【プレスリリース】“3年間で53の活動が誕生した文京区の新プロジェクト” 今後の可能性・課題を考えるシンポジウムを12/11開催

2016年12月11日(日)に開催するシンポジウム・交流ワークショップについて、プレスリリース「“3年間で53の活動が誕生した文京区の新プロジェクト”今後の可能性・課題を考えるシンポジウムを12/11開催~社会課題を解決する新しい仕組み~」を掲載いたします。

PDFはこちらです。

2025年のリーダーのための新常識 ~ 第4回「unlearn(学びほぐし) 」 知識よりも知恵を

変化の激しい時代に、状況に応じた対応を行っていこうとする時、大きく邪魔をするものがあります。
それは「正しい知識」にこだわる心です。
知識を持つことは、とても大切です。
しかし、「知識ありき」になってしまうと、自分の知識に照らし合わせて、正しいかどうかを判断してしまうことがあります。目の前の現実よりも、知識の方を優先して考えてしまうのです。
例えば、マーケティングやリーダーシップについて、理論の体系を知識として学んだ人が、「うちの会社のしていることは、マーケティングの理論にあっていないから駄目だ」と語る時、自分の知識のフィルダーで目の前の現実を見てしまっています。批評家や研究者なら、それでいいのですが、現場での実践では使えません。
目の前で起きている状況をしっかりと把握し、自分の学んできたことを総動員して、どうしたら今の良いところを活かしつつ良くできるか、考えきる力こそが、現場で”使える”知力です。
変化が激しく、想定外のことが起きる時、先ずは「このはずだ」というフィルターを通さずに、「現実をありのままに見る」ことが必要となります。そして、理論の体系に縛られず、今まで学んだことを総動員して、組み合わせ、その場での「ユニークな解」を生み出すことが必要となります。
知識の体系に縛られずに状況に向き合うことを、UNLEARNと言います。
LEARN(学び)の否定形ですが、これは学びを否定しているのではありません。
日本語では「学びほぐし」と訳されることがあります。
この言葉を有名にしたのは、スター・ウォーズのヨーダです。
「スター・ウォーズ帝国の逆襲」で、ルークはジェダイ・マスターヨーダのもとでフォースの修行をしています。そんな時、ルークの乗ってきた宇宙船が沼に沈んでしまいます。
ヨーダは「フォースの力を使えば、引き上げることができる」と語り、ルークは「やってみる」と答えます。
それに対して、ヨーダは、このように語ります。
 No! Try not!  Do, or do not.  There is no try.
 You must unlearn what you have learned.
自分の今までの常識や修行で学んできたことに縛られず、目の前の状況に集中することの大切さを伝えます。
「やってみる」には、失敗するかもしれない気持ちがありますが、目の前の状況に向き合うとは、後先考えずに「する」と決めることだと伝えるのです。
UNLEARNが苦手な人には、2つのタイプがあります。
1つが「知っている」ことを重視するタイプの人です。現場よりも書籍や学校で学ぶことを重視する人でもあります。「ハーバード大では・・・」といった書籍の内容を語るのが好きな人もそうでしょう。
もう1つが、自分の経験から判断する人です。営業を20年してきた人が「営業はこうしなければダメだ」と決めつけてしまうようなタイプです。
知識のある人、現場経験の豊富な人ほど、新しい状況に対して学ぶことが大切です。
この時に必要な学びは、今までの自分の知識や経験をほぐして、目の前の新しい状況を受け入れ、そこから新しい視点を得て、新しい知恵を生み出していくためのUNLEARNの学びなのです。
サンケイビジネスアイの掲載サイト

21世紀はまだか? メールマガジン「根津の街から」2016/11/4

◆◇- empublicメールマガジン「根津の街から」 -◇◆ (2016年11月4日発行)

 

11月に入り、寒くなってきましたね。つい先日、北九州でコスモスの花畑を見に行ったとき、多くのコスモスに混ざって所々にヒマワリの花が、道端にはタンポポの花が咲いていました。春・夏・秋が一度にきたような、不思議な気持ちになりました。(宮尾)

‥ INDEX ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

1.コラム「21世紀はまだか」(広石)

2.力を持ち寄る場のつくり方を紹介します!(代表広石の登壇イベントの案内)

(1)11/12(土)府中市にて「コレクティブインパクト」の講演

(2)12/11(日)文京区の3年間の取り組みをふりかえるシンポジウム
「文京ソーシャル・イノベーション・フォーラム」を開催します

3.根津スタジオ ≪ゼミ≫「〈12月集中開催〉問いかけ力を磨こう」

4.ばづくーるラボメンバー募集中!

