コミュニティ起業コーディネーター講座(入門編) ~ソーシャルキャピタルを活かす起業支援の手法

参加者募集情報

参加者募集中!
2017年3月20日(月・祝)10:00-16:00

「地域住民の参加が必要」「地域の高齢者のために」と表現する時、私たちは「地域住民」「高齢者」「主婦」といったように一括りにしてしまい、同質的な存在と考えてしまいがちです。しかし、例えば「ビジネスパーソン」と一括りにしても多様な専門性やスキルを持つ人たちがいるように、「地域住民」「主婦」「高齢者」には実に多彩な経験や知識、スキルを持つ一人ひとりをまとめた言葉です。当たり前のようなことですが、これまでの地域づくりでは意外と見落とされがちなことでした。

地域に暮らす一人ひとりの経験や知識、スキル、そして思いを地域で活かす最も効果的な方法は、「対話を通して、自分たちを活かす仕事をつくる」ことだと私たちは考えています。対話を通して自分の関心あることから地域の人たちに出会い、そこで気付いた問題意識を分かち合うことから活動が始まり、事業とすることで継続する。その仕事づくりのプロセスの中で、新しいつながりが生まれていく。地域の仕事づくりには、社会的な意味も大きいのです。

そのような地域社会に根付いた仕事づくりのポイントは、実現したい事業のアイデアを持っている人に協力する人を増やしていくことです。思いはあるがスキルがない人にスキルを伝えるよりも、思いのある人は思いを、スキルのある人はスキルを活かせるように組み合わせ、ともに活動をつくっていく仲間になっていく。そのような地域での関係性のない人にお金を提供しても、新しい仕事は始まりません。地域での起業には、お金の資本以上に「関係性の資本=ソーシャル・キャピタル」という元手が必要です。
さらに、立ち上がった事業を継続・成長できるようにするためには、ソーシャルキャピタルを新しい価値を生み出す仕組づくりにつなげていくことが重要です。

この講座では、地域で新しい事業・活動を立ち上げ、地域に根付きながら成長していく環境を整えることができる「コミュニティ起業コーディネーター」に必要なノウハウを、都市、地方での実践経験を基に伝えます。

5月より、各地のコミュニティ起業の現場を訪問し、地域やテーマの特性に応じた進め方、地域との関係づくりをテーマにしたフィールドワークも開催します。

講座で身につけること

  • 地域での起業、担い手を増やすための環境づくりの方策
  • 地域活動の立ち上げ、継続力向上におけるコーディネーターの役割
  • 事例分析を通した起業支援の具体的なポイントの理解
  • 活動レベルアップに役立つプログラムの設計と運営の手法

プログラム

1)地域に根付いた起業を増やすには?
 ~文京ソーシャルイノベーションなど各地の地域実践の経験を踏まえて

2)地域の活動を応援するつながりづくりの実際

3)事業・活動の立ち上げ、継続力向上のためにコーディネーターに求められること

4)ワークショップ:これからの地域で起業支援環境をどのように整えていけばいいか?

こんな方におすすめ!

  • 地域での仕事づくり、起業をサポートしていきたい方
  • 地域に根付いた新規事業開発を推進したい方
  • 地域での活動の継続力の向上を応援したい方
  • コミュニティの活性化、ソーシャルイノベーションに関心ある方

実施日

2016年3月20日(月・祝)10:00~16:00

ナビゲーター:広石拓司(エンパブリック代表)

 2001年より社会起業家の育成に携わり、2008年より地域に根付いた起業を関係性づくり(ソーシャルキャピタル構築)の視点からサポートする技術を体系化し、提供する会社エンパブリックを2008年に創業。4年間で60の継続プロジェクトを生み出す「文京ソーシャルイノベーション」のプログラム開発、ファシリテーションなど各地の地域に根付いた起業支援に取り組む

参加費

参加費 12,000円(税込) 
※教材費、資料費、茶菓付き

参加お申込み

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