empublicメールマガジン「empublicは17周年を迎えました」~根津の街から(2025年5月2日)

エンパブリックは2025年5月2日に17周年を迎えました。
これも日々、多くの方に支えていただいているからこそだとスタッフ一同、心から感謝しています。
今年はエンパブリックを次のステージに推し進める新しいチャレンジの一年にしたいと考え、現在、準備を進めています。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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◆1◆【広石コラム】empublicアップデート(2):コトとしての実践知を介して、つながりと変化を生み出す会社へ
◆2◆ ソーシャルな活動と暮らしとのギャップを埋めるには?
(5/9)暮らしの中にある“市民らしさ”って?~市民観のシフトを考えよう!
(5/30)分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは
◆3◆ empublic Studio開催イベント案内
(5/7)AIを対話の中で効果的に使うには?
(5/12) 演劇活動にお金が回るようにるために必要なことは?
◆4◆ 町会・自治会などの運営のヒントに! 地域コミュニティ運営 実践講座
〜“これまで通りの運営”から、“これからを見据えた、私たちらしい運営”へ
(45分×全8回)
◆5◆ 社会問題の複雑さに挑むための 思考と実践のフレームワーク25
◆6◆ empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
◆7◆ 編集後記~新しく参画した片山ときです
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◆1◆【広石コラム】empublicアップデート(2):コトとしての実践知を介して、つながりと変化を生み出す会社へ
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「ワークシートやフレームワーク、マニュアルは、知識をモノとして扱っている」
その気づきから開催したのが、5月1日まで全4回の「コミュニティの課題解決力を高める 知識の共有・創造・活用の方法を考えよう」でした。
このプログラムのテーマは、野中郁次郎先生たちの知識創造理論を地域やビジネスの現場で効果的に活かす方法です。
そこで教材として、私も授業を担当している立教大学経営学部の学部長の廣瀬文乃先生の書籍「マンガでやさしくわかる知識創造」を利用しました。
この本の中で、先進事例分析やマニュアル化などナレッジ・マネジメントは知識を「モノ」として扱っている。しかし、知識を活かしたイノベーションを生みだすナレッジ・ベースド・マネジメントは知識を「コト」として扱っているという内容に出会いました。
この文章が、この数年、私の中で問題意識を持っていたことにぴったりときたのです。

empublicはミッションとして下記を掲げてきました。
日々の暮らしや仕事で、目の前にある課題に気付いた人が、
周りの人たちの力を活かし、協力して解決していく。
そのプロセスに必要なノウハウを、
多くの人が使える形に体系化し、普及していきます。

特に最後の「ノウハウを多くの人が使える形にして普及する」ために、
ワークシートなどのツールや場づくりの型を作り、広げることも重視してきました。
ただ、それに取り組む中で、難しさを感じることも多くありました。

ワークシートや場の型は、先行的な活動者の経験から生まれた知恵やノウハウを、多くの人が使えるようにしたものです。
ただ、利用者の多くはワークシートを回答用紙のように、個々の項目の説明に対応して内容を書くことになりがちです。
本当はワークシートの項目の配置や関係性に、考え方・進め方のフレームや文脈があるのですが、フレームや文脈を理解していなければ、それを読み解くことは難しい。
「フレームに慣れていない人のためなのに、フレームを理解していないとシートを使えない」という矛盾が起きてしまいがちなのです。

これは、場の型や人を扱う仕事のマニュアルにも当てはまります。
初心者の人に役立つように!困らないように!と考えてマニュアルをつくっても、丁寧になるほど分量も多くなる。
本来の対象者である初心者は、将来の現場で起きうる状況や文脈が想像できないと紐づけて捉えていないので、読んでも頭に入らないし、何か起きてもマニュアルのどこを読むかもわからない。
その結果、「良いマニュアル」ができても、使われない。

このような状況の中で、冒頭の言葉の気づきがありました。
私たちはワークシートや型、マニュアルという経験や知識の詰まったものを「モノ」として手渡して、伝達しようとしているのではないか。
例えば、成功事例も、事例の情報を「モノ」として伝え、慣れない読み手に「うまく使ってね」と委ねてしまっているのではないか。
知識共有の目的は「知識をモノのように渡す」ことではなく、「受取手が自分のしたいコトを起こすために知識を使えるようになる」ことこそが大切です。