5.編集後記(宮尾)

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◆1◆ コラム「21世紀はまだか」(広石)

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男女平等ランキングが日本は101位というニュースがありました。

また、2020年以降の地球温暖化対策の新たな国際的枠組み「パリ協定」の発効にあたり、批准が遅れた日本はオブザーブ参加になるというニュースもありました。

僕が見ているニュースでは、
サステナビリティの企業取組のトップ100に日本企業は数社入るかどうかという話や
証券取引所の日財務情報開示度ランキングが世界28位、アジアでも6位という話、
また、社会起業環境のランキングで44か国中40位というものもありました。
その他、gooleで見ていたら、IoT、IT投資、資金管理、オーガニック食品などが遅れているという記事も見られます。

日本人は明治維新の頃から、世界に日本が遅れている!という発言が好きな感じなのかもしれません。

またランキングも指標の取り方などで全く変わってくるところもあります。

ただ、気になるのは、日本が遅れていると指摘される項目に共通しているのは、20世紀型から21世紀型の価値観やスタイルへのシフトが遅れているのではないかということです。

外国人訪日客が2000万人を超えたというニュースがありました。
よく東京五輪で訪日客が増えるのに備え、と言いますが、もう64年とは環境が違います。
また、施設建設にばかり関心が行きますが、これを機にサステナビリティやスマートスタジアムを進める、起業家にチャンスを広げるといった話はあまり出てきません。施設をレガシーとして残すというのも、五輪後、どう改築して、次の日本に活かすのかは見えづらいものです。

それがワクワクできない理由なのかもしれませんし、なんとなく、東京五輪は「20世紀型」の発想でいってしまうのかな、とも思います。

日本にも、多くの新しい発想でチャレンジをしている人たちは、たくさんいますし、色々な場で応援する人たちもいます。もうシフトは始まっていると感じると同時に、社会の基盤がどこにあるのかというと、まだ20世紀型にあるのかなと感じています。

そう思い、明治維新をふりかえると、日本銀行ができたのが明治十五年、大日本帝国憲法が発布されたのが明治二十二年です。前提が変化しても、それが社会全体で新しいルールとして根付くのには10~20年程度かかるということなのかもしれません。

新しい価値観を生み出す人も、早く新しい価値観にシフトしていく人も、変化が進んでから一気に動き出す人もいるのが社会ならば、日本の21世紀が始まるには、もう少しだけかかるのかもしれません。

同時に、いろいろなところで既に21世紀へのシフトは始まっています。

動き始めている方にも、「なかなかうちの組織は動かないな」と感じている方にも、今は、シフトした時に次のスタンダードを作れるように実力を貯える時なのかもしれません。

 

※次のスタンダードへの準備という思いも込めて、
イノベーションズアイで「2025年のリーダーのための新常識」というコラムを連載を始めました!
http://www.innovations-i.com/column/all_article/2025leader/

 

◆2◆ 力を持ち寄る場のつくり方を紹介します!(代表広石の登壇イベントの案内)

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(1)府中「みんなのチカラを持ち寄り、地域を変える”コレクティブインパクト”とは」

地域にある多様な団体が、一つにはならないけれど連携して成果を出すには、どのような対話の場が必要なのか、「コレクティブ・インパクト」の考え方と実践法を話し、ワークショップを行います。 ワークショップは、府中市民のみなさんがファシリテーターを担っていただきます。10/29には勉強会を開催しました。

日時:11月12日(土)14時~17時(13時30分に受付を開始)
場所:ルミエール府中 コンベンションホール飛鳥

http://fuchu-kyodo.jimdo.com/

(2)文京ソーシャル・イノベーション・フォーラム(区外の方もぜひ!)

