企業の存続を支える「資本」とは? ~ビジネス哲学カフェ(3)

私たちは「資本主義」の世界に生きています。
では、私たちの世界の基盤となっている資本主義の「資本」とは何なのでしょうか?

「資本主義」の資本とは、お金を指すと考えられがちです。資本主義とは金銭的利益を追求する考え方であり、競争を生み、富を生み出す仕組みとして擁護されると共に、格差や環境問題などの社会問題を起こしている。だから、資本主義を修正し、「思いやりのある資本主義」など資本主義の修正が必要という意見もあります。ただ、擁護するにしても、反対や修正を行うにしても、「資本」とは何か?資本主義とは何か?を明確にすることは大切でしょう。

近年、資本は「企業などの活動が価値を生み出す源泉」と考えると、お金(財務資本)だけでなく、知的資本、社会関係資本、自然資本など多様な資本が重要だという議論が広がっています。企業の機能が、資本提供者への利益を返すことなら、資本の再定義は、企業の存在意義や事業の目的にも大きな影響を与えるでしょう。

「社会主義・共産主義ではなく、資本主義」という考え方を超え、これからの時代に「資本主義」が人々を幸せにするために何が必要なのか? 21世紀において、企業は何のために存在するのか?企業が生み出すべき利益とは何なのか?

自分たちの仕事や会社の前提を考えるために、「資本」とは何なのか、ともに考えましょう。

ビジネス哲学カフェとは?

お金、価値、信頼、報酬、持続可能性、資本主義など、私たちが仕事をするうえで前提としている概念があります。仕事の前提や基盤を見直すことは、どのような仕事をしている人にとっても、自分の仕事や働き方を見直すチャンスとなるでしょう。

日常の仕事の中で何となく“当たり前”としてしまいがちなことを、問いかけを通して掘り崩し、自分の言葉で語りなおしていく。本質的なビジネスや仕事の前提を、多様な視点から批判的に話し合ってみる。ビジネスを哲学する対話を通して、現在とこれからの変化に向き合っていく力を深めあっていきませんか?

プログラム

  1. 導入:ビジネス哲学カフェの進め方
  2. 基礎知識の共有(既存の理論や事例から共通基盤の整備)
  3. 問いを出し合う
  4. 論点をともに探求する
  5. ふりかえり

こんな方におすすめ!

  • 目の前に追われるだけでなく、これからの仕事を考えたい人
  • 5年後、10年後、変化する環境の中で、大切にしていくことを考えたい人
  • 日頃から疑問に思っていること、考えていることを話し、建設的なフィードバックがある場を求めている人
  • 日頃、考えていないテーマについて、色々な意見を聴き、自分の考えをまとめたい人
  • ビジネスのこれからと現代の課題を深く考えたい人
  • 新しい経済社会の可能性を探求している人

ファシリテーター:広石拓司(エンパブリック代表)

ワークショップ、対話などのファシリテーターを多数実施。特に、問いを深め合う対話「縁パブ」を、根津スタジオで40回以上実施している。杉並区教育委員会すぎなみ大人塾2013年度「土曜の朝は哲学しよう」で、市民参加の哲学する対話の企画・運営のインストラクションも行っている。

実施日・会場

2017年2月17日(金)19:00~21:30 エンパブリック根津スタジオ(千代田線根津駅)

参加費

参加費 4,000円(税込) 
※根津の美味しいお菓子付き

※初回参加特典「readiness for 2025 ~地産地縁Vol.5」をプレゼント (お持ちの場合は他の号を)

参加お申込み

ばづくーるスクールでは、オンラインチケットサービス「Peatix」を利用しています。
ゼミ・講座への参加を希望される方は、下記ボタンをクリックし、リンク先のPeatixページにてお申込みと事前決済をお願い致します。