だからといって、ワークシートや型、マニュアルが不要な訳ではありません。
ただ初心者にマニュアルを渡すのではなく、初心者とベテランが一緒に動き、現場で起きた状況の中で「こんな時はマニュアルのここがこう使えるよ」と共有し、さらに一緒に動きながら書かれた内容を微調整して使いこなしていく。
マニュアル等の“形式知”は、現場の使いこなし方の共同体験という“暗黙知”とつながって初めて活きる。このやりとりから生まれる“実践知”が「コトとしての知識」です。

ふりかえれば、エンパブリック自身も個々の現場でこのように取り組んできたのですが、empublic Studioなどのサービス展開では、そこを自覚的に価値化できていなかったことに気付いたのです。

知識は人が生み出し、使うものです。ですから、人と知識がつながることは、知識を介して人と人とのつながりも促進できます。
同時に、知識は新しい状況を創造する力になります。だから、知識を分かち合うコミュニティがイノベーションを促進します。
この視点を大切に、18年目のエンパブリックは、この経験シェア・知識・つながりを変化と価値を生み出せるような仕組みづくりを進めていきたいと考えています。

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*知識創造のプログラムを【動画講座】としてご覧いただけます。
「コミュニティの課題解決力を高める 知識の共有・創造・活用の方法を考えよう(動画版 全4回)」
参加申込みはこちらから https://peatix.com/event/4402957
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◆2◆ソーシャルな活動と暮らしとのギャップを埋めるには?

(5/9)暮らしの中にある“市民らしさ”って?~市民観のシフトを考えよう!
(5/30) 分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは?
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社会や地域を良くしたい!という思いは共有しているのに、「ソーシャルな活動」と「暮らし」にギャップは生じがち。その間を埋めるには、どうしたらいいか?
各地で広がる“分かち合いや”人や自然と共に生きる“を大切にする活動やコモンズやギフト経済の動きをヒントに、ソーシャルと暮らしのギャップを埋め、つながりを広げる方法を一緒に考えてみませんか?
書籍「市民的コモンズとは何か」を上梓された駒澤大学文学部教授の李 妍炎さん、贈与論の昭和女子大学人間社会学部教授の古市 太郎さんを迎え、暮らしを起点に市民性や社会活動を考える視点を深めます。

〇暮らしの中にある“市民らしさ”って? ~「’えらい人’による市民社会」から「分かち合い、共に生きる地域」への市民観のシフトを考えよう
開催日:2025年5月9日(金)20:00~21:45
詳細・申込 https://peatix.com/event/4348270

〇分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは?~これからの社会の贈与、コモンズ、市民性を考えよう
開催日:2025年5月30日(金)20:00~21:45
詳細・申込 https://peatix.com/event/4348419


◆3◆empublic Studio開催イベント案内

(5/7)AIを対話の中で効果的に使うには? ~empublic Studioオンライン対話
(5/12)演劇活動にお金が回るようにるために必要なことは?
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〇AIを対話の中で効果的に使うには? ~empublic Studioオンライン対話

対話を活性化するために、AIはどう使えるか?
対話の問いの設定に使えるの? 展開の支援はできる? 話のまとめは?
AIと対話のよい関係を実際に使ってみながら、参加者の皆さんの経験やアイデアも持ち寄り、一緒に考えていきます。
開催日:2025年5月7日(水)20:00~21:45
開催方法:オンライン
詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/4390679

〇演劇活動にお金が回るようにるために必要なことは?

子ども達の演劇体験を豊かにするような演劇活動を事業化したい!
熱い思いを持つ劇作家で劇団主宰者の山本タカさんの問いかけから、社会起業家育成に取り組んできた広石の問いかけとみなさんの声を合わせて考えていきます。
開催日:2025年5月12日(月)20:00~21:45
開催方法:オンライン
詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/4395935


◆4◆地域コミュニティ運営 実践講座 〜“これまで通りの運営”から、“これからを見据えた、私たちらしい運営”へ (45分×全8回)

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町会・町内会・自治会をはじめ、地域のサークルや住民サロン、ボランティア団体など、住民主体で地域のつながりを支えてきた多くのコミュニティ団体が、今、大きな転換点を迎えています。
「これまで通りのやり方」が通じにくくなってきていると感じる方、効果的に支援したい方のための講座がスタートします。

ナビゲーターの二宮雄岳は、釜石市で東日本大震災からの復興において30の自治会の立上げや運営支援にあたると共に、全国各地の地域コミュニティの分析や支援に取り組んできました。
現場の苦労に寄り添い、多様な世代の人と共に解決策を考えてきた二宮と共に、これからを見据えた見直しポイントや小さな改善の種を見つけていきましょう。

