社会問題の解決に、コミュニティづくりに、スポーツや音楽、アートはきっと役立ちそう！・・・しかし、具体的にどうしたらいいのだろう？地域とスポーツ等はどのように関係をつくれるのだろう？
ＪリーグクラブFC東京と地域との関係づくりに20年以上取り組んできた久保田淳さんと、一緒に考えてみませんか？

久保田淳さんは、ＦＣ東京においてホームタウン活動を担当し、プロ・サッカークラブと学校、商店街、自治体などとの関係づくりに取り組んできました。サッカー教室、サッカーの指導を通じての学校の授業や課外活動のサポート、商店街でのフラッグ掲示、上井草スポーツセンターを始めとする都内各地のスポーツ施設の指定管理者などクラブと地域の接点の様々な形を探ってきました。それは、クラブの掲げる「強く、愛されるチーム」を実現するには、地域との関係づくりが不可欠であると考えてきたからです。

ホームタウン活動に力を注いできた久保田さんは「スポーツにはもっとできることがあるのではないか」と考え、従来のクラブの地域貢献の枠を超えて活動の幅を広げていきます。少年院の院生の社会復帰支援、分身ロボットOriHimeを使ってのスタジアムに直接足を運べない方との交流など、スポーツとは遠く離れていると思われがちな分野とのコラボレーションも数々生み出してきました。そのような実践経験を通して、久保田さんは「スポーツが地域に何ができるか？」から考えるのではなく、社会の動きや地域の声に耳を傾け「地域の人や困っている人に、本当に喜んでもらうには？」を起点に、社会のつながりの中でのクラブやスポーツのできること、存在意義を考えるようになったのです。

そして、スポーツの可能性を探究するにはスポーツ側の立場からだけでは限界があるのではないか。地域・コミュニティを起点に社会問題解決とスポーツの新しい関係の形を創っていきたい！と考えた結果、この２月にＦＣ東京からエンパブリックに活動の場を移しました。

「サッカーにも他のスポーツにも社会に役立てるポテンシャルはもっとある。それは、音楽やアートなどでも同じでしょう。社会とサッカーやスポーツ、音楽、アートとの関係を考えたい方はもちろん、スポーツやアートなどにあまり関心のない社会の現場で活躍している方ともっと交流し、新しい形を探っていきたい」。
そう考える久保田さんと、「社会の動きと自分の好きなことをどう結びつけるのか？」「コミュニティの視点から考えるスポーツや音楽、アートの意味とは？」を一緒に考えてみませんか？

＊地域・組織に変化を生み出したい人が集うプラットフォーム「empublic Stduio」には、様々な分野で地域や社会での活動に携わってきた経験豊富な方が参加してくださっています。トーク・セッション「my storying」では、実践経験をご自身の言葉でご紹介いただき、そこから私たち自身の動き方、活動にヒントになることを考えていきます。

久保田淳さんの自己紹介
東京生まれ。筑波大学体育専門学群卒業。蹴球部に所属し、サッカー大学日本一を目指す。
大学卒業後、都市銀行に８年間勤務。個人から上場企業まで、学校や病院、寺院なども担当。
銀行退行後に筑波大学院体育研究科に入学、スポーツ経営学研究室にて学び、修了。
2001年よりＪリーグのＦＣ東京にてホームタウン活動の推進、街づくり、地域活性化を担い、さらにサッカースクールの運営をはじめとした普及活動の事務局も担当。
2022年2月、エンパブリックにて、ソーシャル＊スポーツ・プロジェクト・プロデューサーとして活動を始める。