エンパブリック8周年記念トーク・シリーズ
「次の5年を拓く「問い」を考えよう」第1夜
地縁がイノベーションのエンジンとなるには?
~地域が「動かない、古い」から「変化の源、加速基盤」に変わるには、
誰に、何を問いかける必要があるだろう?
「地縁」「地域コミュニティ」という言葉からは、「しがらみ」「古い考え」「動かない」といったイメージが想起されがちです。“社会に良い変化を生み出す”には、地域に丁寧に関わるよりも、テーマ・コミュニティ(関心ある人のつながり)でどんどん動く方がスマートに進む感じもします。
確かに、地域コミュニティは多様な価値観や世代の人がいて、目的や経験も人によって異なるため、理解されることや合意形成が難しかったり、考えの違いからのトラブルが起きやすかったりします。
企業やテーマ・コミュニティは、目的や価値観が似た人が集まりやすく、効率的に物事を決めたり、進めやすいでしょう。
しかし、同質的な人が集まることは、閉じた関係になりやすい側面もあります。わかっている、意識高い人で固まることは、自分たちの自覚なしに、それ以外の人を排除している危険性もあるでしょう。
“社会に良い変化を生み出す”には、異なる価値観や考えのある人がたくさんいる「社会」を動かすことが必要であり、それには「違う人」「古い人」をも仲間にしていく必要があります。その時、地縁、地域コミュニティのもつ混沌や猥雑さが重要な鍵となるかもしれません。
そこで、本セッションでは、グローバルな持続可能な世界をつくる視点から環境教育や環境活動などの地域づくりに携わってきた佐藤真久さん(東京都市大学環境学部教授)と、社会哲学者として共同体、互酬性などのあり方を考える一方で、自ら地域活動も実践する古市太郎さん(文京学院大学人間学部助教)をゲストにお招きし、地域の多様性やコミュニティのもつ機能が様々なイノベーションの創出に、どのように貢献しうるのか、考えたいと思います。そして、多様な人の集う地域がイノベーションを生み出す基盤となるためには、誰に、何を問いかけていくといいのか、参加者のみなさんと共に考えたいと思います。
ぜひご参加ください
- 地域コミュニティのこれからに関心の高い方
- NPOや社会起業の活動が、もっと一般の人にも広がってほしいと考える方
- 地域包括ケア、小地域福祉活動に関心ある方
- 町内会、自治会など遅延組織の可能性を考えたい方
- ダイバーシティをどう強みにするか、模索している方
- ソーシャルキャピタル論、ソーシャルイノベーション実現方法に関心ある方
開催概要
日時 2016年4月26日(火)19:00~21:40
場所 エンパブリック根津スタジオ (東京メトロ千代田線 根津駅徒歩1分)
会費 2000円(学生1000円) 茶菓付き
定員 10名
ゲスト
・佐藤真久さん(東京都市大学環境学部教授)
・古市太郎さん(文京学院大学人間学部助教)
ファシリテーター 広石拓司(empublic)
【お申込み】
peatixにて、参加チケットをご購入ください。ご不明な点はお気軽にお問合せください。
関連ワークショップ
・縁パブ対話(4/15)「市民活動は、なぜ好かれないの?」
・トーク第2夜(4/27)「若者が本当に参加したくなる選挙を実現するには?」
・ゼミ「問いかけ力を磨こう」 木曜夜コース 5/12~、 火曜昼コース5/24~
問いの設定が間違っていては、対話も、課題解決のアクションも、意味が小さくなってしまいます。6つの視点と問いをつくる技術を学びながら、自分の問題意識を多面的に磨き、変化を起こす「問いかける力」を、実践を交えて身につけていきます。問いは他の誰かと対話してこそ深まります。一人では身につかない「問いかけ力」を、ゼミでの対話と実践を通して高めましょう!