多様な主体が力を合わせるための対話の場から新しい担い手を創出し、地域課題を解決し、地域経済の活性化にも寄与するには、どうしたらいいか?
文京ソーシャルイノベーションの取組の成果検証会議では、担い手創出のための仕組み、各種事業の成果及び地域に与えた影響、今後取り組むべき課題を検証しました。その中で明らかになった、「協働プロセスの重視型」の協働の意義や可能性、これからに向けて残された課題と取り組むべきことについて、成果検証会議の委員をゲストに、参加者の皆さんと共に考えます。
午後は、文京区というフィールドを分かち合う団体・組織がお互いを知り、交流することで、お互いの活動をよく知るとともに、参加団体が活動への新しい協力者や連携先を増やす交流ワークショップを開催します。

エンパブリックが文京区で取り組んできたことの総括や意味づけを行うシンポジウムになりそうです。
区外の方も、ぜひご参加ください。

日時:12月11日(日)10時~16時30分 場所:文京区民センター3階3-A会議室

内容:10時~12時(第1部)「新たな公共プロジェクト」の3年間の取組のシンポジウム。
13時~16時30分(第2部)活動団体紹介と交流ワークショップ

シンポジウム・ゲスト:

  • ・佐藤真久氏 (東京都市大学環境学部教授)
  • ・井上英之氏 (INNO lab internatioal共同代表、慶應義塾大学特別招聘准教授)
  • ・加藤良彦氏 (丸山町会副会長、NPO法人風のやすみ場 代表)
  • ファシリテーター:広石拓司 (株式会社エンパブリック代表、新たな公共プロジェクト事務局)

 

 

◆3◆根津スタジオ

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参加募集中の根津スタジオのプログラムは、エンパブリック・サイトの「ワークショップ」からご確認ください。

https://empublic.jp/nez_studio

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≪ゼミ≫「〈12月集中開催〉問いかけ力を磨こう -問題を見極める視点・視座を学ぶ」

正確に問題を解く力があったとしても、そもそも「問題設定」を間違えていては意味がない!
より質の高い「問い」を作るための背景にある考え方、理論、フレームワークを学びます。

ご要望にお応えし、12月に集中開催が決定!

1月からは火曜夜コース、金曜昼コースがスタートします。

【日時】

第1回 問いかけ入門 2016年12月4日(日) 14:00~16:30

〇つながりを促す問いかけ

第2回 関係性を育む問い 2016年12月5日(月) 13:00~15:20

第3回 チーム力を高める問い 2016年12月5日(月) 15:30~18:00

〇問いかけで学びを進化させる

第4回 学びを促す問い 2016年12月5日(月) 19:00~21:30

〇ロジカル思考では解けない問い?

第5回 システム思考入門 2016年12月12日(月) 13:00~15:20

第6回 デザイン思考入門 2016年12月12日(月) 15:30~18:00

※全ての回で8名限定(全6回一括お申込みの方優先) ※日程のふりかえ可能です。

【参加費】30,000円(全6回一括:特典付)/5,000円(各回単発)

 

 ◆4◆ ばづくーるラボメンバー募集中!

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ラボメンバー特典の一つが毎月発行の「問いかけカード」。
ワークショップや会議ですぐに使えるカードをご提供しています。

10月のテーマは「チームの役割分担を考える問いかけ」。
チームの役割分担は、案外むつかしいもの。日頃、なかなか話し合う機会のない疑問や改善提案を話すきっかけのためのカードです。

自分の地域や職場で、ワークショップやファシリテーションを実践していきたい。
その思いを自分の現場で実践できるように。そして、活動の質をレベルアップしていくために、

すぐに使えるツール・教材を活用でき、経験を分かちあっていくコミュニティが「ばづくーるラボメンバー」(月会費800円・税抜き)です。

ぜひご参加ください!

http://bazcool.jp/

 

 ◆5◆ 編集後記

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ロンドン・ビジネススクール教授リンダ・グラットン氏の新著『ライフ・シフト』を読みました。

「長寿化が進み、誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか?」という問いに、100歳までも生きないだろうと思いこんでいた私は、深く考えさせられました。変化のスピードがはやく先を見通すことが難しい現代、これまでに通用してきた考え方を変えるには良い本だと思います。(宮尾)

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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」

(第156号 2016年11月4日配信)

発行責任者=広石 拓司

 

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ご意見・ご感想は info@empublic.jp までご連絡ください。

皆さまのご意見・ご感想お待ちしています。

 

配信停止希望の方はこちらからお手続きをお願いします。

https://empublic.jp/mail_news

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2025年のリーダーのための新常識 ~第3回「レジリエンス 」~『計画通り』にこだわらない心」

前回、これからはVUCAの時代で、確かな計画や完全な準備などはない中で生き抜く力が求められると書きました。そのように変化が激しい時代で、思い通りにいかない時に求められるのが「レジリエンス」です。