開催日:2025年6月10日~7月29日 毎週火曜10:00~10:45
開催方法:オンライン開催
詳細・お申込はPeatixから https://peatix.com/event/4402994


◆5◆社会問題の複雑さに挑むための 思考と実践のフレームワーク25

~ 複雑な/厄介な問題に向き合い、社会の変化を生み出すための問いと解を探る力とは?(全5回)
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社会課題の複雑さに向き合い、変化を起こすための理論やフレームワークを体系的に学び、実践に活かす視点を養っていきます。
全5回を通して、システム思考、協働のプロセス、社会変革のアプローチなどの本質を考えながら、実際に課題意識や実践と結びつけるまでを体系的に学べるプログラムです。

開催日:2025年6/5、6/19、7/3、7/17、7/31 各回木曜20:00~21:50
開催方法:オンラインと会場(エンパブリック根津スタジオ)のハイブリッド開催
詳細・お申込はPeatixから https://peatix.com/event/4396420


◆6◆empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」

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毎週一つの「気になる言葉」を取り上げ、今の社会を考える代表広石のラジオ型番組で
す。GWの移動中のひとときに、「一語一歩」で新たな視点を手に入れてみませんか?
電車で、車で、飛行機で、知的好奇心を刺激する楽しい時間をお過ごしください!

SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5

#87 「イシュー」〜課題解決がうまくいかない時に探したいツボって?
#84 「ライフキャリア」~「○○としての自分」がたくさんあることを大切に
#83 「社会的共通資本」~「みんなのもの」を使いつぶさないために必要なことは?


◆7◆編集後記

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はじめまして。4月からエンパブリックにジョインしました片山ときです。大学卒業後、広告業界でプロモーションや広告の制作、出版社で書籍の編集に携わりました。男子3人の子育てが少し落ち着いたところで(男子の子育ては永久に不滅です、が)、かねてから興味のあった教育業界に転職、探究学習プログラムの学校への導入や、学校と企業や地域、大学との連携支援に従事した後、エンパブリックに入社しました。これまで様々な業界・職業を経験しましたが、共通して自身が探究していることは「コミュニケーション」「多様性」「学び」です。こんな時代こそ「できるかも!」を多くの人に。最初の一歩を踏み出すサポートができたらと思っています。(片山)

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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第249号 2025年5月2日配信)
発行責任者=広石 拓司
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empublicメールマガジン~根津の街から(2025年3月28日)

3月も終わりになって急に暖かくなり、上野の桜も一気に咲きました。
新年度に新しいチャレンジを始める方も多いと思います。エンパブリック自体も新しいステージに向けて動き出しますし、新しい視点をお届けできるプログラムを用意しています。ぜひ根津で、オンラインで、ご参加下さい。(中村)
―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆【広石コラム】empublicアップデート(1):「しなやかにつながる」を広げることを目指して
◆2◆ コミュニティの課題解決力を高める、知識の共有・創造・活用の方法(全4回)がスタートしました!
◆3◆ 対話には何ができるのか? 何が対話を阻むのか?~対話の書籍をヒントに考える読書会が始まります
◆4◆ 暮らしを起点にソーシャルな活動を捉えなおそう
(5/9)暮らしの中にある“市民らしさ”って?~市民観のシフトを考えよう!
(5/30)分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは?
◆5◆empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
◆6◆編集後記~スタッフ 渡邉さやが卒業します
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◆1◆【広石コラム】empublicアップデート(1):「しなやかにつながる」を広げることを目指して
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empublicでは、これまでの経験・知見を活かしながら、現代の社会課題解決にもっと役立てる存在となるために、事業についての見直しを行ってきました。

日々の活動で関わって下さる方、多様な社会活動で実践されている方などと意見交換をしながら議論を進めてきた中で、会社として挑む次のステージが見えてきました。
アップデートの1つとして会社として掲げるテーマを次のように設定しました。

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しなやかにつながり、新しい価値と仕事を生み出す
  〜‘私’から始まるコレクティブな協働で
   つながり、学びあい、変化を共につくろう
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「しなやかにつながる」は“つながり”や“コミュニティ”の変化を進める存在でありたいという思いからつけました。

これまでの“コミュニティ”は、地域・村、企業などの基盤がしっかりあるうえで、長い時間をかけてつながり、経験を共有し、お互いを深く理解しあうからこそ信頼しあい、助け合うことができるものでした。
会社においても長く勤めることを前提に社員を育て、社員間の関係をつくることが前提にありました。

