ゼミ「しあわせな暮らしを専門職が支えるコミュニティの始め方 ~ 東京府中でイン・コミュニティの医療福祉を実践する糟谷明範さんと考える (全7回)」by empublic Studio

「地域の人と専門職とが対等に向き合える関係は、どうしたらできるのだろう?
 専門領域の壁など気にせず、もっと自然にコミュニケーションできればいいのに」
この問いを自身も医療従事者(理学療法士)である糟谷明範さんは考え続け、コミュニティづくりにも取り組んできました。
健康に、しあわせに暮らせる街をどう始め、広げるか、「オンライン・ゼミ+現場訪問(全7回)」を通して、一緒に考えてみませんか?

<ゼミの目指すこと>
「地域の人に健康に暮らしてほしい」。そう思うがゆえに、医療福祉など専門職は地域の人の生活を良くしようと“介入”する視点になりがちです。しかし、専門職も地域の一員として、共に生き、地域の中の一つの役割として専門的な知見とサービスを提供する。そのようなコミュニティファーストの健康づくりは、どのように構築していくことができるのでしょうか?

病院勤務や訪問看護の経験を通して医療従事者と患者の関係性に違和感を持った糟谷さんは、地域で暮らす患者さんもそこで働く人も幸せな訪問看護を実現したいと考え、2014年に株式会社シンクハピネスを立ち上げ、訪問看護ステーションを始めました。
そして、事業を立ち上げる中で「もっと地域の中で関係を広げ、深めたい」と考え、医療中心ではなく地域の暮らしから関わっていくために、カフェを立ち上げ、さらにアパートをリノベーションし、「たまれ」というコミュニティの構築へと活動を広げました。そこには、子ども達の居場所や中高生の学びの場、地元野菜販売、お菓子工房、アート活動などを仕事とする人が参画し、暮らすための拠点を立ち上げたのです。
そのような活動を通して、医療中心の視点から地域に関わるのではなく、地域での暮らしの中で人と人がつながる一つとして、医療従事者ともつながれる関係づくりを目指しています。
そして、そのように幅広い関係性を培っていたからこそ、新型コロナウイルスの急拡大という緊急時に、地域で行政と専門職、住民がそれぞれ何ができるかを共に考える「府中コロナ会議を」を早期に立ち上げることができました。

〇糟谷さんの活動紹介(empublic Studio公開イベントより)

糟谷さんが病院勤務から訪問看護ステーション、コミュニティづくりへと活動を広げていった各ステップで向き合った課題と行ったアクションをヒントに、自分の活動・地域でどう実践できるか、一緒に考えてみませんか?
医療福祉の専門職の方にも、スポーツや食事などの健康づくりの方、自治体や地域コーディネーターの方、そして健康な街になってほしいと考えている方にも参加いただき、分野や立場を超えて共に考える研究会にしていきましょう。

【トーク・セッション概要】

第1回(3/15火)イントロダクション & 歩み(1)病院から地域へ 〜訪問看護ステーションでの起業まで
第2回(3/22火)歩み(2)居場所をつくる 〜カフェ&コミュニティへの展開
第3回(3/29火)歩み(3)出番をつくる 〜アパート・リノベーションから“村”づくりへ
第4回(4/5 火)歩み(4)コロナ禍の中でのパートナーシップ 〜府中コロナ会議
第5回(4/9土) シンクハピネスの現場訪問
第6回(4/9土) ふりかえり~しあわせな暮らしを支えるコミュニティを始めるには?
第7回・交流会(5/27金) 交流会+メンバーのゼミを踏まえての実践の共有

* 第1~4回 火曜20:00~21:45、 第5・6回セット 土曜10:00~16:30、 第7回金曜19:30~21:30

開催方法:オンライン(zoomを利用予定)
※欠席回は動画アーカイブ視聴ができます。 

プログラム

第1~4回(オンライン)では、糟谷さんよりシンクハピネスの歩みを段階毎に紹介いただいた上で、各段階での「問い」を参加者で意見交換をし、共に考えます。第5・6回は東京府中のシンクハピネスの現場を訪問し、現地での意見交換と全体ふりかえりを行います(オンライン参加も可能です)。そこでの学びを通して、自分の地域について考えたこと、動き始めたことを第7回(オンライン)で共有します。

参加費

(全7回セット、現地訪問のコーディネート費を含む)
 一般 16,000円(税込)、 empublic Studioメンバー 13,000円(税込)

*地域・組織に変化を起こしたい人が集い、共に学び、共にアクションを生み出していくプラットフォーム。それが、empublic Studioです。現在、参加者を募集しています。こちらから参加申込が可能です。本イベントのチケットの中で「Studio参加登録(年会費4,840円)」をご購入いただければ、本イベントに加えて1年間のメンバーとしての活動への参加も可能になります。