狛江市で行った住民主体の介護予防活動「通所型サービスB」 立上げ支援の報告書

エンパブリックでは、狛江市の委託事業で、住民主体の介護予防活動の立上げを支援と目的とした「介護予防に役立つ地域活動講座」を2017年度、2018年度に実施しました。

「いつまでも住み慣れた街で暮らしたい」という思いをかなえるうえで、介護予防がとても大切です。介護予防の鍵は、社会参加にあることがわかっています。そこで、介護保険制度の施策「介護予防・日常生活支援総合事業」の中で、地域住民が自分達で仲間を集め、定期的に介護予防につながる活動を実施する取組みを「通所型サービスB」として位置づけています。

多くの人たちが介護予防に関心を持っている一方で、「自分達で地域の人たちと定期的な活動を立ち上げる」のはハードルを感じる人も多くいます。自由に開催できるサロン活動に対して、制度の一貫として定期的に体操の場などを開催することもハードルの一つです。

そこで、私たちは「介護予防に役立つ地域活動講座」として、まず「介護予防」に関心ある方たちに集まってもらい、介護予防について理解を進めると共に、体操を体験していただきました。先生が工夫し、他にない体操を体験し、「これを続けたい」という気持ちを守り立てながら、「どうしたら続けられるか?」を共に考えました。続けるには、自分達の参加や協力も、コミュニケーションも、謝金を払うためのお金も必要になります。体操体験と学び、対話を重ねていく中で、参加者がお互いを知り、自分の仕事や活動の経験からの「できること」を出し合う中から、活動の核ができていきました。
そして、2018年4月より、市内の70代、80代の女性たちがコアメンバーとして、「えがおいきいき~いつまでも元気で暮らすための体操サークル」として活動が立ち上がったのです。

また、2019年度には、ウォーキングと体操を組み合わせた自主活動「令和クラブ」の立ち上げをサポートしました。

報告書では、このプロセスを紹介すると共に、講座でお伝えした介護予防、活動を続けるコツの内容のエッセンスも紹介しています。介護予防活動に取り組む方、住民主体の地域活動に取り組む方々に、ぜひ参考にしていただければと考えております。

報告書、プログラム内容のダウンロード

17年度、18年度の実施プログラムの内容
(書籍「専門家主導から州民主体へ」より)

2017年度 体操活動「えがおいきいき」 立ち上げ支援報告書

2018年度 ウォーキング&健康体操「令和クラブ」立ち上げ支援報告書

もっと詳しく知りたい方へ

狛江市の通所型サービスB立ち上げ支援の考え方、プログラム、考察は、書籍「専門家主導から住民主体へ」の第4章で詳細に説明しています。
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