他者との対話がつくる自分 empublicメルマガ「根津の街から」 2018.11.06
empublicメールマガジン「根津の街から」 (2018年11月06日発行)
秋らしく肌寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
急に気温が下がると紅葉が綺麗に色づくようです。忙しい毎日の中にも秋の気配を楽しみたいものですね。
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<INDEX>
◆1◆ コラム「他者との対話が作る自分」(広石)
◆2◆[11/22] 育休後に男女差はあるか? ~職場・家庭で育児と仕事を支え合うには?
育休後カフェ「なぜいまだに育休後は働きにくいのか?#1」
◆3◆[11/29] 社会を良くするには、誰と、どう組めばいいのだろう?
~SDGs時代のパートナーシップを考えよう!
◆4◆ レポート:シェアリング@千代田 アイデアソンを開催
◆5◆ 根津スタジオのプログラムより
・自分らしい次の生き方・働き方をデザインしよう
・問いかけゼミ 1/22~ 火曜夜コース
◆6◆ 編集後記
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◆1◆コラム「他者との対話が作る自分」(広石)
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「西郷どん」もですが、幕末の物語で志士たちは「日本国を守る、強くする」と熱く語ります。「日本」を語ることが、当時、“開明的”で、自分も周りも熱くするものだったのでしょう。
それまで、「お国」とは「藩」を指していました。
それが、「日本国」を語り始めたのは、「他にある関係ないもの」と意識外に置かれていた「外国」が、黒船到来によって、攻めてくる=自分に直接影響を与えうる存在となり、「他にある」とできなくなりました。
幕末に「日本」を語るのは、藩という旧制度を超える視座から海外への危機意識を共有することを意味し、その過程で「〇〇藩の人間」から「日本国の人間」へと、「自分」がシフトしていったのでしょう。
最近、「2001年宇宙の旅」の50周年記念リバイバルが上映されていましたが、原作者のA.C.クラークは、SFの役割を「種としての人類を描くこと」と述べていました。
宇宙に出たり、宇宙人に出会うことを描くことで、人類という「種」を考える視点が手に入るのです。
私たちはみな人類の一員であっても、「自分が人類という種の一員として」の人のあり方や責任を考える機会は、なかなかありません。
学生たちは就活で「自己分析が大切」と言われます。
ただ、「自分」を自分一人だけで考えても、なかなかわからないものです。
友人や家族などと話をしたり、アルバイトやインターンの中で多様な人や機会に出会う中で、「あ、自分はこういうところがあるのだな」「自分にとってはここが重要なんだな」など気づきます。
他者との出会いの中から「自分」を発見していく過程が、新しい「自分」を見つけ、アイデンティティの変容も促すことができる。
それが「対話」の大切な意義です。
対話が、ただ他の人の話を聞く場であったり、合意形成のためだけでは、つまらないものです。
他者がいることで「自分」の特徴を自覚でき、一人では見えていなかった良さや課題が見え、そこから、「自分の新しい可能性」が見えてくる。
そうやって、今までの「自分」がゆらぎ、新しい「自分」へと再構築されていくことが、対話の最もダイナミックな面白さです。
そして、今、ビジネスにおいても、自らをゆらし、再構築する「対話」が求められています。
「ダイバーシティ」では、子育てや外国人など従来の会社のメインではない働き方を受け容れることで、仕事の進め方をどのように再構築し、「自社での働き方とは何か」を再構築していけます。
そして、「SDGs」により、「ビジネスは利益優先。社会や環境は外 or CSR」と割り切れていたのを、社会や環境がビジネスに影響あることを視野に入れなければ生きていけない時代がきました。
「ビジネスの外」としていた様々な他者が、黒船のようにビジネス世界に押し寄せています。
会社が続くとは? 良い会社員とは? 利益とは?
価値観をゆらし、「ビジネス」と「会社」を再構築するための「対話」が求められています。
◆2◆ [11/22] 育休後に男女差はあるか? ~職場・家庭で育児と仕事を支え合うには?
: 育休後カフェ「なぜいまだに育休後は働きにくいのか?#1」‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
2018 年11月22日(木)18:45~21:00 <会場> fabbit大手町 (東京駅日本橋駅1分)
参加チケット> http://v.bmb.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=empublic&c=31&n=2076
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“育休後カフェを始めて7年、最近感じるのはパパの育休がとても増えている、ということです。
しかし一方では、育休を取りたくても取れない、取った人が冷遇されているという声も聞こえてきます。
ママとはまた違った背景もありそうなパパの育休事情。今後さらに増やして行くためにどうすればいいのか、みなさんで考えたいと思います。” 山口理栄(育休後コンサルタント)
今、女性と男性で、育休の取得や育休後の働き方、周りのサポートや組織の対応に違いはあるのでしょうか?
その背景には、何があるのでしょうか?
育休を取る人、周りの人、組織に何ができるのでしょうか?
実際に男性で育休を取られた方の意見も伺いながら、男性も女性も働きがいある育休後を実現するための課題と方法を対話を通して考えます。
本対話は「シリーズ: なぜいまだに育休後は働きにくいのか?」の第1弾として開催します。
<シリーズ開催趣旨>
「変わらない会社や社会でうまく働くには?」から「誰もが働きやすい環境をつくるには?」に問いをシフトしませんか?