しかし、社会が変化し、価値観も多様化する中、地域でも組織でも人は移動することが当たり前になり、同じ考え方を深く浸透させて関係をつくることが難しくなっています。その中で、時々にそこにいる人たちが状況に応じて、関係性を育てながらつながっていくことが求められるようになりました。

変化するし、人も変わっていきながらも、その場でいる人が自分のことを話せ、思いや考えを受けとめあい、力を持ち寄って協力し、お互いから学びあいながら成果を生み出せるような関係をつくっていく。

そのように「しなやかにつながり、価値を生む」関係をつくるには、場づくりだけでなく、リーダーシップやガバナンスのあり方、一人ひとりの向き合い方も変わっていくことが必要です。

それは、町会・自治会などの地縁コミュニティにおいても、コミュニティ活動においても、企業の組織開発においても必要になってきます。
また、サステナビリティやDXも、変化する状況に応じて、どう内外の人の力を活かすチームをつくるのかが求められます。
Jリーグのシャレン!活動のように、スポーツという元々の枠に閉じず、違う分野の人と柔軟につながり、共に価値を生み出すことが、自分達にも地域にも意味があるような関わり方も大切になってきます。

これまでエンパブリックが取り組んできたことから生まれた知見や技術を、より多くの現場での「しなやかにつながり、」という動きで使っていただけるようにする。そのことに会社として力を入れていきたいと考えています。
(つづく)

◆2◆コミュニティの課題解決力を高める、知識の共有・創造・活用の方法(全4回)がスタートしました!
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研修や講座で先進事例紹介がよく行われています。
しかし、起業講座で「先輩起業家の話を聴こう」という会をしても、「先輩のすごさはわかったが、自分はどうしたらいいかわからない」という声があります。

モデル事業に力を入れ、そこがうまくいったとしても、そのモデルを他に展開できたらと多くの人がいと思いながら、なかなかうまくいきません。

3/27からスタートした「知識の共有・創造・活用の方法」では、知識創造理論(SECIモデル)の“暗黙知”の意味や価値に焦点をあて、それを軸に学びやノウハウ共有、モデル展開を効果的に進める方法を考えていきます。

3/27開催の第1回では20名以上が参加し、「他者から学ぶ」について、学習論、インストラクショナル・デザインなどの知見を活かしながら、「学びを実践につなげるとはどういうことか」について考えました。

「若手社員が、会社での成長を実感できないと言っている理由がわかった」
「ベテラン社員の知見を伝える方法を見直したい」など参加者の方から好評をいただいています。

第2回からの参加の方には、資料とアーカイブ動画の共有も行います。

〈開催日程〉 3月27日(木) 、4月10日(木)、17日(木)、5月1日(木) 20:00~21:45
詳細・お申込はこちら https://peatix.com/event/4317147

◆3◆ 対話には何ができるのか? 何が対話を阻むのか?~対話の書籍をヒントに考える読書会が始まります
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「対話とは何か?」「対話が成立するには何が前提になるのか?」
「対話は何を生み出しているのか? なぜそれが生まれるのか?」
対話をめぐる書籍をヒントに、一緒に考えてみませんか?

<とりあげる書籍>
・平田オリザ著「対話のレッスン  日本人のためのコミュニケーション術」
・平田オリザ著「わかえりあえないことからーコミュニケーション能力とは何か」
・斉藤環著「イルカと否定神学 対話ごときでなぜ回復が起こるのか」
・塩原良和著「分断と対話の社会学 グローバル社会を生きるための想像力」
・その他、メンバーからの推薦があった書籍

<開催日時>
2025年4~9月第4水曜日20:00~21:30 (4/23、5/28、6/25、7/23、8/27、9/24)
オンラインと対面のハイブリッド開催
詳細・お申込み https://peatix.com/event/4317226

◆4◆ 暮らしを起点にソーシャルな活動を捉えなおそう
(5/8)暮らしの中にある“市民らしさ”って?~市民観のシフトを考えよう!
(5/30) 分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄。
書籍「市民的コモンズとは何か」を上梓された駒澤大学文学部教授の李 妍焱さん、贈与論の昭和女子大学人間社会学部教授の古市 太郎さんを迎え、暮らしを起点に市民性や社会活動を考える視点を考えます。

〇暮らしの中にある“市民らしさ”って? ~「’えらい人’による市民社会」から「分かち合い、共に生きる地域」への市民観のシフトを考えよう
開催日:2025年5月9日(金)20:00~21:45
詳細・申込 https://peatix.com/event/4348270

