empublicメールマガジン「人は人に共感する」~根津の街から(2024年10月10日)

◆empublic メールマガジン「根津の街から」◆(2024年10月10発行)
―<INDEX>――――――――――――――――――――
◆1◆【広石コラム】人は人に共感する
◆2◆(10/12&20)谷根千おしゃべり・まちあるき体験会
~ お散歩トークカード・アプリを使って 新しいまちあるきの楽しみ方を体験しよう
◆3◆(10/15)地域の思いを実現するために、まちづくりの黒衣に徹する ~復興を住民と共に進めるコーディネーターの仕事の流儀 my Storying 二宮雄岳
◆4◆ 11月開催講座&代表広石登壇イベントのご案内
問題を深く理解するための”問いかけ力”、気候変動への参加者拡大など新プログラムも!
◆5◆「エンパブリックのラジオご紹介!」
◆6◆ 編集後記
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やっと秋らしく過ごしやすい気候になってきましたね。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。秋のエンパブリックは、地域と人が出会うきっかけづくりとして、まちあるきのイベントや、社会課題解決の事業化にお悩みの方のための講座や相談会なども開催していきます。
みなさんもぜひ根津にいらしてください。 (中村)

◆1◆ 【広石コラム】 人は人に共感する
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「町会やコミュニティ活動に参加者が増えない」
「気候変動対策の活動への関心が高まらない」
「DXの新規事業開発がうまくいかない」

これらは、エンパブリックが日々取り組んでいるテーマです。
色々としているように見えますが、私たちとしては同じことをしていると考えています。
それは「人の顔の見える関係をつくる」ということです。

私たちは参加や協力を促したい時、制度や組織、概念のアピールをしてしまいがちです。
特に社会活動をしていると問題意識や危機感を共有したい!となりがちです。
しかし、制度や組織、概念は、その意味や背景を理解していなければ、なかなか共感をしにくいものです。
では、人は何に共感するのか?というと、それは「人」です。

「この街に引っ越してきたなら、町会に入ってください」と言われると、少し面倒な感じがします。
しかし、「この街には新しい住民の人にも街を知ってほしいと地域情報ホームページの運営に力を入れている人がいる。そして防災訓練も参加者が楽しめるような色々な工夫をしている。その人が町会長なんだけど、一度会ってみませんか?」と言われると、ずいぶん印象が変わるでしょう。

「気候変動に危機感を持ってください!」と訴えるよりも、「今年の6月から8月に東京23区で熱中症疑いで283人が亡くなっている。この東京で、そんなことが起きているなんて私はとても悲しい。これからもっとひどくなると思うと怖いけど、私たちにできることがあるならチャレンジしたい」と伝える方が共感しやすいでしょう。

DXの事業化も「デジタルによって人の行動がどう変わるか」が見えた時に事業アイデアは具体化しますし、賛同者も増えていきます。

「誰のために行っているのか?」「自分はなぜ大切だと思っているのか?」という“人の顔がお互いに見える”ことが共感を呼び、行動が生まれる第一歩です。
その関係をどうつくるのか? そこにエンパブリックでは注力しています。

今回ご案内する「お散歩トークカード・アプリ」は、地域を訪れた時、その街や人を知ることも面白いけど、「“その街に出会った人”がどう感じ、何を思い起こしたのか?」をおしゃべりできると新しい楽しみ方ができるのではないか?というアイデアから始まりました。
10/15にお話しする二宮は、復興という大きな言葉で知らず知らず後回しにされがちな“暮らす人”の思いに寄り添ってきました。
また、人と人の関わりを生み出す“問いかけ”力、気候変動への“賛成・反対の人”を考えて対策の進め方を考えるプログラムも開催します。

また根津で、オンラインで、メルマガをお読みいただいている方とお会いできるのを楽しみにしています!

◆2◆(10/12&20)谷根千おしゃべり・まちあるき体験会
~ お散歩トークカード・アプリを使って 新しいまちあるきの楽しみ方を体験しよう
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都心ながら下町風情の残る谷根千(谷中・根津・千駄木)はお散歩スポットとして大人気なエリアです。毎年10月には「芸工展」という街全体が様々なワークショップやイベントで賑わいます。
そこで、エンパブリックでは、今年の芸工展に合わせて、地域と人が出会うきっかけとして、まちあるきをしながら、名所などのスポットの解説+スポットごとに楽しめるおしゃべりテーマがアップされる「お散歩トークカード」アプリを開発しました。
アプリを使った「おしゃべり・まちあるき」を体験しながら、谷根千の街を一緒に歩いてみませんか?