女性活躍推進法ができて3年、育児をしながら働く女性は増えましたが、未だ育児をしながらの働きづらさは残っています。
「やりがいを持って、家族も仕事も大切にしたい」、たったそれだけの望みが、なぜ普通に叶えられられないのでしょうか?
育休後を「誰かが我慢すれば」という自己責任論に終わらせず、誰もが普通に働きがいある仕事をするために、どのように自分を、周りを、組織を、社会を変えていけばいいのか、育休後アドバイザーとして様々な職場を何年も見てきた山口理栄さん、社会システム・イノベーションの実践法を探求してきた広石拓司さんと一緒に考えてみませんか?
11/22イベント参加チケット http://v.bmb.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=empublic&c=32&n=2076
シリーズ紹介ページ http://v.bmb.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=empublic&c=33&n=2076
◆3◆ 社会を良くするには、誰と、どう組めばいいのだろう? ~SDGs時代のパートナーシップを考えよう!
:『ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ』 出版記念ワークショップ
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2018年11月29日(木)18:30~21:00 <会場> シティラボ東京 (京橋駅 東京スクエアガーデン6階)
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社会問題の解決のためのパートナーシップの重要性は誰もが口にし、大切だと思っているのに、いざ実践するとなると難しいもの。
その難しさへの処方箋として、今年夏に書籍『ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ』が出版されました。
本ワークショップでは、本書の執筆者二名と編集者とが、書籍を基に、複雑な問題に効果的なパートナーシップを進めるための協働ガバナンスの考え方、進め方について紹介します。
(こちら、残席わずかとなっていますので、お早めにお申し込みください)
・イベント参加申込> http://v.bmb.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=empublic&c=34&n=2076
・書籍紹介ページ 「ソーシャルプロジェクトを成功に導く12ステップ
~コレクティブな協働なら解決できる! SDGs時代の複雑な社会問題」
http://v.bmb.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=empublic&c=35&n=2076
◆4◆ レポート:シェアリング@千代田でアイデアソンを開催
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千代田区で、暮らしや仕事、活動を、もっと充実したものとするために、”シェア”の可能性を地域の人たちと共に考え、動き始めることを応援する「シェアリング@千代田」プロジェクト。
9月30日には「アイデアソン」(テーマについてのアイデアを出し合い、それをどう実現するかをまとめるワークショップ)を開催しました。
これまでのプログラムを経て出された10のテーマについて、実現に向けたアイデアと知恵を出し合いました。
テーマとしては、「区民6万人に対して昼間人口85万人、どう防災をシェアすればいい?」「地域にある活動情報をシェアするためにチラシをどう活かせる?」「子育て中でもイベントに参加できるように、ベビーシッターシェアを実現したい」など区民や在勤者の方が日頃感じている課題から出されたものです。
テーマの提案者からは、「興味を持ってくれる人が多いことに驚いた!」「単なるシェアではなく地域に貢献できる使い方にしたい」、参加者からは、「各テーマへのアイデア、問題点など、客観的に捉えられてとても面白かった」「自分では気がつかないアイデアがたくさんあって有効的」「基盤としてのゆるいつながりが多くの課題解決につながると感じた」などの感想が寄せられました。
地域づくりを進めていくときに、参加者みなが個々に持つリソースを持ち寄り、考えを出し合い、検証しあい、そのプロセスを通じて新たな出会いがあり、具体化に向けた動きが始まる「アイデアソン」に、大きな可能性を感じる1日となりました。
千代田区ではアイデアソンを経て、プロジェクトを具体的に動き始めるステージに入ります。
◆5◆根津スタジオのプログラムより
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- 日曜集中コース】自分らしい次の生き方・働き方をデザインしよう ~自分への理解を深め、自分の軸(ミッション)を探る4つの対話
11月11日 (日)・11月18日(日) 10:00 – 15:45
http://v.bmb.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=empublic&c=36&n=2076
- ゼミ「問いかけ力を磨こう ~本質を探り、変化を生む場をつくるために」(全6回)
1月22日~ 火曜夜コース 各回 19:00~21:40
*各コースの欠席回は他のコースでの振替受講が可能です
>詳細・申込 http://v.bmb.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=empublic&c=37&n=2076
◆6◆編集後記
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最近、ある方から娘をリケジョにしたいと相談が。
リケジョにしたいお母さんが増えているかも!と、うれしくなりました。
お話を聴くと、理由はリケジョの方が、手に職があって、男社会でもやっていけそうだからだそう。
ある調査で、フィンランド、スウェーデンなどの男女平等のレベルが高く評価されている国では、女性がSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)分野に進む人が少なく、逆に男女平等レベルが高くない国ほど多い傾向にあるとの報告が。
これは「ジェンダー平等パラドックス」と呼ばれ、「よりリベラルで豊かな国では、女性は非経済的要因に基づいて職業選択にを行うからでは?」ということらしいのです。
ってことは、リケジョに行かせたい母親が増えているのは、日本では男女平等のレベルが高くないから? と、手放しで喜べないかもと「リケジョ・バラドックス(?!)」を感じてしまいました。(矢部)
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株式会社エンパブリック メルマガ「根津の街から」
(第183号 2018年11月6日配信)
発行責任者=広石 拓司
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http://v.bmb.jp/bm/p/aa/fw.php?d=1&i=empublic&c=38&n=2076
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