開催レポート 「実践を通して学ぶ! 育休・復職後の働き方・キャリアを考える場のつくり方」
4/22と23の2日にわたり、育休後カフェ・ファシリテーター講座「実践を通して学ぶ! 育休・復職後の働き方・キャリアを考える場のつくり方」を開催しました。
本講座は、この2日間の講座と、その後のチームを組んでの実践及び9月の振り返り講座を受講することで、「育休後カフェファシリテーター」として、地域や職場で、仕事と育児の両立などについて話し合う場を作ることを目指すものです。
2日間の講座には、育休後カフェに参加して自分でも職場や地域で開催してみたい方、企業の人事の方、フリーランス方など、10名の方に参加いただきました。
■1日目
1日目は、まずは、育休後カフェの提唱者であり、実践者である山口さんから、いままでどのような思いで実施されてきたか、どのようなやり方がよいか、具体的な参加される方のニーズなどについてお話いただきました。
育休後カフェは、個々人の問題を直接的に解決する場ではないが、場に集まることで他者との対話から、個々人の中のスイッチを入れたり、何か気づきや勇気を得る場ではないかとのお話でした。
また、更に、育休後をめぐる諸課題についての論点整理やデータ、話題提供のリソースなどについても教えて頂きました。
会社や社会の育休に関する諸支援は、子育て支援ではなく、「両立支援」であるときちんと理解すべきというお話は、ともすれば誤解され、ワーキングマザーにとっても、会社にとってもよくない方向にいきがちです。そういった基礎事項の正しい理解はとても勉強になります。
最後に、ファシリテーションについての講義と、ファシリテーション実践となりました。実際にファシリテーションをやってみると難しいと、みなさん四苦八苦です。ついつい、自分が上手にまとめようとしがちですが、いかに参加者に目を向けるのか、場の参加を促すのかを体感し、場に責任を持つということを体感しました。
■2日目
2日目は、ワークショップの作り方についてです。ワークショップをやる意味、ポイントの講義ののち、実際にチームにわかれ、TEDの動画をキーノートにしたワークショップを作ります。対象者に気づいてもらいたいことは? どんな体験を提供したいかなど、話し合っていきます。
企画したワークショップを受講生が模擬参加者となり参加し、実施してみました。どちらのチームのワークショップも、皆さんの日々感じる問題意識から企画されたものであり、大変充実したものとなりました。ただ、ワークショップの途中に、沈黙ができたり、何をしてよいのか参加者が戸惑ったりといった場面などもあり、やはり、こちらも実施してみて、難しいというのを感じられたようです。
その後、振り返りと広石からのフィードバックで、終了となりました。
土日の2日間、みっちり、ファシリテーション、ワークショップデザイン、育休後カフェの基礎知識を学びました。皆さん、お子さんを預けての参加となり、だんなさんやお子さんにも感謝といったコメントもありました。
いよいよ、9月のふりかえり講座までに、2日間の体験を活かし、実際のワークショップ開催をグループで行います。2日間でみなさんの距離もぐーんと近くなりました。同じ思いをもつよき仲間としてのつながりもできたと思います。2日間、本当にお疲れ様でした。
【参加者の声】
- ファシリテーターの役割やワークショップの意味などは理解できましたが、実践では思うように行かないと気づきました。
- 安心して話せる場作りを通じて、ひとりでも多くのワーママたちが元気に働けるような育休後カフェを開催したいと思いました。
- 本業にも役立つファシリテーションを学ぶことができました。ワークショップは「経験をデザインする」という点の重要性はよくわかったので、具体的な手段や事例などをもっと知りたい。
- 経験をデザインするという点を、実践で学べたのはよかった。
- 経験を活かしあうことの価値、経験をデザインする枠組みを体系的に学ぶことができました。企画する上で、意味を問うことの大切さを再認識しました。