〇分かち合い、共に生きる地域を実現するための社会と経済のシステムとは?~これからの社会の贈与、コモンズ、市民性を考えよう
開催日:2025年5月30日(金)20:00~21:45
詳細・申込 https://peatix.com/event/4348419

◆5◆empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
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毎週一つの「気になる言葉」を取り上げ、今の社会を考える代表広石のラジオ型番組です。

SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5

#79 「コレクティブインパクト」〜多様な立場・分野の人が協力して大きな成果を生み出すには?
#76 「属人生」~引継ぎがうまくできないのはどうして?
#75 「成功モデル」~成功モデルを真似ても成功しづらいのはなぜ?

◆6◆ 編集後記
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エンパブリックの渡邉さやです。
3月末をもちまして、エンパブリックを退職することになりました。
大学時代のインターンを含めて4年半、エンパブリックスタジオはじめ関わっていただいた全ての方に感謝を申し上げます。
「場づくりを仕事にするには?」という思いから会社に入社し、右も左もわからなかった中、皆さんの温かい支援や応援をいただきながら様々な経験を積むことができ、場の中で人が育つ意味を体感させていただくことができました。
その経験を通して、より密着した地域の現場の中で、自分の力を試してみたい。今がチャンスの時ではないかと考え、地域づくりの現場に深く入る道を選びました。
そこで、これまでの経験を活かし、人々の良い関係性を生み出す場のファシリテーターとして、その場の価値を結果にできるコーディネーターとして活動していきたいと考えています。
ここまで4年間半、本当にありがとうございました!
みなさまの健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。(渡邉)
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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第248号 2025年3月28日配信)
発行責任者=広石 拓司

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empublicメールマガジン~根津の街から(2025年2月21日)

―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆「対話を活かした地域づくり」を実践するために大切なことは?
~長野県まちむら寄り添いファシリテーター養成講座2024年度最終報告会を開催
◆2◆【講座】「解決策を考える前に問いかけたいこと」~問題を深く理解し、効果的な解決策へと導く“問いかけ力”を学ぼう(1日集中コース)
◆3◆ empublic Studioリニューアル記念 第1弾!
コミュニティの課題解決力を高める 知識の共有・創造・活用の方法を考えよう
~ 経験から実践知を学び、行動につなげるには?(全4回)
◆4◆ empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
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寒い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
エンパブリックでは、この春からempublic Studioをリニューアルするための準備を進めています。
これから春に向けて、スタジオ・リニューアルに連動した新しいイベントが始まっていきます!
ぜひご活用いただけたらと思います。(中村)

◆1◆「対話を活かした地域づくり」を実践するために大切なことは?
~長野県まちむら寄り添いファシリテーター養成講座2024年度最終報告会を開催
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対話を活かした地域づくりを進めるにはどうしたらいいのか?をテーマに長野県内4地域で実践型フィールドスタディを行ってきたプログラムの最終報告会を3月1日(土)に開催します。
長野県の推進する「まちむら寄り添いファシリテーター」は、地域で暮らす住民として、身近な人々の声に耳を傾けながら、地域の課題やこれから必要なことを話し合う対話の場のつくり手です。
地域に根付いたファシリテーションを行うには、ただ会議やワークショップの場でファシリテーターを担うだけでなく、「場をつくる」前後の行程も含めたデザインが大切になります。
地域の人の声を聴き、何がテーマとなるのか、どうしたら参加を促せるのか、対話をどう次の動きにつなげるか。
地域の文脈を大切にしながら、未来志向のコミュニケーションを総合的に進めるのが、まちむら寄り添いファシリテーターです。
「長野まちむら寄り添いファシリテーター WEB」では、考え方、実践事例、これまでのプログラム紹介も行っていますので、ぜひご覧ください!
https://nagano-machimura.net/

今年度は対話や丁寧なコミュニケーションを地域づくりに根付かせている4つの地域でフィールドスタディを行いました。
*フィールドスタディの紹介はこちら! https://nagano-machimura.net/24prg
半年間をかけて、実践の推進役だけでなく、関わる幅広い地域の人たちにもインタビューをし、対話の役割は何か、効果的に進めるために何が大切かを探究してきました。
地域で対話と共創を進めるヒントがたくさんあります。県外の方もオンラインでご参加いただけます!

