目の前に問題がある時、「どこが悪いのだろう？」と分析し、一つの原因を探り出して解決する。これまでの課題解決の考え方は、このような論理的思考が中心でした。しかし、問題が複雑で何が悪いかよくわからないことや、どこが悪いかわかっているのに同じ問題を繰り返してしまうこともあります。

そのような時に視点を変えるヒントとなるのが、システム思考です。

問題の全体像を見て、どんな要素があるのか。その要素の間にどのような関係があり、どう影響しあっているのか。それが時間の中で、どのように変化していくのか。それらをループ図というツールを使って見える化すると、問題の背景にある構造がわかり、どこがボトルネックなのかがわかるだけでなく、その根底にあるメンタルモデルも見えてきます。

だからこそ、どこにどう働きかければ、悪い循環を良い循環に変えることができるのか、そこからどのような変化のストーリーが生み出せるのか、具体的に考えることができるのです。

このプログラムでは、システム思考の基本原理の解説と事例分析の演習を踏まえて、現状を乗り越える「変化の物語」を生み出す技法を身につけていきます。

ゲスト・ナビゲーターの東京都市大学の佐藤真久教授は、国際的な環境人材育成プログラムLEAD（Leadership for Environment And Development）の日本事務局で、システム思考の第一人者であるデニス・メドウズ博士やジリアン・マーティン・ミアーズ氏らのもとで研修プログラムの開発、実施に取り組み、現在も大学で学生にシステム思考を活用した研究指導をされています。

システム思考の基礎を踏まえて、それをどう自分の現場で活かすか。
変化を生み出す考え方を、この機会に専門家のアドバイスを活かして習得しましょう！

※画像は、佐藤真久さんの資料より