クラッシックの生演奏を地域に役立てる場づくりの検討会を開催します
日本サロンコンサート協会の小林玄人さんは、プロのバイオリニスト・プロデューサーとして、小規模編成のオーケストラ、サロンオーケストラャパンによる生の音楽の普及活動を行っています。サロンオーケストラは、オーケストラの 名曲を編曲し、5~15人程度の小編成で演奏出来るので、公共ホール 等だけではなく、地域の身近な場所に出向いて演奏するアウトリーチ活動にも適しています。
サロンオーケストラャパンは「0歳からの・はじめてのオーケストラ」「オーケストラ探険コンサート」「ワルツ・タンゴ・映画音楽のコンサート」や「楽器体験・オーケストラ体験プログラム」など、表現豊かで迫力ある演奏、楽しいトークやアイディアに満ちた演出などが評判を呼び、現在では年間150〜200公演を行う人気楽団ですが、様々な活動をする中で、その音楽活動が実は様々な社会問題を解決出来る可能性があることがわかってきました。
孤立しがちな子育て世帯や高齢者などが音楽イベントを通じて「感動」を共有するコミュニティーを形成したり、学校では一律の競争・評価ではない感受性・多様性・表現力・個性を伸ばす事により様々な教育問題の解決に繋げたり、また小編成ならではのフットワークの軽さを利用し「文化・芸術鑑賞・体験」の地域格差問題解決、また「健康増進」への活用まで、ビジネスベースで牽引されてきた日本のクラシック音楽を「趣味」的なものから、もっと誰もが享受できる社会の「資産」として活用できればと考えます。
このようなビジョンを分かち合いながら、地域にどのような「音楽体験」「音楽プログラム」の場を生み出せるのか、「地域」、「音楽」、「イベント」、「コミュニティ活動」など多面的な視点からプロデュースできる人材が必要です。また、地域の人たちが得意なことを活かし参加する「コミュニティ音楽活動プロデュース・チーム」の育成が求められています。
そこで、サロンオーケストラの活動を展開してきた日本サロンコンサート協会と、地域に根付いた場づくり・仕事づくりの担い手育成に取り組んできたエンパブリックの協働により、「コミュニティ音楽活動プロデュース・チーム」の立ち上げ、実施を応援するプログラムを始めたいと考えています。この応援プログラムを実現するには、私たちだけでの力では難しく、地域課題の解決に役立つコミュニティづくり、音楽と社会の効果的なつながり方、クラッシックを中心とした生演奏の魅力を多くの人に伝えたいと考える方たちのご参画が必要です。
現在、「コミュニティ音楽活動プロデュース」のモデル地区での実施を通しての地域に根付いた実施プログラムの開発、プロデューサー育成プログラムの試行を検討しています。
コミュニティ型コンサート実践手法勉強会を開催します
5月20日(土) 17:30~19:30 小山台会館(品川区 東急目黒線 武蔵小山駅3分)にて、コミュニティ型コンサートについての勉強会を開催します。