〈開催日程〉3月1日(土) 13:30~16:30(現地+オンライン)
詳細&お申込はこちら https://pro.form-mailer.jp/lp/2352be97328578

<担当渡邉より>
「長野県まちむら寄り添いファシリテーター養成講座」の最終報告会があります。
私の担当する駒ヶ根市チームでは、「地域の子どもと大人が良い関係をつくるための場づくりとそのファシリテーションは?」というテーマで、多世代の居場所をつくっている講座修了生の現場に通いながら、参加者・関係者の方々へインタビューしてきました。
インタビューを受けて、最終発表に向けてチーム内で議論すると、
「私はすごく活動を完璧主義に進めてしまって苦しくなることが多かったな」「子どもたちに積んでもらいたい”成功体験”の意味合いや考えが変わってきた。」などなど、私も学びになるような感想が聞こえてきました。
(このような発見が生まれる瞬間に立ち会うと、講座運営事務局としてこれ以上ない嬉しさを感じます笑)
最終報告会は、一般参加・オンライン参加も可能です。ご興味のある方はぜひ聴きにきてください! https://pro.form-mailer.jp/lp/2352be97328578

◆2◆ 【講座】「解決策を考える前に問いかけたいこと」
~問題を深く理解し、効果的な解決策へと導く“問いかけ力”を学ぼう(1日集中コース)
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私たちは組織や地域の課題に直面した時、すぐに解決策を見つけようとしがちです。
「何か良い方法は、もっといいアイデアはないか」と考え、試行錯誤をしてもうまくいかない。
そんな時は、解決策そのものよりも、その前のステップ=「問題の理解」を見直すことが大切です。
解決策の効果を高め、賛同・協力者を増やすために、どう問題に向き合い、どう問いかけていくのか。ゼミ形式で参加者の方と一緒に考えていくプログラムです。
全3回を1日で集中して学べるコースを2/24に開催します!

<開催日程>
・対面 1日集中コース:2月24日(月・祝)10:00~17:00
*エンパブリック根津スタジオ+オンラインのハイブリッド形式で開催します。
>詳細・お申込み   https://peatix.com/event/4226602

 

◆3◆ empublic Studioリニューアル記念 第1弾!
コミュニティの課題解決力を高める 知識の共有・創造・活用の方法を考えよう
~ 経験から実践知を学び、行動につなげるには?(全4回)
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他の実践者の経験を学び、自分の現場の課題解決の実践の中で活かすには?
実践者が活動や仕事の経験を分かち合い、相互刺激することで、新しいアイデアや解決策を生み出す場をつくるには?
このプログラムでは、知識創造理論(SECIモデル)と実践法、 知識を現場から現場に橋渡しするKnowledge Translationをヒントに、経験や知識をどのように共有・創造・活用していくかを探ります。
第2回・第3回では、書籍:西原文乃著「マンガでやさしくわかる知識創造」を教材として利用するため、知識創造理論の初心者の方には入りやすく、実践者の方は改めて体系的に考える機会となるでしょう。
実践につながる学びを行いたい方、知識共有・活用を進めることで組織や活動の力を高めたい方、一緒に考えてみませんか?
*empublic Studioメンバーは無料で参加できます。これを機会にStudioメンバーに登録しませんか?*

〈開催日程〉
3月27日(木) 、4月10日(木)、17日(木)、5月1日(木)
それぞれ20:00~21:45
<プログラム>
1.他の実践者の経験から学ぶとは?
2.知識創造理論の基礎:SECIモデルとは?どう動かすのか?
3.知識創造理論の実践:リーダーシップ、マネジメント
4.Knowledge Translation、Knowledge to Action ~実践につなげるには?
詳細・お申込はこちら https://peatix.com/event/4317147
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◆4◆ empublic Studioラジオ「empublicの一語一歩」
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「最近聞くようになった言葉」をヒントに今の社会を考える、エンパブリック代表広石のラジオ型番組です。
SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5

<最新のエピソード:毎週木曜16時に更新>
#76「属人性」~引継ぎがうまくできないのは、どうして?
#75「成功モデル」~成功モデルを真似ても成功しづらいのは、なぜ?
#74「システム思考」~目の前の問題の奥にあるものを考えるには?
#73「協働」~ほしい仲間は手伝ってくれる人?一緒につくる人?
#72「心理的資本」 ~ポジティブさを自分とチームの強みにするには?
#71「アサーティブ・コミュニケーション」~自分も相手も大事にする話し方って?
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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第237号 2025年2月21日配信)
発行責任者=広石 拓司
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