[report] 地域包括ケア、ここがわからない!: あらかわヘルシータウン(1-3)

[report] 認知症カフェを地域にひらく課題は?:あらかわヘルシータウン(1-2)

[report] 健康な街ってなんだろう?: あらかわヘルシータウン(1-1)

【2015/11/2から】あらかわヘルシータウンクリエイティ部 ~地域づくりと予防・健康づくりが一つになった街にしよう!

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荒川区町屋で、専門家と地域住民が「健康な街」を具体的に語り合い、アクションを起こすプログラムが始まります!

これまでの地域医療、在宅医療・介護は、地域で提供する医療、在宅の方への医療・介護の提供を意味しており、あくまでも「専門職によるサービス提供」がベースでした。しかし、これからの医療・介護を考えた時、専門家中心のモデルの限界がきています。

生活習慣病の予防や早期発見には、医療者が多様なライフスタイル、ワークスタイルを理解している必要があります
シングルマザー世帯の健康を守るにも、認知症を早期発見するにも、診察室や病院の中で待っていても、効果的な取り組みはできません。

国も、地域包括ケアの実現に向けて、今年度から、介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)をスタートしました。この制度が画期的(ゆえに、地域ケアの現場で難しい)なのは、「地域づくり、専門職以外の住民参画が鍵」としていることです。
地域の人たちが適切に医療・介護をつかい、予防やセルフケアを進めるには、専門職からの視点だけでなく、地域とのパートナーシップ、地域活動の担い手との連携が不可欠になってきます。
しかし、特に都心部では、専門職と地域の人のつながりも弱く、そもそも、どのように出会い、どう共通のゴールやアクションの役割分担をしていけばいいか、そこから難しいのが実情です。

ヘルスケアの専門家と、地域づくりの担い手・地域住民は、どのように連携していけるのか?
そして、誰もが健康に暮らせる街(ヘルシータウン)を生み出すために、どのようなアクションとプラットフォームが必要なのか? それを、医療・介護の専門職と地域の人たちが共に集い、荒川区町屋地区という具体的な地域を舞台に、共に効果的な手法を生み出していこう。
そんな思いから、「あらかわヘルシータウンクリエイティ部」がスタートします!

第1シーズンは、そもそも、今、「地域」はどうなっていているのか? 健康な暮らしへのニーズをどう把握し、どのように専門家と住民がテーブルにつき、話し会えるのか? そこから始めます!

ゼミでは、各回、1・理論、2・医療者の視点、3・地域の視点 の3つの発表をもとに、多様な立場の人が混ざって、地域と健康について語り合います。
「理論」は、看護と地域の連携のモデルとして知られる「Community as Partner(第7版)」から、日本での実践に役立つヒントを紹介します。
「医療者の視点」は、医師、薬剤師、看護師など多様な職種が「地域」を、どう見ていて、何がわからないのか、共有していきます。
「地域の視点」は、荒川区の地域活動の担い手、患者、住民など多様な立場から、今、何が起き、どのような不安やニーズを抱えているのか、共有していきます。

そこで出た問題意識からゼミ時間外に、参加者で地域インタビュー、まちあるき・地域診断、ワークショップなどのアクションを実際に取り組み、そこで得た知見を、ゼミに活かす方式で進めていきます。

都心部における地域と医療・介護の効果的な連携に、まだ「正解」はありません。だからこそ、共に考え、つくっていく。 最先端を拓くのが、このゼミです!

【第1シーズン 11月2日(月)スタート! 全6回】
隔週月曜日19:00~21:30 (最終日は祝日13:00~17:30)
1)11/2  健康な街って何だろう?
2)11/16 認知症カフェを始めるには?
3)11/30 地域包括ケアのわからないこと、洗い出そう
4)12/7 医者が見えていること・いないこと
5)12/21 障がい者の地域参加はどうやったらできる?
6)1/11(祝) 東京防災を読んで語ろう/子どもの成人病予防

■会 場:
第1, 2, 3,回 町屋ふれあい館(町屋一丁目35番8号)
第4, 5回 荒川山吹ふれあい館(荒川七丁目6番8号)
第6回 町屋ふれあい館(町屋一丁目35番8号)

■参加費:10,000円(全6回セット:教材費・茶菓・時間外活動費用込み・)
・荒川区住民割引あります! 詳しくはお問合せください。
・1回参加(空席がある場合のみ) 2,000円 (第6回は3000円)

■詳細:Facebookイベントページ 

エンパブリックの考える健康な街

エンパブリックの考える「健康な街」とは、ただ単に病気がない状況を指してはいません。
心身の健康を保つには、孤立せず、社会参加できていること、健康な食、教育、働き方、ライフスタイルまで幅広いことが必要です。良い生き方があって初めて、健康が実現できると言っていいでしょう。

このような考え方を体現していると考え、エンパブリックが学んでいる世界の事例を2つ紹介します。この2つの取り組みは、ゼミでも紹介します。

一つは、英国のヘルスセンター「ブロムリ・バイ・ボウ・センター」です。英国ロンドンの貧しい地域で、健康・生活支援・住宅・仕事・起業・教育・食まで幅広いサービスを、住民が自ら起こし運営する900のプロジェクトとして実施ています。 (情報誌「地産知縁」第3号で詳細を紹介しています)

もう一つがカナダのバンクーバー市のA Healthy City for all です。健康を地域づくりの軸として、複合的に地域を挙げて取り組む野心的な取り組みです。下記の動画(英語なのですが)をみて、健康と地域についてのイメージを膨らませてみてください!