エンパブリックは、2016年5月に、8周年を迎えます。
8年間、紆余曲折がありながらも、継続してこれたのは、数多くのみなさまからご支援、ご指導、ご支持をいただいたおかげであり、これまでエンパブリックに関わった方、関心を寄せていただいた方に、改めて深く感謝申し上げます。
さて、8年目を迎えるにあたり、この1年間のテーマを話し合ったところ、「問いかける」があがりました。
エンパブリックは「正解のない問いを共に生きるための場づくり」に取り組んできました。
それは、変化が激しく、昨日の正解が今日には通用しなくなるかもしれない中では、「与えられた問いに間違えずに答を出す」ことよりも、「自ら問いを設定し、試行錯誤して自分なりの答を生み出す。そして次の問いへ更新していく」という連続的なプロセスが大切だと考えてきたからです。
その中で、対話やコミュニティ運営という「正解のない問い」を扱う技術の普及に取り組んできました。ただ、対話においても、社会活動においても、問いの設定の大切さや問いの作り方などを伝えてきましたが、「問いかける力」を本題にした取り組みはありませんでした。
問いは答以上に、その人の価値観、知識、経験、状況への向き合い方に大きく影響を受けます。だからこそ、「問い」を裏打ちし、より質の高い問いを生み続け行くための技術について、みなさんと共に探求したいと考えております。
そこで、エンパブリック8周年のメインテーマを「次の時代を拓く”問いかけ”を」とし、記念プロジェクトを進めてまいります。これにはエンパブリック自身が、もっと積極的に社会に問いかけていく存在になろうという思いも込めています。
そして、問いかけをテーマに、8周年記念プロジェクトを進めていきます。
ぜひご参加ください。
「問いかけ」をテーマにした8周年記念プロジェクト
1)8周年記念トーク・イベント
現場での実戦経験から豊かな意見を持つ方をゲストに迎え、これからの社会を考えるテーマでのトークセッションを行います。ぜひ根津にお越しください。
第1夜(4/26火:夜) 地縁がイノベーションのエンジンとなるには?
~地域が「動かない、古い」から「変化の源、加速基盤」に変わるには、誰に、何を問いかける必要があるだろう?
ゲスト 佐藤真久さん(東京都市大学教授 持続可能な地域づくり、ESDなど環境と教育をテーマにグローバルに活躍されています)、古市太郎さん(文京学院大学助教 社会哲学者であり、互酬、共同体の専門にしながら、実際に地域活動にも参画され、思索と実践の連動に取り組んでいらっしゃいます)
第2夜(4/27水:夜) 若者が本当に投票したくなる選挙を実現するには?
~「行かなきゃいけない」から「行きたい」に変えるには、誰に、何を問いかける必要があるか?
ゲスト 原田謙介さん(NPO法人YouthCreate代表 若者と政治を結びつけるワークショップ実践の第一人者。18歳選挙権の推進の活動にも取り組んでいらっしゃいます)、中村延子さん(中野区議会議員。地域・若者・女性と政治についての取り組みも進めていらっしゃいます)
第3夜(5/10火:夜) 一流のコンサルタントは、経営者に何を問いかけているのか?(仮)
詳細は後日発表します!
2)ゼミ「問いかけ力を磨こう ~正解のないテーマにどう向き合うか」
6つの視点と問いをつくる技術を学びながら、自分の問題意識を多面的に磨き、変化を起こす「問いかける力」を、実践を通して身につけるゼミです。1回ずつの参加も可能です。
1.問いかけ入門 ~相手も自分も元気になる問いかけとは?(アクティブに聴く)
2.関係性を育む問いとは?(合意形成)
3.学びを促す問いとは?(ラーニング・ファシリテーション)
4.チーム力を高める問いとは?(ダイバーシティ・ファシリテーション)
5.今ある問題の本質に迫る問いとは?(システム思考)
6.未来を拓く問いとは?(ソーシャルイノベーション、デザイン思考)
木曜夜コース : 2016年5月12日~6月16日 木曜19:00-21:30
火曜昼コース :2016年5月24日~6月28日 火曜10:00-12:30
詳細はこちら
3)ばづくーるラボメンバー向け「問いかけカード」を毎月発行
4月より、場づくり応援情報サイト「ばづくーる」をリニューアルしました。
また、「ばづくーるラボ・メンバー」の特典もリニューアルした中で、新たに毎月「問いかけカード」を発行することが決まりました。第1弾として「自分のトリセツを作ろう」のカードとトリセツ・シートを発行。
第2段「自分を取り戻す問い」カードも準備中です。
ワークシート、情報誌「地産知縁」、問いかけカード、縁パブ無料参加などの特典はこちらよりご確認ください。
この他にも、企画を準備しています。
これからのエンパブリックも、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。