 近年、レジリエンスという言葉を目にすることも増えてきています。
 もともとは物理用語で、復元力・回復力を意味しました。物体には、外部からの力(ストレス)がかかった時に、もとに戻そうとする力が働きます。そこから始まり、建物などが地震に対して対応する力、地域が災害にあっても対応し、復元していく力などにも使われると共に、心理学でも「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス(全米心理学会)」と使われるようになりました。
 今、「レジリエンス」という言葉で検索すると、「折れない心」という言葉と結びつけた記事がたくさん見られます。逆境に耐え、克服できる力といった意味合いで使われ、研修なども増えています。逆に考えると、それだけ、逆境におかれた時に「心が折れる」人が増えているということでしょう。
「逆境で心が折れる」とは「自分の思い通り、計画通りに物事を進まないことで、目的やゴールの達成意欲が失われてしまう」状況を表しています。つまり、「レジリエンス」という言葉が流行り始めているのは、「思い通り・計画通り進まない状況への向き合い方」を求めている人が増えているのだと考えられます。
 私たちは、計画通りに進むことが良いことであり、計画通りに進められる人が優秀だという雰囲気の中で育ち、仕事をしてきました。その前提には「計画を立てた時に想定した状況や環境が計画実行中に変わらない」という考え方があります。しかし、現代社会、そしてこれからのVUCAの時代には、状況や環境は変化するのが当たり前です。
 大切なのは、状況や環境は変化するのは当たり前と受け容れたうえで、ゴールへの達成を諦めないことです。計画通りに進む、ミスなく進むことが大切なのか、ゴールへの到達が大切なのか、そこは混乱しがちです。
 以前、サッカーのジーコがインタビューで、日本の選手が試合中に点を取られると落ち込んだり、動揺したりするのが、よくわからなかったと話していました。大切なのは、試合終了時に相手よりも多くの点を取っていることなのに、点を取られたこと自体に動揺しているというのです。
これも、ゴールへの到達よりも、自分の思っている通りに物事が進んでいるのかにこだわってしまう心理を表現しているのでしょう。
 計画通りに進むことを重視する文化の組織は、レジリエンスが弱い組織に陥りがちです。
 計画通りに進むことよりも、紆余曲折がありながら、予定も変わりながらでも、ゴールに到達することが大切だと考える文化があって初めて、
 ・思ったようにいかないことは当たり前
 ・決めたことも環境や状況の変化に応じて変化させる必要がある
 ・うまくいかない時には、立ち止まったり、息抜きをして気持ちを切り替える必要がある
 ・自分ができていないことを周りに伝え、協力を仰ぐ必要がある
といった、レジリエンスを高める考え方が身に付き、それが変化に強い組織をつくることにもなります。
 その時に大切なのは、紆余曲折してまでも、自分の力不足を受け容れてまでも、達成したい「ゴール」が自分の中にあるかということです。
 何を、どうして実現したいのか。そこを見失うと、VUCAの時代には迷子になってしまうのです。
サンケイビジネスアイ 掲載ページ

2025年のリーダーのための新常識 ~第2回 「VUCA」  一寸先は変化の時代

VUCAとは、不確かで先の見通せない状況を生み出す
 ・Volatility 変動性
 ・Uncertainty 不確実性
 ・Complexity 複雑性
 ・Ambiguity 曖昧性
の4つの要素の頭文字を集めた言葉です。
環境が激しく変化する状況を、VUCAワールドと表現し、不確かな状況での経営やリーダーのあり方を考える際に使われる言葉です。
もともとは軍事用語として使われていました。
かつての国対国の戦争の時代には、戦力、兵力、備蓄、補給路などは比較的明確で、組織的な戦争が前提となっていました。リーダーは兵力を計算し、作戦を立て、指示を出し、兵士は作戦と指示を守って動くことが役割でした。
しかし、テロとの戦いになると、相手は個人のネットワークがベースとなり、組織だった軍とは全く異なる論理での動きとなります。目まぐるしく変わる状況の中で、状況に応じて作戦は随時変更され、兵士は状況や作戦の変化が変化する中、自律的な複雑な判断も求められます。
このような変化の激しく、見通せない状況は、ビジネスでも同じです。
1年かけて中期計画を描いても、その間に前提としている状況が変化するかもしれません。
新しいものもどんどんコピーが生まれ、すぐに陳腐化したり、自分たちの市場に従来とは全く異なる分野から新しいプレイヤーが参入したりするかもしれません。
また、グローバルに、複雑につながるサプライチェーンのどこかで、トラブルや大災害が起きるかもしれません。
いつ、どこで「想定外」が起きてもおかしくない状況に対応する力が経営者にも現場職員にも求められる時代になってきています。
私たちは、よくわからない新しい出来事や、考えたくない変化、つまり「不都合な変化」を、どこか視野の外においておきたがる、また、重要ではないと思いたがる傾向があります。
しかし、VUCAの時代には、変化する状況を受け止め、何が起きているのかしっかりと把握し、自分で考えて判断し、それを行動に移していく必要があります。
2025年には、確かな計画や完全な準備などはない中で、生き抜き、成果を出す力が、生き抜く大前提になるでしょう。
サンケイビジネスアイの掲載サイト

