開催レポート 4/15(金)縁パブ「『市民運動』は、なぜ好かれないの?」

4月15日(金)、「『市民運動』は、なぜ好かれないの?」をテーマにした縁パブを開催しました!
縁パブとは、立場、世代、専門が異なる人たち(5~10人)が集まり、お互いの意見から考えを深めていく対話の進め方です。


縁パブについて、詳しくはこちら→【ワークショップ】縁パブ ~ 問いかけあい、話を深める対話

今回の縁パブの参加者は、市民運動や政治的活動などに関わっていて、「これからの市民運動のあり方を考えたい!」という方が多かったようです。

それぞれの参加動機や持っている問題意識を共有したうえで本題へ!

IMG_5003

 

みんなで話したいお題は?

さて、ここまでの話を踏まえて、みんなで話したいお題を出し合います。

◆どうしたら市民運動はうまくいくのか?

◆ゆるやかな運動・連帯は可能か?

◆差別的でない(そう思わせない)市民運動とは?

◆日本の未来は暗い?明るい?

◆どうしたら一部の人ではなく広がっていくのか?
どうしたら継続していくのか?

◆「違う」ことが許されない(と思わせてしまう)のはなぜ?

◆「北風と太陽」の太陽になりたい。どうしたらなれる?
(みんなでニコニコ暮らしたいのに・・・)

◆なぜ政治などの問題が「他人事」になっちゃうのか?

などなど、どれも興味深いテーマ!

みんなで吟味した結果、

1)政治的意識がポジティブに、排他的とは思われないようにするには?

2)太陽的な活動(みんなが少しずつ自分から関わるような活動)とは?

という問いについて、特に対話することになりました!

 

今日の対話のポイント

IMG_6577

◆政治や社会問題について、「良く知らない人は発言しちゃいけない」という雰囲気がある。

◆「市民運動」より「ソーシャル系」の活動の方が共感を得やすいのはなぜ?
→「ソーシャル」という活動は、個のライフスタイルを尊重する感じがするので、パーソナルな共感を得やすいのでは?
一方で市民運動は、「みんなと同じ」に行動することを求められる感じがするのかも。

◆誰かの癇に障ると、すぐに叩かれる時代なので、「これ言ったら、こういうクレームが来るかも」と感じた途端、自己防衛意識が働いて、発言したり運動に参加したりすることを辞める(特にムラ社会では難しい)。

◆北風:「ここの学校に入らないと、いい就職できないよ!」:~しないと悪くなる、と脅すような態度。
太陽:「ここの学校に入ったら、どんな勉強がしたい?」:相手にとってわかりやすいメリットがある。

◆市民運動は、社会課題に対するカウンターなので、どうしても「反○○」という看板になってしまう。

◆反○○の人たちは「私たち」を主語に主張しがちなので、その課題に興味のない人からすると、見ているビジョンが違うのに「同化」されそうで嫌だ、と思ってしまう面がある。

◆お互いの主張の中にメリット・デメリットの両方がある。メリットを否定するとケンカになるので、デメリットを潰していこう、という姿勢が大切なのでは。

◆市民運動は、何らかの「怒り」から始まっているが、「不足」している部分にばかり注目するのではなく、「小さな進歩」を喜ぶことも必要かもしれない。

また、

人格/意見
手段/目的
演出/本質
事実/解釈
We(私たち)/I(私)

を混同しがちなので、意識して区別する必要がありそうだ、という話には、頷いている参加者が多いようでした。

 

ふりかえり:参加者の気付き

◆相手に選択肢を与える、ジャッジしない、ということを大切にしたい。

◆市民運動は、それぞれの関わり方があって良いけれど、「あなた」にとって「わたし」にとって課題解決であることを伝えていきたい。

◆市民運動は、自分が一番情熱的に楽しく!

◆「We」と「I」など、知らぬ間に混ざってしまうので、意識的に整理したい。

◆「私たち」を濫用しないようにしようと思った。「本当は自分だって、反対なんて言いたくないんだよ」、と言ってしまうのは逃げだとこれまで思っていたけれど、言ってもいいのかもと思った。

◆市民運動の到達点も選択も、ゼロかイチではなくグラデーションでいいのでは。

◆小さなできたことをみんなで喜ぶ、ということを忘れずにいたい。

◆市民運動に限らず、自分の思うことを成し遂げるために忍耐力が必要。正直、全然意見の合わない人と関わりたくないという気持ちはあるけれど、少しガマンすることで伝えられることが増えるかもしれない。

◆自分を完璧と思わないこと、相手に完璧を期待しないことを心掛けたい。いま自分にできるのは違いを楽しむこと。食わず嫌いをなくしていきたい。

===================================================================

いかがでしたか?

これからもエンパブリックは、「そうそう!そのテーマで話してみたかった」という問いかけをし、対話を通じて深めていくプログラムを企画していきたいと思います。本レポートのご感想や、今後開催する講座やワークショップのリクエストがありましたら、ぜひお気軽にご連絡くださいね。
Eメール:info[アットマーク]empublic.jp

【次回予告】
テーマは検討中ですが、5/20(金)19:00-22:00に縁パブを開催予定です!
ご興味ある方は、ぜひスケジュールを空けておいてくださいね◎