empublicメールマガジン「根津の街から」 Vol.150 2016/7/7
◆◇― empublicメールマガジン「根津の街から」 ―――― Vol.150 ―◇◆
(2016年7月7日発行)
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メルマガが150号になりました!
小田和正さんの歌に「僕のことを知っている人はどれくらいるんだろう
ぼくの言葉が少しでも誰かを幸せにするんだろうか」という詞があります。
小田さんに比べたらはるかに、はるかに、はるかに小さいと思うのですが
少しでもメルマガが「届いて良かったな」と思っていただけるものにできればと思っています。(広石)
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◆1◆ コラム「視点・視座をゆらす」
◆2◆ 視点・視座をゆらす体験と対話を 根津スタジオで!
・「問いかけ力を磨こう」 7月土曜コース・スタート!
・システム思考とデザイン思考の2つの新プログラム!
◆3◆ ラボメンバー募集中!
◆4◆ 編集後記に代えて~退職のご挨拶
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◆1◆ コラム「視点・視座をゆらす」(広石)
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7/5に、東京オリンピック・パラリンピックに向けた多摩地区の自治体職員のための「多言語対応・ICT化推進フォーラム」が開催され、観光パネルディスカッションとネットワーク・ミーティングのファシリテーターを担当しました。
僕が担当したセッションでは、留学生と一緒に地域の魅力再発見や表記の課題出し、コンテンツ作成に取り組む事例を基に、どう地域の力を活かせばいいのか話し合いました。
そこでは、地元の考えでなく、留学生や観光客の視点から見ることの大切さが指摘されていました。
例えば、八王子は東京から富士山や箱根に向かう中継地として外国人ツアー宿泊客が急増している。彼らは夕方に着き、朝出るし、八王子を目的地としていないが、夕食や買物、散歩を街でしたいと考えている。しかし観光協会も窓口も全て夕方には閉まっているので、その需要に行政も街にも気づいていなかったそうです。
留学生たちが訪問客に丁寧にニーズを調べ、提案したところ、「八王子は江戸時代は宿場町だった」となり、新宿場街をコンセプトに留学生が外国人視点のマップづくりをしたところ、好評だそうです。
その事例でも他事例でも、留学生を手段として扱わず彼らの出番づくりであり、学び合いの場である活動をすれば、留学生にも地域にも良い結果が得られるという話が印象的でした。
また他のセッションでも色々なヒントがありました。
・kokkaiをnational dietというと道を聞かれた日本人の人が場所を思いつかないのでは?大切なのはコミュニケーションが活性化することだろう
・多言語対応ですぐできることとして「やさしい日本語」での表記が大切
・訪問者の多くは英語ネイティヴでないのでネイティヴ表現よりも「やさしい英語」が大切
などなど。
フォーラムに参加して改めて感じたのは、多言語対応は言葉の問題だと考えがちですが、大切なのは「多文化への対応」だということです。
私たちは自分自身の日頃慣れ親しんだ視点で物事を見ます。そして、自分の経験からのパターンでの認知=「スキーマ」によって、効率的に判断・処理しようとしがちです。
しかし、文化を共有しない他者(stranger)に「自分の良かれと思うこと」は通じません。
良いと思うことと良いと思うことのすれ違いやぶつかりあいが日常のあちらこちらで起きているのが、現代社会でしょう。
国際化は、外国人という「異質な存在」が視野に入る機会です。
その時、私たちは視野に入れるだけでなく、異なる視点や視座の存在に向き合う必要があります。それは慣れ親しんでいる自分の視点や視座をゆらすことです。
ただ、他者を考え続け、視点や視座を揺らし続けることは、しんどいことです。
だから、スキーマに頼って楽をしたいと思う。無理してしんどいことせずとも、自分の慣れたやり方でいいじゃないか。
今、世界が変化し、多様な価値観や文化が混在することが日常になったからこそ、世界各地で、日本のあちらこちらで「自分の慣れたやり方がいい」という気分が高まっていると感じます。
それがテロや、他者にヘルプを出すよりも自分で抱え込む介護疲れの死といった悲しい出来事につながっていると感じます。政治も選挙も”慣れた”やり方と発言に頼っています。
他者の存在から、視点・視座をゆらすこと。
ゆらし続けるためには、自らの視点・視座の背景にあるものを知り、多様な見方があることに気づき、考えの違う他者との対話を通して、視点・視座をゆらす基礎体力をつくることが必要で、そのような場を広げていきたいと、改めて考えています。
◆2◆視点・視座をゆらす体験と対話を 根津スタジオで!
