変化や大きな問題を他人事にしないビジネスパーソンを増やすには?~ 世界競争力35位の時代の日本ビジネスに求められるグローバルシティズンシップとは? (シリーズ:未来志向アクセラレーター)

今、世界で起きていることは、すべてが自分の仕事につながっている!
変化や大きな問題を他人事にしない”グローバルシティズンシップ”は、これからのビジネスパーソンの必須ケイパビリティだ!

気候変動、DEI(Diversity, Equity& Inclusion)、サーキュラーエコノミー、国際紛争など地政学的リスクなど、
今のビジネスには、20世紀に比べて多くのことが求められ、発想や行動の転換が求められています。
その変化は、余力があれば対応すればいいことではなく、ビジネスの前提そのものの変化と言えるような状況になっています。

このような変化に対して、新しい動きを進める日本企業も増えていますが、そのような企業でも変化を前向きに捉え、積極的に動く人はまだ限られているように思われます。
むしろ、こんな声があちらこちらから聞こえてくるように思います。
「ESG投資に対応するため何をすればSDGs、脱炭素、人的資本をしたことになるか、チェックリストがほしい」
「SDGs、大事だよね。エコな暮らしのために小まめに節電や分別をしよう」
「わが社は人を大切にする経営をモットーとしてきているから大丈夫」

このような気分が、今年発表された指標で「日本のSDGs達成度ランキングは166カ国中21位、男女格差は146カ国中125位、世界競争力は64カ国中35位と、それぞれ後退した」(altena 記事より)という状況を生み出しているように思われます。
ランキングに対しては「計測や評価の方法に課題がある」という指摘も見られますし、確かに完全なものではないとしても、全体的に後退傾向にあることは、変化や大きな問題に対して前向きではない日本の状況を表象しているのではないでしょうか。

グローバルに変化や大きな問題がどんどん進む中で、ビジネスの「ルール」もどんどん変化しています。
いくら自分が良いプレイスタイルをしていても、ルールに適応できなければ、競争力は弱まります。
今、問われているのは、世界で起きていること、これから起きうるリスクに気づき、高い視座からビジネスを見直し、自分自身を見直していくことです。
そのためのヒントも、事例も既にたくさんあります。あとは、”向き合い方=自分のあり方”を見直すだけです。

これからの時代を生きるビジネスパーソンにとって”グローバル シティズンシップ”は、もはや他人事ではありません。
むしろ、シティズンシップなしにビジネスを行うことは難しい時代になっています。
ビジネスと市民性の切り離しを乗り越えることが、個々人にも、企業にも地域・政府にも求められていることでしょう。

本ワークショップでは「グローバル シティズンシップ」とは何か? UNESCOでの議論の経過、近年のOECDの動きなどを踏めて、佐藤真久さん(東京都市大学大学院 環境情報学研究科教授)から解説をいただいた上で、それをどのようにビジネスや産業づくりにおいて活かしていけばいいのか、参加者のみなさんと対話を通して共に考えていきます。(ファシリテーター:広石拓司 エンパブリック代表)

変化を超えてサステナブルな未来へ、ビジネスと自分に何ができるのか、一緒に考えてみませんか?

開催概要

2023年7月11日(火)20:30~22:00 (オンライン開催)

プログラム

1.イントロダクション:なぜ世界ランキングが下がっているのか。そこから論点を考えてみよう
2.解説:グローバル シティズンシップとは? それが今、問いかけていることは? (佐藤真久)
3.対話:ビジネスパーソンにとってのグローバルシティズンシップとは?
4.ふりかえり:変化や大きな問題を他人事にしないビジネスパーソンを増やすには?

参加費

一般 2,000円 (税込:empublic15周年記念 特別価格)
empublic Studioメンバー 800円

ファシリテーター/アドバイザー

ゲスト:佐藤真久 東京都市大学大学院 環境情報学研究科教授。
筑波大学第二学群生物学類卒業、同大学院修士課程環境科学研究科終了。英国国立サルフォード大学にてPh.D取得(2002年)。地球環境戦略研究機関(IGES)の第一・二期戦略研究プロジェクト研究員、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・スペシャリストを経て、現職。現在、国連大学サステイナビリティ高等研究所客員教授、ESD円卓会議委員などを務める。

ファシリテーター:広石拓司 株式会社エンパブリック代表取締役

empublic Studio

empublic Studioは、自分の思いから動き出す人を応援するオンライン・プラットフォームです。自分を開く、場をつくる、自分らしい仕事をつくる、市民としてまちを動かす、といった動きをする際に必要な知恵やコツ、難しさなどを、多種多様な職種・立場・地域の約150名で共に考え、共につくる取り組みをしています。
年会費4,840円(税込)で120時間以上のアーカイブ動画、オンデマンド講座の視聴、セッションへの参加(一部は追加料金有)が可能です。ご参加をお考えの方は「初めての方へ/参加登録ご案内 https://empublic-studio.jp/entry 」をお読みいただいた上で、サイトから申込みください。参加登録いただければ、本イベントもメンバー価格で参加いただけます。