社会問題・組織課題の解決の発想と手法を2025年版にシフトしよう!

複雑な問題の解決に挑むためのダイナミック・パートナーシップ実践法(全2回)

論理的分析と問題除去から、システムの対応力(ケイパビリティ)向上のアプローチへ

参加者募集中!

6/14 & 7/5 木曜夜コース

社会、ビジネスでますます増えている「複雑な、正解のない問題」を解決するために、「問題とは?」「課題解決とは?」の再定義から始めませんか?

社会や組織にある問題に対して、様々な問題解決の取組が行われてきました。しかし、解決していない問題は、たくさんあります。それらの問題の多くは、多様な要素が関係し、影響しあうことから生じています。

そのような複雑な問題は、論理的な分析で課題と原因を明確にし、それを取り除くというシンプルな問題への解決法でアプローチしても解決は難しいでしょう。

複雑な問題は、個々の要素の積み上げではなく、要素間の相互作用を踏めた系(システム)全体の問題への対応力(結合的ケイパビリティ)を高めるような取り組みが必要になります。その解決法を実践するには、「問題」「解決」の考え方を転換し、さらに「自分のあり方(be)」「他者との関係」を転換していく必要があります。

このプログラムでは、社会や組織に起きている複雑な問題を解決していくために、どのような考え方の転換が必要なのか、そして、解決法を実践するために、どのような協力関係(協働、パートナーシップ)を進める必要があるのかを、講座と対話を通して考えます。そして、自分の扱う問題の解決法を、どのようにバージョンアップすればいいか具体的な改善法を見出していきます。

自分の問題解決法を、21世紀型にシフトしてみませんか?

<おすすめ>

プログラムでは、システム思考、デザイン思考、イノベーションの理論の基本的な考え方の応用法を紹介していきます。
開設においては、初めて接する方にわかるように配慮しますが、実践につなげるには、ゼミ「問いかけ力を磨こう」とのセット受講がお勧めです。

イントロダクション:複雑な問題とは?

これまでのロジカルな問題解決とは、問題を分析し、最も重要な原因を同定し、それをなくす・対応するプロセスで行われてきました。これは、シンプルな問題には、とても有効でした。

しかし、現在は、複雑な問題に取り組まなければならない時代です。

例えば、少子化対策。育児にお金がかかるのが原因と考え、子育て世帯に給付金を出せば、解決するでしょうか?
もし「待機児童が50人」という問題に「50人分の保育園を作る」を解決策にすると、保育園を作っている間に状況はどんどん変化し、計画通りに保育園ができた時にはもう違う状況になっています。

保育士、介護職、建設現場などの人手不足も、給与が低いのが原因と言われますが、確かに給与を2倍にできれば効果あるかもしれませんが、経営者にとって現実的な10%程度のアップでは解決できないでしょう。

企業文化の改革、イノベーションの実践、医療費の適正化、貧困問題、地域包括ケアなどなど、多くの人が問題と考え、取り組んでいるにも関わらず、状況が悪化するものが多くあります。それらの問題に「複雑な問題」なのに「単純な問題」の解決法でアプローチしている場合が多くあります。

複雑な問題とは、多数の要素が相互作用して生じる問題であることから、要素に分解してしまうと、相互作用の影響が見えなくなってしまいます。それは人を要素に分解すると「人」ではなくなってしまうのと同様です。

複雑な問題の解決には、医学に例えるなら、西洋医学的な分解するアプローチから、身体全体の対応力を整えていく東洋医学的なアプローチへの転換が求められているのです。

ゼミを通して身につけること

  • 現状と問題を、自分や自組織の論理、文脈だけで見るのではなく、他者の視点などを取り入れ、多面的に見ることで、問題とは何か再発見するためのプロセス
  • 問題の認識や解決を要素分解のアプローチから、システムの対応力(ケイパビリティ)へと転換するために変容すべき考え方、動き方
  • 自分とは異なる考え方をする他者と協働し、学びあいながら課題解決を進めていく、ダイナミック・パートナーシップの実践法
  • 自分の扱う問題について、解決、パートナーシップのどこをどう変えると効果的に実践できるか改善点
  • 組織や地域、社会が変化に強くなり、レジリエンスを高めるためのダイナミック・ケイパビリティの考え方
  • SDGs、CSV、ソーシャルビジネスなどの課題解決型プロジェクトの実践手法

プログラム

前編

  1. 【講義】 複雑な問題とその解決を、どう捉えたらいいだろう? 
  2. 【ワーク】これまでの自分の問題解決法をふりかえる
  3. 【講義】問題解決の考え方と動き方、自分のあり方(be)、他者との関わり方を、どのように変容するといいのだろう?
  4. 【講義】新しいパートナーシップのモデル collective impactの取組手法
  5. 【ワーク】中間ふりかえり:複雑な問題を扱う力を、自分、組織が高めるために、何が必要なのだろう?

後編

  1. 【講座】システムの問題対応力(結合的ケイパビリティ)を高めるためのダイナミック・パートナーシップ
  2. 【ワーク】自分にとってのパートナーシップの目的と目標を考えよう
  3. 【講座】他者と協力した課題解決プロジェクトの進め方
  4. 【講座】変化に強い組織・地域をつくるためのダイナミック・ケイパビリティの活用法
  5. 【まとめ】問題解決の改善点、そこから新しい仕組みをどう生み出していけばいいだろうか?

こんな方におすすめ!

  • 社会・組織の複雑な問題に取り組んでいる方
  • 社会課題解決型プロジェクトの企画・立ち上げ・運営をしている方
  • 地域での多様な主体の協働を促す仕事をしている方
  • システム思考、デザイン思考を使った問題解決を効果的に活用したい方
  • ソーシャルイノベーションの実践に関心ある方

実施日

木曜夜コース

  • 前編:2018年6月14日(木)19:00~21:40
  • 後編:2018年7月5日(木)19:00~21:40

ナビゲーター : 広石拓司(エンパブリック代表)

会場 : エンパブリック根津スタジオ (千代田線根津駅 1分 >map )

定員 : 10名

参加費

前後編セット 14,000円(税込、茶華付)

・ゼミ「問いかけ力を磨こう(全6回)」とのセット申込 9,000円(税込、茶華付)

参加申込み

ばづくーるスクールでは、オンラインチケットサービス「Peatix」を利用しています。
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