<開催日程>
2024年10月12日(土)14:00~、10月20日(日)10:00~、14:00~
詳細・お申し込みはこちら
https://peatix.com/event/4157105/

◆3◆(10/15)地域の思いを実現するために、まちづくりの黒衣に徹する ~復興を住民と共に進めるコーディネーターの仕事の流儀 my Storying 二宮雄岳
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9月からエンパブリックのメンバーとして参画した二宮さんは、10年間、釜石市で復興支援を行ってきました。その中で、住民一人ひとりの心の声を丁寧に聴き、その意思を実現するための仕組みづくりは、災害復興に限らず日本中のこれからの地域づくりにおいて不可欠なものだと痛感したと言います。
まちづくりの黒衣(くろこ)に徹してきた二宮さんの仕事の流儀をお聞きし、地域づくりのコーディネーターに求められることは何か、一緒に考えてみませんか?

<開催日程>2024年10月15日(火)20:00~
詳細・お申し込みはPeatixから
https://mystory2410.peatix.com/

◆4◆ 11月開催講座&代表広石登壇のご案内
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〇解決策を考える前に問いかけたいこと
~問題を深く理解し、効果的な解決策へと導く”問いかけ力”を学ぼう(全3回)
<開催日程>
3日間コース:11月19日、26日、12月3日 20:00~
詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4159469/
1日集中コース:12月6日(金)10:00~17:00
詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4160690

〇なぜ気候変動への取り組みへの賛同者を増やすのは難しく、反対・反発も生んでしまうのか?
~「正しいこと」が溝や分断を起こしやすい時代に環境・社会活動を進めるためのコミュニケーションとリーダーシップを考えよう
<開催日程>11月21日(木)20:00~
詳細・お申込み https://peatix.com/event/4160703/

〇社会課題解決の事業化・相談会 ~ 課題解決を価値創造に転換し、事業としていくには?(2回セット)
<開催日時>面談初日の日時を下記からお選びいただけます
・11月1日(金)詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4160742
・11月11日(月)詳細・お申込み  https://peatix.com/event/4161759

〇日本の人事部HRカンファレンス2024年-秋に登壇します。
「異なる働き方・仕事観の社員が協力しあうには~ダイバーシティを活かす職場文化~」
<開催日時>11/14(木) 16:00~16:50
詳細・お申し込みはこちら↓
https://jinjibu.jp/hr-conference/202411/interview_detl.php?anc=X4

*「共感を呼び、支援を引き出すためのヴィジョン・ミッション活用とファンドレイジングの手法を磨く」~キャパシティビルディング講座2024
講演内容がnoteにアップされました https://note.com/artnoto/n/nf31dc9169aec

◆5◆エンパブリックのラジオご紹介!
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〇empublicの一語一歩
「最近聞くようになった言葉」をヒントに今の社会を考える、エンパブリック代表広石のラジオ型番組です。
SpotifyとApple Podcastで配信中。「一語一歩」で検索を。
Spotify: https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ?si=27b68eaff0f040c5
<最新のエピソード:毎週木曜16時に更新>
#55「コンパッション(Compassion)」~共に困難さに向き合うとは?
#56「健康(ウェルネス)」~健康づくりは全部自己責任でいいの?

〇エンパブリックスタッフが選ぶ!今、考えたいニュース
スタッフ渡邉と中村が毎週、今みなさんと考えたいニュースをピックアップしてお伝えしています。
<最新のエピソード:毎週木曜に更新>
#やさしい日本語ニュースを大人が読む意味って?
#あなたにとって『お墓』ってなんですか?
*YouTube https://www.youtube.com/channel/UCU0RBwj1CpDA9r3o53sLrCg
*Spotify https://podcasters.spotify.com/pod/show/empublic-studio37

◆6◆編集後記
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はじめまして。9月17日からエンパブリックのスタッフに加わりました二宮雄岳(ゆたか)です。私は2014年から10年間、岩手県釜石市の復興コーディネーターとして地域の復興に向けた活動のサポートをしてきましたが、任期満了に伴い、自宅のある神奈川に戻り、ご縁があってエンパブリックに参画することになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
新人として、日々の業務についていくのが精一杯の毎日ですが、休み時間にオフィスの周りの街並みやお店をのぞいては「谷根千」の下町情緒を楽しんでいます。先日はオフィスから500mほどのところにある根津神社さんにお参りしてきました。根津神社は日本武尊によって1900年前に創建されたと伝えられる荘厳さと風情の豊かな神社で、その美しい佇まいからか、平日の日中でしたが境内には多くの外国人観光客の方が訪れていました。私は今までの経験から「地域コミュニティとは、それぞれの地域特有の風土や歴史、そこで生活される方々の価値観や生きがい、なりわいなど、地域の営みの総体で形づくられる地域社会空間だ」と考えてきました。この新旧のないまぜになった魅力深い根津という自分にとっての新しいコミュニティの中で、地域の空気を感じながら様々な考察を深め、「望む日常をわたしからつくる。わたしたちでつくる」というエンパブリックの理念の実現に向けて微力を尽くして取り組んでいきたいと思います。(二宮)

*二宮さんのこれまでの経験を10/15のmy storyingで紹介します!(上記3)
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株式会社エンパブリック
メルマガ「根津の街から」
(第243号 2024年10月10日配信)
発行責任者=広石 拓司