育休後カフェ・ファシリテーター養成

育休後コンサルタント® 山口理栄氏が立ちあげた、仕事と育児の両立の当事者が集う対話「育休後カフェ」の開催を始め、育休・復職・キャリアについての対話の場づくりの基礎と実技を体験によって学び、ワークショップ・ファシリテーターやイベント主宰者として活躍できる力を身に着けます。

次回は2024年1月28日(日)に基礎講座を開催  詳細・申込:https://peatix.com/event/3776643

*2 復帰社員コミュニティサーベイ

【調査概要】

調査対象者:復帰直後で不安を感じている方、育休中の方。計12名

調査期間 :2023年4月1日~5月31日

調査方法 :オンライングループで自由交流+ファシリテーターからの問いかけからのやりとり

【サーベイからの声】

◆ネガティブな声:

  • 復帰初日「時短さん」と呼ばれた
  • 復帰面談の時に聞かれたのは「何時に出勤できるか、何時に退勤するのか」のみ。上司が聴きたかったのはその2点だけだったのだろう。
  • 復職面談で上司から「とにかく家庭を第一に考えてください」と言われ、退職勧奨のように感じた
  • 「家庭が大切ですよね!」という言葉は反論できない。”職場”の上司なので仕事の話を中心に私の状況を聴いてくださると嬉しかった

◆ポジティブな声

  • 「私は○○さんにやってほしいことを提案します。ご家庭の都合は分からないので、都度状況を鑑
    みてご回答ください」と言われたことは、お互いに分からないことを考えすぎずにいられてよかった

株式会社エンパブリック 会社概要

2008年創業。「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」を目指し、地域・組織の人たちが知恵と力を持ち寄る場づくりと、社会課題解決型の事業開発や起業に役立つプログラムを提供します。
・千代田区、文京区など都心地域での地域課題解決の担い手育成×コミュニティ醸成
・日野リビングラボ、Jリーグ社会連携など、企業と地域の事業共創の場づくり
・DX、SDGsなど企業の変革を主導する担い手人材の研修、変革主導リーダー養成
商号  : 株式会社エンパブリック
代表者 : 代表取締役 広石拓司
所在地 : 〒113-0032 東京都文京区弥生2-12-3 2階
設立  : 2008年5月
事業内容: 地域コミュニティ醸成支援、社会起業・サステナビリティ経営の開発支援と担い手育成
URL  : https://empublic.jp/

お問い合わせ先
株式会社エンパブリック 担当:矢部、関場
mail:worklife@empublic.jp  電話:03-6303-3195