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参加募集中の根津スタジオのプログラムは、エンパブリック・サイトの「ワークショップ」からご確認ください!
https://empublic.jp/nez_studio
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≪ゼミ≫「問いかけ力を磨こう ~仕事と課題解決の質を高める視点・視座を身につける」
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課題発見や解決策の探求するために必要な6つの視点から、自分の問題意識を多面的に磨き、変化を起こす「問いかける力」を身に付けるゼミです。(全6回を隔週土曜3回で実施します)
【日時】各日2コマセット 10:30-16:30
・7月9日(土)「問いかけ入門~自分も相手も元気になる問い」「関係性を育む問い(合意形成)」
・7月23日(土)「学びを促す問い」「チーム力を高める問い」
・8月6日(土)「目の前の問題の本質に迫る問い」「未来を拓く問い」
【参加費】30,000円(全6回一括)/5,000円(各回単発)
>申込み http://peatix.com/event/172137/
≪講座≫システム思考を使ってイノベーション・ストーリーを作ろう!
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要素を分解して問題個所を見つける考え方から、要素のつながりの生み出す影響がわかれば、新しい問題解決の道筋が見えてくる!
関係性を考察するシステム思考の基本原理の解説と事例分析の演習を踏まえて、現状を乗り越える「変化の物語」を生み出す技法を身につけましょう。
ゲスト・ナビゲーター 佐藤真久(東京都市大学教授)
【日時】2016年7月10日(日)13:00-17:00
【参加費】8,000円 ※下記デザイン思考講座とセットだと12,000円
≪講座≫クリエイティブな問題解決をデザインする ~ ソーシャル・グッドのために“アイデアの補助線”を使いこなそう!(デザイン思考)
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課題解決のアイデアを探している方を対象に、デザイン思考の基本的な考え方を踏まえて、クリエイティブなアイデアを生み出すためには何が大切なのか探究します。
WEBマガジン「アイデアの補助線」をヒントに、既存の良いアイデアから学び、問題の解決につながる対象の分析と既存の要素の結び付け方を共に考えましょう。
ゲスト・ナビゲーター 鈴木雄飛(WEB「アイデアの補助線」主宰)
【日時】2016年7月24日(日)13:30-17:00
【参加費】6,000円 ※システム思考講座とセットだと12,000円
≪ゼミ≫「自分のミッションを探求しよう」(土日集中コース)
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環境の変化やライフステージの変化の中で、自分は何を、どうしていきたいのか。
対話、ペアインタビュー、描画、プレゼン、4種類の対話で探るチャンスです。土日の2日間で集中開催!
【日時】2016年7月30日(土)31日(日)12:45~18:00
【参加費】6,000円
◆3◆ ラボメンバー募集中!
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正解のない時代に求められる「問いかける力」を伸ばしたい!
自分の地域や職場でワークショップやファシリテーションを実践していきたい!
その思いを自分の現場で実践できるように、そして活動の質をレベルアップしていくために、すぐに使えるツール・教材を活用でき、経験を分かちあっていくコミュニティが、「ばづくーるラボメンバー」(月会費800円・税抜き)です。ぜひご参加ください!
【詳細・申込】http://bazcool.jp/
◆4◆ 編集後記に代えて~退職のご挨拶
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こんにちは、齋藤です。昨年秋からエンパブリックの一員として、根津スタジオの講座や各種イベント、このメールマガジン配信などで皆さまとコミュニケーションを取らせていただいていましたが、一身上の都合により6月末をもって退職いたしました。
在職中、直接お会いした方もそうでない方も、さまざまな形でお世話になりまして、心より感謝申し上げます。
エンパブリックのビジョンにある「思いある誰もが動き出せる」社会の実現に貢献できるよう、新天地でも頑張ります。
このメールマガジンを読んでくださっている皆さまにとっても、2016年下半期が素敵なものになりますように!
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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第150号 2016年7月7日配信)
発行責任者=広石 拓司
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