2025年のリーダーのための新常識 ~第1回 20世紀の会社と21世紀の会社

フジサンケイ イノベーションズアイに代表広石がコラムが掲載されています!
タイトルは「2025年のリーダーのための新常識」。よく聞くけど、実はなんだっけ?というビジネスタームを解説していきます!
第1回目は「20世紀の会社と21世紀の会社」です。
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「大人になったら、どんな仕事に就きたい?」
今でも多くの大人が子どもたちに、この質問をしています。学校で行われるキャリア教育でも、どんな仕事に就きたいのか考えるのがゴールになっているものがほとんどです。
ただ、この質問には、無意識の大前提があります。
それは、「子どもたちは、今ある仕事のどれかに就く」ということです。
しかし、こんな言葉があります。
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時(2027年)に今は存在していない職に就くだろう」
このデューク大学の研究者のキャシー・デビットソン氏の言葉は、2011年のニューヨークポスト紙に掲載され、大きな反響を呼びました。
2011年度に小学校に入学した子どもは、今、小学6年生。「大人になったら?」という質問がされる年頃ですが、彼らの大半は、今はない仕事に就くとしたら、いったい大人たちは何を問いかけるといいのでしょうか?
この20年で、ビジネスの前提は大きく変化しました。
インターネットは情報の価値、購買のあり方、ものづくりや金融の仕組み自体の変化を促しました。近年では、AirbnbやUberなど個人と個人の取引が大きな存在感を持つようになってきています。
また、総人口は減少に転じ、高齢化率は4人に1人を超えています。
さらに気候変動などの環境問題は、無視できないリスクになってきています。
働き方や仕事に対する価値観も大きく変化してきています。
これらの変化は20年前から指摘され、「対応しなければいけない」と言われ続けてきましたが、どこかで「やがて変わらなきゃいけないが、それよりも目の前のことを(今までのやり方で)しなきゃ」と考え、根本的な変化を避けてきた会社や人も多かったように思います。
ただ、社会の変化が起きる時は、そのような人は一定数いるものです。
明治維新をふりかえると、日本銀行ができたのが明治十五年、大日本帝国憲法が発布されたのが明治二十二年です。前提が変化しても、それが社会全体で新しいルールとして根付くのには10~20年程度かかるということでしょう。
ただ、そう考えると「今までのやり方=20世紀のモデル」が通用するのは、2020年ごろまでだと考えられます。その先のビジネスは、今広がってきている「21世紀のモデル」しか通用しない時代がやってくるでしょう。
この連載では、2020年よりも先の経済社会にある「21世紀の会社」で働く人にとってのキーワードをまとめていきます。それらの多くは、今、すでに始まっています。既に取り入れている方も多いでしょう。
ただ、それが一部の人ではなく、ごく一般に、多くの仕事や暮らしの前提になる状況に向けて、改めてコンセプトや意味を確認する。そんな連載にできればと思っています。
最初は、変動する時代を表すキーワード「VUCA」を取り上げたいと思います。
これから、よろしくお願いします。
フジサンケイビジネスアイの掲載サイトはこちら

【プレスリリース】情報発信力が弱い中小企業、NPO のための事業報告書セミナーを開催 ~実績と今後の方針から「信頼を得る手法」をお伝えします~

2016年9月25日(日)に開催する講座&ワークショップ「実績と未来への意思をつなぐストーリーが伝わるレポートの作り方」のプレスリリースを掲載いたします。
PDFはこちらです。

【プレスリリース】ビジネス・市民活動の現場で必要な「相手に問いかける力」

2016年9月12日(月)、9月16日(金)に始まる「問いかけゼミ」のプレスリリースを掲載いたします。

PDFはこちらです

 

 

 

 

 

 

 

empublicメールマガジン「根津の街から」 Vol.153

◆◇― empublicメールマガジン「根津の街から」 ―――― Vol.153―◇◆

(2016年9月1日発行) さらに読む