ゼミ(全5回)
サステナビリティ&ビジネス事業構想ゼミ ~ ビジネスの前提が変わるSDGs時代の自分の仕事を考えよう
財務第一優先から、6つの資本の統合的な成長をコラボレーションで生み出す時代へ。企業の姿も変化してきています。
これからのビジネスにおける「サステナビリティ」は、単に環境問題にどう対応するのかに留まらず、2020年代の世界において「自分たちはどのような価値を社会に提供したいのか、できるのか」を問われるテーマです。
単に自社事業内で環境配慮をすればいい時代から、コア・ビジネスのサプライチェーン全体、消費者の購入後も含めた商品・サービスのライフサイクル全体についての責任を実践することで、統合的な社会への影響力(インパクト)を生み出すことが求められるようになっています。
変化が激しく、不確かさを増す世界の中では、過去最高益だった会社があっという間に業績が悪化するような出来事がきてしまいます。市場や社会から中期的な信頼を獲得するために、財務の結果だけでなく、非財務情報(環境、社会、腐敗防止など)を統合し、「自分たちのビジネスはどう社会に必要とされ、どのように中長期的に存続・発展できる基盤を整えていくのか」をコミュニケーションすることが求められるようにもなってきています。
その動きを後押ししているのが、国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、「だれ一人取り残されることがない世界」の実現に企業の参加を強く求めており、欧州企業を始めとして、企業の動きは加速しています。2030年のゴールに向けて世界の政府や企業の取り組みが広がる中で、SDGsは2020年代のライフスタイルやビジネスの前提に影響を与え始めています。さらに、2020年代は、パリ協定による脱炭素の流れ、ESG投資の拡大、さらにAIやIoTなどの進化により、20世紀のビジネスの前提や常識は壊され、新しい前提条件や常識のもとでビジネスや仕事をしていく時になるでしょう。
そのような時代に求められるのは、前提や条件を与えられて仕事を考える「事業企画」ではなく、変化を捉えながらビジネスとそれを取り巻く社会・市場の状況も包括的に捉えて設計できる「事業構想」の力です。
それは、商品・サービスの設計にも影響を与え始めています。かつての安く性能がよければ「よい商品」と思われた時代から、商品・サービスを通して何を体験できるのかに価値を感じる時代へのシフトが始まっています。2020年代に向けて、企画も開発も一体となったシフトが求められているのです。
このような要素を充たす商品を軸に、事業を構想していくことによって、変化が激しい2020年代に、どのようなビジネスを生み出していけばいいか、正解がない問いを共に考えてみませんか?
このコースでは、環境対策(コスト)ではなく、成長戦略として、サステナビリティとビジネスの相互作用を高めていくは、どうしたらいいか、対話を通して考えていきます。立教大学経営学部で開講される「サステナビリティ&ビジネス」の内容をビジネスパーソン向けにカスタマイズした教材はオンラインで提供し、リアルに集う場では、講義よりも対話、討論を通して、多様な視点と世界の動きを含めた視野、次世代ビジネスの構想という高い視座を習得することを目指します。
2020年代のビジネスのあり方を、ともに考える場に、ぜひご参画ください。
講座で身につけること
- 2020年代のビジネスが、20世紀型からどう変化するか、自分自身のビジョンを固めることができます。
- 社会課題解決型の事業の発想法、サポーターを獲得し、成長する方法論を学びます。
- 戦略的にサステナビリティに取り組む国内外の企業の事例を分析し、どのような視点・視座から考えているのか、理解を深めます。
- 責任ある企業(responsible company)に求められること、どう実行するか方法論を身につけます。
プログラム
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第1回<イントロダクション >2020年代(SDGs時代)のサステナビリティ&ビジネスとは?
単なる社会貢献や規制対応ではなく、市場と社会の新しい前提条件を理解し、中朝的的に信頼される事業を生み出すために、サステナビリティやSDGsをどう使いこなすか。2020年代のビジネスを構想する力の基本を踏まえ、今、何が起きているのか、これから何が起きるのか、ディスカッションします。。
第2回:ソーシャル、コミュニティの力をビジネスで活かすには?
問題がある人の自覚している要求に対応するだけでなく、その人の潜在的な可能性に注目し、ケイパビリティを高めることで自発的な変化を促す。このようなソーシャルビジネスの発想は、どう幅広い企業や組織に活かせるのか? 支援者や協力者のコミュニティをどう育むか? 新しい事業づくりの視点や可能性について議論します。
第3回:統合報告から国内外企業のサステナビリティ事業を分析する
財務情報と非財務情報を統合した「統合報告」を行う日本企業も増えています。しかし、報告が主となり、中朝的な信頼を得るために多様なステークホルダーとコミュニケーションするツールとして活かされている事例は限られています。統合報告の可能性を踏まえた上で、サステナビリティの事業の設計とコミュニケーションを考えます。
第4回:2025年の最高の商品をデザインするには?
2020年代の「最高の商品」とは何でしょうか?ただ高機能や値段の高いモノではないでしょう。出会い、購入し、使うことでポジティブな未来を感じるような最高の商品をつくるには、どのようなプロセスが必要なのか? どうアクションするのか、考えます。
第5回:SDGs時代のサステナビリティ&ビジネスを構想する
学び、議論してきたことを、自分たちの事業にどうつなげたらいいか、2020年代のビジネスを構想し、どのようなイノベーション・ストーリーで社会や市場とコミュニケーションしていくのか。プランをまとめ、発表します。
5回セット 定員10名
参考:広石拓司講義参考資料集(学生向けの補助教材集)> こちら
こんな方におすすめ!
- 社会課題解決型の事業をビジネスで取り入れたい方
- 5年先、10年先を見据えたビジネスを構想したい方
- ソーシャルビジネスで新規事業や起業にチャレンジしたい方
- 2020年以降の自分の仕事のあり方を考えていきたい方
2017年4月からの第1シーズンには、新規事業開発の担当者、社会課題解決プロジェクトのリーダー、CSR担当者、シンクタンク研究員、コンサルタント、ソーシャルビジネス起業志望者、ビジネスでの地域づくりを考える経営者といった10名の参加者が集い、充実した議論が行われました。
ゼミ開催日
根津スタジオでの講義&対話とオンライン教材で構成されます。
根津スタジオでの実施日は下記になります。
第1回 4/25 水 19:00~21:40
第2回 5/16 水 19:00~21:40
第3回 6/6 水 19:00~21:40
第4回 6/30 土 13:30~17:00 (土曜開催です)
第5回 7/18 水 19:00~21:40
※欠席の回については別日開催の振り替え、資料送付などでフォロー対応します。
ナビゲーター:広石拓司(エンパブリック代表)
2001年よりNPO法人ETIC.にて社会起業家の育成に携わり、2008年、社会をよくする新しい仕事を生み出す基盤づくりに挑むためにエンパブリックを創業。慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師(ソーシャルビジネス・プランニング、コミュニティ・インベストメント)、立教大学経営学部(サステナビリティ&ビジネス)、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科(コミュニティ・マネジメント)の兼任講師などを担当している。
参加費
参加費 30,000円(税込)
※教材費、情報誌「readiness for 2025」(もしくは「地産知縁」)、茶香付
参加お申込み
ばづくーるスクールでは、オンラインチケットサービス「Peatix」を利用しています。
ゼミ・講座への参加を希望される方は、下記ボタンをクリックし、リンク先のPeatixページにてお申込みと事前決済をお願い致します。
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